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2006年10月15日 (日) 17:14:00

やっぱり「木村伊兵衛のパリ」(朝日新聞社)はすばらしい

午前中に赤坂図書館から借りた「木村伊兵衛のパリ」(朝日新聞社)を昼食後に拝見しました。
従来から、私は日本のリアリズム写真家の代表として木村伊兵衛と土門拳をこのブログなんかでも取り上げてきましたが、親しみがあって大好きな土門拳に比べて、やっぱり、木村伊兵衛は尊敬の対象です。どうして、こんな写真が撮れるのか、というより、どうしたって、こんな写真は撮れないとしか思えません。尊敬の対象たるゆえんです。ですから、赤坂図書館のカウンターで私は思わず「木村伊兵衛先生の写真集を取りに来ました」と先生付けで呼んでしまったりしました。少しバツが悪かったです。
木村伊兵衛がこの写真集の写真をパリで撮ったのは1954-55年ですから、私が生まれる前の話です。木村伊兵衛といえばライカで有名なんですが、この2度の欧州旅行は当時の日本光学がスポンサーだったとかで、ニコンで撮っています。フィルムは富士フィルムから提供された初期のカラーフィルムです。この写真集はフルカラーです。コダクロームも持って行ったそうなんですが、色調が少し柔らかくてパステルみたいに撮れるので、木村伊兵衛は富士フィルムが好きだったと書いてありました。少し国産品愛用のクサさを感じないでもありませんし、ポジのコダクロームネガの富士フィルムを比較するムリを感じないでもありませんが、木村伊兵衛らしい感想だと思えます。当時のカラーフィルムは今のASAに換算して10くらいだったとかで、普通のモノクロのフィルムみたいに100分の1とか、200分の1くらいのスピードでシャッターを落とせず、10分の1秒くらいでしか撮れないので、少しブレている写真もありましたが、それはそれで味のある写真に見えてしまうから不思議です。また、このため、夜の写真は少なくて、昼間の写真ばかりですが、当時の技術上の制約を考えれば止むを得ません。
大判のフルカラーの写真集で、そんなに大量に売れるとも思えませんし、「木村伊兵衛外遊写真集」で既発表の写真も含まれていますが、それでも、消費税別で14000円、税込みで14700円の価格は、決して高くないと感じました。今は図書館から借りていますが、冬のボーナスで検討したいと思います。
文句なしの5つ星です。
アマゾンとmixiにも同じ内容のレビューを投稿しておきました。
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2006年10月15日 (日) 13:09:00

青山まつりに出かける

このところ、いいお天気が続いており、今日の午前中は青山まつりなどに外出しました。
外出の主たる目的は2つあって、ひとつは、赤坂図書館です。図書館から先週電話があって、私が予約しておいた「木村伊兵衛のパリ」が貸出し可能になったと連絡を受けましたので、これを借りたりするほか、いろんな本を返却して、別の新たな本を借りて来ました。もうひとつは、1学期から下の子が少し苦しんでいた作文の宿題が出たので、何か、作文の題材になるようなものはないかと探して、この金曜日に始まった青山まつり最終日の今日に出かけた次第です。
まず、赤坂図書館に出かけます。下の子が借りていた尼子騒兵衛の忍たまシリーズを返却し、新たに何冊か借ります。おにいちゃんはハリー・ポッターにハマっているんですが、私が陰謀をめぐらせて、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズの冒険」も試しに借りてみます。さらに、カウンターで予約してあった「木村伊兵衛のパリ」を探してもらいます。とても大判の写真本です。私のリュックは壊れそうなほどいっぱいになりました。図書館はすぐに終わって、青山通りを青山まつり目指して歩きます。
私はてっきり青山通りの多くの店舗が青山まつりに参加しているんだと思っていたんですが、そんなことはありませんでした。青山通りを青山一丁目から表参道まで歩きましたが、催し物をやっている雰囲気があったのは、神宮外苑の入り口と伊藤忠本社横の広場だけでした。街灯には青山まつりののぼりがかけてあったんですが、大多数のお店は知らんぷりで、青山まつりの会場ともいえる神宮外苑入り口と伊藤忠前も、ほとんど、フリマという名の古着の販売会場となっていたりしました。おかげで、デジカメを持って行ったにもかかわらず、写真を撮ろうという気にはなりませんでした
古着販売以外で目についたのはお茶の販売のコーナーで、伊藤忠前に展開していました。私と下の子がお茶を試飲したんですが、熱過ぎて舌を火傷しそうになり、下の子はすっかり機嫌を損ねてしまいました。仕方がないので、マクドナルドでアイスを食べて、昼食前に家に戻りました。
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