2007年07月31日 (火) 20:07:00
時間視野の違い
私は専門の経済に限らず、いろいろと時間視野を考えると便利だと考えています。時間視野とは、こなれない言葉なんですが、要するに、経済主体なんかが最適化行動を計画する際に、どれくらい先までの時点を視野に入れるか、ということです。もちろん、現在価値に引き直す際の割引率とも密接に関係するのは明らかです。
例えば、昨年の今ごろの季節に読んだ本だと思うんですが、トフラー夫妻の「富の未来」の最初の方で、変化のスピードについて論じた章がありました。IT業界なんかはスピードがとっても速くて、政府は歩みがのろい、といったものだったと記憶しています。これなんかはモロに時間視野が反映されていると私は考えています。また、経済学の実証研究なんかで、定年退職のある労働組合よりもゴーイング・コンサーンの企業を代表する経営者の方が長期的な視点に基づいて決定を下す、なんてのがあったりもします。
私が身近に感じているのは、エコノミストの間でも時間視野が大きく違うことです。証券会社や銀行などの金融機関のエコノミストは短期的です。日々の金融市場の動きとまでは言いませんが、せいぜいが2-3年くらいではないかと思います。政府と日銀でも違いがあるように感じています。日銀の場合は短期の在庫循環くらいを目安に、景気循環を平準化させるような金融政策運営をしているように私は感じているんですが、政府の官庁エコノミストの時間視野はもっと恐ろしいくらいに長い場合があります。極端には、医療や年金なんかの場合は50年とか100年くらいを視野に収める必要もありますし、通常の官庁エコノミストでも在庫循環くらいの長さよりは長い期間を考えているんではないかと思います。典型的には、昨年の骨太2006で議論された歳出歳入一体改革なんかは在庫循環を超える5-10年くらいを見通していたように思います。私の直感では、ゴーイング・コンサーンといわれている企業でも、固定投資を行い、生産ラインを有する製造業企業は金融機関なんかよりも時間視野が長く、その中でも、アセンブリ・ラインを持つ組立て産業よりも鉄鋼や化学なんかの装置産業の方が時間視野が長いような気がします。さらに、政府は超ゴーイング・コンサーンともいえ、場合によっては、考えられ得るほぼ永遠の未来を視野に入れた政策決定を行わなければならない可能性もあります。
繰返しになりますが、この政府における時間視野の長さが、逆に、トフラー夫妻の指摘するようなスピード感のなさにつながる危険もあります。年金なんかの社会保険庁の問題は、根本的には、業務指揮と遂行の問題だと思うんですが、時間視野が長すぎて金銭感覚が麻痺していた面もあるのかもしれません。
当然に、この時間視野の長さの違いは、定期的な選挙の洗礼を受ける国会議員と終身雇用で年功序列の政府の公務員の間にもあります。私もキャリアの公務員ですから、国会議員の先生方や大臣と接触するポストにいたこともありますが、特に、日本では実質的に任期が1年くらいしかない大臣は時間視野が短くなるのは当然で、こういった大臣から見ると部下の公務員はノンビリ構えているように見える可能性が大きいことは認識しています。「スピード感をもって取り組む」という表現が使われることも多いです。
その昔、私が大学生だったころには、銀行・保険や商社なんかが花形の就職先だったんですが、性格的にスピードを要求されるような仕事には向かないと私は考えて、結局、公務員になった記憶があります。今は死語になった「生き馬の目を抜く」なんて表現もありましたが、もちろん、こういった職業に向く人と向かない人がいます。人はもちろんですが、組織についても、時間視野の長さにより、いろんな特徴があるんだと思います。
それにつけても、8月末だか9月初めだか、参議院選挙結果を受けて予定されている内閣改造では、時間視野の短い大臣がいっぱい入閣しそうな予感がないでもありません。
2007年07月30日 (月) 23:12:00
ブログ人気ランキングの20位に入る
下の画像はウェブリリーダーに基づく50位までのランキングです。無理に縮小したので見づらいんですが、真ん中くらいに同点20位が4人いて、私のブログがこの4人の最後です。吉岡の姓に生まれついて、日本語の50音順でも、アルファベットでも、常に後ろになってしまいます。

おそらく、何かの手違いなんでしょうが、一応、ブログのランキングに入った証拠も残しましたし、無理やりに、このエントリーは記念日の日記に分類しておきます。
2007年07月30日 (月) 19:51:00
参議院選挙後の経済動向を読む
参議院選挙結果も明らかになり、午後には安倍総理大臣が記者会見しましたので、今週からは先週までの夏休み気分を排して、少しくらいは経済について語りたいという気分になっています。ということで、今夜は参議院選挙結果を受けて、今後の経済動向について考えてみたいと思います。ただし、私のように官庁エコノミストを自称する者にとって、公務員という側面から見れば、選挙はボスを選ぶプロセスであり、また、エコノミストとしての特性から、政局については専門外という制約があり、選挙結果を全体として論ずるのはムリがあります。このため、今夜のエントリーでは次の3点に絞って考えたいと思います。すなわち、タイムスパンの短い順に、市場の反応、財政再建の見通し、日銀総裁人事への影響、の3点です。
第1に、市場の反応なんですが、今日の東証の日経平均終り値は17,289円30銭と先週末に比べて5円49銭上げました。先週後半から株価は調整局面に入っていると言えます。午前のザラ場では一時200円くらい下げた局面もありました。為替相場はジリジリと円高が進行しているように見えます。でも、大雑把に見て、市場は参議院選挙結果を材料にしていないようです。先週後半からのサブプライム債券を仕込んだ CDO なんかの損失に伴う米国市場発の株安が発端となって、質への逃避が生じているだけのようです。米国では株価が下げた一方で、債券が買われて金利は下げましたし、米国市場ほどではないんですが、東京市場でも同じようなことが生じていると考えられます。今日は株価が少し上げたので、債券は売られて金利が上がりましたが、逆の場合は逆になるように思います。特に、今日の東京市場は今夜の米国市場を見極めようとする様子見の雰囲気が支配的でしたから、米国市場次第で、明日は下げ局面に戻る可能性が十分あると予想されます。今週中にザラ場で日経平均が17,000円を割ることもあり得ると見られています。でも、基本的には、企業業績が好調なので、調整局面はそう長くないと私は見通しています。企業業績の点から気がかりなのは為替相場なんですが、ジリジリと円高が進んでいるのは、市場の需給的にはドルの独歩安であると見ています。要するに、小規模ながら米国市場からドル建て資産が逃げ出して円建てやユーロ建ての資産が買われているわけです。もちろん、他の通貨に比較して円キャリー取引が積み上がっていますから、ユーロに対しても円は増価しているんですが、本質的には、米国のドル建て資産から外へシフトが生じていると考えています。せっかく取り上げたんですが、現時点では、金融市場は参議院選挙結果をまったく材料視していないと言えます。ここ数日の米国市場の方向性を見極めた上で、株価は企業業績に応じて上昇傾向に戻ると私は考えています。
第2に、消費税増税や財政再建は厳しくなりました。私は野球に例えて、三本間に挟まれたと表現しています。希望的観測も含めて、完全にタッチアウトになったわけではないんですが、かなり、風前の灯のような気がします。でも、まだホームに帰れる可能性が残っているとすれば、民主党の傾向が財政支出を増加させるものであると前提して、その財源手当てのために法人税の税率引下げを取り止めるのは当然としても、年金や医療の充実のために消費税を引き上げる必要が生じ、その後の選挙次第で、増税はそのままに食い逃げして歳出削減だけを進める内閣が引き継ぐ可能性があるんではないかと思います。もちろん、そんなに短期の動きでないでしょうし、極めて小さい可能性だとは思いますが、可能性はゼロではなく、その意味で、風前の灯ながら三本間に挟まれて、まだアウトにはなっていないと考えています。少なくとも今秋からの消費税論議は封印される可能性が極めて高まったと言えますし、もともと、政治につきものの財政赤字バイアスは選挙結果によって拡大したのは確かです。
第3に、興味あるのは日銀総裁人事です。もちろん、内閣改造もありますから、公務員にとってのボスも変わるんでしょうが、現在の福井総裁も来年3月には任期切れとなりますから、秋口くらいから後継総裁人事が始まる可能性があります。言うまでもなく、日銀総裁人事は国会の同意人事ですから、衆参両院で過半数による同意を得なければなりません。衆議院では自民党が過半数で、参議院では野党が過半数ですから、ラクダが針の穴を通るような人事が求められます。少なくとも、チラホラと噂に上っていた竹中教授のラインは完全に消滅したと考えられます。しかし、規定路線の武藤副総裁の昇格も財務省OBであると言う理由で見送られる可能性がホンの少し高まったような気がしないでもありません。とすると、新日銀法施行から2代続けて日銀OBだったんですが、次も日銀OBの可能性が高まるかもしれません。武藤副総裁と同じ昭和41年入行の理事経験者なんかも候補になる可能性がないとは言えません。ただし、私が前の小泉内閣と安倍内閣とで大きく違っていると感じているのは、安倍内閣の人事に対する執着性です。我々公務員に対して天下りの再就職斡旋なんかの人事一本槍で改革を進めようとしているように見えるとの意見も聞いたことがあり、小泉内閣の時のような郵政民営化なんかの政策よりも人事を重視する傾向があるのだとすれば、日銀総裁人事も一波乱あるのかもしれません。
いずれにせよ、6月29日付けのエントリーで論じたように、エコノミストの夏休みは意外と長そうな気がするんですが、公務員の夏休みは今年は短いのかもしれません。この両面を併せ持つ私の場合はどうなるのか、サッパリ分かりません。
2007年07月29日 (日) 21:45:00
甲子園球場の横浜戦は安心して見られる
試合展開からして散漫になっても仕方ないと思うんですが、8回裏の攻撃なんかは鳥谷内野手のサイクルヒットの方に興味が行ったりしてしまいました。それにしても、ジャン投手が投げているところは、実は、今夜初めて見たんですが、私とよく似た体形で親しみを覚えました。阪神ファンを自称しながら情けないことによく知らないんですが、かなりのオッサンに見えました。今度、どこかで年齢を調べたいと思います。体重とともに年齢も、ひょっとしたら、私に近いのかもしれません。
最後に、何といっても今夜の収穫は、決して、単なる貯金1ではなく、私が前々から主張しているように、リリーフ陣の休養になったことです。実は、久保田投手と藤川投手は昨夜も休養していたんですが、ボロ負けでお休みしたのと、勝っても点差があって出番がなかったのは大きな違いがあります。打撃陣、特にシーツ内野手にがんばってほしいと思う次第です。何はともあれ、明日を含めて3日連続でリリーフ陣が休めるのは、死のロードを前にして、大きいと思います。東京ヤクルト戦でも勝ってお休み出来るよう、しつこくて申し訳ありませんが、いっそうの打撃陣の奮起を期待します。それから、最後に、最近のタイガースを見ていて、筒井投手にももう少しがんばってほしいと思います。逆指名で採ったんではなかったかと記憶しています。それなりの働きをしてほしいと思います。
がんばれタイガース。
2007年07月29日 (日) 18:32:00
ボケボケと過ごす午後に先週を振り返り来週に備える
午後からは予想通りボケボケと過ごしました。私は少し出かけたんですが、港区を出ることはありませんでした。もっとも、私は普段から山手線の南半分を出ることは稀だったりします。競馬・競輪・競艇なんかのギャンブルをするわけではありませんし、パチンコも長らくやっていません。自動車を持っていないのでドライブに出かけることもなく、最近では、子供達の写真を撮ってパソコンで遊ぶのが趣味みたいになっています。とっても健全そうな気はしますが、人によっては退屈と考える向きもあるかもしれません。
子供達の写真も、その昔は、にこやかにポーズを取ってくれていたりしたんですが、小学生も3年生や5年生になると、ご機嫌によっては迷惑がられてしまいます。ということで、下の写真は子供部屋のベッドで読書する下の子です。「ダレン・シャン」がとっても気に入って、ものすごい勢いで読み進んでいます。もっとも、私も割合と本は読む方なので、下の子もおにいちゃんとは別の私の DNA を受け継いでいるのかもしれません。

今夜はどこのテレビ局も参議院選挙の開票結果のニュース一色でしょうから、テレビを点けるとと自然と目が行きそうな気がします。先週と先々週を振り返ると、ここ2週間余りは子供達の夏休み気分に流されて、また、先週後半なんかはタイガースの調子がよかったこともあったりして、長らく経済評論の日記を書いていないような気がします。先週金曜日に発表された消費者物価 (CPI) も予想通りのマイナス0.1%でしたし、指標や発表されたレポートで大きなサプライズがないのも一因です。
しかし、このところ、株式市場が大きく下げています。日本の新聞でも参議院選挙の向うを張って1面で取り上げられたりもしています。基本的には、米国金融業界なんかのサブプライムの損失を受けたものなんでしょうが、レバレッジを利かしているヘッジファンドなんかで、金融市場を混乱に招きかねないところがないとも限りません。ほとんど織込み済みとは言うものの、参議院選挙結果を受けて明日の東京市場が、どのような反応を示すのかも不安がないとは言えません。来週からお盆の夏休みまで、もう少ししっかりと経済をウォッチしたいと思います。そして、これも織込み済みなんでしょうが、お盆が明けたら、注目点は日銀の金融政策決定会合です。
2007年07月29日 (日) 11:24:00
おにいちゃんが箱根に出発する

今日は朝からおにいちゃんが箱根に出発しました。それにしても、上の写真の通り、ものすごい荷物でした。全員参加の義務的な行事ではないらしいんですが、小学校の行事ですから先生も行きますし、かなり多くのクラスメートなんかが行くようです。もちろん、小学校で集合してバスで出発します。私が京都の片田舎の小学生だった頃には、小学5年生で臨海学校と称して京都府北部の海に行き、小学6年生の修学旅行で伊勢神宮なんかに行き、さらに、同じ6年生の時に林間学校と言って山に行きました。いずれも2泊3日くらいの期間で、臨海学校と林間学校はちょうど今くらいの季節、すなわち、梅雨が明けた7月下旬で、夏休みが始まったばかりのころだったような記憶があります。
おにいちゃんを送り出した後、つい先ほど、私は参議院選挙の投票に行きました。おにいちゃんが朝の集合をしていたのと同じ小学校です。都知事選挙なんかの地方選挙の投票の後には、どこやらの報道機関が出口調査をしていて私も協力したんですが、今日はいませんでした。ちょっぴり残念でした。なお、投票事務が8時から始まりますから、おにいちゃんはとんでもなく早くに学校に行きました。昨夜から、主権在民下での民主主義を支える投票の重要性について説明しておきました。我が家のおにいちゃんは私の DNA を受け継いでいて、しっかり朝が弱いもんですから、投票があるために早起きしなければならないのは迷惑だ、と考えている可能性があると思わないでもなかったので、一応、民主主義制度と主権在民における国民の意思の表明としての投票の重要性を説明しておいたつもりです。
午後からはボケボケと過ごしそうな気がします。
2007年07月28日 (土) 18:30:00
下の子を科学教室にお迎えに行く
今日は朝から下の子が科学教室の火山と岩石の実習に出かけましたので、夕方に私がお迎えに行きました。バスで富士山に行ったそうです。富士山の石をお土産に持って帰りましたので見せてもらいました。火山礫と言う種類の石だそうです。溶岩の洞窟に行ったり、氷窟にも行ったそうなんですが、この季節には氷はなかったと言います。富士山の4合目くらいまでバスで登ったようで、下の子はかなり涼しいんではないかと期待していましたが、青山と同じで真夏の暑さだったそうです。この季節は東京からバスで日帰りできる範囲では、天然モノで涼しいところはないような気がしないでもありません。
火山と言えば富士山も火山なんですが、私のころは富士山は休火山と習っていました。でも、今日なんかは下の子は科学教室の先生から活火山と言っていたと主張します。家に帰って、おにいちゃんに確かめると、小学校では休火山と習うと言っていました。私は専門外なのでよく分かりませんが、火山の下のマグマの活動状態により区別し、マグマが冷え切っているのが死火山で、マグマはまだ熱いんだけど噴火していないのが休火山で、現に噴火活動が見られるのが活火山、と定義されているような気がします。富士山は噴火活動が見られるのかどうか知りませんが、確かに、休火山と活火山の分類はあいまいなのかもしれません。
下の写真は科学教室の火山と岩石の実習のバスから下りた下の子と富士山で採集した火山礫を見せてくれる下の子です。
2007年07月28日 (土) 12:04:00
本屋さんの親子連れ
朝から本屋さんに出かけます。昨日、頼んであった子供向けの本、「ダレン・シャン」が用意できたと連絡を受けたからです。青山には青山ブックセンターがあるんですが、普段から、私は丸の内オアゾの丸善に行くことが多いです。新宿の紀伊国屋なんかよりも、私の専門分野の本が豊富に取りそろえてあるような気がするからです。それから、私は本はカバーをかけたまま読んで、読み終わるとカバーを外して本棚に並べるんですが、紀伊国屋のカバーよりも丸善丸の内本店のカバーの方が、白っぽくて大きいので何となく好感を持っています。なお、先日、丸善日本橋店に行ったんですが、カバーは違っていました。お店によって違うのかもしれません。
取り置きしてもらってあるカウンターに行く前に、子供向けのコーナーを見て回ります。いかにも、夏休みの宿題の読書感想文のための本を探している親子なんかがいたりして、とっても微笑ましかったんですが、私が本を探していた「ダレン・シャン」や「ハリー・ポッター」の背中側の棚はお受験コーナーになっていて、もっと小さいお子さん連れがいたりしました。夏休みが明け、10-11月くらいにはお受験の季節になるようです。お受験の代名詞である慶応幼稚舎をはじめ、筑波大学付属小学校や学習院初等科なんかをタイトルに含む本が大量に置いてありました。もちろん、学校名を特定せず、面接のためのマニュアルや服装の注意なんかについて、横断的な指導書のようなものもいっぱいありました。ちなみに、我が家は上のおにいちゃんが小学校に入学する時にはジャカルタにいましたので、当然ながら、おにいちゃんは現地の日本人学校に入学し、日本に帰国してから、そこら辺の公立小学校に転校しました。下の子はおにいちゃんの前例踏襲ですから、お受験は関係ありませんでした。日本にいたなら、少し興味を持ったかもしれませんが、ジャカルタにいましたので、お受験には関わりようがありませんでした。
青山に戻って、今日は週末ですから、人出もありました。私はごく普通の白っぽいスニーカーを履いていたんですが、ヤケに派手な色のスニーカーが目立ったような気がします。私は詳しくありませんが、流行っているのかもしれません。中に、1人だけですが、黒い靴下の上にシルバーのクロックスのサンダルを履いているオジサンがいました。私のクロックスはブラックがなかったので、チャコールにしましたが、色の選択は正解だったと確信を持ちました。
2007年07月27日 (金) 22:25:00
来た、来た、来た、来たー、タイガース 6 連勝
私の心残りは2点あります。まず、我が家の中でのチャンネル権を確保していないので、上園投手のピッチングも、矢野捕手のタイムリーも見られませんでした。小学生の男の子2人が相手ですから、金曜夜のドラえもん + クレヨンしんちゃんは手ごわい相手です。もっとも、矢野捕手のタイムリーはゲーム終了後のリプレイで拝見しましたが、ややシケた当たりだったような気がしないでもありません。それから、昨夜のエントリーでも書きましたが、リリーフ陣を休ませたかった気がします。藤川投手の場合は個人記録としてセーブをつけるという意味もあったんでしょうし、点差がありましたから負担は少なかったのかもしれませんが、死のロードを前にしてリリーフ陣に無理をさせたくないと感じました。もちろん、試合終了後の岡田監督のインタビューでは十分理解しているような口振りでしたし、試合途中のレポートでも、間もなくウィリアムズ投手が戻って来るような情報がありましたので、私の方が気にし過ぎているのかもしれませんが、シーズンはまだ長いんですから、今夜はともかく、これから先は無茶な投手起用は避けてほしいと思います。
昨夜のナゴヤ・ドームでの試合の放送は中日ベッタリの解説で、それはそれで面白かったんですが、やっぱり、タイガースの本拠地である甲子園での試合は、あからさまにタイガースに偏った解説をしてくれるので、私のような阪神ファンにはとっても面白かったです。その意味でも、今夜から始まった横浜との3連戦と次のヤクルトと3連戦、死のロード直前の甲子園の試合はしっかり見ておきたいと思います。
がんばれタイガース。
2007年07月27日 (金) 19:49:00
平安朝ファンタジーの読書感想文
今夜は昨夜に引き続き子供向けファンタジーの読書感想文です。まず、昨夜と重複しますが、アマゾンの私のリストマニアへのリンクを昨夜に続いて以下に掲げておきます。リストそのものは昨夜のエントリーをご覧いただくこととして、長くなるので割愛します。
- エコノミストが読んだ子供向けの本
今夜のエントリーは、昨夜のリストの最後の2冊、すなわち、伊藤遊さんの平安朝ファンタジー「鬼の橋」と「えんの松原」です。なお、シリーズものを3シリーズも一気に取り上げた昨夜のエントリーと違って、今夜のエントリーは少し詳しく2冊だけを取り上げますので、ネタバレがあるかもしれません。読み進む場合はご注意下さい。
まず、作者の伊藤遊さんの紹介です。伊藤さんは「なるかみ」で第2回児童文学ファンタジー大賞佳作を受賞した後、この「鬼の橋」で第3回児童文学ファンタジー大賞を受賞しました。「鬼の橋」は言うまでもなく、我が国の平安期の実在の貴族であり、漢詩人としても有名な小野篁の冥界還往伝説を取り上げたものです。主人公に加えて、地方から京の工事に徴用されて橋の建設に従事した父の形見といえる橋を一途に守ろうとする孤児、さらに、冥界から出て来て人間になろうとする異形の鬼が物語を進めます。火を通したものが食べられなかった鬼が、だんだんと人間に近づき、鬼が橋を守ってくれたことに感謝して、ひたすらに鬼を信じる孤児の心の交流も見逃せません。最後に、さいはての地に赴任する父とともに京を離れる篁少年の成長も感動的です。少年が大人の男になって行くプロセスを孤児や鬼との交流と併せて、骨太に描き切っていると思います。感性豊かな年齢であれば、涙を禁じえない名作といえます。「ダレン・シャン」や「ハリー・ポッター」も受け入れるようになった日本の少年読書界ですが、日本の作者によるファンタジーとしては、文句ナシの最高傑作であろうと私は考えています。小学校上級生から中学生くらいの、特に、男の子にオススメです。
次に、「えんの松原」は同じく平安期の京を舞台に、内裏のすぐ脇にあって怨霊の住処となっているえんの松原をタイトルにしています。女装して女官に扮した音羽こと音羽丸が主人公となり、不条理な怨霊に悩まされる東宮・憲平との友情や交流を描いています。現代人から見れば非科学的極まりない怨霊なんですが、少しホラー仕立てにしつつ、自分が自分であること、もう一人の自分がいるのではないか、男と女はなぜ違うのか、世の中の不条理、絶望を克服する勇気、なんかについて考えさせられるファンタジーです。最初に取り上げた「鬼の橋」とともに、太田大八さんの挿し絵も素晴らしいです。現代人にも分かりやすくて、いかにも真に迫った筆致で、物語の進行に大きな役割を果たしているように思います。「えんの松原」も今で言えば小学生から中学生くらいの男子が主人公なんですが、こちらの方は男子に限らず、さらに、年齢層にかかわらずオススメです。「鬼の橋」と違って、いわゆるハッピーエンドに近い終わり方をしますので、読後感もとっても明るいと思います。
実は、我が家の子供達はこの「鬼の橋」と「えんの松原」はまだ読んでいません。小学3年生の下の子には少し難しいかもしれませんが、5年生のおにいちゃんが読んだ後で感想を聞いてみたい気がします。
2007年07月26日 (木) 22:36:00
まさかナゴヤドーム3連勝で借金返済とは
でも、ちょっぴり心配なのはリリーフ陣のスタミナです。今夜も藤川投手はともかく、久保田投手がやや不出来な気がしないでもありませんでしたが、3連投のせいとも見えました。第1-2戦は打撃陣、特にサードに回ったシーツ内野手に当たりが戻って来たように見えますので、私が課題と考えていた得点力は確実にアップするものと期待しています。でも、打線は水ものとも言われていますし、高校野球と違って明日なき戦いじゃあないんですから、得点できない時はサッサと諦めてリリーフ陣を温存し、場合によっては捨てゲームを作る勇気も必要そうな気がします。
いずれにせよ、ようやく借金返済にこぎつけたところなんですから、今年に限ってはムリなく3位までに入ってクライマックス・シリーズの出場権を得るところまでがんばってほしいです。逆にいえば、1位通過を目指して無理をする選手起用は避けてほしい気がします。
何はともあれ、
がんばれタイガース。
2007年07月26日 (木) 19:57:00
子供向けファンタジーの読書感想文
ここしばらく経済書を離れて、子供向けのファンタジーばっかり読んできました。その多くは我が家の子供達のために買い与えたりしたんですが、そろそろ、読み飽きた気もしないでもありませんので、このあたりで読書の傾向を変化させようと考えています。これを機会に、今夜と明日は読み貯めた子供向けのファンタジーに関する読書感想文を残しておきたいと思います。ちなみに、この間、ハリー・ポッターのシリーズのように、以前に読んだことのある本も含めて、以下の本を読み切りました。実は、アマゾンのリストマニアにアップしてあるエコノミストが読んだ子供向けの本とまったく同一だったりします。
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターと賢者の石」(静山社)
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(静山社)
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(静山社)
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(静山社)
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(静山社)
- J.K. ローリング「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(静山社)
- オーエン・コルファー「アルテミス・ファウル〈1〉妖精の身代金」(角川書店)
- オーエン・コルファー「アルテミス・ファウル〈2〉北極の事件簿」(角川書店)
- オーエン・コルファー「アルテミス・ファウル〈3〉永遠の暗号」(角川書店)
- オーエン・コルファー「アルテミス・ファウル〈4〉オパールの策略」(角川書店)
- デブラ・ドイル「サークル・オブ・マジック〈1〉魔法の学校」(小学館)
- デブラ・ドイル「サークル・オブ・マジック〈2〉邪悪の彫像/王様の劇場」(小学館)
- デブラ・ドイル「サークル・オブ・マジック〈3〉ブレスランドの平和」(小学館)
- デブラ・ドイル「サークル・オブ・マジック〈4〉魔法学校再訪/氷の国の宮殿」(小学館)
- ジョナサン・ストラウド「バーティミアス〈1〉サマルカンドの秘宝」(理論社)
- ジョナサン・ストラウド「バーティミアス〈2〉ゴーレムの眼」(理論社)
- ジョナサン・ストラウド「バーティミアス〈3〉プトレマイオスの門」(理論社)
- ダレン・シャン「ダレン・シャン〈1〉奇怪なサーカス」(小学館)
- ダレン・シャン「ダレン・シャン〈2〉若きバンパイア」(小学館)
- ラルフ・イーザウ「ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖」(理論社)
- ラルフ・イーザウ「ネシャン・サーガ〈2〉第七代裁き司の謎」(理論社)
- ラルフ・イーザウ「ネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦い」(理論社)
- チャーリー・フレッチャー「ストーンハート」(理論社)
- 伊藤遊「鬼の橋」(福音館書店)
- 伊藤遊「えんの松原」(福音館書店)
「ハリー・ポッター」と「アルテミス・ファウル」と「バーティミアス」と「ストーンハート」については、すでに読書感想文の日記で取り上げていますし、伊藤遊さんの平安朝ファンタジーについては明日にでも詳しく取り上げたいと思いますので、今夜は「サークル・オブ・マジック」とシリーズすべてを読んだわけではないんですが、「ダレン・シャン」、さらに、ついでで、「ネシャン・サーガ」について感想を書きたいと思います。と言うのは、何かの雑誌で読んだんですが、小学生向けの外国ファンタジーのベスト3は「ハリー・ポッター」と「ダレン・シャン」と「サークル・オブ・マジック」だそうですし、ついでに、ドイツ人作者の「ネシャン・サーガ」も無理やりにいっしょにしてみました。今夜のエントリーは短くまとめるつもりですので、ネタバレはありません。
まず、「サークル・オブ・マジック」は主人公のランドルが騎士への道を諦めて魔法学校に入学するところから始まり、吟遊詩人のリースや騎士を目指していたころの仲間であり、いとこでもあるサー・ウォルターの3人がオークとトネリコとナナカマドの3本の木が絡まりあった姿に象徴されるように、3人で力を合わせてブレスランドを平和に導くという物語です。なお、第4話はかなり遅れて発表され、少しオマケの雰囲気があります。魔法使いの少年が主人公との設定で、「ハリー・ポッター」よりも数年早く発表され、「ハリー・ポッター」の原型とも言われますが、大きく違うのは悪魔が出て来て人の心を惑わせる場面があるところです。ランドルがリースなんかとともに旅をする際の出来事なんかも、非常によく考えられたストーリー展開だと思います。
「ダレン・シャン」は魔法使いではなく、主人公のダレン・シャン少年が吸血鬼=バンパイアになってしまいます。スリリングなアクションシーンは余りないんですが、ストーリーの展開がテンポよくて、まったく予想もしない方向に話が進むので、やたらと面白いです。全部で10話くらいあると思うんですが、子供を飽きさせないように作られているような気がします。「ハリー・ポッター」の作者も絶賛したと報じられていました。「ハリー・ポッター」の場合は魔法使いの少年が主人公ですから、実際には、あり得ない魔法が使われるんですが、ちょっとだけ、「ダレン・シャン」ではホラー仕立てにもなっていますし、ひょっとしたら、少なくとも子供心には、あり得るんではないかと思わせるような展開が興味を引くことと思います。ハードカバーでは各巻300ページくらいなんですが、我が家の子供達はおにいちゃんも下の子も1日で150-200ページくらい読み進んでしまいます。それだけ、面白くて目が離せないストーリー展開なんだと思います。「ハリー・ポッター」とともに、現時点での我が家の子供達のお気に入りです。
最後に、「ネシャン・サーガ」なんですが、これは少し物語が重いです。「モモ」や「果てしない物語」で有名なエンデが絶賛したと言うことですが、ここまで宗教的な色彩が強いとキリスト教世界から外れた辺境にある日本では受け入れられない気がしないでもありません。ストーリーはとってもよく練られているんですが、主人公のヨナタン少年に与えられたミッションが世俗を離れて余りに宗教的で、文章としても明るい雰囲気がありません。ネシャンのヨナタンとスコットランドのジョナサンの2人の主人公を読み解くためには、それなりの読解力も必要です。「ハリー・ポッター」や「ダレン・シャン」のような娯楽作品ではなく、きちんとした文学作品として読むべき大作ではないかと思います。
2007年07月25日 (水) 20:12:00
html 4.0 に従ってタグ=要素を変更する
と言うことで、夏休みとは何の関係もないんですが、私のブログのエントリーの html のタグを html 4.0 に従って書き換えました。もちろん、古いエントリーにさかのぼって書き換えたんではなく、少し前のエントリーから書き換えています。html 4.0 や xhtml では非推奨のタグ、というか、正しくはタグではなく要素と言うのかもしれませんが、使うべきではないとされた要素があります。子々孫々までこのブログを読ませたいとは思いませんが、時代の進歩にキャッチアップするのも重要なことだと思います。今まで、私はブログの本文はレンタル元のエディタに付属した機能ではなく、自分で html のタグを書いて来ました。20年近くも前に html の文法を勉強し、テキスト・エディタで html を編集して来たんですから、その程度のスキルはあったりします。逆に、古い html の文法が身についてしまっていたりもするわけです。
非推奨のタグ=要素とされたのはいっぱいあるんですが、私が今までブログで使ってきたものとしては、 font 要素、 center 要素、 u 要素なんかの文字装飾のための要素が多いような気がします。でも、アンダーラインを引く u 要素はダメなんですが、太字=ボールドにする b 要素やイタリック体にする i 要素がいいのは、使用頻度が高いからという説もあったりします。また、要素ではないんですが、要素の属性でも非推奨のものがあったりします。これも私がブログで使ってきたのは、hr 要素や img 要素の align 属性や border 属性とか、テーブルを組む際の align 属性や bgcolor 属性や hight 属性や width 属性なんかです。要するに、 font 要素をはじめとする個別の文字装飾の要素や属性をヤメにして、span 要素や div 要素なんかのスタイルシートで設定するべきである、との思想に基づいているような気がします。やや疑問に思っているのは、img 要素と table 要素における非推奨と許容される属性の不整合です。すなわち、 align 属性は img 要素でも table 要素でも非推奨である一方、 height 属性と width 属性は img 要素の属性としては許容されているんですが、table 要素では非推奨とされ、 style 属性の中で記述するようになっている一方で、img 要素では非推奨となっている border 属性は table 要素では OK だったりします。やや混乱しそうな気がしないでもありませんので、私は height 属性、 width 属性、 border 属性なんかについては、hr 要素と img 要素とテーブルを組む際のいずれでも style 属性で統一して記述しようと考えています。
これに従って、今回は、必ずしも非推奨にならなかった b 要素や i 要素も含めてスタイルシートで書くことにしました。要するに、 font 要素を使わずに、また、加えて、b 要素や u 要素や i 要素なんかの要素を使わずに、すべてを span 要素や div 要素などの何らかの要素の style 属性で表現することになります。と言うことで、あくまで、自分の備忘録のために、以下のテーブルを組んでみました。なお、コロンの後にスペースを空けるようなことを示唆するサイトもありますが、私は空白ナシで書いています。また、 background は正しくは background-color なのかもしれませんが、 color ナシで十分ですので、私の解釈により短い方を選んでいます。こんなことを言えば、 style 属性の最後のセミコロンは不要なんですが、そこは区切りを明確化するために長くなっても入れていたりします。自分でも不整合だと思うんですが、私は私なりの方法論で実用的に書いていますので、正しくはそれなりのリファレンスをご覧になることをオススメします。
ここまで読んで下さって申し訳ないんですが、関心のない方は今夜のエントリーは無視して下さい。なお、下の表は私が今までにこのブログで使ったことのある要素と属性だけですので、すべての非推奨の要素や属性を網羅したものではありません。念のため申し添えます。
要素 | 属性 | 代替 |
---|---|---|
b | span style="font-weight:bold;" | |
big | span style="font-size:large;" | |
center | span style="text-align:center;" | |
div | align="center" | div style="text-align:center;" |
font | color="#ff0000" | span style="color:#ff0000;" |
size="5" | span style="font-size:x-large;" | |
hr | align="center" | hr style="text-align:center;" |
height="50" | hr style="height:50px;" | |
width="50" | hr style="width:50px;" | |
i | span style="font-style:italic;" | |
img | align="left" | img style="float:left;" |
border="0" | img style="border-style:none;" | |
height="150" | img style="height:150px;" | |
width="200" | img style="width:200px;" | |
p | align="left" | p style="text-align:left;" |
small | span style="font-size:x-small;" | |
table td tr | align="left" | table style="text-align:left;" |
bgcolor="#ff0000" | table style="background:#ff0000;" | |
border="1" | table style="border-width:1;border-style:solid;" | |
height="50" | table style="height:50px;" | |
width="50" | table style="width:50px;" | |
u | span style="text-decoration:underline;" |
2007年07月24日 (火) 20:09:00
この夏の流行りモノを取りそろえて夏休み気分が高まる

この夏の流行りモノで我が家が入手したのは、ハリー・ポッターと上の写真にあるクロックスのサンダルです。この週末に届いた時に撮った写真なんですが、チャコールが私ので、スカイブルーがおにいちゃん、ライトグリーンが下の子のです。フラッシュを焚いたので、実際よりも少し色が飛んでいる気がします。来月には海水浴に行こうと予定していますので、家族でおそろいのを買いそろえました。ハリー・ポッターの方は映画化された第5話の「不死鳥の騎士団」を見に行く予定にしており、最終巻の「死の秘宝」の米国版の原書をアマゾンで買い求めたりました。
何が流行りで、何が流行りでないかの判断は難しいんですが、5月11日の PASMO を取り上げたエントリーにも書いた通り、ネット・オークションで定価よりも高値がついている商品は流行していると判断できるのではないかと私は考えています。昨年の今ごろはニンテンドー DS ライト、少し前までの PASMO やクロックスのサンダルなんかは、この基準に当てはまるような気がします。クロックスの人気アイテムであるケイマンの特定の色のなんかは5000円を超える値がついていたりします。新聞やテレビでも報道された、どこやらのショッピング・バッグもそうなんだろうと思います。
昨日はポケモン映画も見に行きましたし、我が家でも夏の流行りモノを取りそろえて、ジワジワと夏休み気分が盛り上がりつつあります。
2007年07月23日 (月) 18:37:00
マリオンにポケモン映画「ディアルガ vs パルキア vs ダークライ」を見に行く
この週末から小学校の夏休みが始まって、今日の午後は有楽町マリオンにポケモン映画「ディアルガ vs パルキア vs ダークライ」を見に行きました。官庁の参事官よりも今どきの小学生は忙しいですから、私の方がおにいちゃんの休みに合わせて有給休暇を取っています。もうすぐ、おにいちゃんの塾の夏季講習が始まりますから、今のうちに娯楽シリーズを消化しておきます。
映画にちなんで、いろいろとお土産をもらいます。まず、前売り券を買った段階でポスターや地図や何やをもらっていて、前売り券にはニンテンドーDSのポケモンのゲームにデオキシスをゲット出来る半券も付いて来て、我が家の子供達はすでにポケモンセンターで入手していますが、今日はさらに、ポケモン・カードのダークライとニンテンドーDSのダークライをオマケでもらいます。DSの方のダークライは映画館でゲーム機に飛んで来ました。我が家の子供達は映画が始まる前にニンテンドーDSライトの電源を入れて、ポケモンのゲームをスタートし、しっかりとダークライをゲットしました。
今夜のエントリーは映画の感想ですから、それと意識せずに、ネタバレがあるかもしれません。ご注意下さい。映画の方は、まあ、ポケモンの映画ですから、ドラえもんと同じでストーリーは荒唐無稽と言ってしまうとそれだけなんですが、いつもながら、映像や音楽はきれいでした。でも、今回はとっても出演者が少なかったような気がします。始めて見るポケモンもタイトルに出て来る3匹だけですし、場所もアラモス・タウンだけです。でも、エンディングに近いの方の異次元空間に吸い込まれそうになるところなんかは、エンデ原作の「ネバーエンディング・ストーリー」の映画を思い出してしまいました。でも、意味不明な場面もいっぱいあります。たとえば、そもそもディアルガとパルキアがどうしてバトルを始めたのかは不明です。2004年公開の「裂空の訪問者 デオキシス」でもレックウザはデオキシスとバトルを始めるんですが、これはレックウザがデオキシスに縄張りを荒されたと考えたからであると解説が付きましたが、今回はよく分かりません。今年の映画でも、主人公のダークライ以外のポケモンはあんまり活躍しません。少し物足りない気がしました。
と言うことで、今年はポケモン映画10周年だそうですから、以下に歴代のポケモン映画をご披露します。
- 1998年 ミュウツーの逆襲
- 1999年 幻のポケモン ルギア爆誕
- 2000年 結晶塔の帝王 エンテイ
- 2001年 セレビィ 時を超えた遭遇
- 2002年 水の都の護神 ラティアスとラティオス
- 2003年 七夜の願い星 ジラーチ
- 2004年 裂空の訪問者 デオキシス
- 2005年 ミュウと波導の勇者 ルカリオ
- 2006年 ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ
- 2007年 ディアルガ vs パルキア vs ダークライ
ポケモン映画で少し物足りなかったので、ハリー・ポッターの「不死鳥の騎士団」も見に行きたいと思います。下の子が「炎のゴブレット」を読み終えて読書感想文を書き上げ、「不死鳥の騎士団」を読み始めたら、8月のお盆明けくらいのタイミングを想定して、マリオンに見に行きたいと考えています。
下の写真は、マリオンの映画館にて我が家の子供達です。
2007年07月22日 (日) 21:11:00
夏休みの夜更かしが始まる
そこで、子供達は「ソア橋」と「ショスコム荘」の2話が入ったDVDを見始めます。192分ですから3時間ほどです。8時前から見始めて、11時そこそこに終わる心づもりです。おにいちゃんはコナン・ドイル卿の原作になるシャーロック・ホームズのシリーズはほとんど読んでいるので、実写のDVDもとっても熱心に見ていましたが、やっぱり、下の子が長くはもちませんでした。「推理ものは苦手」と言い出して、1時間足らずで飽きてしまい、「コロコロ・コミック」に戻ってしまいました。映画館で見る映画なら2時間や2時間半くらいは何とかなるんですが、家でDVDを見るのは退屈なようです。小学3年生の限界かもしれません。それでも、子供達の夜更かしが始まったみたいです。
下の写真はDVDを見始めたころの子供達です。

2007年07月22日 (日) 17:55:00
午前中は下の子とカブ隊、午後はおにいちゃんと科学教室
昨日から始まった夏休みですが、昨日に続いて今日もいろいろとお出かけします。まず、朝から下の子をボーイスカウトのカブ隊の集合場所の神社に連れて行きます。朝まで雨が降っていたので、今朝はいつもの自転車のタンデムではなく地下鉄で行きます。最寄駅の改札で下の子と別れて、私は図書館に行きます。いつものことですが、大量に返却して大量に借ります。今日は青山に引っ越して来てから初めてDVDを借りました。「シャーロック・ホームズの冒険」のシリーズです。もともとは英国グラナダ TV の製作で、日本の地上波では15年ほど前に NHK が流していたのを記憶しています。今でも CATV の人気定番番組だと聞いたことがあります。ホントは全部で何巻あるのか知りませんが、港区の図書館には23巻まであるようです。コナン・ドイル卿の原作の推理小説の方は、私はもちろん、我が家のおにいちゃんもほぼ全部読んでいるんですが、 NHK で TV ドラマの方を放送していたのは私が在チリ大使館に勤務していた時に重なっていたので、私もおにいちゃんもよく知りません。夏休みのヒマ潰しにと考えて予約しておいたんですが、さすがに、図書館でも人気シリーズなので、そうそうは順番が回って来ません。ようやく今日になって3本借りることが出来ました。ハッキリ言って、話の順番はメチャメチャです。
カブ隊の活動を終えて家に戻って、下の子は熱心に「コロコロ・コミック」を読みふけります。小学生男子必須のアイテムです。いろいろと貴重な情報が満載だそうです。私は少しパソコンで遊んだ後、午後から科学教室に出かけたおにいちゃんをお迎えに行きます。今日は前回の続きで消化と呼吸の2回目だったそうです。もう少し大きくなって、小学校の理科が分割されれば、生物に分類される分野なのかもしれません。帰り道で私が図書館から「シャーロック・ホームズの冒険」のDVDを借りて来たと言ったので、おにいちゃんは大いに楽しみにしていたんですが、家に帰ってよく見ると各巻192分の大作と表示されており、何となく、今日から見始めるのは断念してしまいました。
下の写真は、ロフトベッドで「コロコロ・コミック」を読む下の子と科学教室を終えて後片付けをする白衣姿のおにいちゃんです。
2007年07月21日 (土) 16:35:00
下の子を科学教室に連れて行き、帰りに「コロコロ・コミック」を買う

我が家の小学生たちは今日から夏休みです。朝の弱いおにいちゃんなんかは10時にケロロ軍曹のテレビが始まると下の子が起こしに行ったんですが、なかなか起きて来ません。それくらい、夏休み初日からのんびりし切っています。もっとも、私もそれに輪をかけるようなことをしたりします。子供に「コロコロ・コミック」を買い与え、だらけた気分をさらにだらけさせてしまったのかもしれません。
それはそうと、今日の午後は下の子を科学教室に連れて行きます。上の写真は科学教室を終えて白衣姿の下の子です。いつも写真を撮るクラス前ではなく、クラスの後ですから、少し疲れた表情だったりします。今日のクラスでは光の屈折について勉強したみたいです。私は役所に入ってから、長らくエコノミストみたいな仕事をして来ており、高校時代に三相交流が理解できずに物理の単位を諦めたくらいですから、工学系や自然科学系はサッパリです。こうはならないように、女房が子供達を科学教室に通わせようと考えるのも無理はないのかもしれません。
下の子とともに、科学教室を出てから地下街で書店があったので、「コロコロ・コミック」を買い与えます。毎月月半ばの発売ですから、まだ書店に2冊ありました。小学生男子の必須アイテムなんですが、普段はおにいちゃんの勉強の妨げになりそうで、特別な付録がない限りは我が家では買っていません。でも、今日から夏休みが始まり、特に、下の子は毎日ヒマにするんでしょうから、今月と来月は買おうと考えていました。久し振りの「コロコロ・コミック」ですので、下の子は夢中になって途中の電車から読み始めます。一応、家に帰ってから、おにいちゃんが「コロコロ・コミック」を読めるのは、下の子が読まない時だけ、と言い置きます。でも、下の子がボーイスカウトなんかで出かける時は、おにいちゃんも読みふけるんだろうと言う気がします。
今夜は三田納涼カーニバルにボーイスカウトが出店したバザーのお手伝いで、夕方から出かけます。ひょっとしたら、下の子もいっしょに行くかと思ったんですが、さすがに、「コロコロ・コミック」を買った直後に出かけることはしたくないようです。ボーイスカウトの重要な収入源の一つだそうですから、そろそろ出かけます。
2007年07月20日 (金) 19:38:00
ハリー・ポッター最終巻の秘密はケンカ両成敗か?
今日は我が家の子供達の通う小学校の1学期の終業式でした。通信簿をもらって帰って来ました。明日から長い長い小学生の夏休みが始まります。
と言うことで、夏休みを目前に控えた、あるいは、すでに夏休みが始まったと言ってもいいんですが、週末前の軽い話題として、7月17日に続いて今夜のエントリーでもハリー・ポッターの最終巻の秘密について取り上げたいと思います。読売新聞の夕刊に出ていたんですが、ニューヨーク・タイムズ紙が電子版の書評で、死ぬ登場人物のおおよその数や題名の意味するところを示唆しました。私がニューヨーク・タイムズ紙の電子版を見たところ、「登場人物が少なくとも6人死ぬ」(原文では at least a half-dozen characters we have come to know die ) となっていました。これに対して、作者のローリング女史は声明で怒りをあらわにしたそうです。いつもの朝日新聞ではなく、今夜は YOMIURI ONLINE から引用すると以下の通りです。
世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの第7巻完結編が21日に世界一斉発売されるのを前に、インターネットで複製本が出回ったり、書店に到着済みの本が流出したりし、19日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、独自に入手した本をもとに書評を掲載した。
これに対し、著者のJ・K・ローリング氏は声明で、「数百万人の読者の期待を完全に無視した」と怒りをあらわにした。
同紙の書評は、完結編で死ぬ登場人物のおおよその数や、題名の「ハリー・ポッター・アンド・ザ・デスリー・ハロウズ(ハリー・ポッターと死の秘宝=仮題)」の意味を示唆する説明をしている。ボルティモア・サン紙も書評を載せた。
ローリング氏は、すべての新聞や書店に対し、「ファンに向けたハリーの最後の冒険を台無しにしないで」と呼びかけた上で、発売まで内容の秘密を厳守することを求めた。ニューヨーク・タイムズ紙は「ニューヨーク市内で18日に本を購入した」とし、「重要な内容は書評で明かさないようにした」と釈明している。
こうなって来ると、最終巻で何人死ぬのかが一人歩きして、本来のストーリーの面白さ以上に話題になっているような気がします。私はニューヨーク・タイムズ紙の書評を読みましたが、あの書評のただ1点、何人死ぬかだけを捉えて作者のローリング女史が非難しているような気がしないでもありません。書評では、ハリーを親しみやすい青年であり、かつ、素晴らしい英雄として書き上げたローリング女史を高く評価しています。主人公のハリーをアーサー王からスパイダーマンやスターウォーズのルーク・スカイウォーカー船長にもたとえていますし、作者のローリング女史についてもホメロス、ミルトン、シェークスピア、カフカなんかと並べていたりします。そもそも、主要登場人物のうち2人が死ぬと発言したのは作者のローリング女史なんですから、何人死ぬかをもって最終巻の重大な秘密と見なすのであれば、最初の話題作りをしたのは作者自身と言うべきでしょう。私はボルティモア・サン紙は見ていませんが、少なくとも、ニューヨーク・タイムズ紙に関する限り、「読者の期待を完全に無視」とか「台無し」と評価するのは適当ではないような気がします。
しかし、私から見ればケンカ両成敗という気もします。ニューヨーク・タイムズ紙も話題に一役乗ろうとしているのか、怪しげなルートで最終巻を入手し、スラッと at least a half-dozen characters we have come to know die と一文を紛れ込ませるのも、ややあざとい気がしないでもありません。作者であるローリング女史、あるいは、それに加えて出版社が始めた話題作りなのかもしれませんが、それに便乗したとも言えなくもありません。もっとも、作者のローリング女史が反応したことで、便乗したことによる成果が上がったのかもしれません。
いつだったか忘れましたが、今週のウォールストリート・ジャーナル紙によれば、ハリー・ポッター最終巻は我が家の1冊も含めてアマゾンだけで220万部の予約が入っており、初版は650万部も印刷されるそうです。これだけ人気があるのは、最終巻で何人死ぬのか、誰が死ぬのか、ハリーは生き残るのか死ぬのか、だけに話題が矮小化されているからではなく、主人公であるハリーの魅力や登場人物のキャラクター、また、ストーリー展開そのもの、すなわち、作品の面白さが読者に支持されているからだと私は考えています。プロ野球のひいきチームの試合結果だけに興味を持つのとは同列に扱うべきではないと思います。
いずれにせよ、明日になればすべてが明らかになります。私も今から楽しみです。
2007年07月19日 (木) 20:14:00
ペナントレース前半戦の折返し
昨夜の巨人戦で我が阪神タイガースはペナントレース前半戦を4位で折り返しました。首位の中日とは6.5ゲーム差です。かなり序盤の戦いが悪かったので、私はほとんど諦めていましたが、折返し前の最後の中日・巨人・中日・巨人と続いたシリーズでは7勝3敗でしたので、それなりに調子を上げて来たのかもしれません。
まず、打撃陣については昨夜のオーダーも3番に鳥谷が入って、シーツや今岡の名前もなく、開幕前に予想していたベストオーダーからはほど遠いものでした。ただし、私の直感から言えば、体力的な問題はあるものの、赤星がトップに入った方が相手は嫌だろうという気がしないでもありません。投手陣も井川がヤンキースに去ったのを埋め合わせていないような気がします。不動の4番打者の金本も、左ひざのケガを公表してからは昨夜まで調子が出ず、フルイニングの連続試合出場を続けているものの、口の悪い友人に言わせれば、退き際が肝心との説もあったりします。
開幕前から不安だった打撃陣はやっぱり打てません。前半戦を終えてチーム打率やホームラン数はセリーグでドベだったりします。盗塁も少ないです。この結果、当然なんですが、チームの総得点はやっぱりセリーグで最少の得点しか上げられていません。逆に、総失点も最小となっていますので、投手陣はそれなりにがんばっているとも評価できます。ウィリアムスが抜けたとはいえ、リリーフ陣は抜群の安定感を誇っていますので、序盤に先取点を取り、中盤までピッチャーが持ちこたえて、最後の久保田と藤川につなぐのが必勝のパターンであることは、開幕前から明らかでした。逆に言えば、先発投手が序盤で打ち込まれれば、それで試合はおしまいとも言えます。
オールスター後の後半戦では、何と言っても打撃陣の奮起が必要です。私個人の趣味かもしれませんが、息詰まるような投手戦の醍醐味よりも、やっぱり、野球は得点が入らないと試合が面白くありません。ケガで戦列を離れていたり、調子が上がらなかったりする選手もいるので、前半戦最終盤の陣容で考えると、現時点で一番調子がいいのが林ですから、4番に座る金本もつなぎに徹して林の前にランナーをためるのがもっとも確率も効率もいいような気がします。その意味でも、赤星をトップに入れて鳥谷を3番に抜擢し、少しでも得点圏走者を置いて林に回るように考えるべきだと思います。
何と言っても、ほかの11球団にない死のロードが我がタイガースにはあります。序盤を6.5ゲーム差で折り返したのでは、過去の例から言うと優勝はほぼ絶望という気がしますが、今年だけは日本シリーズ進出のためのクライマックス・シリーズがあり、3位までに入れば日本シリーズの可能性があるわけですから、何とか、我々ファンに夢を見させて欲しいものだと思います。
やっぱり、
がんばれ、タイガース。
2007年07月18日 (水) 19:49:00
第137回の芥川賞と直木賞の感想
昨夜、第137回の芥川賞と直木賞の選考会が開催され、芥川賞に諏訪哲史さんの「アサッテの人」(「群像」6月号)が、直木賞に松井今朝子さんの「吉原手引草」(幻冬舎)が選ばれました。どうでもいいことですが、前回は受賞作なしで終わった直木賞に文藝春秋社でない本が選ばれたのは久し振りな気がします。ということで、長くなりますが、いつもの朝日新聞のサイトから引用すると、以下の通りです。
第137回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に諏訪哲史(てつし)さん(37)の「アサッテの人」(「群像」6月号)が、直木賞に松井今朝子(けさこ)さん(53)の「吉原手引草」(幻冬舎)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は8月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。
諏訪さんは名古屋市生まれの会社員。国学院大学卒。今年、この作品で群像新人文学賞を受けデビュー、続けて芥川賞も射止めた。名古屋市西区在住。
「アサッテの人」は、「ポンパ」などと意味不明の言葉を発する癖がある、ちょっと変わった叔父の実像を描き出そうとする。語り手が、かつて叔父のことを書いた小説の草稿や叔父が残した日記を引用しながら、失跡した叔父の謎に多層的に迫る。
会見で諏訪さんは「候補になってからずっとモヤモヤした気持ちだったが、ぼくだけ先に梅雨明けさせていただいた。『ポンパ』は昨年亡くなった父の口ぐせで、生きていたら喜んでくれたでしょう」と語った。
松井さんは京都市生まれ。早稲田大大学院で演劇学を学び、97年に「仲蔵狂乱」で時代小説大賞を受賞して作家活動に入った。02年に「非道、行ずべからず」が、03年には「似せ者」が直木賞候補に。東京都世田谷区在住。
「吉原手引草」は、江戸の吉原を舞台に、人気絶頂の花魁(おいらん)が突然消えた不可解な事件を描く長編小説。遊郭に生きる様々な人々の人生模様は読み応えがある。
松井さんは会見で「本当にいい小説は、作者を忘れさせる小説ではないか」と話した。
私は小学生の息子たちといっしょに子供向けの本を読んだり、アマゾンのリストマニアを利用してエコノミストが読んだ子供向けの本のリストを作ったりしていますが、さすがに、学術書を含めて経済書を読む機会が多くて、普通の純文学や小説までは手が回らないので、芥川賞と直木賞についての事前予想は大森望さんと豊崎由美さんのお二人が主宰している文学賞メッタ斬り!のサイトを大いに参考にさせていただいています。と言うより、ほとんど丸写しだったりします。この文学賞メッタ斬り!のサイトも、131回から133回まではエキサイトブックスで、134回から136回までは nikkei BP とかのサイトで展開されていたんですが、今回137回の芥川賞・直木賞からは PARCO-CITY に移ったようです。PARCO 出版から本を出したからではないかと思います。なお、どうでもいいことですが、アマゾンのリストマニアが検索できるサイトが昨年ころから登場しています。その名もListMania Searchと言います。ハリー・ポッターで検索すれば、私のリストもヒットします。なぜか、2回もヒットしたりします。
さて、前置きが長くなりましたが、文学賞メッタ斬り!を主宰しているお二人の評価では、今回の芥川賞は受賞ナシとの予想でしたが、今回から川上弘美さんと小川洋子さんの2人の新しい選考委員が加わったので、多少無理をしてでも受賞作を出すんじゃないかという観測もありました。結局、今までの芥川賞の傾向が続かないとすればあるいは、大森さんの言葉を借りれば、揺り戻しがあるとすると「アサッテの人」もあり得る、との観測もありました。確かに、私の目から見て、サラッと淡白と言うか、やや印象の薄い作品に授賞する傾向があったような気がしないでもありません。特に、136回の青山七恵さんの「ひとり日和」や134回の絲山秋子さんの「沖で待つ」なんかがそうです。今回137回の諏訪哲史さんの「アサッテの人」は、ある意味で、エゲツないくらいのインパクトがありながら、最後は普通に終わる、という作品らしいので、それなりに楽しみではあります。
さて、直木賞の方は、いつもながら、私は芥川賞に比べて関心が薄いんですが、今回も、図書館で借りて読むことにします。昨夜、港区の図書館をインターネットで検索すると、今回137回の受賞作である松井今朝子さんの「吉原手引草」は、港区にある6館の図書館で4冊しかなく、予約の順番は60番を超えていました。実は、最近で言うと、134回の東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」と136回の森絵都さんの「風に舞いあがるビニールシート」は本を買って読みました。このブログにも読書感想文をアップした記憶があります。でも、135回の三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」は延々と図書館で待って読みました。読書感想文は書かなかった記憶があります。主たる理由は表紙にタバコがあるので、家に置いておきたくないと思ったからです。今回の直木賞の「吉原手引草」も花魁の失踪から始まって、吉原関係者17人から語られる吉原の裏と表、また、嘘と真が交錯しているような吉原モノですから、何となく、教育上の見地からでもなく、あくまで何となくなんですが、小学生の目には触れさせたくない気がしないでもありません。
いつもの通り、芥川賞については8月号の「文藝春秋」で書評とともに読みたいと思います。新たに加わった川上弘美さんと小川洋子さんの2人の選考委員の評も楽しみです。
2007年07月17日 (火) 20:03:00
ハリー・ポッター最終巻の秘密はどれくらいの価値があるのか?
今日、ちょっとのぞいてみたんですが、時事通信のサイトで今週末の21日に発売が開始されるハリー・ポッター最終巻「死の秘宝」の内容が事前に漏れるのを防ぐために、1000万ポンド、日本円では25億円近い金額をかけて、セキュリティ・オペレーションが強化されると報じています。大元の情報源は7月15日付けのデイリー・テレグラフの日曜版です。当然ながら英文ですが、最初の3パラグラフだけを引用すると以下の通りです。
It may not offer quite the protection of Harry Potter's invisibility cloak, but it is as close as the real world can get.
A £10 million security operation featuring an army of guards, satellite tracking systems and draconian legal contracts has swung into action to prevent any leak of details of the seventh and final book about the boy wizard.
As millions around the world eagerly await the release, directly Friday midnight has struck, of Harry Potter and the Deathly Hallows, only its author J K Rowling and some 20 other people, including the book's editors, illustrators and the "Potterologists" who ensure continuity, know Harry's fate.
引用にもある通り、セキュリティの要員や衛星による追跡までするというんですから、かなりオドロキです。引用にはないんですが、英国やドイツなんかの印刷工場では、携帯電話の持込みを禁止したり、文章を読み取れないように、ほとんど真っ暗にして作業したりしているそうです。衛星による追跡は、今日、火曜日から発売日に向けた書店への出荷が始まるので、それを追跡するんだそうです。もちろん、本は厳重にシールの上で出荷され、書店は真夜中となる発売時刻以前に中身を明かしたり、本を販売したりしない契約にサインする必要があるらしいです。それもこれも、すべて、引用の最後にあるように、ハリーの運命、すなわち、ハリーが生き残るのか、死んでしまうのかを明らかにしないためのようです。
このテの販売フィーバーは1995年の Windows 95 の際にも見られましたが、ハリー・ポッターのシリーズではこれまでもいくつか悪しき前例がありましたから、それだけに、警戒が厳重なんでしょう。先月6月27日のエントリーで取り上げたように、第7巻「死の秘宝」の結末がネットに流出しているとのウワサもありますし、今年映画化された第5巻「不死鳥の騎士団」が発売される時には、トラックの運転手が発売前の本を印刷工場から盗み出したとか、第6巻「謎のプリンス」の時にも出版者の担当者が原稿を盗まれたりしたと聞いたことがあります。一部のマニアなんかには最終巻「死の秘宝」の結末は第5巻や第6巻よりもさらに価値がある可能性が高いと考えられますし、それだけ、警戒厳重にする必要もあるのかもしれません。
でも、よくよく考えて見ると、ハリーの運命がどうあろうと、多くのファンは本を買うような気がしないでもありません。少なくとも、私はハリーがどういう結末を迎えるにせよ、英語の原書も日本語訳も買いたいと思います。私は阪神ファンとしては、決してそんなに熱心ではなくて、タイガースの試合結果の勝ち負けを知ればそれでいいような気もするんですが、ハリー・ポッターのシリーズについては、結果だけでなく、ストーリーの大部分が面白いと思いますし、本を通して読みたいと考えています。映画も見たいんですが、やっぱり、本を読む方が面白いと思います。もちろん、クィディッチの試合なんかは映画で見た方が迫力あるんですが、ハリー・ポッターのシリーズはストーリーとして抜群に面白いと思っています。
すでに、英米で発売される原書だけで200万部の予約が入っていると聞いたこともありますし、私の知り合いには、夫婦で折合いがつけられないので、原書を2冊予約した人もいたりします。私も含めて、これらのコアなファンは第7巻の結末がどうあっても本を買うと思います。もちろん、本の中身が事前に漏れないように、セキュリティ・オペレーションを強化するのはとってもいいことなんですが、発売を盛り上げる意図が見え隠れしているような気がしないでもありません。もしも、過剰な話題作りを目論んでいるのだとすれば、少し疑問を感じてしまう人もいるような気がします。
2007年07月16日 (月) 18:23:00
ボケボケ過ごす休日の午後
午後からは家でボケボケします。おにいちゃんは勉強です。下の子は適当に遊びます。女房と将棋を指したりします。ニンテンドーDSライトを持ち出して、ポケモン・ゲームで遊んだりします。私もインターネットで週末のまとまった時間がとれる作業をしたりします。もちろん、大した作業ではありません。
それにしても、小学5年生にもなれば勉強が大変です。わずかに2年違いとは言え、小学3年生とは大違いだったりします。夏休みは塾の夏季講習がありますし、小学校からは箱根にキャンプに行きます。下の子の方もボーイスカウトからキャンプに行きます。こちらは富士五湖です。
下の写真は、勉強を終えたおにいちゃんと下の子の将棋の兄弟対戦です。先月半ばの6月17日に将棋盤を買ってから、なかなか稼働率は高いようです。

2007年07月16日 (月) 11:57:00
子供達を散髪に連れて行く
今朝は朝から子供達を散髪に連れて行きます。そろそろ、髪の毛が伸びて来て、朝起きた時に寝癖がひどくなっています。我が家では爆発頭と呼んでいます。我が家の子供達の通う小学校では制帽がありますから、小学校から帰ってくると爆発頭はペシャンコになっているんですが、3連休だと小学校にも行かないので、1日中、爆発頭のままです。
いつもは散髪屋さんには夕方に連れて行くんですが、今日は空いているだろうとの予想の下に朝から出かけます。朝のうちは空いているだろうと私は予想していたんですが、下の子は、みんなそう思っているんであれば、朝からでも混んでいるんではないかと言い張ります。自己実現的な予想の役割を理解しているんですから、エコノミスト的な素養があるのかもしれません。
いつもの通り、電車に乗って渋谷に出ます。地下鉄の駅で天井から強烈な風が吹き出しているところがあり、下の子がその真下に立つと、爆発頭がペシャンコになります。おにいちゃんもやってみたんですが、当然、ペシャンコになります。まあ、爆発頭がペシャンコになったからと言って、散髪しなくていいことにもなりませんから、そのまま地下鉄に乗っていつもの散髪屋さんに連れて行きます。
果たして、下の子の予想が的中し、朝からでも割合と混み合っていました。しかし、夕方と違うのは、理由は分かりかねますが、我が家も含めてお客も多いものの、散髪する方のスタイリストさんもたくさんいるので、並んでいる割には早く終わりました。結局、私と下の子との予想は痛み分けかもしれません。
下の写真は散髪を終えて家に帰って来た子供達です。

2007年07月15日 (日) 16:47:00
雨の日に自動車の利便性を思う
昨日は雨が降っていても、一応、図書館まで外出したりしていたんですが、今日はほとんど外出ナシでした。特にすることもなく、本を読んだり、パソコンで遊んだりして過ごします。こういうお天気の日には自動車があったら便利だろうと考えてしまいます。海外生活を別にすれば、東京に出て来てから早20年を超えており、この間、ずっと自動車なしで暮らしてきたのは、やや、情けなくもあるんですが、東京の街の交通の利便性を考えると、自動車は必ずしも必要ではないのかもしれません。
やっぱり、長らく自動車を持たない東京暮らしが続いている知り合いは、年に1-2度は無理やりにでもレンタカーを借りて、少なくとも、自動車を運転する感覚や能力なんかが大幅に低下しないように、それなりに気遣っていると言いますが、私はレンタカーすら借りていません。ジャカルタから帰国してそろそろ4年になりますが、自動車は運転していません。それどころか、タクシーですら年間に数えるくらいしか乗りません。役所で忙しいポストにあった時には、毎週のように公用車に乗って役所間の調整に当たっていた時期もないではありませんが、基本的に、今の出向先の職場は時間的な余裕もある上に、そんなに他の役所に行く用件もなく、役所の席でパソコン相手にドップリ仕事をしていることの方が多いような気がします。
半分くらいは台風のために2日間も家に閉じ込められて、下の子なんかはたまごっちカップのカードを持ち出して、キディランドに行きたい、とか言い出しましたが、たとえ、自動車があっても表参道通りの真ん中に駐車するところもなく、諦めてしまいました。明日は台風一過でいいお天気になるんですから、夏休み前の3連休の最後に、どこかに出かけたいと思います。
2007年07月14日 (土) 17:57:00
ハリー・ポッターのDVD「炎のゴブレット」を見る
今日は、午前中に子供達が勉強している間に私だけ図書館に行きました。おにいちゃんがハリー・ポッターの「不死鳥の騎士団」を読み始めたので、私も競合しないように図書館に借りに行きました。私とおにいちゃんが考えていることはまったく同じで、この週末にDVDで「炎のゴブレット」を見た後、夏休み中に「不死鳥の騎士団」の映画を見に行きたいので、またしても、その前にもう一度だけ本で読んでおこうというわけです。親子で考えが一致してしまいます。
ということで、午後から数日前に届いたDVDの「炎のゴブレット」を私と子供達が見ます。結論を言うと、最終巻がまだ出版されず、映画化されたのも第4話までの現段階で、本では第3話の「アズカバンの囚人」がベストだと私は思いますが、映画では今日見た「炎のゴブレット」の出来が一番のように思いました。映像の美しさや原作をかなり削ぎ落としてスリム化したストーリー展開はスリリングと言えます。なお、今日のエントリーではこのDVDで見た映画の「炎のゴブレット」を取り上げますが、ネタバレがいっぱい出てきますのでご注意下さい。
原作をスリム化と書きましたが、その意味で映画と原作で大きく違う点がいくつかあります。私がDVDで一番楽しみにしていたのはクィディッチのワールドカップのシーンでしたが、ほとんど割愛されていました。応援合戦におけるアイルランドのマスコットのレプラコーンやブルガリアのヴィーラのショーなんかは、まったくありませんでした。私はレプラコーンやヴィーラそのものに興味があったので少しガッカリでしたが、後々のストーリーには何の関係もありませんから、ある意味では仕方がないのかもしれません。当然、レプラコーンの金貨も出て来ませんでした。それから、ブルガリア代表チームのシーカーであるクラム選手の見事なウロンスキー・フェイントも見られませんでした。
さらに、屋敷しもべ妖精も現れませんでした。ワールドカップの部分が闇のしるしが現れる部分以外は大胆にカットされていたので、クラウチ家のウィンキーや今はホグワーツ校で働くドビーが出て来ません。ですから、ハーマイオニーも屋敷しもべ妖精解放戦線を結成することはありません。三大魔法学校対抗試合における第2の課題でハリーに鰓昆布をくれるのはドビーではなくネビルの役回りになっていたりします。屋敷しもべ妖精とともに魔法省スポーツ部のバグマン部長も出て来ません。ですから、ウィーズリー家の双子がワールドカップの賭けに勝つこともありません。その部下でアルバニアで行方不明になったバーサ・ジョーキンズの話題もありません。最後に、クラウチ部長が息子に殺されることもありません。以上の部分は、第5話以降の今後のストーリー展開に影響なしということで、映画化する際の時間的な制約のために省略されたんではないかと想像しています。
ただし、一点だけ、今後のストーリー展開を考えると、日刊預言者新聞のリータ・スキーター記者が動物もどきであることをハーマイオニーに暴かれて、最後の方でビンに閉じ込められるのを省略したのは、私からすれば少し疑問が残ります。これは第5話の「不死鳥の騎士団」でかなり重要な伏線になるからです。近く公開される映画「不死鳥の騎士団」で私の謎が解けるのではないかと期待しています。この意味からも「不死鳥の騎士団」は見に行きたい気がします。
いろいろと原作と映画の相違を指摘しましたが、やっぱり、映画でないと感じられない迫力や映画でしか実感できない点もありました。三大魔法学校対抗試合にやって来るボーバトン校の空飛ぶ馬車やダームストラング校の船なんかは、映像で見なければ実感できません。ボーバトン校のマクシーム校長がホグワーツ校のハグリッドよりも大きいのもよく分かりました。また、クリスマスイブのダンスパーティの騒ぎや、特に、伝統的とハリーが評価したロンのパーティ・ローブも実物を見て、初めて笑えました。また、ハーマイオニ役のエマ・ワトソンが目の覚めるような美人にならない不満を私は何度か繰り返したんですが、クラムにエスコートされたクリスマス・パーティでの晴れ姿を見て、少し違った印象を持ったりしました。ですから、我が家にはハリー・ポッターのシリーズで映画化された第1話から4話まで取りそろえてある中で、今日見た「炎のゴブレット」がベストではないかと思います。別の観点から言えば、ハリー・ポッターのシリーズの中でもっとも映画化するのに適した作品だったのかもしれません。もっとも、夏休み中に「不死鳥の騎士団」を映画で見るかもしれませんし、まだ、全7話のうち4話までしか見ていませんので、あくまで、現段階では、という限定付きです。
下の写真は真剣な表情で「炎のゴブレット」のDVDを見る子供達です。

2007年07月13日 (金) 19:53:00
「博士の愛した数式」における江夏投手の役割
「博士の愛した数式」を読みました。といっても、マンガの方です。今年2007年3月10日付けのエントリーで紹介したリスーピアに遊びに行った時、我が家のおにいちゃんが知恵の輪のパズルを解いたご褒美にもらったマンガです。週末に向けて、軽い読み物としておにいちゃんから私が借りて読みました。言うまでもありませんが、小川洋子さんの原作で、昨年映画化もされました。映画の詳細は映画の公式サイトをご覧下さい。また、大阪ローカルではありますが、昨年3月に MBS 毎日放送の開局55周年記念企画として、ラジオ・ドラマにもなったそうです。かなり話題になった本だと思いますので、ご存じの方も多いんではないでしょうか。マンガの方はくりた陸さんが描いています。なお、今夜のエントリーはそれと意識せずにネタバレがあるかもしれません。ご注意下さい。
主要登場人物は3人で、整数論を専門とする博士とシングルマザーの家政婦さん、それに、博士にルートと呼ばれる家政婦さんの息子さんです。博士は17年前に交通事故にあい、それ以降の記憶は80分間しか続きません。博士のモデルはハンガリーの数学者エルデシュではないかと言われています。なお、博士とルートは私と同じように阪神タイガースのファンです。これはどうでもいいことではなく、それなりに重要な意味を持ちます。今夜のエントリーのタイトルにもあるように、江夏投手の背番号 28 が2番目に小さい完全数だからです。本の方は家政婦さんの視点から、映画の方は成人して中学校の数学教師になったルートが思い出を語るという視点から、それぞれ描写されています。で、結論から言うと、博士の愛した数式はオイラー方程式の特殊なものであるオイラーの等式です。一応、念のために、オイラーの公式とオイラーの等式を以下に書いておきます。
- オイラーの公式
e iθ = cos θ + i sin θ - オイラーの等式
e iπ + 1 = 0
これまた、一応、念のためなんですが、 e はネイピア数と呼ばれる自然対数の底で、 i は二乗すれば -1 になる虚数単位です。もちろん、 π は円周率で、 cos と sin は三角関数です。一般的なオイラーの公式において、 θ = π となる特殊な場合がオイラーの等式です。オイラーの公式は1748年にオイラーによって証明されています。オイラーの等式の方は、全く起源の異なる重要な定数、円周率 π とネイピア数 e が、極めて基本的な数、すなわち、加法の単位元である 0 と乗法の単位元である 1 、さらに、虚数単位 i によって結びついているという意味で特異なものである一方、複素解析における非常に重要な等式となっています。まったく予想外の調和や連関を表現していることから、オイラーの等式は人類の至宝とも呼ばれていたりします。
物語は家政婦紹介協会から家政婦さんが博士の家に派遣されて、博士が家政婦さんに靴のサイズや電話番号を尋ねるところから始まります。靴のサイズは 24 で、 4 の階乗ですから、博士は潔いと感じたりします。さらに、電話番号は1億までに存在する素数の数だそうです。これに見られるように、いくつか数学用語が出て来ます。ルート、階乗、素数、虚数なんかまででしたら、何とか、高校レベルの数学で馴染みがあるんですが、江夏投手の背番号 28 が完全数であるとか、博士が学長賞を取った歴代の人数を記念して時計の裏面に刻まれている 284 と家政婦さんの誕生日2月20日の 220 が友愛数であるとか、さらに、マンガには出て来ないような気がするんですが、過剰数や不足数、あるいは、三角数については、それなりの専門知識がないと聞いたことがないかもしれません。
阪神タイガースの江夏投手は背番号 28 です。というか、17年前に止まったままの博士の記憶の中では 28 のままで、正しくは、背番号 28 でした、と言うべきなのかもしれません。この 28 は2番目に小さい完全数だそうです。完全数とは、 1 を含めて、その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のことです。江夏投手の背番号の場合は 28 = 1 + 2 + 4 + 7 + 14 となります。なお、一番小さい完全数は 6 = 1 + 2 + 3 です。江夏投手と同世代の阪神タイガースの選手の背番号で言えば、藤田平内野手だったような気がします。これはどうでもいいんですが、古くは、最初の完全数が 6 なのは神が 6 日間で世界を創ったから、次の完全数が 28 なのは月の公転周期が 28日だから、と考えていた、とされていたりします。ついでながら、友愛数とは、異なる2つの自然数の組合せで、 1 を含んで自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいいます。親和数とも呼ばれたりします。 284 と 220 は最も小さい数の友愛数の組合せだそうです。
すなわち、17年前で止まったままの博士の記憶の中では、バッタバッタと三振を取る阪神タイガースの江夏投手は完全数 28 の背番号を背負う完全無欠なエースだったりしたんでしょうか。もうすぐプロ野球のオールスター戦の季節ですが、1971年7月17日のオールスター戦は先発の江夏投手が全パから空前絶後の9連続三振を取った歴史的なオールスター戦でした。ちなみに、全パのラインナップは、【1回裏】有藤通世(ロッテ)、基満男(西鉄)、長池徳二(阪急)、【2回裏】江藤慎一(ロッテ)、土井正博(近鉄)、東田正義(西鉄)、【3回裏】坂本敏三(阪急)、岡村浩二(阪急)、加藤秀司(阪急)、でした。今夜の中日戦は雨で中止になりましたが、ジャイアンツを3タテして阪神も調子に乗って来たような気がしないでもありませんし、江夏投手を見習って投手陣にも踏ん張ってもらって、五割を超えてさらに上位を目指して欲しいものです。
今夜のエントリーは読書感想文の日記とも考えないでもなかったんですが、マンガを読んでの読書感想文もないように思いますので、やや無理やりに阪神タイガースの日記に分類しておきます。
2007年07月12日 (木) 19:46:00
セブンイレブンが店舗数で世界一に
七夕の7月7日付けのエントリーでお約束しましたが、今夜はコンビニの勢力分布について、また、これに併せて、 nanaco や Edy なんかのプリペイドの電子マネーについて、少しばかり考えてみたいと思います。というのは、今朝の朝日新聞の朝刊で小売・外食チェーンの店舗数でセブンイレブンが世界一になった、との記事があったからです。いつもの朝日新聞のサイトから引用すると以下の通りです。
コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンは11日、世界17カ国・地域で展開するセブン―イレブンが、店舗数で世界最大の小売り・外食チェーンになったと発表した。昨年までトップだったマクドナルドを抜いた。
3月末時点で世界一になったことが1カ月ほど前にわかったが、セブン―イレブンにちなんで「誕生日」としている7月11日まで、公表を控えていた。6月末の店舗数は3万2711店で、「末尾が偶然『711』にそろった」(広報)。
3月末時点の店舗数は、3万2208店。この1年間でアジアを中心に、2000店以上増やした。マクドナルドは、前年比270店増の3万1677店(日本マクドナルド調べ)だった。
セブンイレブンの由来は朝の7時から夜の11時まで、長時間に渡って開いているからだと聞いたことがあるんですが、7月11日が誕生日だとは知りませんでした。また、今まではマクドナルドが世界一だったようで、セブンイレブンが抜いたらしいです。マクドナルドで思い出すのは、私が経済アタッシェとしてサンティアゴの大使館に着任した時、一応、チリの首都だったんですが、サンティアゴにはマクドナルドが2店しかなく、私が日本に帰国する直前に3店目がオープンしたことです。空港からサンティアゴに向かう道路にはまだ馬車が走っていたりして、トンでもない田舎町に赴任して来たもんだとびっくりしたことがあります。今では、東京の都心近くに住まいしていることもあって、ギリギリなのも含めて、徒歩圏内に3店のマクドナルドがあり、我が家の徒歩圏は1990年代半ば当時のサンティアゴ全市に匹敵するのかと思ったりしないでもありません。
マクドナルドはさて置き、セブンイレブンなんかのコンビニなんですが、実は、青山通り沿いは am.pm. が制したと言え、ほとんどセブンイレブンの店舗はありません。どうでもいいことながら、コンビニといえば、広島に本社があるらしいんですが、我が家の周辺にはポプラというお店がいくつかあります。もっとどうでもいいことながら、以前、松戸に住んでいた時は、常磐線沿線は亀有、金町、松戸と各駅の駅前にイトーヨーカ堂があり、セブンイレブンとイトーヨーカ堂のアイワイ・グループが制していたように記憶しています。コンビニに話を戻すと、勤務先の官庁街である霞ヶ関周辺も am.pm. が制しています。象徴的なのは、かの財務省の地下の売店の一角に am.pm. が入店していることです。ごく一部に有名かつ人気のある財務省土産のお札サブレも am.pm. で売っていたりします。
ここで、電子マネーに目を転じると、我が家の近くにはセブンイレブンは見当たらず、職場の近くでも am.pm. が制していますから、電子マネーは自然と Edy になります。すなわち、流通系では、セブンイレブンやイトーヨーカ堂は nanaco 、 am.pm. は Edy、イオンが WAON になりますから、自分の住まいや職場周辺で使い勝手のいい電子マネーとなると、Edy になります。 nanaco は少し前から出回り始めて、私もつい先日入手しましたが、 Edy はかなり前から使っています。 am.pm. だけでなく、プロントでも使えたりします。私が持っているプリペイドの電子マネーのうち、鉄道系の Suica や PASMO が2万円まで、 nanaco も確か3万円までしかチャージ出来ませんが、 Edy は5万円までチャージ出来るのも魅力なのかもしれません。でも、私はそんなにはチャージしたことはありません。いずれにせよ、コンビニやスーパーの商圏と電子マネーは密接に関係するのは当然でしょう。我が家や霞ヶ関の近くにはイオンのお店は少ないように思いますので、残念ながら、私は WAON には興味がありません。
今夜のエントリーでは小売店の商圏や電子マネーについて評論したつもりになっていますので、やや無理やりながら経済評論の日記に分類しておきます。
2007年07月11日 (水) 19:17:00
ハリー・ポッター映画「不死鳥の騎士団」が北米で公開
連続でハリー・ポッターに関する話題です。今夜は第5話の「不死鳥の騎士団」の映画が今日7月11日から北米の映画館でいっせいに公開されるというものです。来週7月21日には最終巻の「死の秘宝」が発売になりますし、昨夜のエントリーで取り上げたように、ハリー・ポッター関係の本なんかも出版されていますので、しばらく、この夏休みはハリー・ポッターの話題で盛り上がるのかもしれません。まず、ロイターの配信による映画「不死鳥の騎士団」封切りのニュースです。
人気映画「ハリー・ポッター」シリーズの5作目となる最新作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が11日、米国とカナダの映画館4285館で一斉に公開される。世界的にも44市場で同時公開され、配給会社ワーナー・ブラザースによると、合計でフィルム2万2000本が出荷された。
これまでの米国・カナダの同時公開館数の最多記録は、米ウォルト・ディズニーの「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の4362館。
映画「ハリー・ポッター」シリーズは、過去4作の世界全体での興行収入が35億ドル(約4300億円)。映画関係者は、同時多館上映が今作の興行収入の押し上げ要因になると指摘している。
オンラインのチケット販売会社ファンダンゴ・ドット・コムによると、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の前売り状況は、今夏のヒット作「スパイダーマン3」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を凌ぐペースだという。
また、興行成績集計会社メディア・バイ・ナンバースのポール・ポール・デーガラべディアン氏は「ハリポタ映画人気は米国のみならず世界的な現象で、今作も過去の作品の興行収入に匹敵するだろう」と語っている。
我が家では、映画館で見たわけではないんですが、ハリー・ポッターのシリーズは第1話「賢者の石」、第2話「秘密の部屋」、第3話「アズカバンの囚人」の3枚のDVDを持っていて、実は、今日家に帰るとアマゾンに注文しておいた第4話の「炎のゴブレット」のDVDが今日届きました。我が家では女房を除いて、私と子供達がハリー・ポッター大好きのポッタリアンなので、平日は私が見られませんし、おにいちゃんも学習塾があったりしますので、この週末の3連休にみんなでいっしょに見ようということになっています。なお、本の方については、私とおにいちゃんは第6話の「謎のプリンス」まで全部読んでいるんですが、下の子は第4話の「炎のゴブレット」を読み始めたところです。外国原作のファンタジーですし、小学3年生にはやや難しい気がしないでもありませんから、DVDの映像なんかの助けを借りて本の方の理解も深まり、それなりのスピードで読み進めればいいんではないかと思っています。
ということで、この夏封切りの第5作の「不死鳥の騎士団」を見に行こうかどうか、少し悩んでいます。いずれにせよ、DVDでは購入するつもりなんですが、この夏休み、本の方とともにハリー・ポッターがかなりの盛り上がりを見せていますので、映画も見たい気がします。ハリー・ポッターは昨年からおにいちゃんが読み始めたくらいで、それまでは年齢的な限界からリアルタイムで楽しむことが出来ませんでしたが、しかし、他方で、この夏休みがハリー・ポッターが盛り上がる最後のチャンスかもしれません。映画は後2作残されていますが、本の方は第7巻でおしまいです。さらに、この夏休みはポケモン映画「ディアルガ vs パルキア vs ダークライ」を見に行くつもりをしており、映画を1本に限るつもりもありませんが、役所の参事官より忙しい小学校5年生の予定を確保できるかどうかは不明です。しかも、7月21日には封切りですから、前売り券は早めに買っておかねばなりません。
映画の「不死鳥の騎士団」を見に行くかどうか、子供達は見たいと言うに決まっていますので、女房の顔色を伺いつつ、来週半ばくらいまでには決断したいと思います。
2007年07月10日 (火) 20:47:00
「みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭」を読み終える

先週7月5日付けのエントリーで「ストーンハート」の読書感想文をアップした時にも触れたんですが、「みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭」を読み終えました。今は我が家のおにいちゃんが読みふけっています。作者はマグルネット MuggleNet.comです。ご存じの通り、マグルとは我々のような非魔法族のことです。まず、この本の出版元である出版文化社のサイトから、マグルネットに関する説明は以下の通りです。
月に2千万件ヒットのある世界最大のハリー・ポッター・サイト。エマーソン・スパーツが1999年に弱冠12歳でこのサイトを立ち上げる。最初は細々とサイトの運営を続けていたが、今では世界中のあらゆる年代層のハリポタファン120名がスタッフとしてサポートしている。その活動は、J.K.ローリングや映画スターへのインタビュー、イベント開催、記事の執筆など、ハリー・ポッターに関して想像しうるあらゆる範囲をカバーする。J.K.ローリングが言うところの「無敵のマグルネット」は、「労働に対する愛の産物」だと、エマーソンは言う。
同じサイトからこの本の目次を引用すると以下の通りです。16章構成になっています。
- 第7巻の基本事項
- 現在までのストーリー
- J.K. ローリングの発言
- ダンブルドア
- ネビルの運命
- ドラコの運命
- 愛
- 命の恩、そしてワームテールの行方
- R.A.B.と失われたロケット
- スネイプ
- ヴォルデモートのホークラックス(分霊箱)
- ハリーはホークラックス(分霊箱)?
- ハリーとヴォルデモート、どっちが勝つ?
- 他の人々は?
- 未解決の事項
- 次はどうなる?
書出しにもあるんですが、この本の目的はハリー・ポッターの最新情報を追うことであって、第7巻についてのトップシークレットを探しているなら、この本はふさわしくないとしています。でも、やっぱり、少しくらい知りたいのはハリー・ポッター・ファンの偽らざるホンネなんではないでしょうか。なお、今夜のエントリーはネタバレがいっぱい出て来ると思いますので、読み進む場合は十分ご注意下さい。
16章構成ですから、全章を均等に取り上げることは出来ませんので、いくつか興味のある章をピックアップしたいと思います。まず、私なんかのようにポッタリアンを自称して、マグルネットをはじめとするインターネットのファンサイトを追っていれば、第1章から第3章までは概ね知っていることが多いかもしれません。第4章では、やっぱり、ダンブルドア校長は死んだと結論されています。第5章では、ネビル・ロングボトムについて、両親との対比で、ベラトリックス・レストレンジとの対決に触れています。もちろん、ネビルに勝って欲しいトーンです。続く第6章ではドラコ・マルフォイは力不足であって、ヴォルデモート卿に殺される可能性が示唆されています。ここで、いきなり脱線するんですが、ドラコ・マルフォイのドラコ Draco はラテン語で龍、すなわち、英語で言えばドラゴン dragon の意味なもんですから、私はどこかで大きく化けるんではないか、と思って読み続けてきました。この本では明示的には取り上げられていませんが、ドラコがヴォルデモート卿を裏切ってハリーや不死鳥の騎士団の側に寝返る可能性があるんではないかと私は考えています。
少し飛ばして、第9章では、やっぱり、 R.A.B. はレギュラス・ブラックであると結論しています。先週7月3日付けのハリー・ポッター第7巻を取り上げた時のエントリーの私の結論と同じです。でも、これに加えて、ブラック家の屋敷しもべ妖精であるクリーチャーが重要な役割を果たしたんではないかと示唆されています。第10章のスネイプ先生を取り上げた章でも、やっぱり、私の結論と同じで、スネイプ先生はハリーや不死鳥の騎士団の仲間であって、未成年でまだ力不足のハリーと力を合わせて2人でヴォルデモート卿を倒すんではないか、とストーリ展開を暗示しています。第11章と第12章ではヴォルデモート卿の分霊箱の議論で、ハリー自身が分霊箱である可能性も否定されていません。最後の数章はまさに物語の結末に関する考察なんですが、当然ながら、スネイプ先生と協力するかどうかは別にして、ハリーがヴォルデモート卿を倒す形で予言が実現されることを強く望んでいます。最後まで生き残るかどうかのオッズ表まで付属していたりします。なお、生き残る確率のもっとも高い登場人物は、マルフォイ家の屋敷しもべから解放されてホグワーツ校の厨房で働いているドビーだったりします。
いずれにせよ、7月21日の最終巻の発売とともに、すべてが明らかになると思います。我が家でも安価な方の米国版の原書を予約注文してあったりしますので、そのうちに、最終結果を取りまとめてブログにアップしたいと思います。
2007年07月09日 (月) 20:01:00
テニスのウィンブルドン大会が終わる
先月6月28日のエントリーでも取り上げましたが、ロンドン郊外オールイングランド・クラブで開催されていたテニスの全英オープン、すなわち、ウィンブルドン大会が終わりました。女子シングルスでは第23シードのビーナス・ウィリアムズ選手が第18シードの22歳マリオン・バルトリ選手を6-4、6-1で下し、2年振り4度目の優勝を飾りました。グランドスラム大会シングルスで通算6勝目だそうです。男子シングルスでは第1シードのロジャー・フェデラー選手が、昨年準優勝で第2シードのラファエル・ナダル選手を7-6、4-6、7-6、2-6、6-2で下し、5年連続5度目の優勝を果たしました。5連覇は1976-80年のビョルン・ボルグ選手以来、大会史上4人目だそうです。グランドスラム大会では通算11勝目となります。また、日本人選手で唯一決勝まで残っていた杉山愛選手はカタリナ・スレボトニク選手と組んだ女子ダブルスでは、第2シードのカーラ・ブラック選手とリーゼル・フーバー選手のペアに6-3、3-6、2-6で敗れ準優勝でした。第4シードが第2シードに負けたんですから、仕方がありません。
先月のエントリーでウィンブルドン大会を取り上げた時は、女子シングルスで予選から勝ち上がった森田あゆみ選手を取り上げました。一昨日の女子シングルスの決勝に残ったバルトリ選手はよく知らなかったんですが、森田選手と同じようにフォアもバックも両手打ちで、強いボールが打てるプレーヤーのようです。どこかの新聞のスポーツ欄には、かつてのモニカ・セレシュ選手からヒントを得たとも書かれていました。それから、優勝したビーナス・ウィリアムス選手は私や我が家の子供達のようにハリー・ポッターのファンのようで、クィディッチのブラッジャーを引用したことがあります。私が見た2001年のウィンブルドン大会を報じたデイリー・テレグラフのサイトでは、ウィリアムズ選手の相手のダベンポート選手について、 Davenport was bludgeoned. と伝えています。 bludgeoned はブラッジャー blugder から派生した言葉だと思います。付け加えると、ハリー・ポッターの作者のローリング女史は謙遜してかどうか、長らくハリー・ポッターのシリーズが有名であることを否定していたんですが、この2001年のウィンブルドン大会でウィリアムズ選手がブラッジャーを引用したことで、大きなショックを受けたとインタビューで発言したことがあります。
思わず脱線してしまったんですが、上にも書いた通り、男子シングルスで5連覇したフェデラー選手の前に5連覇したボルグ選手のころはまだラケットは木製でした。この25年間でラケットはグラスファイバー製になり、力強いパワーテニスが主流になった気がします。森田選手や女子シングルス準優勝のバルトリ選手のようにフォアもバックも両手打ちとか、かつての伊達選手のように極端に前にポジションしてライジングを打つとか、強いボールを打ち返せる選手が上位に入るようになったような気がします。その昔のように延々とラリーが続いて、相手のミスを待つテニスから技術進歩によってテニスそのものが変化したのかもしれません。もちろん、時速200キロを超えるような弾丸サーブ一本でポイントが決まってしまって、逆に、つまんない場合なんかもあるんでしょうが、強いショットで相手を抜く場面が多い方が壁のように打ち返して相手のミスを待つよりも、見ていて面白いと私は思います。
ウィンブルドン大会が終われば、今年最後のグランドスラム大会である全米オープンです。日本人選手の活躍が待ち遠しいです。
2007年07月08日 (日) 17:10:00
ポケモンセンター・トウキョーとキディランドに行く
午前中は、先週の月曜日だったと思うんですが、どこかの地上波のテレビ局で「ダイ・ハード 3」を放送していたのを録画しておいたので、今日の日曜日にゆっくりと拝見します。一応、私は「ダイ・ハード」の最初のと 2 は見ています。最初のはブルース・ウィリス扮するマクレーン警部補の奥さんが勤務する日系企業のような名前の本社のあるウェストコーストにあるビルが舞台で、シリーズ第2作はワシントンのダレス国際空港が舞台で、今日、録画を見たシリーズ第3作はニューヨークが舞台です。私も知っているNY連銀の地下の金庫から金塊を盗み出すテロ集団が相手です。なお、どうでもいいことですが、シリーズ第2作で空港の管制部長に扮していた俳優のフレッド・トンプソンさんが、来年の米国大統領選挙の共和党の候補者として有力だと聞いたことがあります。冷静沈着かつ、とっても的確な指示を出す大柄な管制部長で、少なくとも私の眼にはカッコいいと見えました。かつてのレーガン大統領みたいなもんなんでしょうか。
午後からは子供達と出かけます。もうすぐ店じまいする日本橋のポケモンセンター・トウキョーに向かいます。7月20日からは浜松町で開店だそうです。先日、ポケモンだいすきクラブのジラーチのプレゼントに応募し、私と子供達の一家3人が当選したので、ジラーチをもらいに行きます。この夏のポケモン映画の前売り券のオマケでついて来たデオキシスは、おにいちゃんが一体、下の子が二体もらったので、今回のジラーチは、逆に、おにいちゃんが二体に下の子が一体もらいます。実は、先週から発売を開始したポケモン・カードゲームの拡張パック「ひかる闇」も欲しかったんですが、ポケモンセンター本体には入場制限がかかっており、延々と行列がメトロの日本橋駅の地上出口付近まで続いていたので諦めます。
しかし、子供達がどうしても拡張パックが欲しいと言い張りますので、仕方なく、原宿のキディランドに回ります。行きの銀座線ではなく、日本橋から東西線に乗り、大手町で千代田線に乗り換え、明治神宮前で下りてキディランドに行きます。ポケモンセンターもキディランドも、デパートと同じで定価販売ですので、値段に変わりはありません。さらに、多くのお店で拡張パックは選ぶことが出来ずに、お店の奥から店員さんが数だけ持って来てくれるんですが、ポケモンセンターやキディランドでは自分で選ぶことが出来ます。キディランドでは、拡張パックの「ひかる闇」を買うつもりで、もちろん、それも買ったんですが、ポケモンがアドバンス・ジェネレーションからダイヤモンド・パールにバージョンアップしてからのカードを我が家の子供達はあんまり持っていませんでしたので、ついつい、構築済みスタンダードデッキにも目が行きます。我が家の子供達は小さいころから「欲しい」を連発して駄々をこねて泣き出すようなことはなくて、今日も、そんなに強く主張はしなかったんですが、私が親バカなものですから、何となく買い与えます。おにいちゃんはパルキアのデッキ、下の子はディアルガのデッキを選びます。いつも通り、キディランドからは歩いて家に帰りました。
下の写真は、我が家からポケモンセンターに出発する時の子供達、ジラーチをもらってから千代田線の車内で確かめる子供達、最後に、キディランドを出たところの子供達です。
2007年07月07日 (土) 18:41:00
おにいちゃんと科学教室に行った後、下の子と七夕祭りに行く
午前中は、いつもの通り、ワイシャツをクリーニング屋さんに持って行ったり、図書館に行ったりします。それにしても、先月からクールビズが始まって、クリーニング屋さんに持って行くようなワイシャツは、通常の半分以下に減りました。週に1-2回はジャカルタ土産のバティックなんかも活躍しています。それから、今週から私の行きつけのクリーニング屋さんでエコ・エコ・スタンプカードなるものが始まりました。私のようにランドリーバッグ持参で行って、お店のポリ袋を使わない場合はスタンプを1個くれます。スタンプが20個貯まると100円引きになるそうです。スタンプ1個5円ですから、有料レジ袋とほぼ同じ単価でリーズナブルだと思います。我が家は従来から買い物やクリーニングは自分でバッグを持って行っていますので、たとえわずかとは言え、このように地球環境のためにインセンティブが図られるような制度は大賛成です。
それから、今日は午後から出かけます。まず、おにいちゃんと科学教室に行きます。今日は消化と呼吸のテーマだったようです。小学校では理科としか呼ばないんでしょうが、もう少し進んだ段階では生物に分類されそうな気がします。おにいちゃんを科学教室に残して、私はいくつか所用を済ませます。セブン・イレブンを探して web から申し込んであった nanaco を入手します。イトーヨーカ堂やセブン・イレブンで使えるプリペイドの電子マネーです。いつかコンビニの勢力配置についてこのブログでも取り上げたいと思うんですが、我が家の近くの青山通り沿いは am.pm. が制したようで、セブン・イレブンが見当たりません。今日のようなターミナル駅周辺お出かけの際に探しておきます。それから、ポケモン・カードのお店に行って、いろいろと物色します。最後に、家電量販店で映画のDVDを探します。我が家に近い青山周辺では出来ないことを集中的に片付けます。
おにいちゃんといっしょに家に戻り、夕方からは下の子と出かけます。いつもボーイスカウトのカブ隊の集合場所になっている神社の七夕祭りに出かけます。カブ隊に行くのと同じで、下の子と自転車のタンデムで出かけます。神社にお参りした後、子供向けに配っているお菓子をもらい、七夕の短冊に願いごとを書きます。お菓子は誰でももらえるんですが、短冊に願いごとを書くと、さらに、エンピツももらえたりします。でも、決してエンピツ欲しさではなく、私と下の子が短冊に願いごとを書きました。私も下の子も何の願いごとかはヒミツです。
下の写真は、科学教室で白衣姿のおにいちゃんと、七夕の願いごとの短冊を結ぶ下の子です。
2007年07月06日 (金) 20:54:00
夏休み子供向け映画のレビュー
7月に入って無事に1週間が終わり、ついでに、会期が延長された通常国会も閉幕し、そろそろ、我が家の子供達なんかは夏休み気分になりつつありますので、今夜は夏休みの子供向け映画のレビューです。なお、ついでながら、我が家はポケモン映画の前売り券を買ってあるんですが、ハリー・ポッターの第5話の「不死鳥の騎士団」を見に行くべきかどうかで迷っているところです。なお、今夜のエントリーは、基本的には、Yahoo! 映画からのコピペでお手軽に済ませましたので、ネタバレは最小限に抑えられていると思います。でも、一応、ご注意下さい。
まず、すでに封切られている「シュレック3」です。ブラックユーモアとパロディ満載のフルCGアニメーションのシリーズ第3弾です。遠い遠い国の王様が病に倒れたことからお世継ぎ問題がぼっ発し、その期に乗じて悪役たちが王国を乗っ取ろうと反乱を起こします。声の出演で話題になっているのは、英語版でキャメロン・ディアスと日本語吹替えの藤原紀香かもしれません。いつもはおしとやかな白雪姫やシンデレラなど、お姫様たちの格闘シーンも見ものだそうです。ストーリーは、遠い遠い国のフィオナ姫と結婚した怪物シュレックに、病に倒れた王様から王位を継ぐように言い渡されるんですが、王位に興味のないシュレックは、ドンキーや長靴をはいた猫とともに、もう1人の王位継承権を持つアーサーを探す旅に出ることになり、その間、チャーミング王子とおとぎ話の悪役たちが王国乗っ取り計画を企て……、というものらしいです。
続いて、「劇場版 西遊記」です。フジテレビ系列で2006年1月から放送された高視聴率ドラマ「西遊記」の劇場版で、ドラマ版では触れられなかった「西遊記」の中でも有名な金角と銀角の兄弟妖怪、魔法の瓢箪(ひょうたん)の物語を壮大なスケールで描いています。ストーリーは、旅の途中で草木の枯れた砂漠の町に立ち寄った三蔵法師一行は王宮に招かれ、魔法で醜い亀にされてしまった王様と王妃様を目の当たりにするとともに、金角大王と銀角大王の恐ろしい兄弟妖怪がこの国の緑とすべての財宝を奪い、王様たちに妖術をかけて去って行った歴史を聞いた一行は、王女玲美の懇願を受け、金角・銀角を倒す旅に出ることになります。
さらに、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」です。世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの映画版シリーズ第5弾です。おなじみの主人公ハリー・ポッターとその仲間たちが邪悪なヴォルデモート卿を相手に、秘密同盟の“不死鳥の騎士団”と協力して戦う姿を描くんですが、今までになく激しい魔法戦を、より肉体的にも精神的にも成長したハリーらが戦い抜く姿に圧倒されます。ストーリーは、ホグワーツ魔法魔術学校の5年生になったハリーは、最近、ヴォルデモート卿のうわさを聞かないことに気付くんですが、そんな折、魔法省は学校にお目付役として新しく防衛術を教える教師を送り込み、その授業を不満に思ったハリーは親友のハーマイオニーやロンらと“ダンブルドア軍団”を結成します。
最後に、ポケモン映画「ディアルガ vs パルキア vs ダークライ」です。ポケモン映画10周年記念超大作と銘打たれています。この映画のみYahoo! 映画になかったので、ポケモン映画公式サイトからコピペします。パルキアはディアルガとの激しい戦いでキズを負い、アラモスタウンへ逃げ込んだんですが、しかし、パルキアの存在に気づいたダークライはパルキアを攻撃し、すさまじいバトルとなります。さらに、パルキアを追って異次元空間からディアルガがアラモスタウンに現れ、神と呼ばれし二体のポケモンとダークライが出会った時、時空をゆるがす史上最強の闘いが始まります。強烈な衝撃波がアラモスタウン全体をふるわせ、やがて町は崩壊寸前の危機に直面します。「ゴーディの日記」に記されていた予言が現実のものとなろうとしていました…。サトシたちは、この危機を救うことが出来るんでしょうか。ダークライは敵なのか、味方なのか。オラシオンとはいったい何なのか。
今夏の最大の話題作はハリー・ポッターの「不死鳥の騎士団」を別にすれば、「ダイ・ハード4.0」ではないかと思うんですが、子供向けとは考えられないので割愛しました。また、そろそろコピペにも疲れてきましたので、「河童のクゥと夏休み」や「レミーのおいしいレストラン」、それと「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」なんかも子供向けでいい映画だという気もするんですが、これらも割愛しました。私の独断と偏見で構成しているブログですので、ご容赦下さい。
2007年07月05日 (木) 20:11:00
今後に期待する「ストーンハート」
6月24日のこのブログのエントリーに書きましたが、6月下旬から続いていた読書の箸休めが、実は延々と続いています。またしても、ハリー・ポッターを6巻まで読み終えた後、チャーリー・フレッチャー著「ストーンハート」まで読んでしまいました。実は、今日もマグルネットから刊行された「みんな集まれ!ハリー・ポッター7 前夜祭」まで買ってしまいましたので、引き続き、経済書が積読状態になっています。私とおにいちゃんが同時に読み始めましたので、我が家の通例に従って、私は図書館から借りた「ストーンハート」を読み、おにいちゃんは私が買って来た本を読み進んでいます。おにいちゃんはまだ読み終えていないようです。政府の参事官よりも小学校の上級生の方が忙しいんですから当然です。さて、まず、アマゾンのサイトから要約を引用すると以下の通りです。
舞台は現代のロンドン。亡き父親の面影を胸に、心満たされぬ思いで暮らす十二歳の少年が、校外学習先の自然史博物館で起こったあるささいな出来事をきっかけに、ロンドンじゅうの彫像に狙われるハメに。
少年を助けに颯爽と駆けつける無名戦士の像・ガナーと、過去を見る能力のあるふしぎな少女・イーディ。少年は出会ったばかりの二人とともに、彫像に追われることになった理由を探りはじめる。
その謎を解く鍵はストーンハート<石の心臓>のありかをつきとめること──。
少年たちは、さまざまな危機を乗り越え、ロンドンじゅうを必死に駆けまわる。本作はそのたった一日の物語を描いた冒険ファンタジー。
なお、今夜のエントリーはそれと意識せずにネタバレがあるかもしれません。ご注意下さい。
アマゾンから引用したあらすじにもある通り、街中にいる彫像のうち、魂や心のあるスピットであるガナーの助けを借りながら、主人公のジョージとグリントのイーディが心のない彫像であるタイントからの攻撃をかわしながら、ストーンハートを捜し求める物語です。裏ロンドンを舞台にしたストーリーです。もっとも、なにが裏なのかと言うと、彫像であるスピットやタイントが動き回るだけで、地理的には実際のロンドンであることには変わりありません。
そもそも、スピットとタイントの違いを把握し、さらに、ジョージとともにストーンハートを探すイーディーがグリントである、など、独特のテクニカル・タームを理解する必要があります。私は読み終えた今になってもグリントを十分に理解した自信がありません。さらに、それを理解しても、物語がハラハラドキドキのスリル満点のアドベンチャー仕立てなので、ちょっと見では映画の「ダイハード」みたいなんですが、そこは小学生くらいの主人公なんですから、ブルース・ウィリスのような大立回りは期待できません。やや中途半端な物語ではあります。少年向けのファンタジーなので限界はあります。
スピットとタイントについては、一応、ガナーをはじめ、ブラックフライヤー、ディクショナリー、グリッドマン、ミノタウロスなんかの挿絵はあるんですが、日本人には馴染みがないせいか、何となくピンと来ません。広い意味での登場人物に親しみがないとも言えます。場所の設定も同じで、もう少していねいな文章表現が欲しかった気がします。でも、2009年に映画化されるとあとがきに書いてありましたから、その映画を見ると、もっとリアルに実感できるのかもしれません。ひょっとしたら映画に向いているのかもしれません。
それから、邦訳だけの欠点なんでしょうが、訳し切れずにカタカナのままで表現している部分がたくさんあります。さきほどのガナーやディクショナリーなんかですが、彫像の固有名詞という扱いなのかもしれませんが、ハリー・ポッターなんかでていねいに訳しているのに比べて、かなり荒っぽい印象を受けます。いつも書くんですが、ハリー・ポッターのディメンターを吸魂鬼と訳した翻訳者のセンスに比べて、やや子供向けファンタジーとしては配慮が足りないような気がしないでもありません。
最後に、物語の運びが単調で、前後の脈絡が途切れている気がします。引合いに出すハリー・ポッターやアルテミス・ファウルのシリーズなんかは、かなりプロットが綿密になっていて、後々の伏線とは意識しないで読み進んだ後になって、じっくりと気付いて来る部分がありますが、「ストーンハート」は一直線に物語が進んで行きます。特に、第1話におけるブラックフライヤーの役割が、私にはよく理解できません。第2話は Marble Head というタイトルは決まっていて、全部で3部作になっているように聞きましたので、これから何らかの役割を果たすのかもしれません。
いずれにせよ、丸善で平積みにされていて、かなり売行きがいいと聞きましたので、ついつい買い求めましたが、第1話を読み終えた現段階では評価するのは難しそうな気がします。今夜のエントリーでは少し辛口の読書感想文になってしまいましたが、バーティミアスのシリーズと同じ理論社の発行ですし、今後に大いに期待しています。
2007年07月04日 (水) 19:42:00
携帯電話は緊急連絡の時に便利か?
今朝の日経新聞朝刊に、携帯電話やIP電話の普及とともに固定電話が減り続けていて、今年の6月末で5000万回線を割った、との記事がありました。街中から公衆電話ボックスがすっかり減ったのは明らかですが、家庭用の電話でも減り続けているようです。私は緊急連絡時には携帯電話は便利であろうと考えないでもないんですが、実際には、自分で携帯電話を持っていないので何とも言えません。今夜のエントリーでは、緊急連絡における携帯電話の有用性について、特に、ジャカルタ在住時の経験から、少し考えてみたいと思います。まず、日経新聞朝刊の記事について、NIKKEI.NETのサイトから引用すると以下の通りです。
NTT東西地域会社の固定電話契約数が6月末で20年ぶりに5000万回線を割り込んだ。ピークの1997年度から10年で約2割減少した。全国どこでも同じサービスが受けられる通信のユニバーサル(全国一律維持)サービス制度は固定電話だけが対象だが、都市部を中心とする契約数の減少で制度維持が難しくなっている。総務省が3日開いた研究会はNTT以外の通信事業者にも維持義務を課すなどの制度見直しを2010年をメドに検討することを確認した。固定電話の減少ペースが加速すれば見直し議論が一段と高まりそうだ。
固定電話は「加入電話」と「ISDN(総合デジタル通信網)」契約者の合計。長い間通信の主役だったが、携帯電話の普及で若者を中心に自宅に電話を設置しない層が増加。電話交換機を使わないIP電話の台頭にも押され、00年以降は毎年契約数が減り続けている。
確かに、私の職場でも緊急連絡網みたいなのを作っていて、自宅の電話番号とともに携帯電話も掲載されているんですが、それを見ると携帯電話を持っていないのは私だけだったりします。ジャカルタにいた時には、緊急の安全情報を連絡する必要もあり、上のおにいちゃんが現地の日本人学校に入学した際にクラスの連絡網が配布されたんですが、ここでもおにいちゃんのクラスで携帯電話を持っていなかったのは我が家だけだったりしました。おにいちゃんのクラスの担任の先生が少し勘違いして抗議の連絡を受けたりしました。我が家が個人情報保護の観点から携帯電話を伏せていると勘違いしたようです。私が正直に携帯電話は持っていないと答えると、大きな意外感を持って受け止められながらも、何となく納得していただいたように記憶しています。決して、その後も変人扱いされることはなかったように思います。
我が家がジャカルタにいた時は、日本にいる時と同じで、専業主婦の女房は家にいますし、私は外回りのない公務員ですから役所と家を往復するだけで、自宅と職場の固定電話を登録しておけば十分だと考えていました。今もその考えに大きな変わりはありませんが、ジャカルタにいた時に言われたのは、自動車通勤している時に何かあればどうするのか、ということです。ジャカルタでは片道1時間ほどかかる道のりを自動車で通勤していましたし、ラジオを点けてもインドネシア語の放送は理解できませんから、テロ情報なんかの緊急連絡が自動車での通勤時にすぐに入手できるとは限りません。
また、テロ情報なんかの極端な場合の緊急連絡ばかりではなく、何らかのビジネス情報を緊急に入手する必要も考えられます。1時間遅れれば相場は大きく変化していたりしないでもないでしょうし、仕事上、緊急のレスポンスなんかが必要になることも考えられます。このような際にも携帯電話は便利だと考えられます。
しかし、我と我が身を振り返って、東京にいる時は言うまでもなく、ジャカルタにいる時でも、緊急情報の頻度は高くありません。ここは業績評価されない公務員の悪いところかもしれませんが、ある意味で、行方不明になって連絡がつかなくて、結局、不本意な作業を逃げ切れる場合もなくはありません。我が家から女房が職場に電話して来るのは一種の緊急情報と考えられるんですが、結婚して10年余りになりながら、女房が私の職場に電話して来たのは片手で数えられるくらいしかありません。逆に、私も家に電話することがあるんですが、2-3年前には、役所から配布されていた携帯電話を家に忘れたので、持って来てくれるように女房に電話したこともあったりします。携帯電話を忘れたのが緊急事態だったりするわけです。
ですから、私の場合は、席にある普通の固定電話の内線と電子メールがあれば、今のところは十分だという気がします。別の観点から見れば、携帯電話が必要ないほど、私が仕事で生み出す付加価値の機会費用がかなり低いんではないかと恐れていたりします。
2007年07月03日 (火) 21:14:00
ハリー・ポッター最終巻「死の秘宝」の見どころ
7月に入ってから、映画の「不死鳥の騎士団」が封切られたり、シリーズ最終巻の「死の秘宝」の原書が発売になったりと、ハリー・ポッターの話題が盛り上がっています。先日のブログにも書きましたが、一部のネット上なんかで激しく盛り上がっているので、私もついつい原書をアマゾンで予約してしまったりします。土曜日のエントリーでは映画の「不死鳥の騎士団」について、女優さんに関する文句を書いたりしましたので、今夜は最終巻の「死の秘宝」について見どころ、読みどころを注目したいと思います。なお、注意はしているつもりなんですが、意識せずにネタバレがあるかもしれません。ご注意ください。
いろいろなところで取り上げられていて、本当にダンブルドア校長は死んだらしいとか、死後にゴーストになる魔法使いと、ならない魔法使いの違いが判明するとか、ペチュニア叔母さんの素性が明らかになるとか、言われています。でも、私が「死の秘宝」でもっとも注目しているのは以下の3点です。
- 死ぬことになる主要な2人の人物はだれか?
- ホークラックス (分霊箱) はどこにあるのか?
- スネイプ先生は死喰い人か?不死鳥の騎士団か?
- R.A.B. とはいったい誰なのか?
まず最初は、誰が死ぬかです。作者のローリング女史は主要な登場人物のうち2人が死ぬと発言していて、世間ではハリー、ロン、ハーマイオニーの3人のうちの2人が死ぬと解釈されています。しかし、「不死鳥の騎士団」で明らかになった予言では、ヴォルデモート卿とハリーのどちらかが死ぬとされていることから、ハリーが死ぬことになれば、逆に、ヴォルデモート卿が生き残ることになります。児童文学のセオリーに反しますので、ここはハリーは生き残るのではないかと私は考えています。とすれば、ロンとハーマイオニーが死ぬことになりかねないんですが、もっと別の主要人物が死ぬのかもしれません。シリウスは第5巻「不死鳥に騎士団」で死にましたし、ダンブルドア校長は第6巻「謎のプリンス」ですでに死んでいるんですが、これらがカウントされている可能性もなしとしません。しかし、ハリー、ロン、ハーマイオニー以外で、さらに、ダンブルドア校長とシリウスまで除けば、主要な登場人物としてはハグリッドとドラコ・マルフォイくらいしか私は考えつきません。マクゴナガル先生ではないと思います。
次に、第1の注目点とも少し関係するんですが、ネット上で反響を呼んでいるのは、ハリー自身がヴォルデモート卿の分霊箱ではないか、という見方です。ヴォルデモート卿はホグワーツ校の創始者であるスリザリンやグリフィンドール、ハッフルパフなんかのゆかりの品に魂を分霊したとダンブルドア校長は予測していましたが、最後の分霊箱はハリー自身ではないかと見る向きもあります。第5巻「不死鳥の騎士団」なんかでヴォルデモート卿の視点からハリーがものを見たり、感じたりしたわけですから、あり得るのかもしれません。その場合のラストは、ハリーがヴォルデモート卿を倒した後、ハリー自身も死ぬことになる可能性があります。トレローニー先生の予言に反しますが、主要登場人物の2人が死ぬとの作者の発言には当てはまりやすい気がしないでもありません。
第3のスネイプ先生については余り世間では注目していないんですが、私はとっても大きな関心があります。スネイプ先生はハリーの父親のジェームスや名付け親のシリウス・ブラック、第3巻「アズカバンの囚人」でハリーが第3学年だった時の闇の防衛術の先生だったルーピンなんかと同級生で、最初からハリーに意地悪をしていましたし、実際に死喰い人だったことがあり、今でも左腕に死喰い人のしるしを持っています。さらに、何といっても、第6巻「謎のプリンス」ではドラコが躊躇していた時に、ダンブルドア校長を殺した張本人です。しかし、他方で、ダンブルドア校長はスネイプ先生に万全の信頼を置いていました。不死鳥の騎士団に属する魔法使いでも、ロンの父親のアーサー・ウィズリーなんかはダンブルドア校長を信頼しているだけに、スネイプ先生を疑っていませんでした。ハグリッドなんかもそうです。実は、特に根拠はありませんが、ひょっとしたら、ハリーの母親のリリーの関係で、すなわち、スネイプ先生はリリーが好きだったか、何らかの事情があり、ハリーの味方ではないかと私は考えています。ハリーの父親のジェームズとの関係でハリーに意地悪をしたりしていますが、リリーとの関係で、最後の方の重要な場面で不死鳥の騎士団として活躍するんではないかと私は考えています。繰返しになりますが、根拠はありません。
最後の R.A.B. については、私はハリーの名付け親であるシリウス・ブラックの弟で、ヴォルデモート卿の側の死喰い人になり、すでに死んでいるレギュラス・ブラックではないかと考えています。レギュラスのミドルネームはまだ明らかになっていませんが、R と B とは一致しています。彼以外にイニシャルが当てはまる登場人物はいないような気がします。それと、知り合いから聞いた受売りなんですが、第6巻「謎のプリンス」の各国語訳を比べて見ると明らかだそうです。オランダ語版では R.A.B. が R.A.Z. となっているんですが、 英語の black はオランダ語では zwarts というらしいです。一応、 Black は姓ですから大文字で書き始める固有名詞なんですが、普通名詞の black と考えて直訳すれば単純明快にこうなるそうです。同じことがノルウェー語訳でもあって、 R.A.S. になっていて、英語の black は svaart というらしいです。まあ、理由はよく分かりませんし、私はオランダ語やノルウェー語を理解しませんので、どこまでホントかウソか、保証の限りではありませんが、2ヶ国語で一致しているんならそうだろうという気がします。
昨夜も書きましたが、この夏休みは長いんではないかと思っていますので、ハリー・ポッター最終巻の原書をひも解く時間があるかもしれません。
2007年07月02日 (月) 20:47:00
日銀短観の結果をどう見るか?
今朝早くに6月調査の日銀短観が発表されました。ヘッドラインの大企業製造業の業況判断DIは +23 と3月調査の時点と変化なしで、日経QUICKニュース社調べの事前予想の平均値と同じで、市場の事前予想にジャストミートしました。3月調査時点の四半期先予想では +20 と予想されていましたので、3ヶ月前の評価から比べると着実な回復が続いていると言えます。注目された設備投資計画は、前回調査から大幅に上方修正されて、特に、大企業製造業では +11.2%増の結果となりました。しかし、もう少し大幅な上方修正を見込む向きもありましたから、やや物足りない感じがしないでもありません。いつものNIKKEI.NETから、日銀短観6月調査に関する記事を引用すると以下の通りです。
日銀が2日朝発表した6月調査の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス23となり、前回3月調査と同じだった。高水準の企業収益や円安の進行が景況感を下支えする一方、対米輸出の鈍化や原油など原材料価格の上昇などが重しになった。3カ月後の「先行き」はプラス22と足元より小幅悪化を見込む。
DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。
足元の大企業製造業を業種別にみると、対米輸出が弱含んでいる自動車が悪化。国際商品市況の変動の影響を受けやすい非鉄金属や鉄鋼も交易条件の悪化を背景に悪化した。一方、海外需要の恩恵を受けた造船・重機、一般機械が改善。製品価格への転嫁が進んだ石油・石炭も改善した。先行きの見通しは食料品などの悪化幅が大きい。
今回の日銀短観では、ヘッドラインの業況DIは前回調査から大きな変化がないと事前に予想されており、むしろ、注目されたのは設備投資計画でした。先述の通り、設備投資計画に対する市場の評価では、事前の予想に比較して少し物足りない結果と受け取られたようで、東証の日経平均なんかは午前中は下げて始まりましたが、結局、終値ベースでは少し上げたようです。要するに、日本経済は緩やかながらも着実に回復が続いているということになります。本日、発表された日銀短観から読み取るべき第1のメッセージはこれです。
第2のメッセージは、大企業と中堅・中小企業、あるいは、特に中堅・中小企業での製造業と非製造業とで引き続き格差が大きいということです。大企業の業況判断DIは製造業が +23 で、非製造業が +22 でしたが、これが、中堅企業では製造業 +16で、非製造業 +5 となり、さらに、中小企業になると製造業は +8 なんですが、非製造業だと -6 になってしまいます。統計を引用はしませんが、売上高や利益を見ても規模別の格差や特に中堅企業以下での製造業と非製造業の差は暦前としています。この差は景気回復が始まった2002年の初めころから拡大し始め、最近では定着してしまった感があります。
第3のメッセージとしては、先週末の消費者物価や労働統計と同じく、8月のお盆明けの金融政策決定会合での利上げには追い風であることは確かで、少なくとも、金融政策に何らかの変更を迫るほどのインパクトはありませんでした。8月利上げを7月に前倒ししたり、9月以降に延ばしたりする必然性は見当たりません。今後発表される指標次第ではありますが、日銀のスケジュール通りに8月に利上げされると言うのが市場のコンセンサスになっているように見受けられます。
やっぱり、何度も繰り返しますが、エコノミストは今年も夏休みが長いような気がします。
2007年07月01日 (日) 17:30:00
午前中は下の子をカブ隊に連れて行き、夕方はおにいちゃんを科学教室にお迎えに行く
今日の午前中は下の子をボーイスカウトのカブ隊の集合場所まで連れて行きます。いつもの通り、自転車のタンデムで10分ほどです。集合場所の神社には、すでに2-3人の子供達が来ていました。私は下の子を集合場所に残して、近くの喫茶店で本を読んで過ごします。先日、ほんの出来心でハリー・ポッターの第7巻「死の秘宝」の英語版の原書、"Harry Potter and the Deathly Hallows" をアマゾンで予約購入してしまいましたので、それまでには楽勝で第6巻までを読み終えると思いつつも、せっせと邦訳のハリー・ポッターを読み進みます。下の子が第3巻「炎のゴブレット」を読み進んでいたりしますので、私はせっせと図書館から借り出して来た本を読みます。
おにいちゃんも第5巻の「不死鳥の騎士団」を読み返したりしています。これには理由があり、今月の7月20日に第7巻の原書が売り出されるのと同時に、第5巻の「不死鳥の騎士団」の映画が封切られるからです。我が家では小学館の学年雑誌を購読していますが、「小学5年生」には先月号からカラーページで映画「不死鳥の騎士団」の特集を組んでいます。なぜか、「小学3年生」にはこのような特集はないように見受けられます。学年の差が表れているような気がします。我が家にはDVDで第3巻の「アズカバンの囚人」まであるんですが、第4巻「炎のゴブレット」は映画を見たこともなく、DVDもないので、私もせっせとネットで画像を探し回ったりしています。
昨年5月7日のエントリーに書きましたが、ハーマイオニ役の女優さんが目を見張るような美人にならないので、ハリー・ポッターの映画は「バック・トゥー・ザ・フューチャー」ほどは私は評価していません。第4巻「炎のゴブレット」からはレイブンクローのシーカーであるチョウ・チャンが登場し、本にはとってもかわいいと書いてあるので楽しみにしていたんですが、おにいちゃんの「小学5年生」の特集ページを見せてもらった限りは、なんだかオバサンみたいな感じがしないでもなく、ルーナ・ラブグッドの方がかわいく見えたりしないでもありません。ジニー・ウィーズリーもとっても男の子にもてるという設定なんですが、ややムリがあると考える人もいそうな気がします。まあ、いずれにせよ、来日したハリー役のダニエル・ラドクリフ君がカッコよかったので、許す向きもありそうです。それはともかく、我が家でも、「炎のゴブレット」と「不死鳥の騎士団」のDVDは入手したいと考えています。我が家のパソコンの私の壁紙は「不死鳥の騎士団」のダンブルドア軍団勢揃いの画像だったりします。
大きく脱線しましたが、午後からはおにいちゃんをお迎えに行きます。今日は科学教室から力学実証実験で北関東に行ったと聞きました。私や下の子が寝ているうちに女房と出かけたので、詳しくは知らなかったりします。作用・反作用なんかの実験だったらしいです。6月2日は岩石採集や砂金採りだったので、いろいろとお土産があったんですが、今回は大したものはなかったようです。バスの往復で疲れ切っていました。
下の写真はカブ隊の集合場所に着いた下の子と、科学教室のバスを降りて来たおにいちゃんです。