2008年05月31日 (土) 17:23:00

下の子と将棋教室に行く

今日も、朝からが降りました。朝のうちの方が降りが強くて、段々と時間の経過とともに弱い雨になって、明日はいいお天気になるとの天気予報ですが、少なくとも外出先から帰宅した4時過ぎまではカサの必要な降りでした。気温は昨日と同じように上がりませんでした。

今日は午後から出かけます。おにいちゃんは腕時計が欲しいと言うので、女房に連れられてビックカメラに行きます。いろいろと物色した末に、カシオ G Shock のデジタルを買いました。私は下の子を連れて将棋教室に行きます。将棋会館道場のビギナーズセミナーの講師をしている天野三段のお誘いです。天野将棋教室の第2回目だそうです。下の写真は天野三段の指導を受ける下の子です。

将棋教室で天野三段の指導を受ける下の子

下の子はすでに2回ほど将棋会館道場のビギナーズセミナーで天野三段の指導を受けていますので、今日の将棋教室で3回目になります。天野三段は将棋会館道場ではスーツにネクタイ姿なんですが、今日はTシャツにジーンズとリラックスした服装でした。天野三段と下の子が対局した最初の1回目は10枚落ち、すなわち、天野三段の方は王さまの他は歩が一列だけでした。2回目は8枚落ちで、歩の一列と王さまの横に金が付くようになりました。とうとう、今日の3回目は6枚落ちで、金に加えて銀も付きました。その上で、やっぱり、下の子が勝ちましたので大喜びの大得意でした。我が家の子供の他にも、2人ほど小さいお子さんがいましたが、他の大人の方ばかりで、女性の方が男性より多いように見受けました。対局では、その手はよくないので、コチラの方がいいとか、いわゆる「待った」を入れながら、指導を受けますので、当然ながら、特に我が家のような初心者の小学生相手では、指導を受ける方が勝つように出来ている気もします。でも、帰りの電車で、6枚落ちで三段に勝つとどれくらいの級になるのかと聞かれましたので、小学生なんかは勝って気分をよくしてもらうのも指導のうちなんだろうと思います。なお、何級に当たるのかは、その方面の知識のない私には答えられませんでした。

将棋教室とは関係ありませんが、渋谷駅はものものしい警備体制でした。いつからこうなったのか知りませんが、霞が関から総理大臣官邸に行く道みたいで、要所で警官が台の上に登って警戒をしていました。サミットが近いからなのか、TICAD の関係なのか、少しびっくりしてしまいました。
Entry No.1204  |  お出かけの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月30日 (金) 20:02:00

本日発表されたいくつかの経済統計から

今日も、朝からが降ったり止んだりで、少なくとも午前中はカサが手放せませんでした。昼前に雨は止んだものの、気温は下がり続けているようで、今日なんかは外を出歩いてもそんなに汗をかくこともなく、逆に、少し肌寒く感じるほどでした。役所では来週からのクールビズに対するお達しのメールが送られて来たんですが、このまま気温が上がらないと長袖で始めることになるのかもしれません。

今日はいくつか経済統計が発表されました。このブログで取り上げようと考えている順に、鉱工業生産、労働力調査、消費者物価なんですが、家計消費なども公表されています。今夜のエントリーでは、今日発表された最新の統計だけでなく、少し長い目で見た経済の動きについて注目したいと思います。

鉱工業生産指数の推移

最初にまず、鉱工業生産を見ておきたいと思います。上のグラフの通りです。季節調整済みの月次の系列です。繰返しになりますが、米国では雇用 ⇒ 所得 ⇒ 消費 ⇒ 生産の景気のサイクルが見られるのに対して、日本では生産 ⇒ 雇用 ⇒ 所得 ⇒ 消費のサイクルのシークエンスですから、GDPに占める比率が 1/4 程度とは言え、日本の景気循環のシークエンスで占める生産の位置は重要です。と言うことで、1-3月期のGDP統計で年率3%を超える成長が記録されてはいるんですが、グラフを見る限りは昨年10-12月期をピークにして、今年の3-4月は下落しています。ここで参照すべきは2004年後半から2005年にかけてのいわゆる景気の踊り場の局面です。この当時は2000年の旧基準だったんですが、現在の2005年の新基準で見ると、2004年7月の100.4をピークに2004年12月の97.6まで下がり、2005年1月に99.8へ戻した後、2005年10月の99.8までほぼ横ばいの状況となります。その後、グラフで見る通り、再び上昇局面に戻っています。軽くまとめると、半年ほど下落局面があった後、1年近くの横ばいが続いて、その後は上昇局面に戻るという形になっています。ですから、このまま景気後退局面に入るのかどうかについては、ongoing の鉱工業生産指数の下落がいつまで続くのかを見極める必要があると私は考えています。現時点では、2004年後半から2005年にかけてと同様に踊り場で終わるのか、それとも、景気後退局面に進むのかは即断できないと私は見ています。

失業率と失業者数の推移

失業率も再び4%台に乗りました。上のグラフの通りです。私が少し注目したのはグラフから明らかですが、失業者数が増加に転じたことです。グラフは引用しませんでしたが、有効求人倍率は4月には 0.93 と 前月の 0.95 よりも 0.02 ポイント悪化し、一昨年2006年7月の 1.08 をピークにゆっくりと悪化して来ているのは以前にも取り上げたかと思います。有効求人倍率は景気動向指数 (DI) の一致系列に採用されていますから、これだけを見ると景気後退局面に入っている可能性もありますが、日銀短観などのマインド調査のソフトデータによれば、まだまだ雇用不足感は存在しますので、一概には何とも言えない状況が続いていると私は考えています。

全国コア CPI の財別寄与度分解

最後に消費者物価です。4月は広く知られた特殊要因、すなわち、ガソリン暫定税率が1ヶ月だけ廃止と言うか、中断されたため、前月3月の前年同月比の1.2%の上昇から少し下がって0.9%となりました。上のグラフの通り、黄色のエネルギーの寄与度も引き続き大きいんですが、最近半年くらいでは食料品の寄与度が目立って高まっています。上のグラフではピンクの非耐久財に区分されています。この背景は、言うまでもなく、エネルギーとともに穀物などの商品価格が上昇しているからです。

Long-term food prices at OECD-FAO Agricultural Outlook 2008-2017

穀物などの食料品価格については、昨日、経済開発協力機構 (OECD) と国連食糧農業機関 (FAO) が合同で、"OECD-FAO Agricultural Outlook 2008-2017" を発表しています。OECD 東京事務所が日本語のサマリーも公表しています。上のグラフの通りです。これによれば、この先10年くらいは食品価格は高止まりを続けるようです。しかし、私の見方ではエネルギー価格とともに食品価格も落ち着いてくれば、一定のタイムラグを伴って一般物価水準の上昇につながるでしょうから、その落ち着いた段階で、第1に、どの水準で落ち着くのかはもちろん、第2に、どのような世界的相対価格体系が形成されるのか、が注目点だと思います。私が勝手に定義した広義にせよ、通常の意味の狭義にせよ、エンゲル係数が高い国や家計を直撃する物価上昇ですから、エンゲル係数の高低に従った格差が広がる方向にあるのは確かであろうと考えています。さらに、マクロで考えても、私は従来から日本の個人消費は年央くらいまで底堅く推移すると見通していたんですが、物価上昇により消費のダウンサイド・リスクが高まったと受け止めざるを得ません。

いろんな同僚エコノミストとお話していると、日本経済の先行きの見通しはエコノミストに聞くより、商品市況のアナリストに聞いた方が正確ではないかと思わないでもないんですが、いずれにせよ、引き続き景気判断の難しい局面にあることは間違いないと私は考えています。
Entry No.1203  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月29日 (木) 21:21:00

html エディタを探す

今日は、朝からでした。ほぼ1日中降り続きました。気温はここ2-3日に比べて上がらなかったんですが、湿度が高くて出歩くと蒸し暑かったです。

私のブログ以外に、我が家では独自ドメインでホームページを運営しています。かわいい子供達の写真を中心にしたアルバムです。とってもかわいいので世界に広めたいと思っています。このため、このブログのサイドにもリンクを置いてあります。冗談は別にして、ホームページを運営しているわけですから、ブログほどお手軽ではなく、デジカメ写真を用意するほかに、html ファイルを作成して ftp クライアントでリモートのサーバにアップロードする必要があります。それなりに手間はかかります。1年余り前の2007年2月5日の「FrontPageは発売終了」と題するエントリーで取り上げた通り、昨年の6月に Windows Vista に買い換えるまでは、Microsoft の FrontPage という、それなりの高級な html エディタを使っていたんですが、その後、html エディタのいいのを探していました。しかし、これまた昨年2007年7月25日のエントリーに書いた通り、html 4.0 の非推奨タグとの関係で、WYSIWYG エディタはどんなタグを使っているかが判然としないので不安もあって、結局、大昔の方式に戻って、テキストエディタを使って html を編集することにしました。最近では先週末に小学校の運動会がありましたので、そのアルバムを作成しました。コチラにあります。
しかし、フツーのテキストエディタを使っていて、もっとも不便なのは文法チェックをしてくれないことです。私は html に関する知識は十分にあるつもりでしたし、ブログの css を書き換えて見た目をカスタマイズするくらいはお手の物で、昨年2007年8月27日付けのエントリーで紹介したように、Google Maps なんかも自由自在なんですが、最近も、運動会のアルバムを作成した後で、トップの index.htm ファイルでトンデモない文法ミスを発見して、書き直したりしていました。人間のやることにミスはつきものです。でも、ブラウザの方では好意的に解釈してくれていたのか、見た目は変わりありません。さらに、私は BASIC で少しプラグラムを組んだりもしますので、ソースの見た目は重要だと思っています。職場の同僚のホームページを教えてもらって、いきなり右クリックでソースを見たこともあります。ですから、文法チェックをしてくれるタグ挿入式の html エディタを探しています。必要と考える条件はたくさんあるんですが、取りあえずは以下の通りです。

  1. 文法チェック

  2. タグ=要素や属性を色分け

  3. sjis 以外の文字コードに対応

  4. 別窓でもいいのでブラウザと同じようなプレビューが出来る

  5. 出来れば、SDI よりもタブ式の MDI

現在は、SDI ながら、フリーソフトのCrescent Eve がいいのかもしれないと思い始めているところなんですが、いろいろと探している最中です。どなたか、オススメがあれば教えて下さい。
Entry No.1202  |  トリビアな日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月28日 (水) 19:55:00

公務員制度改革で天下りはなくせるか?

今日も、朝から雲が多かったものの、まずまずいいお天気でした。夕方にはさらに雲が厚くなった気がします。気温はそんなに上がりませんでしたが、湿度が高くて蒸し暑く感じました。

昨夜、与党と民主党の間で急転直下で国家公務員制度改革基本法案に関する合意が成立し、今国会の会期内に成立する運びとなったと報じられています。まず、少し長くなりますが、我が家で購読している朝日新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

今国会成立は困難と見られていた国家公務員制度改革基本法案が会期内に成立する見通しとなった。自民、公明の与党と民主党が政府案を修正して議員立法で成立させることで歩み寄った。28日にも衆院内閣委員会で可決、29日の衆院通過を目指す。
自民、公明、民主3党の実務者は27日、国会内で協議し、修正内容について基本合意した。28日に3党の幹事長・国会対策委員長会談を開いて最終合意し、今国会で成立させる方針を確認する。
基本合意では、人事を一元化する「内閣人事庁」や政治家と官僚の接触のあり方を巡り、与党が民主党に譲歩した。政府案では幹部人事の原案は各省庁がつくり、内閣人事庁が適格性を審査するとし、省庁に人事の主導権が残る可能性があった。だが、修正案では民主党が求める「内閣人事局」を設け、官房長官が人事案を作成するとした。
政官接触については、政府案は新設する「政務専門官」を除き、公務員の国会議員への接触を「大臣の指示」がある場合などに制限していた。しかし、野党側に都合の悪い情報を出さない口実とされかねないとする民主党の反対に配慮し、制限規定を削除。代わりに、接触した場合は内容を記録して情報公開を徹底することで透明化を図ることにした。
一方、民主党はこれまで「天下り禁止」と「労働基本権の拡大」の2点の修正要求が受け入れられない限り、政府案に反対する方針だった。
しかし、「天下り禁止は政権交代してから実現すればいい」(幹部)として、基本法案に盛り込まないことを容認。労働基本権については、非現業の公務員に認められていない協約締結権について、「検討する」とした政府案を、「措置する」と表現を強めることで折り合った。
会期末まで3週間を切ったこの段階で、民主党が与党に歩み寄った背景には、労働基本権付与の問題を少しでも前進させたい連合の意向や、「改革つぶし」と批判されることへの懸念があった。一方、政官接触の制限などを巡って党内に異論を抱え、早期成立に積極的でなかった自民党側も、福田首相が今国会での成立を指示したことから、政府案を大幅に修正しても民主党との妥協を優先する姿勢に転じた。
修正案によって、公務員制度改革がどこまで前進するかは、今後の詳しい制度設計などにもかかっているが、縦割りの弊害を排除するための人事管理については政府案より前進したといえる。一方、不正や税金の無駄づかいの温床と批判される天下り問題は手つかずだった。

公務員制度改革については幹部人事の管理、政官接触のあり方、労働基本権など、いろんな論点があるんでしょうし、事実関係は報道に譲るとして、今夜のエントリーではタイトルの通りに天下りに焦点を絞りたいと思います。私の考える論点はたったひとつで、合理的な解決方法もひとつだと考えています。たったひとつの天下りの論点は、長期雇用制度の下での OJT とスキルの形成です。日本の場合は、最近は大きな変化が見られるとは言うものの、長期雇用が続いて来た中で、企業特有の職業文化が形成されており、必要とされるスキルが企業ごとに違っているということを意識する必要があります。作っているものが、例えば、自動車と同じであっても、トヨタとホンダとニッサンなんかでは必要とされるスキルが異なる場合が少なくないと私は考えています。技術分野では汎用性が高い場合もあるでしょうし、事務分野でも会計なんかは違いは小さそうな気がしないでもありませんが、人事なんかは企業ごとに必要とされるスキルが異なり、汎用的なスキルは必ずしも確立されていないように見受けられます。それでも、民間企業であれば、競合する同種の財を作っていたり、似通ったサービスを提供している場合もあり、同業他社や違う業種でもスキルが活かせる部署に転職する例もあり得るんでしょうが、独占的な公共サービスを提供している官庁の場合はそうはいきません。極端な例ですが、警官の職務を遂行する上で拳銃の射撃のスキルは必要とされる場合もあるものの、再就職先の民間企業では絶対に評価されないと私は考えています。かなり市場原理主義者に近い私でも、市場で供給されない公共財を提供するのに必要な公務員のスキルを市場価格で測ることはムリだと思います。しかし、それでも、再就職させることが必要であれば、この前提が重要なので繰り返しますが、もしも再就職させる必要があるのであれば、何らかのお土産を付けての天下りということになるのかもしれません。なお、付言すれば、一部の大企業なんかでは官庁の天下りに近い形で関連企業なんかに再就職している例もありますが、これは自分の企業の利益の範囲でやっていることですから、税金でやっている官庁と同列に論じるべきではありません。組織に特有のスキルを必要とされるのであって、しかも、組織が独占的かつ市場では供給されないサービスを提供していて、さらに、繰返しになりますが、再就職させる必要があるのであれば、何らかのお土産を付けて天下りするのも合理的な面があることは否定できません。
しかし、この前提とした再就職の必要性に私は疑問を持っています。もっと明快に言えば、官庁の天下りを廃止する唯一の合理的な方法は定年まで雇用を継続することだと私は考えています。もちろん、少子高齢化の流れの中で定年延長も含めるべきであることは言うまでもありません。この場合、問題とされるのは給与負担の問題ですが、私は解決可能だと考えています。もっと大きな問題は後で取り上げますが、給与負担については、第1に、民間企業などと同様に、一定の年齢で昇給をストップする制度が官庁にもあるわけですから、そんなに大きな額にはならないような気がします。第2に、もしも、官庁の外の市場では何のスキルも発揮できない公務員が、100%のお土産で天下りしているのだとすれば、そのお土産分の予算を削除することが可能です。昔は特殊法人と称していた独立行政法人や社団・財団などの公益法人に対する予算を削減すれば給与経費が捻出できるのではないでしょうか。その場合、天下り公務員を受け入れることで事業が成り立っている組織のプロパー職員がもっとも大きな影響を受けることになるのかもしれません。例は悪いかもしれませんが、道路公団のファミリー企業なんかを想像する向きもありそうな気がしないでもありません。少なくとも、給与負担について考える場合、日本の公務員は政府系企業まで含めても、人数や人件費は一国全体の人口や経済規模から見て、先進諸国の中でかなり小さい方だという事実は認識しておく必要があります。例えば、内閣府から野村総研に調査を委託した「公務員数の国際比較に関する調査」なんかでも明らかです。むしろ、雇用を定年まで継続する際に、私が最も懸念するのは給与負担ではなく、若手公務員の士気の問題です。現時点で、ある程度の職階に達している場合は別にして、もしも、定年まで雇用を延長することにより、昇進のスピードが遅くなるのであれば、若手公務員の士気を殺ぐことにもなりかねません。昇進のルートを複線化するなどの方策も考えられなくもありませんが、それはそれで問題が残りそうな気がします。いずれにせよ、人間に大いに関係する制度改革なんですから、余りに急速に進めるのではなく、漸進的に執り行う必要があることは言うまでもありません。

私は広くプロファイルを公開しているように、キャリアの国家公務員です。自慢話で恐縮ですが、上級職試験に合格しただけでなく、人事院に併任されて試験委員を務めたこともあります。公務員制度改革のモロの当事者ですから、自分では意識せずにバイアスのかかった見方をしているかもしれません。また、どの政党の案に近いのかもよく知りませんし、少なくとも、それを知った上で、その政党に近い意見をプロパガンダしようという意図はありません。いろんな立場の違いによっても、いろんな考え方があるんだろうと思います。まじめなコメントやトラックバックは大いに歓迎しますが、管理者の目から見て不適当なものは削除させていただきます。そのあたりは個人的に運営しているブログなんですから、管理者の特権というものです。
Entry No.1201  |  普通の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月27日 (火) 21:13:00

明日から始まる TICAD IV (アフリカ開発会議) に期待する

今日は、朝からいいお天気の五月晴れでした。気温もかなり上がったようなんですが、昨日よりも北風が強くて、湿度が低かったので体感気温はそれほどでもありませんでした。なお、まったくどうでもいいことですが、今週号の "AERA" が私の席に回覧されて来たんですが、表紙はオグシオでした。大ファンの私は感激してしまいました。北京オリンピックでもがんばって欲しいです。ゴーデンウィーク明けの週末の5月10日に写真展「AERA創刊20周年記念 坂田栄一郎 LOVE CALL - 時代の肖像 -」を見に行って、阪神タイガースの選手や監督などの写真が見当たらなかったと不満を書きましたが、やっぱり、"AERA" の表紙のセンスや坂田栄一郎さんの腕前を再評価しています。好みの対象が取り上げられると大喜びするだけの単純な精神構造だったりします。

TICAD (アフリカ開発会議) ロゴさて、オグシオや "AERA" から離れて本題に入ると、明日から横浜で TICAD IV が開催されます。国連開発計画のサイトに日本語のパンフレットがあります。日本語では、アフリカ開発会議とか、アフリカ・サミットと訳されていますが、私はそのままアルファベットを読み下して「タイキャッド」と呼ぶんではないかと思っています。もっとも、昨夜の NHK ニュースではアナウンサーさんが「ティカッド」と言っていました。私個人の考えとしては、まあ、読み方は「タイキャッド」でも「ティカッド」でもいいんですが、やっぱり、"TICAD" と表記すべきではないかと思っています。と言うのは、"TICAD" は "Tokyo International Conference on African Development" ですから、数少ない日本の都市名を冠した国際会議なので、日本の国際的なプレゼンスを考えると "TICAD" と表記する方が好ましく思います。"Tokyo" が冠されているにもかかわらず、ロゴにもあるように横浜での開催なんですが、まあ、グレーター東京ということで理解すべき気もします。実は、このような観点で、TICAD と表記すべきと考えていると、あるメディアの方に言ったら、メディアの方も「アグリーです」ということでした。名称はともかく、また、今回の会議にかこつけて、アフリカの資源を目当てに、とか、あるいは、国連の常任理事国入りのためのアフリカ諸国の支持取付け、なんかを取り上げる向きもないではないし、私も3年間だけですが外交官をした経験がありますから、理解しないでもないんですが、現在の世界経済情勢からして、アフリカ諸国を支援する必要性についても理解を深めるいい機会ではないかと捉えています。まず、海外の報道振りを見るため "Financial Times" のサイトから記事を最初の5パラだけ引用すると以下の通りです。

Junichiro Koizumi, prime minister in 2003 when Japan last hosted an African gathering, managed to meet 23 African leaders virtually back to back. According to local media, Japan’s most dynamic prime minister in years found the experience exhausting and said he would not want to repeat it.
This week, Yasuo Fukuda, at 71 a full 10 years older than Mr Koizumi was then, plans to go one better. Over three days he will hold 17 hours of bilateral talks with 45 African heads of state, prime ministers and vice-presidents during the fourth Tokyo International Conference on African Development (Ticad IV).
Mr Fukuda, who last week promised to double Japan’s annual aid to Africa to $1.8bn (€1.1bn, £900m), is seeking to spread the message that Japan can be a valuable partner in Africa.
At stake is more than merely the prestige that Tokyo is hoping to gain as a proactive, responsible leader on the world stage.
Japan also hopes to court African leaders for their votes at the United Nations, important if it is to realise its long-held ambition of a permanent seat on the UN Security Council. Not least, it wants to maintain or increase access to the minerals, rare metals and oil that are growing scarcer - and more expensive - as rivals, particularly China and India, compete for the resources they need to industrialise.

さて、現在の世界経済情勢から見て、アフリカ支援を促進すべき理由は私なりに考えて2点あると思います。第1に、アジアや中南米の諸国がかなりの程度に経済発展を実現して来たのに比べて、相対的にアフリカ諸国は開発が進んでいないように見えるからです。その昔は「暗黒大陸」と呼ばれていたような気もします。最近時点での中国やインド、あるいは、中南米でのブラジルなどの新興国の経済成長は目覚しく、地域としてもアジアや中南米はいわゆるテイクオフを済ませつつありますが、アフリカ諸国では少数の産油国を除いて、特に、サブサハラ諸国などではテイクオフに至っていない国もかなり残されているように見受けられます。もちろん、中南米にせよ、アジアにせよ、経済発展が軌道に乗り始めると1980年代前半の中南米、1990年代終わりのアジアと、割合と古典的な経常収支に端を発する金融危機に見舞われてきたんですが、それはそれとして、ヘンな言い方ですが、アフリカでは金融危機すら起きていないわけですから、もちろん、金融危機が起きるのがいいと言うつもりは毛頭ないものの、何とか、実物面でも金融面でもグローバル経済に組み込まれるところまで経済発展を支援するのも日本のひとつの役割ではないかと思います。繰り返して言い訳しておきますが、金融危機を引き起こすことに何らかの価値を見出したり、グローバル経済に組み込まれた証拠だと私が考えているわけではありませんので、念のため。
第2に、最近時点でのエネルギーや食料品の価格上昇により、広義のエンゲル係数が高い国や家計のダメージが大きいと私は考えていますので、一部の産油国を除くアフリカ諸国がこれに当てはまるのであれば、支援を強化すべきではないかと考えられます。広義のエンゲル係数とは、オリジナルのエンゲル係数が家計支出に占める食料費の割合だったのに対して、私が勝手に名づけたんですが、現在、価格が大きく高騰しているエネルギーや食料の占める割合を指して使っています。日本のように広義のエンゲル係数の低い国がアフリカ諸国への援助を志向することは、最近時点でのエネルギーや食料品価格の上昇を受けて、さらに意義が大きくなっているのではないかと私は考えています。

私自身は実はアフリカ大陸に足を踏み入れたことはありませんし、アフリカ諸国の経済の現状や、ましてや、我が国のアフリカ支援の実情に詳しいわけでは決してありませんが、2005年のグレンイーグルズ・サミットにおいてもアフリカ支援の重要性が再確認されましたし、もっと古いところでは国連のミレニアム宣言もあります。5年に1度の TICAD の開催により、実りある議論と豊かな成果がもたらされるとともに、アフリカ諸国をはじめとする途上国支援にもっと国民の目が向くことを願っています。
Entry No.1200  |  普通の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月26日 (月) 19:51:00

堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)を読む

今日は、朝からいいお天気の五月晴れでした。気温もかなり上がったような気がします。来週からは役所ではクールビズが始まります。私は体型的に暑がりですので、少しフライングして勝手にクールビズを始めようかと考えないでもありません。

堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)大阪大学の堂目教授の『アダム・スミス』(中公新書)を読みました。昨日のエントリーの通り、新書は買わないことにしていますので、近くの図書館で借りて読みました。基本的に、私は仕事に関係する経済関係の本は読書感想文で取り上げないことにしているんですが、まあ、この本については仕事というより、一般教養ということでご紹介したいと思います。例えば、一応、私は官庁エコノミストと見なされることもなくはないので、経済とは少し遠い分野の公務員、すなわち、自衛官とか警察官とかの研修に講師として派遣される場合もあるんですが、今年になってから行った研修ではモロに経済学が一般教養として扱われていました。というのも、かなり大人数かつ長期の泊まり込みの研修でしたので、他の分野の講師とともに最後の謝恩会のようなものにご招待いただいたんですが、私以外の一般教養分野の講師の先生方は、将棋、写真、合唱などの分野で、場合によっては、経済学もこれらの分野とともに幅広い一般教養に入ることが私にも十分認識された次第です。
本書の副題は「『道徳感情論』と『国富論』の世界」と題されていて、前半部分で『道徳感情論』を紹介した上で、その思想的基礎の上に『国富論』を位置づけるもので、現時点での学会の主流と言えるものだと思います。私は『国富論』は読んだことがあるんですが、『道徳感情論』は読んだことがないので興味深く読みました。特に、世間一般の評価と自分の中の中立な評価については、本書の通りかもしれませんが、そもそも、自分自身の胸中に公平な観察者を持っていて、中立な評価を下せる人がそんなに多いとは、余り考えられないような気がしないでもありません。程度問題で、自分に対してそんなに甘い評価を下さない人はいますが、少なくとも、私が知る限りでは架空の人物ながら、自分自身も客観的な第三者の目で見られるのはゴルゴ13くらいのものではないでしょうか。自分自身についてかなりの程度に中立な見方ができるだけで賢者 (wise man) と言えそうにも思わないでもありません。でも、その思想的な背景は重要でしょう。
私が少し気にかかったのは、市場と政府の関係です。つまり、人間の本性として秩序を導く何かがあるのはいいとしても、市場について自由で公正な市場だけでなく、「おそらく、スミスは、参加者の独占や不正を防ぐために、市場は、ある程度、政府によって監視され、法によって規制されなくてはならないことを認めていたであろう」(275ページ)とされている部分です。もちろん、堂目教授がそんなことを主張していると言うつもりはありませんし、特に、独占に対する規制は必要なんですが、控えめに言っても、政府に多くを期待するべきではないと私は考えています。市場に代表される経済のシステムについては、本来的に何らかの均衡が達成されるものであると私は考えていて、言葉は悪いですが、何らかの基準に従って市場の均衡を歪めるのが経済政策であることも事実です。しかし、少なくとも、官庁エコノミストとも見なされ得る立場にありながら、政府にそんなに信を置くべきではないと私は思います。論点はさらにズレますが、特に、政府の歳入と歳出とではかなり非対称な認識を私はもっています。例えば、地球環境保護の課題に対して、カーボン・タックスなどの税制によって特定の財の消費を抑えることはかなり効率的に出来るような気がしますが、逆に、化石燃料に頼らない新エネルギー開発などの対策に政府支出を振り向ける方は、政府の施策によって画期的な対策が出来上がることには大きな期待は持てません。その意味では小さな政府に賛同するとも言えます。私が観察した範囲でも、ガソリンの暫定税率に対する批判よりも、その使い道の道路建設に対する批判の方が強かったようにも見受けられます。民主主義下では法が国民主権に基づいて制定されるとものである以上、法による規制は少なくとも多数決で国民の意志を反映していると言えますが、市場を政府が効率的に規制することはムリが多いような気がします。もちろん、堂目教授の論点は監視であって規制ではないことは理解しつつ、かなり極端な例を持ち出せば、政府が市場に取って代わろうとする社会主義経済が破綻したのは歴史的にも明らかですし、効率的に市場を規制した政府が、歴史上そんなに多く観察されるとはとても思えません。正しい堂目教授の論点に立ち返れば、市場を監視するのは政府ではなく市場参加者自身だという気がします。それも、本書の第1章の題になっている「秩序を導く人間本性」にあふれた市場参加者であると考えられます。繰返しになりますが、市場に対する政府の役割に多くを期待すべきではありません。少なくとも、現在の日本の政府はその胸中に公平な観察者を持っているとはとても言えないと私は考えています。ご賛同の方も多いんではないかと自負しています。

何やら、生意気にも、やや批判めいたことを書いてしまいましたが、特に、「体系の人」(man of system) に関する鋭い批判と、これにセットになっているように見受けられる漸進主義とは、私が『国富論』を読んだ大昔にも感じたことです。とってもオススメの本ですので、経済を専門にしていなくても、多くの方が手に取ることを期待しています。
Entry No.1199  |  読書感想文の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月25日 (日) 13:27:00

図書館で文庫本や新書を見かけてジャカルタに残した『神鷲商人』を思い出す

今日は、朝から昨日の続きのが降っていました。昼ころに雨は止みましたが、雲は晴れずに気温は上がりませんでした。でも、もう5月も終わりの気候ですから、外を出歩くと蒸し暑かったです。

今日も近くの図書館に行きました。下の子がボーイスカウトのカブ隊の活動に出かけるのに合わせて家を出て、行きだけはいっしょに行きます。帰りは別々でした。いつもよりチョッピリ下の子の帰りが遅いので、心配性で親バカの私は迷惑を承知の上でカブ隊の隊長さんの携帯電話を鳴らして、解散時刻を確認したりしてしまいました。それはともかく、私が行ったのは図書館ですから当然ながら本がズラリと並んでいます。今日も新書を借ります。というのは、我が家には文庫本や新書が極端に少ないからです。さらにさかのぼれば、5年近く前にジャカルタから帰国する際に、文庫本と新書とコミックを処分して来たからです。小さめのカートンボックスに3箱余りありました。中古本を扱っているお店にタダでいいから引き取って欲しいと言ったんですが、お店の人がかなり大量だったので気の毒がって、何がしかのお金を払ってくれた記憶があります。もちろん、その後も文庫本や新書を買わないでもありませんが、こういった経緯があるので、文庫本や新書は出来るだけ図書館で借りて済ませるようにしています。コミックも子供達の趣味で『ケロロ軍曹』だけは買い揃えてありますが、先日は、『ドラゴン・クエスト』が全巻図書館にありましたから借りましたし、『名探偵コナン』もまとまって何巻か借りていたのを今日返却しました。
ジャカルタもさすがに外国ですから、サンティアゴほどではありませんが、日本語書籍は十分ではありません。我が家が入っていたアパートなど、日本人の多い集合住宅なんかでは、帰国した人が残して行ったものであろう本を1か所に集めて自由に借りられる図書館のように運営しているところもありましたし、日本人学校にも小学生が読むとは思えないようなビジネス書が置いてあったりしましたが、もちろん、新刊図書は国内の図書館に比べて圧倒的に少ないですし、自分の読みたい本があるわけでもありません。でも、さすがに、今世紀に入ってからのジャカルタとその10年ほど前のサンティアゴでは、時代的にも地理的にも、大きな差がありました。サンティアゴでは日本語書籍を売っているお店は皆無だったような気がしますし、取り寄せればかなりの金額だったのかもしれません。5年前のジャカルタでも日本語書籍よりも洋書の方が入手が容易だったような気がします。

私が残して帰国した文庫本や新書がジャカルタの日本人の間で読み継がれているかどうかは気にかからないでもありませんが、少なくとも、日本国内でも入手が困難だった深田祐介さんの『神鷲商人』(新潮文庫)だけは現地の人には国内よりもよく読まれているのではないかと想像しています。なお、念のためですが、「神鷲」と書いて「ガルーダ」と振り仮名が振ってあります。ご存じの通り、スカルノ初代インドネシア大統領の第3夫人だったデビ夫人に関するする小説です。私が持っていたのは1990年くらいの発行の新潮文庫版ですが、今では文春文庫からも出ているようです。
Entry No.1198  |  海外生活の思い出の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月24日 (土) 15:38:00

小学校の運動会に行く

今日も、五月晴れとまでは言わないものの、朝からまずまずいいお天気でした。気温は昨日ほどは上がりませんでした。お天気は下り坂で、もうすぐ雨が降り出しそうです。でも、先ほど終わった小学校の運動会は、2時半過ぎに結果発表と優勝旗の授与までは雨の影響もなく、滞りなく行われました。ホントによかったです。

今日は小学校の運動会でした。お天気が心配されましたが、何とか運動会が終わるまでは雨の影響は出ませんでした。我が家の2人の男の子は今年は赤組です。昨年は2人とも白組だったような気がします。昨年は源氏で、今年は平家といったところです。午前中に2人とも徒競走がありました。しかし、私の位置取りが悪くて、おにいちゃんのゴールの瞬間はヨソの子のブラインドに入ってしまいました。でも、我が家が運動系の家系ではないことは子供達は理解していますし、おにいちゃんも気にしていませんでした。徒競走のほか、午前中には下の子の棒引きとおにいちゃんの組体操がありました。我が家の子供達が通う小学校は青山という都会のど真ん中にありますから、グランドは土ではなくてアンツーカーになっています。ですから、今日のように陽射しが弱くてもかなりグランドの表面が熱くなるので、おにいちゃんはテーピングをして裸足で組体操に取り組んでいました。
昼食はお天気が不安だったので、最初から体育館と決めて、私がレジャーシートを持って並んで場所を確保します。体育館といっても、繰返しになりますが、都会のど真ん中の小学校ですから、地下にしつらえてあったりします。なお、ついでながら、プールもあるんですが、今日みたいな日はフタをして暗渠のようにしてあって、人工芝の上を歩けるようになっています。誰でも軽く想像できるんですが、とんでもなく地価が高いので、いろいろと工夫がしてあるんだと思います。
午後からの競技は、おにいちゃんが騎馬戦、下の子がマスゲームでヨサコイ・ソーランを踊りました。最後の締めくくりは、全員参加の大玉ころがしです。この小学校の運動会の名物だそうです。下の写真の通りです。直前まで赤組はかなりの差で白組に負けていたんですが、最後のこの大玉ころがしで大逆転を果たして、900-893 の僅差で赤組が勝ちました。小学校の一大イベントの運動会で親子ともに疲れ切った一日でした。

小学校の運動会
Entry No.1197  |  お出かけの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月24日 (土) 08:31:00

今日は小学校の運動会

今日も、朝からは陽射しもあって、まずまずいいお天気で始まりました。NHK の8時前の天気予報によれば、気温が昨日ほど上がらないのはいいんですが、お天気は下り坂だそうで、昼過ぎからは雨らしいので少し心配です。何とか、運動会の間、3時過ぎくらいまでもって欲しいと思います。折りたたみ傘は必要かもしれません。

今日は我が家の子供達の通う小学校の運動会です。子供達はもうとっくに出かけました。女房のお弁当ももうすぐ出来上がるようです。私も我が家の子供達の出番に間に合うように出かけたいと思います。今年は我が家の子供達は2人とも赤組です。

がんばれ赤組!
Entry No.1196  |  お出かけの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月23日 (金) 21:03:00

エネルギーと食料価格上昇のリスクをどう考えるか?

今日も、朝からいいお天気の五月晴れでした。気温もグングン上がりました。最高気温は30度近くまで上がったんではないでしょうか。

原油価格の推移

とうもろこし価格の推移

グラフは上の方が米国のニューヨーク市場の原油価格で、下の方がシカゴ市場のとうもろこし価格の最近2年間の推移です。"Wall Street Journal" のホームページから取りました。直近は昨日の終り値ベースだと思います。単位は原油がバレル当たりドルで、とうもろこしはブッシェル当たりセントです。今さら、私が指摘するまでもないんですが、グラフの通り、昨年年央ないし10-12月期あたりからエネルギーと食料をはじめとする商品市況が急上昇しています。原油価格なんかはここ2-3週間で加速しているようにすら見えます。日本の足元の景気が低迷して、物価が上昇している大きな要因です。
この商品市況について、私も最近時点では少し意見を変えつつあります。少し前までは新興国の需要にサポートされた価格上昇であるとして、5月9日付けのエントリーでは "Wall Street Journal" が実施した "Economic Forecasting Survey" の結果を引用したりして論じていたんですが、さすがに、ここ2-3週間の特に原油の値動きはバブリーであると評価せざるを得ません。5月9日のエントリーでも、エコノミストのコメントとして、"In last 6 months: speculation." なんかを紹介していたんですが、やっぱり、私もバブリーな値動きを認めざるを得ないと考え初めています。もっとも、すべてが投機というわけでもなく、基本的には新興国の実需に支えられつつ、その値動きを投機筋が増幅しているというのが真実に近いと思います。
とすると、政策対応としてファンドを規制するという方向になるかどうかは別にして、心配なのは価格の上昇とともに急落も問題を生じる可能性があります。まず、価格がこのまま上昇すれば、現在の所得移転がさらに進んで日本経済のマイナス要因となることは明らかです。実は、今日の講演会で、所得移転は企業と消費者がどのように負担させられているかについて質問が出て、講師の人が、通常観察される平均的な労働分配率ではなく、限界的な労働分配率に従うと答えていました。限界的な労働分配率が100%であれば企業がすべて負担し、逆に、0%であれば労働者がすべて負担することになるとの回答でした。私も価格転嫁が進まないとの前提の下ではその通りだと思います。その場で即答できるのがエラいと思ってしまいました。私なら一晩考えるかもしれません。それはともかく、エネルギーや食料の価格が上昇すれば所得移転が生じて、日本などの輸入国で経済がスランプになる方向に作用します。しかし、エネルギーや食料の価格が急落すれば、ジワジワと下落するんではなくて急落すれば、商品市況に資金をつぎ込んでいる金融機関の中にはピンチに陥るところが出て来ます。サブプライム・ローンを原資産にした証券に資金をつぎ込んでいた金融機関と構図はまったく同じです。3月のベア・スターンズ証券の事実上の公的資本注入による救済によりシステミック・リスクは回避されたと私は考えていますが、原油や穀物などの商品市況でサブプライム・ローン問題と同じことが起こらないとも限りません。

いずれにせよ、やっかいな商品市況の急上昇なんですが、原油でいうとバレル125ドルあたりで調整局面に入る可能性を私は考えていました。その後、さらにペースを落として価格上昇するにせよ、下落に転ずるにせよ、2-3四半期くらいの調整期間があればベストではないかと思わないでもないんですが、調整に入るきっかけも見当たりません。米国の利上げなんかが調整に入る格好のきっかけになりそうな気もしますが、当面、米国が利上げするとは考えにくいのも事実です。商品市況が上がったままでは輸入国が所得移転をこうむりますし、上がったあげくに急落すれば金融面の混乱を生じかねません。繰返しになりますが、バブリーな価格の急上昇だけにやっかいな商品市況の動向です。
Entry No.1195  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月22日 (木) 21:08:00

貿易統計から先行きの経済見通しを考える

今日も、朝からいいお天気の五月晴れでした。気温もかなり上がりました。今週と来週は役所では背広なんですが、さ来週からは6月に入りますのでクールビズが始まります。このくらいの気候が続くと、そろそろ半袖が恋しいです。

名人戦の投了図本題に入る前に、昨夜、将棋の第66期名人戦七番勝負の第4局が95手で終了し、挑戦者の羽生二冠が森内名人を破り、対戦成績を3勝1敗としました。左の投了図は共同主催の毎日新聞のサイトから拝借しています。第1局こそ森内名人が先勝しましたが、第2局以降は挑戦者の羽生二冠が3連勝です。七番勝負ですから、まさに、羽生二冠が名人位に王手をかけたわけです。次の第5局は6月に入ってから甲府で開催されるそうです。羽生二冠はすでに名人位を4期務めていますので、今回、名人位に就けば5期となり、引退後に永世名人を名乗ることが出来ます。現在、名人位にある森内名人はすでに名人位に6期就いていますから、第18世の永世名人を名乗ることが予定されており、もしも、羽生二冠が名人位に返り咲けば第19世となるのかもしれません。資格取得と引退のどちらの時点で何世と数えるのか、私はよく知りません。先に永世名人の資格を取得した方が順番が早そうな気がしますが、先に引退した方が大きい数字の永世名人を名乗って、後から引退した方が小さい数字の永世名人なのも少し奇異に感じないでもありません。特に、森内名人と羽生二冠は同い年のようですから少し微妙です。まあ、どうでもいいことかもしれません。

輸出貿易指数の推移

さて、本題に戻って、今日発表された貿易統計速報については、貿易収支がほぼ半減と大幅に減少したんですが、輸出は強い数字が出たような印象を私は持っています。先月も取り上げた記憶がありますが、輸出指数の前年同月比伸び率は上の表の通りです。まず、輸出よりも貿易収支に着目し過ぎている偏りはあるんですが、日経新聞のサイトからヘッドラインの統計に関する記事を引用すると以下の通りです。

財務省が22日朝発表した4月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた輸出超過額(貿易黒字)は前年同月比46.3%減の4850億円となった。高級車を中心に自動車輸出が伸びたものの、原粗油の輸入通関価格が1バレルあたり100.7ドルと過去最高を更新するなど原油高が引き続き影響した。
輸出額は4.0%増の6兆8956億円と4月としては過去最高。主にロシアやサウジアラビア向けに高級車が伸びた一方、半導体等電子部品や二輪自動車が減少した。輸入額は11.9%増の6兆4106億円と7カ月連続で増加した。原粗油は55%増、液化天然ガスも65.8%増加した。

輸入との差引きの貿易収支については、これほど原材料の商品市況が高騰しているんですから、貿易収支半減に驚かないわけではないですが、生産や消費に必要な輸入を行っているとすれば、あり得る事態かもしれません。しかし、上の引用で言うと、後の方のパラの輸出に私は注目しています。引用した記事にもある通り、輸出は金額で+4.0%増、上の表にあるように数量で+9.9%増となっています。単月の統計で判断するのはムリがありますが、先月の統計では輸出の増勢が鈍化し始めた可能性が示唆されていた一方で、今月の数字はそれを否定しているようにも見えます。

輸出と鉱工業生産

景気転換点を探る場合、繰返しになりますが、日本では景気サイクルの先頭を走る鉱工業生産と、さらに、生産に先行するかもしれない輸出がキーポイントになると私は考えています。その輸出と生産をプロットしたのが上のグラフです。赤い棒グラフが鉱工業生産の前年同月比伸び率でパーセント表示の左目盛りです。青い折れ線グラフが輸出数量の前年同月比で右目盛りです。再び、単月の統計で判断は出来ないものの、3月は生産と輸出のどちらもが下に振れましたが、4月の鉱工業生産統計はまだ発表されていないものの、今日発表された4月の輸出数量は持ち直しつつあると見ることも出来ます。
いずれにせよ、景気転換点を探る上で、私がが何度かこのブログでも主張しているように、秋口以降の消費に不透明感があるとしても、消費から景気が転換して景気後退局面に入ることは日本の場合は考えにくいと思いますから、GDP のコンポーネントで注目すべきは設備投資とそれに先行するかもしれない輸出だと私は考えています。さらに、設備投資を考える際には輸出だけでなく、企業業績も考慮する必要があります。もちろん、金利水準の大きな変動がないと仮定した場合です。新聞などのメディアでも報道されているように、商品市況の上昇を受けた原材料高から、今年の企業業績については軒並み減益が予想されていて、商品市況がさらに上昇すれば10%近い減益になる可能性も排除できません。今日発表された貿易統計でもその一端は伺い知ることが出来ます。先日発表された機械受注は設備投資の先行指標と考えられるんですが、内閣府は基調判断を「足元は弱含んでいる」に下方修正しました。どうも、控えめに言っても、今年の設備投資は弱そうな雰囲気が漂っています。しかし、今日の貿易統計を見る限り、設備投資につながる部分が大きくて、生産を下支えするであろう輸出は堅調なように見えます。問題は輸入の方で、商品市況の上昇に起因する原材料高が企業収益を圧迫しています。堅調な輸出と価格上昇の激しい輸入のどちらの影響力が大きいかによって、ある程度、設備投資や今度の景気動向にも影響が出るんではないかと私は考えています。

各機関の経済見通し

ということで、最後に、上の表は各機関の今年度と来年度の経済見通しの一覧表です。朝日新聞のサイトから引用しています。大雑把に言って、今年度・来年度ともに潜在成長率のレンジの下限近傍の数字が並んでいるように見えますし、特に、今年度高いところは来年度に落ち、逆は逆であると見ているような気がしないでもありません。私もこの14機関すべての経済見通しを見たわけでないんですが、私が見た範囲だけでも、2機関が昨年末から景気後退局面入りしている可能性が高いとリポートしているのが注目点だと思います。ニッセイ基礎研と、上の表にはないんですが、三菱UFJ証券です。現時点で利用可能な経済指標を見る限り、足元ですでに景気後退局面入りしていると、多くのエコノミストを納得させるに足る明確なエビデンスは見当たりませんが、もう少し時間がたってから歴史的に振り返れば、昨年10-12月期をピークにすでに景気後退局面に入っていると判定される可能性は否定できないと私も考えています。
Entry No.1194  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月21日 (水) 20:03:00

親の関心と子供の興味

今日は、朝からいいお天気の五月晴れでした。気温もかなり上がりました。もっとも、蒸し暑かった昨日もかなり気温は上がったらしいです。この週末には、我が家の子供達の通う小学校で運動会がありますので、ぜひとも、いいお天気が続いて欲しいです。

昨日から将棋の第66期名人戦七番勝負の第4局が名古屋のウェスティンナゴヤキャッスルで始まっています。今さら言うまでもありませんが、森内名人に挑戦するのは羽生二冠です。私がこのエントリーをアップする午後8時の時点ではまだ対局が続いているんではないかと思います。5月9日に第3局が終わったのは午後9時半過ぎだったと記憶しています。将棋はまったくカラッ下手で興味もなかった私が、突然、このブログで将棋の名人戦の話題を取り上げたのは4月24日付けのエントリーで第2局を話題にしたのが最初で、続いて、5月10日付けのエントリーでは第3局に触れたりしています。ひとえに、下の子が将棋に興味を持ち始めたからと言えます。要するに、子供の関心事項に親の方が影響されているわけです。ついでに言えば、このブログで最初から取り上げていて、カテゴリーも設けているポケモンも似たようなもんです。実は、私が大学を卒業して東京の役所に勤め始めたころに、私の母親が熱心に私の勤務する役所に関する新聞記事を読んでいて、帰省した折に大笑いした記憶があるんですが、小学生の子供を相手に私も似たようなことをしているわけです。
もちろん、一般的には、子供の関心事項が親に影響するよりも、親の興味が子供の関心を誘うことの方が多いんではないかと推察されます。我が家では私の意図的な作戦もあって、子供達、特に下の子が着々と阪神ファンに育って来ているような気がします。今シーズンは特に開幕から調子がいいので、阪神の試合をテレビ観戦することが多いんですが、下の子なんかはチラリと画面を見ては「勝ってる。勝ってる。」などと、阪神サイドの見方をしていたりします。話を少し変えて、下の子は寝相が悪いのか、朝起きた時に髪の毛が逆立っていることが多く、平日は、小学校に行く時に制帽をかぶりますので矯正されるんですが、段々と暑い季節になって来ていることもあり、週末用にタイガースの野球帽でも買ってやろうかと考えたりしています。勉強で忙しいおにいちゃんは難しいかもしれませんが、タイガースの調子がこのままよければ、夏くらいまでに、下の子だけでも、出来ればおにいちゃんもいっしょに、一気に阪神ファンに育て上げよう かと考えないでもありません。

名人戦の封じ手最後に、私は将棋に関する知識がなかったものですから、封じ手というのを知りませんでした。そのままスンナリと読んで、攻められている時の防御の一手くらいに考えていたんですが、名人戦に関する報道を見て私の認識が間違っていることに気付きました。封じ手とは、対局の中断時に有利不利が出ないよう、次の手をあらかじめ決めておく方法だそうです。昨日は森内名人が32手目を封じて立会人の桐山清澄九段に渡して、今朝は桐山九段がそれを開けて確認したりしていたんだと思います。確かに、名人戦のように、2日に及んで中断のある持ち時間制の対局においては、延々と次の一手を考え続けられるので、中断前に指し終わった方が不利になる可能性が高く、合理的な方法だと知りました。
第66期名人戦七番勝負第4局の結果は明日の朝刊で拝見したいと思います。
Entry No.1193  |  普通の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月20日 (火) 21:12:00

消費税引上げは必要か?

今日は、朝のうちは激しい雨が降りました。またまた台風が近づいて来ているようで、風も強くてカサを差してもムダなくらいの降りでした。昼前には雨が止んで蒸し暑くなりました。

基礎年金を全額税方式にした場合の試算昨日、社会保障国民会議の所得確保・保障分科会が開催され、「公的年金制度に関する定量的なシミュレーション結果」について議論がなされました。左の表は朝日新聞の今朝の朝刊に掲載されていたものを引用していますが、どのような試算をしても2050年度には消費税に換算して10%を超える税率が必要であるとされています。私もシミュレーション結果について大雑把にリポートを拝見しましたが、マクロ経済に関する前提の置き方により2050年度の数字なんかは大きな差が生じる可能性は否定出来ないものの、少なくとも、厚生労働省や財務省の主張を通すために大きく不自然な前提を置いているようには見えませんでした。控えめに言っても、将来がこの姿になる可能性は排除できません。まず、図表を引用した朝日新聞のサイトから最初の2パラだけ記事を引用すると以下の通りです。

政府の社会保障国民会議は19日、基礎年金の財源をすべて税で賄った場合、09年度に9.5-18%まで消費税を引き上げる必要があるとの試算を公表した。保険料負担は減るが、増税との差し引きで年金受給者や会社員世帯では負担増となる一方、厚生年金の拠出金がなくなる企業の負担は減る。
基礎年金を巡っては、保険料と税を併用する現行の「保険方式」を見直し、全額税で賄う「税方式」に改めるべきだとの考えが、民主党や経済界のほか、自民党の一部にもある。税方式に伴う負担のあり方を具体的に示した今回の試算は、今後の年金制度の議論に影響を与えそうだ。

このところ、米国が景気後退に突入したりして、短期的な景気動向に私の関心も集まっていたりしたんですが、比較的短期の2-3年くらいのタイムスパンの景気循環は中央銀行が金融政策により対応し、より長期の社会保障などの制度設計が政府の本来の役割です。しかし、昨年の年金問題は事務ミスの要素が強かったものの、今年の後期高齢者医療制度を見ていると、日本の高齢者はハッキリと負担の増加を拒否しているように私は受け止めています。いつかのエントリーで、日本の高齢者は selfish ではなく、応分の負担は受け入れる可能性が高いと書きましたが、私の認識間違いでした。もしも、高齢者が負担の受入れを拒否するのであれば、別の財源を考える必要があるのは当然です。しかも、時間的な余裕は少なくなりつつあります。すなわち、いわゆる団塊の世代は1946-48年生まれですから、今年中に全員が60歳か60歳を超えます。10年後には70歳なのは小学生でも計算できます。おそらく、財政の大きな部分を占めている年金や医療・介護の制度についてサステイナビリティを考える時間的な余裕は10年も残されていません
最近、日本の高齢者が selfish であるかどうかとともに、もうひとつ、財政のサステイナビリティについても考えを変えつつあります。2年ほど前のエントリーで財政がサステイナブルでなくなるとどうなるかを考えた際のエントリーでは、一気に国債が売れなくなって金利が急上昇することは考えにくく、プレミアムを要求される一定の期間があるハズで、ひょっとしたら5年くらいあるかもしれないと書きましたが、最近、いろんなエコノミストとお話していて、逆に、sudden death かもしれないと考え始めています。幸田真音さんの『日本国債』の世界です。確かに、金融資産市場の調整スピードがかなり速いのは事実です。もっとも、そんな世界が見通し得る近い将来に起こるとは私も考えていませんし、無用の不安を煽るつもりもありません。取りあえず、考えを修正しつつあり、5年は悠長に過ぎると考えているだけです。

今回の後期高齢者医療制度で私が一番印象的だったのは、先ほども書いた通り、日本の高齢者は負担の増加を拒否する姿勢をハッキリと示したことです。これは私にはかなりショックでした。私は日本の財政の配分がかなり高齢者に偏っており、それをひとつの遠因として少子化対策も考えるべきだと思っていて、考えようによっては、カギカッコ付きで「高齢者に冷たい態度」を意識的に取って来たりしたんですが、いっそう、その傾向が強まってしまうのは少し困ったことだと受け止めています。私の専門外ですが、現在の内閣支持率の低下の一部は後期高齢者医療制度に起因しているとの分析もあります。繰返しになりますが、高齢者が負担を拒否するのであれば、別の財源が必要です。
Entry No.1192  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月19日 (月) 21:22:00

東京人のエコジレンマは解決されるか?

今日は、朝のうちはまずまずいいお天気だったんですが、だんだんと時刻が進むにつれて雲が広がり、夜になって雨が降り出しました。明日は朝から雨が降るとの天気予報です。

今日の読売新聞の夕刊に博報堂生活総合研究所の「世界8都市・環境生活調査」の結果が取り上げられています。調査結果自体は博報堂生活総研のホームページを見ると5月14日に発表されています。まず、少し長くなりますが、読売新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

世界8都市に暮らす人たちの8割が地球温暖化への危機感を抱いているが、東京では便利な生活を犠牲にしたくないと4割が考えていることが、博報堂生活総合研究所の調査でわかった。
同研究所では、世界各国の環境問題に対する意識と行動を探ろうと今年3月、東京、ニューヨーク、パリ、ミラノなど世界8都市に住む2600人を対象にアンケートした。
その結果、「環境保護のために手間やコストをかけても貢献したい」(88%)、「自分は地球環境を守る責任があると思う」(83%)など、8都市平均で8割以上が環境に配慮する意識を持つことがわかった。
東京は、地球温暖化への危機感は88%、経済発展よりも環境保護を優先すべきは90%と8都市の中でもトップだった。しかし、地球環境に配慮した行動が日常的な習慣になっているとしたのは、ミラノで90%、パリ86%だったが、東京は58%で最下位。高い意識の反面、行動が伴っていないことがわかった。
温暖化防止のため便利な生活を犠牲にしたくないと答えたのも42%で最多。ミラノ16%、パリ19%などと比べ突出している。同研究所では、東京の人は高い意識と、長年の便利な生活を犠牲にしたくないとの“エコジレンマ”に悩んでいることが浮き彫りになった、と分析している。


博報堂生活総合研究所「世界8都市・環境生活調査」

上の図表は、調査結果から私が特徴的と考えるものをいくつかピックアップしました。大雑把に言って、読売新聞の引用の通り、他の世界の大都市に比較して、東京の人は意識は高いが行動が伴っておらず、現在の快適な生活を犠牲にするのには抵抗がある、ということになりそうな気がします。それを、博報堂生活総研は「エコジレンマ」と呼んでいるわけです。地球環境問題については私は専門外ですが、典型的な外部経済の問題だと捉えています。市場は短期の価格付けには極めて効率的なんですが、超長期の問題である地球環境問題については多くを解決してくれません。ですから、カーボン・タックスに代表されるような何らかの手法により、市場価格に対して人為的な歪みを導入して、地球環境を保護する必要があると多くの人が考えているんだと思います。しかし、問題があるのは、私が指摘するまでもなく、市場の失敗はあるにせよ、政府の失敗はもっとあることです。例えば、つい先日のガソリン暫定税率の扱いに関しても、カーボン・タックスになぞらえた主張も見られましたが、さりとて、政府はその税収の多くの部分を道路建設に充当しているわけであり、地球環境保護に向けられている部分は少ないんではないかとの疑問は多くの人が感じているところです。

人々の社会的な行動に何らかのインセンティブを与えて地球環境保護を進めることは政府の課題ですし、エコノミストも大いに知恵を出すべき分野だと思います。少なくとも、私は個々人の意識の問題に還元するのは大嫌いです。
Entry No.1191  |  普通の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月18日 (日) 22:31:00

ボーイスカウトの団総会に出席する

今日も、まずまず五月晴れのいいお天気で気温も上がりました。でも、お天気は周期的に変化し、休み明けにはまた雨が降るとの天気予報です。

今日は午後から下の子が活動しているボーイスカウトの団総会に出席しました。その前段があって、お天気がよくなって、ややエネルギーを持て余し気味の下の子と午前中にバドミントンをします。団地の中でやりますから、さすがにネットはないんですが、適当なところにラインを決めて、どちらに落ちるかでポイント制とします。50ポイント先取でセットの勝ちとしています。サービスの順番は特に決めていません。下の子はポイントを取りたくなると、サービスを取ってバシッとシャトルコックを下に打ち付けてポイントを稼ぎます。ところが、落ちたところではなく、最終的にシャトルコックが止まったところで判断しますので、相手方、つまり私にはかなり不利な判定になります。ラインの向こう側の下の子のコートに打ち付けられて落ちても、最終的にラインを超えて私の方のコートに転がって来れば下の子のポイントになるわけです。私は大人ですからそこまでは出来ず、バドミントンでは下の子にいつも負けます。
さて、本題のボーイスカウトの団総会ですが、会計報告や活動方針報告などの一連の総会の議事を終えて、団委員長から活動に関するご意見やご要望があれば、ということでしたので、我が家の下の子はエネルギーがあり余っているので、都会のど真ん中の団なので難しいとは思うものの、野外で自然と触れ合う体育会的な活動にしてもらいたいと申し上げておきました。すぐ前にカブ隊の隊長さんが座っていたので、活動内容について批判めいたことを申し上げるのは気が引けて口ごもってしまったりしたんですが、一応、午前中のバドミントンの経験から、また、常日ごろ、下の子が話題にしている内容を咀嚼して要望として発言しておきました。その後の隊ごとの集まりで、我が家の下の子は小学4年生にしてはしっかりしていて、今はシカなんですが、その下のウサギの面倒見もよいとカブ隊の隊長さんからほめていただきました。

今日は、ボーイスカウトの団総会の後、急な用件でつい先ほどまで外出していて、甲子園の東京ヤクルト戦を見逃しました。ネットで調べると、久保田投手に続いて、とうとう、ウィリアムス投手までホームランを打たれて負けたとのことでした。私は今年のスタートダッシュがいいのはキャンプが成功したからだと思っているんですが、ひょっとしたら、ここ2-3年のリリーフ陣の負担は想像以上にきつかったのかもしれません。ジャイアンツの上原投手も先発に転向してからサッパリですし、我が阪神のリリーフ陣も少し心配です。
Entry No.1190  |  お出かけの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月17日 (土) 18:05:00

川端賞受賞の田中慎弥「蛹」(『新潮』2007年8月号収録)を読む

今日も、まずまず五月晴れのいいお天気でした。気温も上がりました。でも、夕方から一天にわかにかき曇り、少し雨が落ちて来ましたが、カサを差すほどではありませんでした。明日くらいまで東京ではいいお天気が続くようですが、お天気は周期的に変化し、来週にもまた雨が降るとの天気予報です。

『新潮』2007年8月号先日、第34回川端康成文学賞の発表がありました。受賞したのは『新潮』2007年2月号に収録されていた稲葉真弓さんの「海松 (ミル)」と同じく『新潮』2007年8月号収録の田中慎弥さんの「蛹」です。左の画像は『新潮』2007年8月号の表紙です。川端賞はよく知られている通り、短編小説に対して与えられる文学賞で、井上ひさしさんなどが選考委員になっています。田中さんは1972年生まれの新進気鋭の作家で、川端賞の最年少の受賞だそうです。故郷の山口県下関市にお住まいのようです。田中さんは『切れた鎖』(新潮社)が昨年の芥川賞候補になり、川端賞とちょうど同じ時期に『切れた鎖』で三島由紀夫賞も受賞でしたので、私も注目していたものですから、日比谷図書館で『新潮』2008年8月号を借りて「蛹」を読んでみました。なお、「蛹」は新潮社から出ている『切れた鎖』にも収録されています。私の感想は少し違いますが、朝日新聞のサイトなんかでは「格差社会の隅から声援」と題して、「『蛹』は、引きこもりの若者が社会に出ようと、もがくさまを描いたとも読める」と評しています。
とっても不思議な小説です。主人公はかぶと虫で人間は出て来ません。父親のかぶと虫の代から書き起こして、幼虫のころから題名の通りの蛹で終わっています。甲虫の本能かもしれませんが、闘う人生を賞賛して植物に対する優越感を示す部分もあります。しかし、蛹になってしまえば、その瞬間は動けないわけですから植物と同じといえなくもありません。もちろん、蛹は成虫になる前の準備段階である一方で、成虫になってしまえば、かぶと虫なんかはひと夏の命です。その昔に、「太く短く」と「細く長く」といった例えで人生を語る人もいたかに記憶していますが、前者がかぶと虫をはじめとする甲虫、後者が植物なのかもしれません。その中で、甲虫であれ何であれ、蛹の時期というのは、決して「細く長く」ではないんですが、植物的な状態になっています。その蛹の状態を通らないと甲虫にはなれない必要不可欠なステップなわけです。私はそういった甲虫の代表であるかぶと虫と植物を対比させるような読み方をしました。ひょっとしたら、引きこもりは植物的な状態に例えることが出来るのかもしれませんが、何らかの成長のための必要不可欠な状態ではありませんし、甲虫の蛹とはほど遠いものであると私は思います。

何となく、いいお天気なのに図書館くらいしか出歩かず、ヒマにしている週末に文学的な時間の過ごし方をした一日でした。
Entry No.1189  |  読書感想文の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月16日 (金) 21:38:00

テレビ観戦を始めると調子を崩すタイガース

今日は、事前の予想に沿った数字とはいえ、1-3月期のGDP統計が発表されたりして、私もエコノミストの端くれですから、めずらしく少し残って仕事をしたりしていたんですが、そのあおりで、すっかりプロ野球観戦を忘れていました。テレビを見始めたのが9時過ぎで、8回ウラの阪神の攻撃中でした。大昔の安田投手を彷彿とさせるような少しメタボな東京ヤクルトのピッチャーがマウンド上でした。名前はよく知りません。3番の新井内野手からの打順だったので少し期待したんですが、結局、ゼロに終わりました。
ネットで調べると、4回までに東京ヤクルト先発の村中投手を打ち込んで、コチラは安藤投手が7回まで零封していたんですが、8回と9回に点を取られて追い上げられて、結局、最後の最後で交代させられてしまいました。レバ・タラになるものの、9回のスリーランがなくて安藤投手が完投していれば完勝だったんですが、後を継いだ江草投手もピリッとしませんでしたし、勝ったにしては、少し後味が悪かった気もしないでもありません。私がテレビを見始めると阪神の選手は緊張して調子を崩したりするんでしょうか。勝ったとはいうものの、余り面白くないシーンを見てしまった気がします。これを逆手に取って、この週末はしっかりとテレビ観戦したいと思います。

この週末も、
かんばれタイガース!

これから入浴しますので、お風呂から上がってからトラックバック先を探したいと思います。
Entry No.1188  |  阪神タイガースの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(3)  |  to page top ↑

2008年05月16日 (金) 20:04:00

2008年1-3月期GDP統計をどう見るか?

今日も、朝から少し雲が多かったものの、まずまず五月晴れのいいお天気でした。気温も上がりました。週末くらいまで東京ではいいお天気が続くようです。

2008年1-3月期GDP統計

今朝、内閣府から今年2008年1-3月期の GDP 統計、エコノミストの業界で言うところの1次QEが発表されました。ヘッドラインの実質成長率は前期比で+0.8%、前期比年率で+3.3%と、潜在成長率をはるかに上回る高成長となりました。まず、いつもの NIKKEI.NET のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

内閣府が16日発表した2008年1-3月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除く実質で前期比0.8%増、年率換算で3.3%増と3四半期連続でプラス成長となった。アジアや欧州向けの輸出が好調だったほか、物価高の逆風下で個人消費も底堅く推移した。ただ07年度の実質成長率は1.5%と06年度を大きく下回った。原油高や世界経済の減速など、08年度の景気回復には不安材料が山積している。
日経グループのQUICKが民間調査機関に聞いた「コンセンサス・マクロ」(経済予測)による成長率予測の平均値は年率2.6%。速報値はこれを上回り、1%台半ばとされる潜在成長率も大きく上回った。


2008年1-3月期GDP統計・寄与度

少し細かく成長率への寄与度を見ると、上のグラフの通りで、1-3月期には青の消費と赤の外需が大きなプラスの寄与を示したほか、長らくマイナスの寄与を続けて来た白の住宅投資が前期比で+4.6%増となって、久し振りにプラスの寄与を示しています。消費と外需に関しては、先日、5月13日付けのエントリーで示した通りなんですが、住宅投資についてはプラスと出たわけですから、1-3月期は潜在成長率を超えるとの予測を示した多くのシンクタンクの「当たり」ということになるかもしれません。どうでもいいことですが、前期比と前期比年率の両方で、みずほ総研はピッタリ賞でした。もっとも、1-3月期の高成長のウラ側には、昨年10-12月期の成長率が前期比で+0.9%から+0.6%に改定されていることも寄与しています。

2008年1-3月期GDP統計・輸出入デフレータ

今後の先行きに入る前に、私が注目していたのは輸出入のデフレータで、上のグラフの通りとなりました。赤のラインが輸入デフレータで、青が輸出です。1-3月期には、なぜか、輸入デフレータが少し下がったんですが、大雑把な傾向として、輸入デフレータが食糧やエネルギーをはじめとする商品市況の上昇により上がり続けているのに対して、輸出デフレータは昨年年央から下がり始めています。為替レートの変化がすべて転嫁されると仮定すれば、円建ての輸出デフレータが為替による影響を受けることはないんでしょうが、昨年年央以来の円高に対して価格転嫁が進んでいないとすれば、円建て価格を引き下げる動きがあっても不思議ではないと考えられます。原材料価格が上昇しているんですから、輸出価格が下がったりすれば、企業収益を圧迫するのは明らかです。
今後の動向を占う際のポイントは、4月30日付けで鉱工業生産を取り上げたエントリーと同じように、第1に、輸出だと私は考えています。米国の景気後退やこれに伴うアジア向けの輸出がどこまで好調を続けるのか、また、これらの所得要因とともに価格要因となる為替レートがどのように動くのかが注目のポイントだろうと思います。第2に、企業収益です。繰返しになりますが、商品市況の高騰から原材料価格が上昇しているのに対して、製品価格の上昇が伴わない現状では企業収益が圧迫され、雇用者所得はもう諦めの境地にあるのは別にしても、設備投資への影響は見ておく必要があります。昨日、内閣府から発表された機械受注も弱い内容でしたし、日銀短観の3月調査でも設備投資は意外なほど振るわない結果だったと記憶しています。加えて、企業収益が伸びなければ株価の上昇にもつながりません。第3に、やっぱり、GDPの大きな部分を占める消費の動向です。従来からの私の主張ですが、所得のサポートはないものの、年央までは北京オリンピックもあって、消費機会はそれなりにあります。しかし、これも繰返しになりますが、秋口以降はお先真っ暗です。現在の消費は少しムリをして、消費性向を高める形で出ているだけに、どこまでサステイナビリティがあるかどうかは不安が残ります。

個別の需要項目ではないんですが、最後に注意しておきたいのは、この1-3月期は3月になって冴えない指標が増えて来ていることです。例えば、先日の5月13日付けのエントリーで住宅着工統計の息切れを指摘した通りです。2月がうるう年だったので、その反動の面もあるんですが、実は、日米経済ともこれから先が勝負なんだという気がしないでもありません。1-3月期の山が高ければ、4-6月期の谷も深い可能性が残りますし、さらに、年央以降はもっと不透明です。今日、受け取った1次QEのニューズレターのヘッドラインで、「高成長継続だが、危険がいっぱい」と表現した同業者のエコノミストがいましたが、ひょっとしたら、そうなのかもしれません。
Entry No.1187  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2008年05月15日 (木) 21:15:00

お風呂で逆転シーンを見逃す

今日は年休を取って、下の子を将棋会館道場のビギナーズセミナーに連れて行ったりして、ゆったり過ごしていたんですが、夜になって、7時からの「ポケモン」を見終えた時点で、北陸シリーズの対広島戦に0-2で負けていると確認し、広島相手に負け越したんでは、明日は甲子園に帰りづらいだろうと思っていたりしました。仕方がないので、6回を終えた時点でお風呂に入ったんですが、お風呂から上がってテレビを点けると、8回ウラのマウンドにウィリアムス投手が上がって、バッタバッタと広島打線をなで斬りにしているところでした。あわてて、ネットで調べると、7回表に代打の桧山選手と1番の赤星外野手のヒットで逆転し、8回にも鳥谷遊撃手の犠牲フライで追加点を奪ったようです。いいシーンは全部見逃しましたが、9回表の新井内野手のタイムリーによるダメ押し点だけは見ました。もちろん、最後の藤川投手の締めも見ました。セーブが付かなくても出す方針に変えたんでしょうか?もっとも、ガマンして使い続けて来た久保田投手は、ニッカンスポーツのサイトで確認すると今夜は出してもらえなかったみたいです。今岡内野手とともに心配な選手です。まあ、何はともあれ、北陸で広島相手に2勝1敗ですし、ボーグルソン投手に今シーズンの初勝利もオマケでついて、明日は無事に甲子園に帰って来られそうな気がします。

でも、私は広島よりも東京ヤクルトの方が今シーズンは手ごわそうに思わないでもないので、やっぱり、明日も、
がんばれタイガース!
Entry No.1186  |  阪神タイガースの日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(7)  |  to page top ↑

2008年05月15日 (木) 19:32:00

下の子と将棋会館道場のビギナーズセミナーに行く

今日は、久し振りに朝から五月晴れのいいお天気でした。気温も上がりました。街中には半袖が復活したように思います。今週の初めころに台風2号が関東南岸に接近して来たこともあって、このところ、冴えないお天気が続いていたものですから、こんなお天気は1週間振りくらいではないかと思ってしまいます。

将棋会館道場のビギナーズセミナーにて詰め将棋を解く下の子

今日は年休を取って、下の子を将棋会館道場のビギナーズセミナーに連れて行きます。自転車のタンデムで出かけます。行きはよいよいの下り坂だったんですが、帰りは上り坂に加えて帰宅の通勤ラッシュの時間帯に重なったものですから、自転車でスイスイというわけには