2008年08月31日 (日) 18:24:00
下の子とボーイスカウトの上進式に行く
今日の日曜日も青山の家族とともにゆったり過ごします。午前中は区立図書館に行きました。偶然にも、下の子と同じボーイスカウトのカブ隊の子のおかあさんとごいっしょします。まだ青山を離れて1ヶ月ですから、行動半径には知った人がいっぱいいます。なお、何の関係もありませんが、おにいちゃんはパソコンで遊びます。私が青山に帰って来て、オンラインゲームのアップデートをしたので、快適に遊べるようになったようです。

夕方から下の子が活動しているボーイスカウトの上進式がありました。昨年は9月下旬だったと記憶しており、普通、上進式は9月のものなんですが、まあ、誤差範囲で8月31日に執り行ったようです。ウチの子は今年はカブ隊のシカからクマに上がり、来年にはボーイ隊に上進する予定です。つまり、クマはカブ隊の最上級生ということになります。下の写真は上進式の最後の記念写真で、基本的に集合写真なんですが、上の方はカブ隊だけで保護者も入っています。私も黄色いTシャツを着て入っています。ボーイ隊の隊長さんに撮ってもらいました。下の写真は全スカウトが入っていて保護者抜きで、私も全スカウトが入っている写真も撮ったんですが、そんなに出来がよくなかったので、ウチの子をパートアップした写真をこのブログには採用しておきます。今月はかなり意識して経済評論の日記を多く書いたつもりなんですが、青山に帰って来て、親バカのブログに戻っていますので、ご容赦下さい。


久し振りに青山に帰って来て、ゆったり過ごす週末でした。大学の後期は10月からですが、我が家の子供達が通っている小学校は明日から始まります。

夕方から下の子が活動しているボーイスカウトの上進式がありました。昨年は9月下旬だったと記憶しており、普通、上進式は9月のものなんですが、まあ、誤差範囲で8月31日に執り行ったようです。ウチの子は今年はカブ隊のシカからクマに上がり、来年にはボーイ隊に上進する予定です。つまり、クマはカブ隊の最上級生ということになります。下の写真は上進式の最後の記念写真で、基本的に集合写真なんですが、上の方はカブ隊だけで保護者も入っています。私も黄色いTシャツを着て入っています。ボーイ隊の隊長さんに撮ってもらいました。下の写真は全スカウトが入っていて保護者抜きで、私も全スカウトが入っている写真も撮ったんですが、そんなに出来がよくなかったので、ウチの子をパートアップした写真をこのブログには採用しておきます。今月はかなり意識して経済評論の日記を多く書いたつもりなんですが、青山に帰って来て、親バカのブログに戻っていますので、ご容赦下さい。


久し振りに青山に帰って来て、ゆったり過ごす週末でした。大学の後期は10月からですが、我が家の子供達が通っている小学校は明日から始まります。
2008年08月30日 (土) 16:38:00
子供達を散髪と本屋に連れて行く
今日の午後は子供達を散髪に連れて行きます。久し振りに、といってもまだ1ヶ月にもなりませんが、単身赴任から青山の家に戻って家族サービスです。少し前まで行っていた渋谷の散髪屋さんが店を閉めたので、前回から行き始めた同じチェーンの新橋のお店に行きます。前回はとっても空いていたので、今回も同じくらいなら私も散髪してもらおうかと考えていたんですが、今日は割合と混んでいましたので、子供達だけ散髪してもらいました。私は長崎に戻ってから、大学で後期の授業の始まる10月の直前にでも行くことにします。

散髪を終えた後、丸の内オアゾの丸善に立ち寄り、子供達向けの本を買います。オアゾの丸善は電子マネーの Suica が使えるので、東京駅地下の ATM でビックカメラのポイントを制限いっぱいまでチャージしたんですが、かなり大量の本を買い込んだため、ほとんど使い果たしてしまいました。
午後からはお出かけして家族サービスの1日でした。

散髪を終えた後、丸の内オアゾの丸善に立ち寄り、子供達向けの本を買います。オアゾの丸善は電子マネーの Suica が使えるので、東京駅地下の ATM でビックカメラのポイントを制限いっぱいまでチャージしたんですが、かなり大量の本を買い込んだため、ほとんど使い果たしてしまいました。
午後からはお出かけして家族サービスの1日でした。
2008年08月30日 (土) 11:08:00
昨日発表された経済指標をどう見るか?
昨日、月の最終営業日で閣議日ということで、いろいろな経済指標が発表されました。でも、親バカの私は、昨日が下の子のお誕生日で今日に回してしまいました。まず、鉱工業生産、消費者物価、労働力調査のヘッドラインに関して、長くなってしまいますが、いつもの日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

まず、上のグラフの鉱工業生産指数です。青い折れ線グラフが月次データで、赤い折れ線が四半期です。前月の発表時に7月の製造工業予測指数が前月比▲0.2%減でしたので、これをやや下回るとの市場の事前コンセンサスでしたが、アッとびっくりでこれを大きく上回る結果が飛び出しました。しかし、上のグラフを見る限り、7月の+0.9%増は今年に入っていからの四半期データのトレンド上にあると私は考えています。さらに、先行きの製造工業予測指数は、8月が前月比▲2.9%減、9月が+3.4%増となっていますので、これをそのまま鉱工業全体に単純に適用すると、7-9月期は前期比で▲0.5%減と算出されます。今年に入って3四半期連続の前期比マイナスですから、典型的な景気後退局面の兆候を示していると言えます。ただし、前回の景気後退局面では鉱工業生産指数のマイナス幅はもっと大きかったんですが、今回は連続でマイナスを記録しているとはいうものの、マイナス幅自体はそれほど大きくなっていません。私の持論である、今回の景気後退局面は浅くて長い可能性を示唆しているように感じています。

次に消費者物価 (CPI) です。上のグラフで、青い折れ線がコア CPI、赤がエネルギーと食料を除くコアコア CPI、棒グラフがコア CPI に対する寄与度で、黄色がエネルギー、緑が食料、水色がその他です。7月の全国コア CPI は日銀の「物価安定の理解」の上限である2%を超えて2.4%になりました。須田審議委員が強気にタカ派的な発言をする根拠もないわけでもないと言えます。しかし、欧米流のエネルギーと食料を除いたコアコアの CPI ではようやく水面上に顔を出したばかりです。なお、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会 (FED) では、今回のエネルギーと食料上昇に伴う物価上昇について、エネルギーと食料を含むヘッドラインでなく、やっぱり、エネルギーと食料を除く欧米流のコア CPI が重要であるとして、かなり詳細な研究論文を発表しています。依然としてコアコア CPI の上昇率が低い日本でも参考になると私は考えています。

なお、最近の動向として、日本流のコア CPI 上昇率でも、全国と東京都区部の乖離が大きくなっている点が指摘できます。上のグラフの通りです。青の折れ線が全国のコア CPI 上昇率で、赤が東京都区部です。赤の全国は今年4月のガソリン暫定税率が切れた際に小さなディンプルを作ったんですが、東京都区部ではこれがなく、しかも、7月では全国の+2.4%に対して東京都区部は7月+1.6%から8月+1.5%に低下しています。最近の原油価格の動向からして、7月全国の+2.4%がピークである可能性もあるように私は感じています。もちろん、世界的な商品市況次第ですが、日本のコア CPI も現在の+2.4%から年末にかけて低下する可能性が十分あると私は考えています。


3番目に、労働力統計の失業率と有効求人倍率・新規求人数です。上のグラフの通りです。上の方のグラフは赤い折れ線の完全失業率 (左目盛り) と青の有効求人倍率 (右目盛り) です。下の方のグラフのオレンジのラインは新規求人数です。いずれも季節調整済系列で、影を付けた部分は景気後退期です。労働力統計は早くから景気後退の兆候を示していたことはこのブログでも指摘して来た通りです。7月の完全失業率が6月より低下したのは、景気後退の中で職探しをあきらめた人が多く、労働力人口が3か月連続で減少する中で、特に、7月は前月比▲36万人も減少したことによる、後ろ向きの失業率の低下であると受け止められています。
最後に指摘しておきたいのは、この7月の経済統計が上振れている可能性がある点です。その大きな原因は8月21日付けのエントリーで取り上げたように、7月の輸出が意外なほど強かったことだと私は考えています。鉱工業生産は市場の想定を超えたプラスでしたし、消費者物価は関係ない可能性が高いんでしょうが、失業率の低下もひょっとしたら何らかの関係がある可能性を否定できません。
鉱工業生産
経済産業省が29日発表した7月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は前月に比べ0.9%上昇し、107.9となった。欧州や中東向けの自動車生産の増加が寄与した。ただ米景気の減速など先行きには不透明感が増しており、7-9月期の指数はマイナス予想で、3四半期連続の低下を見込んでいる。同省は基調判断を「生産は弱含みで推移している」に据え置いた。
7月の指数は2カ月ぶりに前月を上回り、事前の市場平均予想(0.2%低下)に比べても高かった。業種別では乗用車やトラックなど輸送機械工業が前月比4.0%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。電気機械工業も7月の猛暑でエアコンが伸び、1.8%上昇した。
出荷指数は自動車関連が増え、108.6と1.6%上昇した。在庫指数は0.2%低下し、105.7となった。
消費者物価
総務省が29日発表した7月の全国消費者物価指数(CPI、2005年=100)は変動の激しい生鮮食品を除くベースで102.4と、前年同月に比べて2.4%上昇した。上昇率は消費税率の引き上げで物価がかさ上げされた1997年10月以来、10年9カ月ぶりの高い水準。ガソリン、食品の値上がりや電気料金の上昇が目立つ。原材料の輸入価格の上昇が国内の商品価格に波及しており、後退局面入りが濃厚な景気に悪影響を及ぼす懸念もある。
7月の上昇率は消費増税の影響を除くと92年6月(2.5%上昇)以来、16年1カ月ぶりの高さだった。前年比のプラスは10カ月連続で、日銀が物価安定の目安とする「0-2%」の範囲を超えた。
労働力調査
厚生労働省が29日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は0.89倍と前月を0.02ポイント下回り、2004年10月以来の水準に落ち込んだ。総務省が同日発表した7月の完全失業率(同)は4.0%と、前月より0.1ポイント低下したが、厚労省は雇用情勢について「失業率のトレンドは上昇傾向。雇用情勢は引き続き注意を要する」との基調判断を据え置いた。
公共職業安定所(ハローワーク)で求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は昨年6月以降、横ばいか低下が続いている。7月は職探しをしている有効求職者数が前月比0.7%増えたものの、企業の求人数を示す有効求人は1.9%減少した。雇用の先行きを示すとされる新規求人数は69万886人と前年同月比13.5%減。景気の先行き不透明感を背景に、医療福祉以外のすべての業種で減少した。
都道府県別に有効求人倍率をみると、滋賀県が前月比0.05ポイント低下し、0.97倍となった。1倍割れの都道府県は33と全国に広がりつつある。最も倍率が高かった愛知県は前月比0.07ポイント低下の1.67倍と低下幅が大きかった。

まず、上のグラフの鉱工業生産指数です。青い折れ線グラフが月次データで、赤い折れ線が四半期です。前月の発表時に7月の製造工業予測指数が前月比▲0.2%減でしたので、これをやや下回るとの市場の事前コンセンサスでしたが、アッとびっくりでこれを大きく上回る結果が飛び出しました。しかし、上のグラフを見る限り、7月の+0.9%増は今年に入っていからの四半期データのトレンド上にあると私は考えています。さらに、先行きの製造工業予測指数は、8月が前月比▲2.9%減、9月が+3.4%増となっていますので、これをそのまま鉱工業全体に単純に適用すると、7-9月期は前期比で▲0.5%減と算出されます。今年に入って3四半期連続の前期比マイナスですから、典型的な景気後退局面の兆候を示していると言えます。ただし、前回の景気後退局面では鉱工業生産指数のマイナス幅はもっと大きかったんですが、今回は連続でマイナスを記録しているとはいうものの、マイナス幅自体はそれほど大きくなっていません。私の持論である、今回の景気後退局面は浅くて長い可能性を示唆しているように感じています。

次に消費者物価 (CPI) です。上のグラフで、青い折れ線がコア CPI、赤がエネルギーと食料を除くコアコア CPI、棒グラフがコア CPI に対する寄与度で、黄色がエネルギー、緑が食料、水色がその他です。7月の全国コア CPI は日銀の「物価安定の理解」の上限である2%を超えて2.4%になりました。須田審議委員が強気にタカ派的な発言をする根拠もないわけでもないと言えます。しかし、欧米流のエネルギーと食料を除いたコアコアの CPI ではようやく水面上に顔を出したばかりです。なお、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会 (FED) では、今回のエネルギーと食料上昇に伴う物価上昇について、エネルギーと食料を含むヘッドラインでなく、やっぱり、エネルギーと食料を除く欧米流のコア CPI が重要であるとして、かなり詳細な研究論文を発表しています。依然としてコアコア CPI の上昇率が低い日本でも参考になると私は考えています。

なお、最近の動向として、日本流のコア CPI 上昇率でも、全国と東京都区部の乖離が大きくなっている点が指摘できます。上のグラフの通りです。青の折れ線が全国のコア CPI 上昇率で、赤が東京都区部です。赤の全国は今年4月のガソリン暫定税率が切れた際に小さなディンプルを作ったんですが、東京都区部ではこれがなく、しかも、7月では全国の+2.4%に対して東京都区部は7月+1.6%から8月+1.5%に低下しています。最近の原油価格の動向からして、7月全国の+2.4%がピークである可能性もあるように私は感じています。もちろん、世界的な商品市況次第ですが、日本のコア CPI も現在の+2.4%から年末にかけて低下する可能性が十分あると私は考えています。


3番目に、労働力統計の失業率と有効求人倍率・新規求人数です。上のグラフの通りです。上の方のグラフは赤い折れ線の完全失業率 (左目盛り) と青の有効求人倍率 (右目盛り) です。下の方のグラフのオレンジのラインは新規求人数です。いずれも季節調整済系列で、影を付けた部分は景気後退期です。労働力統計は早くから景気後退の兆候を示していたことはこのブログでも指摘して来た通りです。7月の完全失業率が6月より低下したのは、景気後退の中で職探しをあきらめた人が多く、労働力人口が3か月連続で減少する中で、特に、7月は前月比▲36万人も減少したことによる、後ろ向きの失業率の低下であると受け止められています。
最後に指摘しておきたいのは、この7月の経済統計が上振れている可能性がある点です。その大きな原因は8月21日付けのエントリーで取り上げたように、7月の輸出が意外なほど強かったことだと私は考えています。鉱工業生産は市場の想定を超えたプラスでしたし、消費者物価は関係ない可能性が高いんでしょうが、失業率の低下もひょっとしたら何らかの関係がある可能性を否定できません。
2008年08月29日 (金) 20:32:00
下の子の誕生日のお祝い
今日は月の最終営業日の閣議日ということで、いっぱい経済指標が発表されました。すべて7月の月次データで、鉱工業生産指数、消費者物価、家計調査、失業率などの労働力調査、新設住宅着工、建設受注額、等々です。でも、久し振りに東京に戻って下の子のお誕生日のお祝いをしましたので、明日に回します。親バカのブログですから悪しからず。
さて、我が家はおにいちゃんが6年生、下の子が4年生ですから、今年の誕生日でおにいちゃんが12歳、下の子が10歳になります。2人の兄弟は2年足らずの年齢差で、下の子の方がおにいちゃんより少し早めにお誕生日が来ます。今日が下の子の10歳のお誕生日でした。私と同じおとめ座の生まれです。

まず、お誕生日プレゼントはニンテンドー DS のゲームでした。星のカービーのゲームだそうです。私が帰宅する前に買ってもらっていました。上の写真はゲームソフトのパッケージと攻略本を持った下の子です。満面の笑みでご機嫌です。カービー、デデデ大王、ドロッチェ団などが宝箱を奪い合うアクションゲームだそうです。私にはよく分かりません。



久し振りに長崎から東京に戻って家で子供達と過ごす夕食時でした。
さて、我が家はおにいちゃんが6年生、下の子が4年生ですから、今年の誕生日でおにいちゃんが12歳、下の子が10歳になります。2人の兄弟は2年足らずの年齢差で、下の子の方がおにいちゃんより少し早めにお誕生日が来ます。今日が下の子の10歳のお誕生日でした。私と同じおとめ座の生まれです。

まず、お誕生日プレゼントはニンテンドー DS のゲームでした。星のカービーのゲームだそうです。私が帰宅する前に買ってもらっていました。上の写真はゲームソフトのパッケージと攻略本を持った下の子です。満面の笑みでご機嫌です。カービー、デデデ大王、ドロッチェ団などが宝箱を奪い合うアクションゲームだそうです。私にはよく分かりません。



久し振りに長崎から東京に戻って家で子供達と過ごす夕食時でした。
2008年08月28日 (木) 21:54:00
カツオのたたきを食べながら阪神戦をネットで観戦♪
いやあ、熱戦でしたね。9回はオリンピック帰りの藤川投手が出て来ました。スンナリ勝てれば一番だったんですが、藤川投手が打たれたんでは仕方ありません。でも、結果的にはこれがサヨナラ勝ちになったんですから、久々の甲子園のファンは大喜びだったんではないでしょうか。それにしても、夕食に近くのスーパーで買ったカツオのたたきがおいしかったです。長崎に来てよかったと思う瞬間でした。私はお酒を余り飲まないので分かりませんが、ビールやお酒といっしょに食べれば、もっとおいしいのかもしれません。サンマの半分くらいの大きさの切れ目が3切れ入って1パック250円ですから激安に見えて思わず買ってしまいました。おそらく、普通のご家庭であれば、刺身っぽく切るのかもしれませんが、私は包丁もまな板も持っていない単身赴任生活ですから、そのまま丸かじりしました。ほとんど阪神の試合には触れずにカツオのたたきに終始してしまいました。これからようやく長風呂です。
明日からの巨人戦も勝ってマジック復活目指して、
がんばれタイガース!
明日からの巨人戦も勝ってマジック復活目指して、
がんばれタイガース!
2008年08月28日 (木) 20:06:00
発展途上国の貧困は改善されたか?
昨夜に嘆いたようなタイミングの遅れを少しずつキャッチアップしたんですが、それでも、今夜のエントリーで取り上げるのは8月26日に世銀が貧困について発表したリポートだったりします。世銀が新しい基準で発展途上国の「貧困推計」を発表しました。日本語の記者発表資料もあります。
リポートには細かく推計方法やデータが示されているんですが、結果だけを示せば、旧来の貧困基準である1日当たり1米ドルに対して、物価水準を考慮した「国際比較プログラム(ICP) 2005年」により、1日当たり1.25米ドルに引き上げた結果、2004年に旧基準で9億8500万人と推定されていた貧困人口は2005年に新基準で14億人に増加しました。もっとも、新基準である1日1.25ドル未満で暮らす途上国の貧困人口は1981年には19億人(2人に1人)だったものが2005年には14億人(4人に1人)に減少しています。その地域別の分布は下のグラフの通りです。リポートの39ページの Figure 4 を引用しています。

グラフを見ると誰の目にも明らかなんですが、貧困削減がもっとも劇的に進んだのが東アジア・太平洋地域です。ピンク色の部分です。リポートの34ページの Table 8 に元データがあるんですが、東アジア・太平洋の1981年時点での新基準1日当たり1.25ドル未満の貧困人口は1087.6百万人、うち中国が835.1百万人だったのが、2005年には336.9百万人、うち中国207.7百万人に激減しています。大雑把に東アジア・太平洋全体で 1/3、特に中国は 1/4 に減少しています。この地域は人口も増加していますから、1981年には貧困人口の比率が約80%だったのが2005年には15-18%にまで低下しています。逆に、オレンジ色の部分のサハラ以南のアフリカでは1981年の202.0百万人から2005年には384.2百万人へ倍近くに増え、貧困人口比率も50%台で推移しています。黒っぽい一番下の部分の南アジアでも1981年の548.3百万人、うちインド420.5百万人から2005年には595.5百万人、うちインド455.8百万人とわずかながら増加しています。もっとも、インドを含む南アジアは今世紀に入ってからは減少に転じていますし、人口が増加している地域ですから、貧困人口比率は1981年の60%弱から2005年の40%強に低下しています。
こういった事実を考え合わせると、クルーグマン教授のように、東アジアの経済成長は生産要素集約的なもので全要素生産性の向上が見られないため、生産要素投入量の増加が低下するとともに成長も停滞するとの批判も当たっていないわけではありませんが、取りあえずは、事実として東アジアが経済成長を実現して貧困を削減したわけですから、広く世界的に適用すべきひとつの成長モデルであることは疑いがありません。おそらく、我が日本も40-50年前は今の東アジアの諸国と同じようなことをしていたわけで、中国をはじめとするこの地域の各国は、要素投入量の停滞に従って日本の昭和40年不況のような調整期を迎える可能性は十分ありますが、これらの調整をへながら経済発展を続けるんだろうと私は予想しています。

次に、発展途上国から目を先進国、それも飛びっ切りの経済大国の米国に向けると、これも8月26日に商務省センサス局から2007年における「所得、貧困及び健康保険のカバレッジ」というリポートが発表されています。上のグラフはこのリポートの12ページの Figure 3 を引用しています。2つの折れ線グラフは、どちらも左軸で、上の折れ線が100万人単位の貧困人口、2007年で37.3百万人です。下の折れ線は貧困人口比率で、2007年は12.5%となっています。影を付けた部分は景気後退局面です。なお、当然ながら、世銀とセンサス局では貧困の定義が異なります。世銀の定義は1日1.25ドルと明瞭なんですが、センサス局の方はかなり複雑で、リポートの45ページにある付属資料 B に家族構成ごとの貧困ラインが示されています。例を示すと、独立した子供のいない4人家族で年収21,386ドルが貧困ラインとなります。少し前に日本で話題になった年収300万円はこの基準を超えているようですから、米国では貧困と見なされないのかもしれません。今世紀初頭のリセッションを経て、米国でも貧困人口が増加しているのが見て取れます。また、リポート9ページの Table 2 にはジニ係数が算出してあって、2007年は0.463と2006年の0.470からは低下していますが、日本なんかと比べてかなり高いのが確認できます。
世銀のリポートもセンサス局のリポートも、どちらも英文でそれ相応のページ数がありますし、推計方法やデータに関する詳細な記述が多いんですが、専門外の私でも図表を見ているだけで参考になります。
リポートには細かく推計方法やデータが示されているんですが、結果だけを示せば、旧来の貧困基準である1日当たり1米ドルに対して、物価水準を考慮した「国際比較プログラム(ICP) 2005年」により、1日当たり1.25米ドルに引き上げた結果、2004年に旧基準で9億8500万人と推定されていた貧困人口は2005年に新基準で14億人に増加しました。もっとも、新基準である1日1.25ドル未満で暮らす途上国の貧困人口は1981年には19億人(2人に1人)だったものが2005年には14億人(4人に1人)に減少しています。その地域別の分布は下のグラフの通りです。リポートの39ページの Figure 4 を引用しています。

グラフを見ると誰の目にも明らかなんですが、貧困削減がもっとも劇的に進んだのが東アジア・太平洋地域です。ピンク色の部分です。リポートの34ページの Table 8 に元データがあるんですが、東アジア・太平洋の1981年時点での新基準1日当たり1.25ドル未満の貧困人口は1087.6百万人、うち中国が835.1百万人だったのが、2005年には336.9百万人、うち中国207.7百万人に激減しています。大雑把に東アジア・太平洋全体で 1/3、特に中国は 1/4 に減少しています。この地域は人口も増加していますから、1981年には貧困人口の比率が約80%だったのが2005年には15-18%にまで低下しています。逆に、オレンジ色の部分のサハラ以南のアフリカでは1981年の202.0百万人から2005年には384.2百万人へ倍近くに増え、貧困人口比率も50%台で推移しています。黒っぽい一番下の部分の南アジアでも1981年の548.3百万人、うちインド420.5百万人から2005年には595.5百万人、うちインド455.8百万人とわずかながら増加しています。もっとも、インドを含む南アジアは今世紀に入ってからは減少に転じていますし、人口が増加している地域ですから、貧困人口比率は1981年の60%弱から2005年の40%強に低下しています。
こういった事実を考え合わせると、クルーグマン教授のように、東アジアの経済成長は生産要素集約的なもので全要素生産性の向上が見られないため、生産要素投入量の増加が低下するとともに成長も停滞するとの批判も当たっていないわけではありませんが、取りあえずは、事実として東アジアが経済成長を実現して貧困を削減したわけですから、広く世界的に適用すべきひとつの成長モデルであることは疑いがありません。おそらく、我が日本も40-50年前は今の東アジアの諸国と同じようなことをしていたわけで、中国をはじめとするこの地域の各国は、要素投入量の停滞に従って日本の昭和40年不況のような調整期を迎える可能性は十分ありますが、これらの調整をへながら経済発展を続けるんだろうと私は予想しています。

次に、発展途上国から目を先進国、それも飛びっ切りの経済大国の米国に向けると、これも8月26日に商務省センサス局から2007年における「所得、貧困及び健康保険のカバレッジ」というリポートが発表されています。上のグラフはこのリポートの12ページの Figure 3 を引用しています。2つの折れ線グラフは、どちらも左軸で、上の折れ線が100万人単位の貧困人口、2007年で37.3百万人です。下の折れ線は貧困人口比率で、2007年は12.5%となっています。影を付けた部分は景気後退局面です。なお、当然ながら、世銀とセンサス局では貧困の定義が異なります。世銀の定義は1日1.25ドルと明瞭なんですが、センサス局の方はかなり複雑で、リポートの45ページにある付属資料 B に家族構成ごとの貧困ラインが示されています。例を示すと、独立した子供のいない4人家族で年収21,386ドルが貧困ラインとなります。少し前に日本で話題になった年収300万円はこの基準を超えているようですから、米国では貧困と見なされないのかもしれません。今世紀初頭のリセッションを経て、米国でも貧困人口が増加しているのが見て取れます。また、リポート9ページの Table 2 にはジニ係数が算出してあって、2007年は0.463と2006年の0.470からは低下していますが、日本なんかと比べてかなり高いのが確認できます。
世銀のリポートもセンサス局のリポートも、どちらも英文でそれ相応のページ数がありますし、推計方法やデータに関する詳細な記述が多いんですが、専門外の私でも図表を見ているだけで参考になります。
2008年08月27日 (水) 20:19:00
国の財務書類から見た財政の現況
昨夜のエントリーとともに今夜も先週の段階で発表されたもので、少しずつ我がブログで取り上げるタイミングが遅くなって来ていて、自分でもやや長崎っぽくノンビリになってしまっている危険を感じているんですが、それはともかく、今夜のエントリーで注目するのは、先週金曜日の8月22日に財務省から発表された「平成18年度 国の財務書類」です。平成18年度ですから、昨年度3月期の決算の貸借対照表や損益計算書などの財務書類を発表したものです。ちなみに、東証では少し前から60日ルールが適用されていて、上場企業の決算発表は決算日の60日以内に済ませるようになっているんですが、国の場合は上場企業ではないとはいうものの、決算から500日後の発表となっています。このあたりのタイミングの是非は国民の判断だろうと思います。

発表のタイミングの是非は別にして、私がもっとも注目した貸借対照表の結果が上の通りです。平成18年度(2006年度)1年間で資産が▲2.7兆円減少して、負債が+0.3兆円増加していますから、差引きで純負債が+3兆円の増加となっています。毎年度の予算で20兆円を超える規模の国債を発行していながら、純負債の増加はこんなもんです。国のグロスの負債は1000兆円に迫りつつありますが、グロスの資産とネットアウトするとネットの負債は300兆円にもなりません。よく引用される EU のマーストリヒト基準では債務残高は GDP 比で60%としていますから、全ての資産を売り払って負債の返却に充てれば、日本も EU に加盟できたりするのかもしれません。もちろん、売るに売れない資産もあるでしょうし、これは単なる冗談です。いずれにせよ、マーケットで国債価格が暴落し、金利が急上昇することが想定されていない根拠のひとつが見出せると思います。
私はフローで毎年ごとに財政を均衡させて国債発行を否定することは意味がないと思っていますし、ストックで最後の1円まで国債を償還しなければならないとも考えていません。さらに、我が友人たちであるリフレ派のエコノミストが主張するように、ストックで見たネットの負債残高はグロスの見かけよりも大きくないことは事実ですし、フローでも毎年の国債発行額ほどにはネットの債務残高が増加していないこともこの発表資料から確認できます。財政再建派のエコノミストの主張とはかなり違った国の債務の現況が発見できると思います。
しかし、それでも私が主張しておきたいのは、プライマリーバランスが赤字である限りはネットの債務残高の GDP 比は増加を続けるという事実です。そして、今夜取り上げた計数は GDP 比ではありませんが、現実にも我が国のネットの負債は増加を続けています。もっとも重要なのは Ponzi ゲームに陥らない、あるいは、グローバルマーケットで Ponzi ゲームに陥る恐れが大きいと見なされないことです。この意味からも、消費税率引上げを安易に是認するものではありませんが、現在の財政状況のある程度の改善は必要だと私は考えています。ついでに言えば、金融政策にせよ、財政政策にせよ、私は糊しろ論を完全に否定するものではありませんから、財政出動の余地も確保しておけば安心だという気がしないでもありません。

発表のタイミングの是非は別にして、私がもっとも注目した貸借対照表の結果が上の通りです。平成18年度(2006年度)1年間で資産が▲2.7兆円減少して、負債が+0.3兆円増加していますから、差引きで純負債が+3兆円の増加となっています。毎年度の予算で20兆円を超える規模の国債を発行していながら、純負債の増加はこんなもんです。国のグロスの負債は1000兆円に迫りつつありますが、グロスの資産とネットアウトするとネットの負債は300兆円にもなりません。よく引用される EU のマーストリヒト基準では債務残高は GDP 比で60%としていますから、全ての資産を売り払って負債の返却に充てれば、日本も EU に加盟できたりするのかもしれません。もちろん、売るに売れない資産もあるでしょうし、これは単なる冗談です。いずれにせよ、マーケットで国債価格が暴落し、金利が急上昇することが想定されていない根拠のひとつが見出せると思います。
私はフローで毎年ごとに財政を均衡させて国債発行を否定することは意味がないと思っていますし、ストックで最後の1円まで国債を償還しなければならないとも考えていません。さらに、我が友人たちであるリフレ派のエコノミストが主張するように、ストックで見たネットの負債残高はグロスの見かけよりも大きくないことは事実ですし、フローでも毎年の国債発行額ほどにはネットの債務残高が増加していないこともこの発表資料から確認できます。財政再建派のエコノミストの主張とはかなり違った国の債務の現況が発見できると思います。
しかし、それでも私が主張しておきたいのは、プライマリーバランスが赤字である限りはネットの債務残高の GDP 比は増加を続けるという事実です。そして、今夜取り上げた計数は GDP 比ではありませんが、現実にも我が国のネットの負債は増加を続けています。もっとも重要なのは Ponzi ゲームに陥らない、あるいは、グローバルマーケットで Ponzi ゲームに陥る恐れが大きいと見なされないことです。この意味からも、消費税率引上げを安易に是認するものではありませんが、現在の財政状況のある程度の改善は必要だと私は考えています。ついでに言えば、金融政策にせよ、財政政策にせよ、私は糊しろ論を完全に否定するものではありませんから、財政出動の余地も確保しておけば安心だという気がしないでもありません。
2008年08月26日 (火) 20:49:00
中日に快勝して5連勝!
長崎ではテレビがないので、時折、ニッカンスポーツのサイトのリアルタイム速報でしか試合経過を追えないんですが、中日相手に立派に快勝して5連勝でした。投手の方では、先発の岩田投手が7回までゼロに抑えた上に、久保田投手は快調なピッチングで3人で抑え、ウィリアムス投手はエラーで走者を出しましたが、セカンドにも進ませず3投手で完封リレーを演じれば、打者の方も、林外野手のホームラン一発と金本外野手の長打による得点だけでしたが、とっても効果的でした。中軸のクリンナップ4番と5番が長打で得点したんですから、文句なしです。
それにしても、我がタイガースも相手の中日もオリンピックの後遺症が出ているような気がします。新井内野手は第5腰椎疲労骨折で今シーズンは厳しそうですし、中日の森野外野手の4回表のバッティングなんかも、左対左もあるんでしょうが、本来の調子からほど遠いような気がします。中日の岩瀬投手なんかは試合で投げたくないくらいに思っていたりするのかもしれません。最後のは阪神ファンの私の勝手な想像です。甲子園のファンは藤川投手を見たかったのかもしれませんが、明日もお客さんを呼ぶための演出かもしれないと思ったりしています。新井選手にはやや申し訳ないような気もしますが、現有戦力でも十分優勝が狙えるので私は心配していません。
いつもの通り、お風呂上りにトラックバックの交換をよろしくお願いします。
明日も、
がんばれタイガース!
それにしても、我がタイガースも相手の中日もオリンピックの後遺症が出ているような気がします。新井内野手は第5腰椎疲労骨折で今シーズンは厳しそうですし、中日の森野外野手の4回表のバッティングなんかも、左対左もあるんでしょうが、本来の調子からほど遠いような気がします。中日の岩瀬投手なんかは試合で投げたくないくらいに思っていたりするのかもしれません。最後のは阪神ファンの私の勝手な想像です。甲子園のファンは藤川投手を見たかったのかもしれませんが、明日もお客さんを呼ぶための演出かもしれないと思ったりしています。新井選手にはやや申し訳ないような気もしますが、現有戦力でも十分優勝が狙えるので私は心配していません。
いつもの通り、お風呂上りにトラックバックの交換をよろしくお願いします。
明日も、
がんばれタイガース!
2008年08月26日 (火) 20:04:00
電子マネーに関する日銀の調査リポート
先週、日銀から「最近の電子マネーの動向について」と題するリポートが発表されました。日銀の決裁機構局から出ていて、基本的には「決済システム等に関する調査論文」という位置付けになっています。私のこのブログでも、昨年2007年5月11日の「PASMO 定期券に買い替え、電子マネーについて考える」と題するエントリーで電子マネーについて取り上げ、少し興味がありますので読んでみました。まず、日銀のホームページにあるサマリーは以下の通りです。
私がこのブログで電子マネーを取り上げたのは1年余り前の昨年でしたが、このリポートでも昨年2007年が「電子マネー元年」と称する向きも見られるとの表現で、事実上、昨年から本格的に電子マネーの導入が始まったと見ているようです。その上で、リポートでは電子的小口決済手段のうち、IC 型のものを電子マネーと呼んでいます。なお、電子的小口決済手段としては、決済のタイミングに従って、プリペイドの電子マネー、ポストペイのクレジットカード等、リアルタイム(即時)のデビットカードに分類し、世間的には電子マネーと見なされている QUICPay や iD などもクレジットカードとの連動も重視して、ポストペイのクレジットカード等に分類されています。なお、プリペイドの電子マネーはさらに2種類に分類されていて、WebMoney などのサーバ型と Edy 、Suica、PASMO、nanaco などの IC 型の、おそらく最狭義の電子マネーに分けられています。サービスではなく、決済の観点ですから妥当な分類だと思います。

これらの小口決済手段の利用状況を比較したのが上の表です。一部の出典が BIS になっているのにやや不審を抱きますが、それは別として、昨年が「元年」だった電子マネーですから、カード発行枚数ではデビットカードやクレジットカードに及ばないものの、決済金額ではデビットカードに迫るものがありますし、決済件数ではすでにデビットカードを抜いて、将来的にはクレジットカードに迫る可能性が高いと考えられます。電車に乗るたびに Suica や PASMO なんかをタッチしているんですから、決済件数は膨大になります。逆に、ウチの子なんかは地下鉄に乗るたびに80円の決済をしているわけですから、1件当たりの決済金額はデビットカードやクレジットカードを永遠に抜けないような気がしてなりません。なお、電子マネー発行残高を発行枚数で割った、カード1枚当たりの残高は957円と計算されるようですが、リポートでも指摘しているように、退蔵カードが少なくないと考えられますし、実際に使う際に小銭のお釣りを受け取るのを避けるために、支払いの段になってチャージして、そのまま支払う例も少なくないでしょうから、単純にこの金額が少ないと受け取るのは不適当かもしれません。なお、退蔵に関しては、私なんかも、その気もないのに、長崎に来て Suica も PASMO も退蔵させるハメになりました。
経済的なインプリケーションを考えると、小額通貨の発行枚数に影響を与えることが考えられます。リポートにグラフがある通り、今世紀に入ってから、すなわち、電子マネーの普及の前から50円以下のコインの発行残高は減少傾向にあるんですが、この傾向が増幅される可能性は十分あります。さらに、この傾向が進めば、マネーストックと GDP の関係に影響を及ぼすことも考えられないでもありません。しかし、500兆円に上る日本経済の規模からすれば、微々たるモノでしょうし、すぐに大きな影響を考慮する必要はないように私は感じています。リポートの結論でも「決済システムや金融システム全体に大きな影響を与えるものではないとの暫定的評価が可能」としています。現時点での暫定的評価であれば私も同意見です。でも、もっと先の話になると、経済学でも取り上げる必要が生じるかもしれません。しかも、そんなに長い先ではない可能性もあります。
今後の問題として、リポートでは不正使用などを引き起こすセキュリティの問題とネットワークや改札機のダウンによるサービス障害の2点を指摘していますが、決済の観点から、プリペイド先の倒産による決済不能の事態は指摘されていません。消費者向けの小口決済ですから、事業会社の連鎖倒産などは想定されていないのかもしれません。最後に、リバタリアンの傾向ある私独自の観点としては、昨年2007年5月11日のエントリーでも指摘しましたが、政府や日銀も含めた公的機関の介入を出来るだけ回避することが重要そうな気がしています。そのうちに、クレジットカードにならって海外も含めた規格統一なんかを言い出す人が出て来て、ナントカ協議会を結成したのはいいんですが、役所や日銀などからの天下り受入れ機関と化したりすると、電子マネーのビジネスチャンスが十分に活かせないような気がしてなりません。特に、交通系を所掌している某省なんかは霞ヶ関の中でも天下り先の確保に熱心だと見なす向きも少なくないですし、やや心配な気がしないでもありません。民間の知恵を活かすべき分野だと思います。
長崎ローカルに着目すると、我が国の大部分の人には関係ありませんが、実は、長崎にも交通系のプリペイド電子マネーがあります。バスで始まって電車にも一部の車両で導入しています。長崎スマートカードというようです。Suica や PASMO と同じ交通系のプリペイド IC カードです。最近、生協で見せてもらいました。でも、買いませんでした。使っている人を見かけたことはありません。ソニーの FeliCa の技術を使っているそうです。電車に乗るとしょっちゅう宣伝していて、東京では「チャージ」と称する入金を「積増し」とアナウンスしているので、最初、やや田舎っぽい表現だと感じてしまいました。この田舎っぽさも買わない一因かもしれません。
2007年度の主要6電子マネー(IC型)の利用状況をみると、年度末発行枚数は8,000万枚を超え、同発行残高(未使用残高)も771億円となった。また、年度中の決済件数は810百万件、同決済金額は5,636億円と、それぞれ大幅に増加した。こうした利用増加の背景としては、新規電子マネーの発行や一部電子マネーにおける相互運用の開始、共用端末設置の拡充等が指摘できる。
上記電子マネーの発行残高・利用金額等は、従来からの主要な小口決済手段である現金やクレジットカード等との比較でみるかぎり、なお僅少な割合にとどまる。しかし、最近の利用の拡がりを踏まえれば、電子マネーは小口決済手段のひとつとして一定の位置を占めつつあるように窺われる。電子マネーが、今後活発な競争のもとで、安全性、効率性、利便性の向上を含め、どのような発展を遂げていくか、注目していく必要がある。
私がこのブログで電子マネーを取り上げたのは1年余り前の昨年でしたが、このリポートでも昨年2007年が「電子マネー元年」と称する向きも見られるとの表現で、事実上、昨年から本格的に電子マネーの導入が始まったと見ているようです。その上で、リポートでは電子的小口決済手段のうち、IC 型のものを電子マネーと呼んでいます。なお、電子的小口決済手段としては、決済のタイミングに従って、プリペイドの電子マネー、ポストペイのクレジットカード等、リアルタイム(即時)のデビットカードに分類し、世間的には電子マネーと見なされている QUICPay や iD などもクレジットカードとの連動も重視して、ポストペイのクレジットカード等に分類されています。なお、プリペイドの電子マネーはさらに2種類に分類されていて、WebMoney などのサーバ型と Edy 、Suica、PASMO、nanaco などの IC 型の、おそらく最狭義の電子マネーに分けられています。サービスではなく、決済の観点ですから妥当な分類だと思います。

これらの小口決済手段の利用状況を比較したのが上の表です。一部の出典が BIS になっているのにやや不審を抱きますが、それは別として、昨年が「元年」だった電子マネーですから、カード発行枚数ではデビットカードやクレジットカードに及ばないものの、決済金額ではデビットカードに迫るものがありますし、決済件数ではすでにデビットカードを抜いて、将来的にはクレジットカードに迫る可能性が高いと考えられます。電車に乗るたびに Suica や PASMO なんかをタッチしているんですから、決済件数は膨大になります。逆に、ウチの子なんかは地下鉄に乗るたびに80円の決済をしているわけですから、1件当たりの決済金額はデビットカードやクレジットカードを永遠に抜けないような気がしてなりません。なお、電子マネー発行残高を発行枚数で割った、カード1枚当たりの残高は957円と計算されるようですが、リポートでも指摘しているように、退蔵カードが少なくないと考えられますし、実際に使う際に小銭のお釣りを受け取るのを避けるために、支払いの段になってチャージして、そのまま支払う例も少なくないでしょうから、単純にこの金額が少ないと受け取るのは不適当かもしれません。なお、退蔵に関しては、私なんかも、その気もないのに、長崎に来て Suica も PASMO も退蔵させるハメになりました。
経済的なインプリケーションを考えると、小額通貨の発行枚数に影響を与えることが考えられます。リポートにグラフがある通り、今世紀に入ってから、すなわち、電子マネーの普及の前から50円以下のコインの発行残高は減少傾向にあるんですが、この傾向が増幅される可能性は十分あります。さらに、この傾向が進めば、マネーストックと GDP の関係に影響を及ぼすことも考えられないでもありません。しかし、500兆円に上る日本経済の規模からすれば、微々たるモノでしょうし、すぐに大きな影響を考慮する必要はないように私は感じています。リポートの結論でも「決済システムや金融システム全体に大きな影響を与えるものではないとの暫定的評価が可能」としています。現時点での暫定的評価であれば私も同意見です。でも、もっと先の話になると、経済学でも取り上げる必要が生じるかもしれません。しかも、そんなに長い先ではない可能性もあります。
今後の問題として、リポートでは不正使用などを引き起こすセキュリティの問題とネットワークや改札機のダウンによるサービス障害の2点を指摘していますが、決済の観点から、プリペイド先の倒産による決済不能の事態は指摘されていません。消費者向けの小口決済ですから、事業会社の連鎖倒産などは想定されていないのかもしれません。最後に、リバタリアンの傾向ある私独自の観点としては、昨年2007年5月11日のエントリーでも指摘しましたが、政府や日銀も含めた公的機関の介入を出来るだけ回避することが重要そうな気がしています。そのうちに、クレジットカードにならって海外も含めた規格統一なんかを言い出す人が出て来て、ナントカ協議会を結成したのはいいんですが、役所や日銀などからの天下り受入れ機関と化したりすると、電子マネーのビジネスチャンスが十分に活かせないような気がしてなりません。特に、交通系を所掌している某省なんかは霞ヶ関の中でも天下り先の確保に熱心だと見なす向きも少なくないですし、やや心配な気がしないでもありません。民間の知恵を活かすべき分野だと思います。
長崎ローカルに着目すると、我が国の大部分の人には関係ありませんが、実は、長崎にも交通系のプリペイド電子マネーがあります。バスで始まって電車にも一部の車両で導入しています。長崎スマートカードというようです。Suica や PASMO と同じ交通系のプリペイド IC カードです。最近、生協で見せてもらいました。でも、買いませんでした。使っている人を見かけたことはありません。ソニーの FeliCa の技術を使っているそうです。電車に乗るとしょっちゅう宣伝していて、東京では「チャージ」と称する入金を「積増し」とアナウンスしているので、最初、やや田舎っぽい表現だと感じてしまいました。この田舎っぽさも買わない一因かもしれません。
2008年08月25日 (月) 20:11:00
今週取りまとめられる総合経済対策に対する疑問
今週中に、政府は経済対策を取りまとめる予定と報道されています。規模については2-3兆円ではないかといわれていますが、8兆円規模の対策を要求する意見もあったりします。中身についての報道はいろいろあるんですが、資源高に対する対策が盛り込まれるとの報道をよく見かけます。よく分からないんですが、私が見た範囲でもっとも包括的な報道だったので、少し日付が古いものの、読売新聞のサイトから第2-3パラを引用すると以下の通りです。
まず第1に、私が疑問を持つのは財政政策の効果です。特に、今回規模くらいの支出を拡大する需要積増し型の財政政策にどこまで効果があるか疑問です。今回の対策では2011年度のプライマリーバランス回復は堅持するようですが、その程度の規模では市場へのインパクトは少ないでしょうし、逆に、大規模に2011年目標を放棄するようなことにでもなれば市場は反対の評価を下しそうな気がします。いずれにせよ、財政政策は市場には人気がなく、欧米先進国の常識に従えば、マクロ経済政策の主流は金融政策に切り換わっています。もしも、財政政策が発動されても支出を拡大する需要積増し型ではなく、今年の米国のような減税が実施されるに過ぎません。財政支出の拡大による需要積増し型の政策の効果が小さいことの裏側には、私は基本的にリカード等価原理があると思っているんですが、いずれにせよ、非ケインズ型のマイナス効果も含めて、財政政策の効果の限界は10年前の小渕内閣でハッキリしたと私は考えています。特に、今回の景気後退局面は需要不足というよりも資源価格の高騰が原因ですから、財政政策の効果がさらに限定される恐れがあります。まだ、定率減税の復活などの消費者の所得を増加させる減税の方が効果的であると私は考えます。私も地方に赴任して、特に、長崎ではハコモノの公共事業が好きだと実感していますが、ハコモノが欲しいのか、ハコモノを作る工事が欲しいのか、国民は見極める目を養うことが重要です。私自身はハコモノを作るのであれば、その半分でもいいから減税する方が効果があるような気がします。
第2に、より重要なポイントとして、報じられている経済対策の内容が正しいとすれば、グローバル市場のダイナミズムを損ないかねない内容だと危惧しています。市場は資源の希少性を価格のシグナルにより発信して、各経済主体の合理的な経済活動を促すものであり、もしも、この均衡点が何らかの意味で望ましくないのであれば、経済政策により均衡を歪める場合もアリなんですが、マクロの失業の緩和などと違って、市場で決まっている現状の石油や穀物などの商品価格上昇を緩和する政策は市場経済の効率性を損なうリスクがあることを認識すべきです。石油を例に取れば、グローバル経済の中で、石油にこれだけの価格がついているということは、新興国などでこの価格の石油を使ってもなおペイする産業が存在するわけですから、この価格の石油を使ってはペイしない産業や企業は、厳しいですが、市場からの退場を促されていると考えるべきです。これらのペイしない産業や企業に対して、従来通りの価格に近い価格で石油を使ってもらおうとするのはムダ以外の何ものでもありません。高価格をつけているにふさわしい使い方がなされるべきです。政府の政策によって延々と安い石油を供給されなければ生き残れない産業や企業の保護に走っては産業調整や企業の淘汰が進まず、逆に、効率性の高い企業や産業の成長が妨げられて、ダイナミックなグローバル市場経済の効率性を損なう恐れがあります。繰返しになりますが、価格補填するよりも、所得保障のほうがマシだと私は考えています。
私は第1のポイントに対しては、ホントの需要不足に際して財政政策の必要性と有効性を否定しようとは思いませんが、第2のポイントはより重要で、市場経済の根幹に関わる問題だと思っています。この反対で、市場経済に抗して長々と100年近く実験したのがソ連の社会主義経済であったと私は考えています。ですから、現在の世界でも市場の価格に逆らうような政策が20-30年くらいはサステイナブルな可能性があるんですが、今の日本でこの種の市場価格を歪めるような政策は取るべきではないと言わざるを得ません。
対策に盛り込む事業規模は総額約8兆円で、中小企業の資金繰り対策や省エネルギー対策、燃料負担の大きい農漁業者への支援策を柱に据えた。政府は週明け以降、与党との協議を本格化させ、月末までに対策を最終決定する。
原案は、与謝野経済財政相が22日、福田首相や伊吹財務相らに提示した。中小企業や農漁業者向け支援のほか、高速道路料金の割引措置の拡大や、原油高をもたらした経済構造を改善するための資源外交の強化策などを盛り込んだ。フリーターの正規雇用化支援などの若年層向けの雇用対策、高齢者医療対策の拡充なども挙げている。
まず第1に、私が疑問を持つのは財政政策の効果です。特に、今回規模くらいの支出を拡大する需要積増し型の財政政策にどこまで効果があるか疑問です。今回の対策では2011年度のプライマリーバランス回復は堅持するようですが、その程度の規模では市場へのインパクトは少ないでしょうし、逆に、大規模に2011年目標を放棄するようなことにでもなれば市場は反対の評価を下しそうな気がします。いずれにせよ、財政政策は市場には人気がなく、欧米先進国の常識に従えば、マクロ経済政策の主流は金融政策に切り換わっています。もしも、財政政策が発動されても支出を拡大する需要積増し型ではなく、今年の米国のような減税が実施されるに過ぎません。財政支出の拡大による需要積増し型の政策の効果が小さいことの裏側には、私は基本的にリカード等価原理があると思っているんですが、いずれにせよ、非ケインズ型のマイナス効果も含めて、財政政策の効果の限界は10年前の小渕内閣でハッキリしたと私は考えています。特に、今回の景気後退局面は需要不足というよりも資源価格の高騰が原因ですから、財政政策の効果がさらに限定される恐れがあります。まだ、定率減税の復活などの消費者の所得を増加させる減税の方が効果的であると私は考えます。私も地方に赴任して、特に、長崎ではハコモノの公共事業が好きだと実感していますが、ハコモノが欲しいのか、ハコモノを作る工事が欲しいのか、国民は見極める目を養うことが重要です。私自身はハコモノを作るのであれば、その半分でもいいから減税する方が効果があるような気がします。
第2に、より重要なポイントとして、報じられている経済対策の内容が正しいとすれば、グローバル市場のダイナミズムを損ないかねない内容だと危惧しています。市場は資源の希少性を価格のシグナルにより発信して、各経済主体の合理的な経済活動を促すものであり、もしも、この均衡点が何らかの意味で望ましくないのであれば、経済政策により均衡を歪める場合もアリなんですが、マクロの失業の緩和などと違って、市場で決まっている現状の石油や穀物などの商品価格上昇を緩和する政策は市場経済の効率性を損なうリスクがあることを認識すべきです。石油を例に取れば、グローバル経済の中で、石油にこれだけの価格がついているということは、新興国などでこの価格の石油を使ってもなおペイする産業が存在するわけですから、この価格の石油を使ってはペイしない産業や企業は、厳しいですが、市場からの退場を促されていると考えるべきです。これらのペイしない産業や企業に対して、従来通りの価格に近い価格で石油を使ってもらおうとするのはムダ以外の何ものでもありません。高価格をつけているにふさわしい使い方がなされるべきです。政府の政策によって延々と安い石油を供給されなければ生き残れない産業や企業の保護に走っては産業調整や企業の淘汰が進まず、逆に、効率性の高い企業や産業の成長が妨げられて、ダイナミックなグローバル市場経済の効率性を損なう恐れがあります。繰返しになりますが、価格補填するよりも、所得保障のほうがマシだと私は考えています。
私は第1のポイントに対しては、ホントの需要不足に際して財政政策の必要性と有効性を否定しようとは思いませんが、第2のポイントはより重要で、市場経済の根幹に関わる問題だと思っています。この反対で、市場経済に抗して長々と100年近く実験したのがソ連の社会主義経済であったと私は考えています。ですから、現在の世界でも市場の価格に逆らうような政策が20-30年くらいはサステイナブルな可能性があるんですが、今の日本でこの種の市場価格を歪めるような政策は取るべきではないと言わざるを得ません。
2008年08月24日 (日) 19:01:00
下の子がボーイスカウトのキャンプから帰る
一昨日にボーイスカウトのキャンプに出発した下の子が、元気よく、機嫌よく帰って来たようです。女房から写真が送られて来ました。1000キロ以上離れていて、お天気も随分と違っていながら、そんなに時間差なく子供の写真を見られるのは有り難い限りです。キャンプ地では雨も降らずに、予定していた活動が出来たようです。我が家からほど近い神宮球場で6時から予定されていた阪神 vs ヤクルト戦が早々に中止と決まりましたので、青山から神宮外苑周辺では雨が降っているんだろうと想像していましたが、キャンプ地のお天気がまずまずだったら十分です。キャンプは内房だったんですが、帰りは久里浜経由だったそうです。女房のメールによれば、ウチの子が属しているカブ隊の隊長さんもキャンプ中の写真を送って下さるようです。これまた、有り難い限りです。

私はスカウトでも何でもないんですが、昨年や一昨年の記憶からすれば、夏のキャンプを終えれば、次は上進式です。

私はスカウトでも何でもないんですが、昨年や一昨年の記憶からすれば、夏のキャンプを終えれば、次は上進式です。
2008年08月24日 (日) 16:03:00
便利な電車でマクドナルドへ、ダイエーへ
昨日の雨がちのお天気と打って変わって、今日はいいお天気になりましたので、少しだけ電車に乗って出かけます。私は通勤にも路面電車を使っており、宿舎から電停まで20分近く、大学の最寄り駅まで電車に乗るのがやっぱり20分弱、駅から大学までがまたまた20分近く歩くので、合計で1時間弱の通勤時間です。青山に住んでいた時には役所まで30分もかからなかったので、地方勤務になって通勤時間が東京の時の倍になった人はめずらしいかもしれませんが、やむを得ません。どうでもいいことですが、路面電車の路線図も WEB で見ることが出来ます。私はとっても便利に電車を利用していて、長崎の路面電車は私の活動範囲をほぼカバーしてくれています。もっとも、逆の考え方も成り立って、私の行動半径が電車で行ける範囲に限定されているのかもしれません。
今日は昼食にマクドナルドに出かけます。今週はビッグマックが単品で200円、セットにしてもかなりの割引がありますので、これでランチにします。私の宿舎から2-3駅でマクドナルドがあります。路面電車で2-3駅であれば、長崎ローカルの人なら歩ける距離だと思うんですが、私は電車に乗ります。というのは、電停からしか行く道を知らないからです。私の宿舎の近くでは電車はJRと並行して南北に延びる、割と大きな通りを走っていますから、この大通りを歩けばよさそうなものですが、まだ地理に十分な自信がありません。マクドナルドで昼食を済ませた後、またしても2-3駅乗ってダイエーに行きます。お総菜コーナーで夕食を買い込みます。帰路は合計で4-5駅電車に乗って帰宅します。サンティアゴの大使館にいた独身時代は、昼食も夕食も外食だったんですが、さすがに、結婚生活も10年を超えると家で夕食を食べる習慣になっています。少し前まで、子供達がまだ塾に通っていないころは、家族そろっての夕食は活力の源だったりしました。それに、長崎には物販店はあるんですが、そんなにいいレストランがないように感じています。私が知らないだけかもしれませんが、よくよく考えると、東京でもミシュランがガイドブックを出版してくれたのが昨年のことですから、長崎版のミシュランなんてこの先10年や20年で出るとも思えません。
ようやく、大学の WEB スペースを確保して、この週末は、すべて自前で我が研究室のホームページを作成しています。ヒマにしている日曜日に、大げさに「お出かけ」と称するほどでもないショボい「お出かけの日記」でした。
今日は昼食にマクドナルドに出かけます。今週はビッグマックが単品で200円、セットにしてもかなりの割引がありますので、これでランチにします。私の宿舎から2-3駅でマクドナルドがあります。路面電車で2-3駅であれば、長崎ローカルの人なら歩ける距離だと思うんですが、私は電車に乗ります。というのは、電停からしか行く道を知らないからです。私の宿舎の近くでは電車はJRと並行して南北に延びる、割と大きな通りを走っていますから、この大通りを歩けばよさそうなものですが、まだ地理に十分な自信がありません。マクドナルドで昼食を済ませた後、またしても2-3駅乗ってダイエーに行きます。お総菜コーナーで夕食を買い込みます。帰路は合計で4-5駅電車に乗って帰宅します。サンティアゴの大使館にいた独身時代は、昼食も夕食も外食だったんですが、さすがに、結婚生活も10年を超えると家で夕食を食べる習慣になっています。少し前まで、子供達がまだ塾に通っていないころは、家族そろっての夕食は活力の源だったりしました。それに、長崎には物販店はあるんですが、そんなにいいレストランがないように感じています。私が知らないだけかもしれませんが、よくよく考えると、東京でもミシュランがガイドブックを出版してくれたのが昨年のことですから、長崎版のミシュランなんてこの先10年や20年で出るとも思えません。
ようやく、大学の WEB スペースを確保して、この週末は、すべて自前で我が研究室のホームページを作成しています。ヒマにしている日曜日に、大げさに「お出かけ」と称するほどでもないショボい「お出かけの日記」でした。
2008年08月23日 (土) 14:48:00
残念無念、星野ジャパンはメダルを逃す!
先ほどのジョークのエントリーを書いている最中から北京オリンピックの野球を聞いていたんですが、残念無念、星野ジャパンはメダルを逃す結果になりました。予選リーグは別にして、昨日の韓国戦は藤川投手が同点に追いつかれた後、岩瀬投手がジャイアンツの李選手にホームランを打たれ、今日も同じ中日の川上投手が打ち込まれて米国に負けました。打つ方も不動の4番に座った我がタイガースの新井内野手がイマイチでした。GG佐藤外野手はエラーしまくりだったような印象がありますし、中日の森野外野手はサッパリでした。日本のエース、ダルビッシュ投手も今日の8回は暴投もあって、ひどく荒れていました。要するに、昨日今日の決勝トーナメントは投げる方も打つ方も守る方も、ほとんどすべてがダメだったような気がします。特に今日は、米国のマイナー相手に日本のプロ野球のレベルを見せつけられたような気がします。
それにつけても、チーム別に選手の状態を考えると、我がタイガースのセリーグでは中日の凋落振りが明らかになったような気がします。森野外野手は打棒冴えませんし、岩瀬投手と川上投手は打たれまくっています。特に、昨日の韓国戦を考えると、巨人の李選手に岩瀬投手が打たれたわけですから、後半戦の当面の敵は中日ではなく巨人だということがハッキリしたように思います。私はシーズン序盤まで中日が不気味だと思っていたんですが、現在の2位につけているジャイアンツがやっぱり優勝への第1関門だという気がします。来週末の甲子園での3連戦で叩いておきたいところです。
それにしても、野球にとってのオリンピックとは何だったのかという気がします。次のロンドン・オリンピックからはソフトボールとともに競技種目から外されますし、当面の最後のオリンピックということで、日本では各球団のスター選手を集めたんですが、韓国とキューバのトップには力負けし、米国のマイナーにすら歯が立たないありさまです。比較するのは酷かもしれませんが、女子のソフトボールとは大違いです。私なんかは期待が大きかっただけに落胆も大きいです。オグシオは笑顔で帰国して欲しかったですが、野球のチームは沈痛な表情で帰国することをオススメします。古い表現ですが、出来れば、ソフトボールの鉄腕・上野投手の爪の垢を煎じてタイガースのピッチャーに飲ませたい気がします。
優勝目指して、
がんばれタイガース!
それにつけても、チーム別に選手の状態を考えると、我がタイガースのセリーグでは中日の凋落振りが明らかになったような気がします。森野外野手は打棒冴えませんし、岩瀬投手と川上投手は打たれまくっています。特に、昨日の韓国戦を考えると、巨人の李選手に岩瀬投手が打たれたわけですから、後半戦の当面の敵は中日ではなく巨人だということがハッキリしたように思います。私はシーズン序盤まで中日が不気味だと思っていたんですが、現在の2位につけているジャイアンツがやっぱり優勝への第1関門だという気がします。来週末の甲子園での3連戦で叩いておきたいところです。
それにしても、野球にとってのオリンピックとは何だったのかという気がします。次のロンドン・オリンピックからはソフトボールとともに競技種目から外されますし、当面の最後のオリンピックということで、日本では各球団のスター選手を集めたんですが、韓国とキューバのトップには力負けし、米国のマイナーにすら歯が立たないありさまです。比較するのは酷かもしれませんが、女子のソフトボールとは大違いです。私なんかは期待が大きかっただけに落胆も大きいです。オグシオは笑顔で帰国して欲しかったですが、野球のチームは沈痛な表情で帰国することをオススメします。古い表現ですが、出来れば、ソフトボールの鉄腕・上野投手の爪の垢を煎じてタイガースのピッチャーに飲ませたい気がします。
優勝目指して、
がんばれタイガース!
2008年08月23日 (土) 13:52:00
長崎の人に対する印象
長崎に着いて3週間がたちました。先週末は長崎の街とお盆の風習に関して書きましたので、やっぱり、ヒマにしているこの週末は、もう少し詳しい長崎の人に対する印象です。もちろん、まだ長崎に来てからそんなに期間もたっていませんし、行動半径の狭いことでは定評のある私のことですから、そんなにたくさんの人と接したわけでもなく、極めて偏った印象であろうとは思いますが、人間というものは第一印象が大切とも言いますし、この時点での印象を取りまとめておこうと思います。ほとんど冗談に近いのでそんなに真剣に受け取らないでサラッと流し読みをお願いします。
私は今までの大雑把に50年近い人生で、大学卒業まで京都の両親の実家に住まいしていた後、東京の役所に国家公務員として勤務していましたので、極めて大雑把に20年余りを京都で過ごし、その後も、やっぱり20年余りを東京で過ごし、残りの6年余りを海外、すなわち、独身時代のサンティアゴでの外交官生活と家族を伴ってのジャカルタでの役所勤務で過ごしています。3年前にこのブログを書き始めた時は松戸に住んでいて、千葉県民をやっていたんですが、実質的には東京の役所に通っていたわけですから東京都民と大差ありません。ですから、長崎の人の比較対象は京都、東京または首都圏、カトリック教のラテンアメリカとイスラム教のアジアの、どちらも南半球の新興国・途上国となります。日本中、世界中のあらゆる人と国を知っているわけではありませんので、仕方のないところです。
まず、長崎の人にはそんなに裏表を感じません。私が深く付き合った人がいないから上っ面だけで判断している面は否定しませんが、例えば、せっかちかのんびりかということに関しては、表も裏ものんびりです。東京の人は表も裏もせっかちです。京都の人間は私が典型なんですが、表はのんびりで裏はせっかちです。表面的には「どうぞ、急ぎません」と言っておきながら、実は「早くやってくれ」と思っていたりします。日本のどこかに、表はせっかちで、裏はのんびりの地域がありそうな気がするんですが、いまだに私は知りません。次に、裏表という意味ではないんですが、150年前までの江戸時代で先進地域であったのに比べると、長崎も今ではすっかり普通の地方都市ですから、人々はお節介で詮索好きであるにもかかわらず、やや責任感に欠けるところも散見されます。例えば、何かで困っている人がいると、京都では事情を知りたがりもしないし助けてもくれないという意味で無介入無責任なんですが、私が東京に出て行った最初のころ、東京の人は事情を聞きもしないで助けてあげようとする傾向があってびっくりしたことがあります。ステレオタイプの時代劇でまま見かける無鉄砲に他人のために一肌脱ぐ江戸っ子のタイプです。京大と東大で国家公務員になる比率の差を決定しているような気質の差だと感じたことがあります。いわば、無介入かつ責任感の強い人です。しかし、長崎はこれと逆で他人のことをしっかり詮索しても助けてあげようという意識は強くありません。極端な表現をすれば、詮索好きかつ無責任と言えます。私がめずらしく怒りまくった実例で、大学の医務室に電話して、いつも東京でもらっていた薬が欲しいので処方箋を書いてもらえるかと尋ねたところ、何の病気かと聞き返されたので、言いたくもないのに病名を答えると、医務室には看護師だけで医者がいないので処方箋は書けないと言い返されてしまった例があります。最初から処方箋が欲しいと言っているにもかかわらず、病名を答えないと処方箋は書かないという結論を伝えてもらえないのにはびっくりしました。とっても悪く言えば、人が困っている事情を聞くだけ聞いて、詮索好きな気質を満足させた上で、ダメを出すんですから困ったものです。表面的には温厚な気質を装っている私なんですが、この時だけはキレて、声を荒げて怒りまくってしまいました。困った人を助けてあげないという点では京都と共通なんですが、私のような京都人は何も聞かずにダメを出して放置するような気がします。やや話が長くなりました。長崎の人も親切心があって、何とかしてあげようと考えているのかもしれませんが、私自身が被害者でしたので、割り引いてお読み下さい。
ヒマにしている土曜日に、現時点では冴えないオリンピックの野球の3位決定戦の中盤を聞きながら、独断と偏見に満ちた長崎の人に関する私の感想でした。単なるジョークとして受け止めていただければ幸いです。
私は今までの大雑把に50年近い人生で、大学卒業まで京都の両親の実家に住まいしていた後、東京の役所に国家公務員として勤務していましたので、極めて大雑把に20年余りを京都で過ごし、その後も、やっぱり20年余りを東京で過ごし、残りの6年余りを海外、すなわち、独身時代のサンティアゴでの外交官生活と家族を伴ってのジャカルタでの役所勤務で過ごしています。3年前にこのブログを書き始めた時は松戸に住んでいて、千葉県民をやっていたんですが、実質的には東京の役所に通っていたわけですから東京都民と大差ありません。ですから、長崎の人の比較対象は京都、東京または首都圏、カトリック教のラテンアメリカとイスラム教のアジアの、どちらも南半球の新興国・途上国となります。日本中、世界中のあらゆる人と国を知っているわけではありませんので、仕方のないところです。
まず、長崎の人にはそんなに裏表を感じません。私が深く付き合った人がいないから上っ面だけで判断している面は否定しませんが、例えば、せっかちかのんびりかということに関しては、表も裏ものんびりです。東京の人は表も裏もせっかちです。京都の人間は私が典型なんですが、表はのんびりで裏はせっかちです。表面的には「どうぞ、急ぎません」と言っておきながら、実は「早くやってくれ」と思っていたりします。日本のどこかに、表はせっかちで、裏はのんびりの地域がありそうな気がするんですが、いまだに私は知りません。次に、裏表という意味ではないんですが、150年前までの江戸時代で先進地域であったのに比べると、長崎も今ではすっかり普通の地方都市ですから、人々はお節介で詮索好きであるにもかかわらず、やや責任感に欠けるところも散見されます。例えば、何かで困っている人がいると、京都では事情を知りたがりもしないし助けてもくれないという意味で無介入無責任なんですが、私が東京に出て行った最初のころ、東京の人は事情を聞きもしないで助けてあげようとする傾向があってびっくりしたことがあります。ステレオタイプの時代劇でまま見かける無鉄砲に他人のために一肌脱ぐ江戸っ子のタイプです。京大と東大で国家公務員になる比率の差を決定しているような気質の差だと感じたことがあります。いわば、無介入かつ責任感の強い人です。しかし、長崎はこれと逆で他人のことをしっかり詮索しても助けてあげようという意識は強くありません。極端な表現をすれば、詮索好きかつ無責任と言えます。私がめずらしく怒りまくった実例で、大学の医務室に電話して、いつも東京でもらっていた薬が欲しいので処方箋を書いてもらえるかと尋ねたところ、何の病気かと聞き返されたので、言いたくもないのに病名を答えると、医務室には看護師だけで医者がいないので処方箋は書けないと言い返されてしまった例があります。最初から処方箋が欲しいと言っているにもかかわらず、病名を答えないと処方箋は書かないという結論を伝えてもらえないのにはびっくりしました。とっても悪く言えば、人が困っている事情を聞くだけ聞いて、詮索好きな気質を満足させた上で、ダメを出すんですから困ったものです。表面的には温厚な気質を装っている私なんですが、この時だけはキレて、声を荒げて怒りまくってしまいました。困った人を助けてあげないという点では京都と共通なんですが、私のような京都人は何も聞かずにダメを出して放置するような気がします。やや話が長くなりました。長崎の人も親切心があって、何とかしてあげようと考えているのかもしれませんが、私自身が被害者でしたので、割り引いてお読み下さい。
ヒマにしている土曜日に、現時点では冴えないオリンピックの野球の3位決定戦の中盤を聞きながら、独断と偏見に満ちた長崎の人に関する私の感想でした。単なるジョークとして受け止めていただければ幸いです。
2008年08月22日 (金) 20:21:00
下の子がボーイスカウトのキャンプに出発!
8月の夏休み後半はボーイスカウトのキャンプのシーズンです。我が家の下の子もカブ隊のキャンプに出発しました。大学から帰宅すると女房から大量の写真が送られて来ていました。家族と離れて単身赴任をしている私は大感謝です。ウチの子はまだ4年生でカブ隊の最上級生の5年生ではないんで、通常は班長ではなく次長なんですが、班長の子が不参加だとかで班の子を整列させて班長の役を務めています。

今年のキャンプは昨年の山と違って海に行って、ライフセーバーのマネゴトをするようです。実は、我が家は昨年家族旅行したのと同じ場所だったりします。2-3日前にカブ隊の隊長さんにメールを送って、キャンプの写真を送ってくれるようにお願いしておきました。ウチの子がカブ隊に上進したのが一昨年で、昨年冬のスキーが最初のキャンプだったんですが、その際には隊長さんからキャンプの最中に何枚か送ってもらいました。しかし、今回はメールを送るのがかなり直前になってしまい、そんなに頻繁にメールを見ている様子でもないので、ムリを言ってしまったかと反省しています。

私は仕事の都合の単身赴任で、その気もないのに、少なくとも青山よりは自然に恵まれたところに来てしまいましたが、青山に残した子供達は、少なくとも勉強がタイヘンになる年齢に達するまでは、自然に触れ合って仲間と過ごすキャンプを大いに楽しんで欲しいと思います。来年は下の子もボーイ隊に上進します。私が上進式に出向けるかどうかは微妙ですが、下の子だけでなく、おにいちゃんもちろんのこと、着実に成長している姿を遠方からなりとも目に出来るのはうれしい限りです。技術の進歩を実感します。
話は飛びますが、今夜のエントリーでは来週に策定が予定されている経済対策について取り上げようと考えていたんですが、最初にも書いた通り、女房から大量の写真が送られてきましたので方針を大きく転換しました。親バカの所以です。なお、経済対策については私は極めて否定的な考えを持っていますので、日を改めて取り上げたいと思います。最後に、時折やむ時間帯もあったものの、ほぼ終日、今日の長崎は雨でした。星野ジャパンの涙雨かもしれません。

今年のキャンプは昨年の山と違って海に行って、ライフセーバーのマネゴトをするようです。実は、我が家は昨年家族旅行したのと同じ場所だったりします。2-3日前にカブ隊の隊長さんにメールを送って、キャンプの写真を送ってくれるようにお願いしておきました。ウチの子がカブ隊に上進したのが一昨年で、昨年冬のスキーが最初のキャンプだったんですが、その際には隊長さんからキャンプの最中に何枚か送ってもらいました。しかし、今回はメールを送るのがかなり直前になってしまい、そんなに頻繁にメールを見ている様子でもないので、ムリを言ってしまったかと反省しています。

私は仕事の都合の単身赴任で、その気もないのに、少なくとも青山よりは自然に恵まれたところに来てしまいましたが、青山に残した子供達は、少なくとも勉強がタイヘンになる年齢に達するまでは、自然に触れ合って仲間と過ごすキャンプを大いに楽しんで欲しいと思います。来年は下の子もボーイ隊に上進します。私が上進式に出向けるかどうかは微妙ですが、下の子だけでなく、おにいちゃんもちろんのこと、着実に成長している姿を遠方からなりとも目に出来るのはうれしい限りです。技術の進歩を実感します。
話は飛びますが、今夜のエントリーでは来週に策定が予定されている経済対策について取り上げようと考えていたんですが、最初にも書いた通り、女房から大量の写真が送られてきましたので方針を大きく転換しました。親バカの所以です。なお、経済対策については私は極めて否定的な考えを持っていますので、日を改めて取り上げたいと思います。最後に、時折やむ時間帯もあったものの、ほぼ終日、今日の長崎は雨でした。星野ジャパンの涙雨かもしれません。
2008年08月21日 (木) 21:58:00
今夜のソフトボールにも大興奮!
ソフトボール金メダルおめでとう!
ついでに、タイガースも広島に3タテ勝利おめでとう。
今夜も昨夜に続いて、オリンピックのソフトボールとプロ野球の阪神戦を二股かけて観戦します。もちろん、どちらに重点があったのかはヘッドラインを見れば明らかです。それにしても、昨日も驚きましたが、ソフトボールの上野投手というのは鉄腕・剛腕、とてつもない投手だと思います。怪物という言葉がピッタリです。もっとも、米国の4番のブストス選手なんかも別の意味でも怪物だという気もします。もしも可能なんであれば、我が阪神の福原投手か杉山投手あたりと交換トレードできないもんでしょうか?
阪神も、フソフトボール日本チームも、最終回まで1点差をリードしながら、ジリジリするような試合展開だったんですが、最終回の表に何とか追加点を奪って、最後は逃げ切りました。それにつけても、ソフトボールが次のロンドン・オリンピックから採用されないのは残念な限りです。
テレビをみていなので、まったく分からないんですが、広島の監督が退場になったんですか?
いやはや、今夜は雑駁なエントリーになってしまいました。
万歳、上野投手!
がんばれタイガース!
ついでに、タイガースも広島に3タテ勝利おめでとう。
今夜も昨夜に続いて、オリンピックのソフトボールとプロ野球の阪神戦を二股かけて観戦します。もちろん、どちらに重点があったのかはヘッドラインを見れば明らかです。それにしても、昨日も驚きましたが、ソフトボールの上野投手というのは鉄腕・剛腕、とてつもない投手だと思います。怪物という言葉がピッタリです。もっとも、米国の4番のブストス選手なんかも別の意味でも怪物だという気もします。もしも可能なんであれば、我が阪神の福原投手か杉山投手あたりと交換トレードできないもんでしょうか?
阪神も、フソフトボール日本チームも、最終回まで1点差をリードしながら、ジリジリするような試合展開だったんですが、最終回の表に何とか追加点を奪って、最後は逃げ切りました。それにつけても、ソフトボールが次のロンドン・オリンピックから採用されないのは残念な限りです。
テレビをみていなので、まったく分からないんですが、広島の監督が退場になったんですか?
いやはや、今夜は雑駁なエントリーになってしまいました。
万歳、上野投手!
がんばれタイガース!
2008年08月21日 (木) 19:49:00
貿易統計と新興国経済減速の損得
今日、財務省から貿易統計が発表されました。金額ベースで、輸出が前年同月比+8.1%増の7兆6321億円、輸入が+18.2%増の7兆5410億円となり、差引きの貿易黒字は▲86.6%減の911億円と、先月に続いてほぼゼロとなっています。まず、いつもの日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。
昨今の商品市況の状況ですから、輸入や貿易収支の動向に私の興味はなく、ここ数ヶ月間一貫して輸出に注目していることはこのブログでも表明している通りです。もっとも、上に引用した新聞記事にあるように、対中国輸出が対米国を上回ったとか、二国間貿易の動向には大きな興味はありません。ということで、輸出の動向はいつも財務省の記者発表資料から取っているんですが、今夜のエントリーでは2000年1月以降のグラフを書いてみました。下の通りです。縦軸は前年同月比伸び率で、緑色の折れ線グラフが金額ベースの前年同月比増減、積上げの棒グラフのうち、赤い部分が数量の寄与度、青い部分が価格の寄与度です。

上のグラフから明らかな通り、2001年から2002年にかけての前回の景気後退局面では数量に引っ張られる形で輸出が大きくマイナスに落ち込んでいるのが読み取れます。2004年後半から2005年の踊り場局面でも、マイナスにはなっていませんが、同じように輸出の伸びが大きく低下しています。少なくとも前月の統計データを見る限り、足元の貿易統計も前回の景気後退局面と同じようにマイナスに突っ込みそうな勢いだったんですが、7月の結果は市場の事前コンセンサスでは金額ベースで+5%増くらいだったところ、これをかなり上回ったと受け止められています。しかし、基調として輸出の減速は上のグラフからも確認されるところです。
二国間貿易の動向は大きな興味はないと書きつつも、今夜のエントリーの主眼に必要なので、もう少し詳しく地域別の輸出数量の前年同月比を見ると、米国向けが▲3.4%と4-5月の2ヶ月のみプラスに転じた他は、この1年以上に渡って一貫してマイナスを続けています。欧州向けも6月の▲16.7%減からの反動もあって、7月は+0.8%増と増加に転じましたが、4-6月の3ヶ月はマイナスを続けましたし、最近の経済指標を考え合わせても、しばらくは減少が続くと考えても不思議ではありません。注目すべきはアジア向けで、6月は+3.2%増と急減速したんですが、7月は+11.7%増と再び2桁を回復しました。新興国は先進国経済の景気後退や減速に従って、ゆるやかに景気をシンクロさせると私は考えていたんですが、今日発表された日本の貿易統計はこの私の考えをサポートしていないように見受けられます。
基本的な考え方としては、今週月曜日のエントリーで示したように、イラクの供給制約は別として、現在の資源高の商品市況は需要面では新興国需要が限界的に牽引していると私は考えていますので、新興国が先進国経済からデカップリングされて高成長を続ければ資源高は終わりません。日本の景気にはマイナスです。価格効果と呼ぶことが出来ます。しかし、新興国が高成長を続ければ日本からの輸出は堅調に推移します。所得効果と呼んでおきましょう。通常、多くの分野の経済学では価格効果よりも所得効果の方が大きいような気がするんですが、もちろん、それぞれの経済構造に従った弾性値に依存するものの、今回の日本の景気後退局面だけは所得効果のプラスよりも価格効果のダメージの方が大きいかもしれないと私は直感的に感じています。新興国経済が減速する所得効果のマイナスよりも、資源価格が低下する価格効果のプラスの方が大きいんではないかと感じているわけです。フォーマルに計測したわけでもなければ、何の根拠もありません。それはともかく、7月の貿易統計を見る限りは新興国の経済減速はもう少し先の話のような気がします。単にラグが長いだけかもしれません。単純に輸出が堅調だというだけでなく、日本経済の先行き見通しには、そんなに有り難くない話なのかもしれない可能性があります。
さて、経済の話題はこれくらいにして、オリンピックのソフトボール決勝が始まっています。日本の先発は今夜も鉄腕上野投手です。昨日、延長戦2試合21イニングス318球を投げてなお今夜のピッチャーサークルに上がります。
財務省が21日発表した7月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた輸出超過額(貿易黒字)は前年同月比86.6%減の911億円となり、5カ月連続で前年を下回った。輸入額が原油価格の上昇を背景に、18.2%増の7兆5410億円に膨らんだ。輸出額は8.1%増の7兆6321億円。中国向け輸出が大きく伸び香港、マカオを除く対中輸出額が対米輸出額を戦後初めて上回った。
アジア向け輸出は12.7%増の3兆8567億円と、前月に引き続き過去最高を記録。増加は2002年3月以降、77カ月連続となった。このうち中国向けは16.8%増の1兆2864億円。軽油が引き続き伸びたほか、電子部品、鉄鋼なども寄与した。
米国向け輸出は11.5%減の1兆2763億円。大型乗用車などが落ち込んだ。EU向け輸出は4.1%増の1兆312億円。中型乗用車が回復し、電子部品なども伸びた。
昨今の商品市況の状況ですから、輸入や貿易収支の動向に私の興味はなく、ここ数ヶ月間一貫して輸出に注目していることはこのブログでも表明している通りです。もっとも、上に引用した新聞記事にあるように、対中国輸出が対米国を上回ったとか、二国間貿易の動向には大きな興味はありません。ということで、輸出の動向はいつも財務省の記者発表資料から取っているんですが、今夜のエントリーでは2000年1月以降のグラフを書いてみました。下の通りです。縦軸は前年同月比伸び率で、緑色の折れ線グラフが金額ベースの前年同月比増減、積上げの棒グラフのうち、赤い部分が数量の寄与度、青い部分が価格の寄与度です。

上のグラフから明らかな通り、2001年から2002年にかけての前回の景気後退局面では数量に引っ張られる形で輸出が大きくマイナスに落ち込んでいるのが読み取れます。2004年後半から2005年の踊り場局面でも、マイナスにはなっていませんが、同じように輸出の伸びが大きく低下しています。少なくとも前月の統計データを見る限り、足元の貿易統計も前回の景気後退局面と同じようにマイナスに突っ込みそうな勢いだったんですが、7月の結果は市場の事前コンセンサスでは金額ベースで+5%増くらいだったところ、これをかなり上回ったと受け止められています。しかし、基調として輸出の減速は上のグラフからも確認されるところです。
二国間貿易の動向は大きな興味はないと書きつつも、今夜のエントリーの主眼に必要なので、もう少し詳しく地域別の輸出数量の前年同月比を見ると、米国向けが▲3.4%と4-5月の2ヶ月のみプラスに転じた他は、この1年以上に渡って一貫してマイナスを続けています。欧州向けも6月の▲16.7%減からの反動もあって、7月は+0.8%増と増加に転じましたが、4-6月の3ヶ月はマイナスを続けましたし、最近の経済指標を考え合わせても、しばらくは減少が続くと考えても不思議ではありません。注目すべきはアジア向けで、6月は+3.2%増と急減速したんですが、7月は+11.7%増と再び2桁を回復しました。新興国は先進国経済の景気後退や減速に従って、ゆるやかに景気をシンクロさせると私は考えていたんですが、今日発表された日本の貿易統計はこの私の考えをサポートしていないように見受けられます。
基本的な考え方としては、今週月曜日のエントリーで示したように、イラクの供給制約は別として、現在の資源高の商品市況は需要面では新興国需要が限界的に牽引していると私は考えていますので、新興国が先進国経済からデカップリングされて高成長を続ければ資源高は終わりません。日本の景気にはマイナスです。価格効果と呼ぶことが出来ます。しかし、新興国が高成長を続ければ日本からの輸出は堅調に推移します。所得効果と呼んでおきましょう。通常、多くの分野の経済学では価格効果よりも所得効果の方が大きいような気がするんですが、もちろん、それぞれの経済構造に従った弾性値に依存するものの、今回の日本の景気後退局面だけは所得効果のプラスよりも価格効果のダメージの方が大きいかもしれないと私は直感的に感じています。新興国経済が減速する所得効果のマイナスよりも、資源価格が低下する価格効果のプラスの方が大きいんではないかと感じているわけです。フォーマルに計測したわけでもなければ、何の根拠もありません。それはともかく、7月の貿易統計を見る限りは新興国の経済減速はもう少し先の話のような気がします。単にラグが長いだけかもしれません。単純に輸出が堅調だというだけでなく、日本経済の先行き見通しには、そんなに有り難くない話なのかもしれない可能性があります。
さて、経済の話題はこれくらいにして、オリンピックのソフトボール決勝が始まっています。日本の先発は今夜も鉄腕上野投手です。昨日、延長戦2試合21イニングス318球を投げてなお今夜のピッチャーサークルに上がります。
2008年08月20日 (水) 23:22:00
今夜は大忙しで野球とソフトボール♪
今夜はプロ野球の阪神 vs 広島戦、オリンピックのソフトボール女子の日本 vs オーストラリア、最後に、同じくオリンピックの野球の日本 vs 米国と大忙しの野球とソフトボール観戦でした。前の「レジャー白書2008」のエントリーは8時前にとっくに書き上げていたんですが、ちょうど、タイガースの7回表の猛攻とソフトボール女子の7回の攻防からタイブレークの延長戦に入ったところで、少しアップするタイミングが遅れてしまいました。お風呂のお湯もとっくに溜まっていたのに、人生最大の楽しみのお風呂も犠牲にして、ソフトボール女子はNHKラジオ、阪神戦はニッカンスポーツのサイトのリアルタイム速報から目と耳が離せず、これたまタイミングが遅くなってしまいました。
まず終わったのが阪神です。最後はよく知らなかったんですが、ウィリアムス投手が2点取られてヒヤヒヤでしたが、何とか逃げ切りました。7回のワンチャンスで一挙4点が効きました。両チームとも外国人投手のオンパレードだったんですが、それにしても、7回に出て来た広島のブラウアー投手は何をしに出て来たんでしょうか。どんなピッチャーか、何を投げるのか、全く見ていなので分かりませんが、阪神の勝利に貢献したらしいことはテレビを見られない私でも理解できました。それにしても、やっぱり、林外野手が5番に座って打線がつながるようになった気がします。アッチソン投手も中継ぎでしっかり抑えましたし、オリンピックが始まってから少し調子を落としていた阪神ですが、これからはガンガン打って勝ち進んで欲しいものです。
次に終わったのがソフトボール女子です。3時間半近い激闘を勝ち抜いて決勝に進みました。最後はサヨナラ勝ちで、明日の米国戦に金メダルをかけます。サヨナラヒットを打った西山選手も立派ですが、それにしても、昼間に米国戦の延長9回を投げ抜いた上野投手が、夜のオーストラリア戦でもこれまた延長の12回を投げ切り、剛腕を見せつけてくれました。オリンピックでは延長戦に入るとタイブレーク制を取っていて、ソフトボールの場合はノーアウト2塁で攻撃が開始されます。それを8回から12回までの5イニングスで1点しか許さず、昼間の試合と合わせて2試合21イニングスを1人で投げ、おそらく、投球数は300球を超えたんでしょうから、往年の西鉄・稲尾投手や南海・杉浦投手なども上野投手の鉄腕ぶりには真っ青ではないでしょうか。金メダルをかけた明日の米国戦でも先発かな?
9時半の少し前に NHK ラジオの中継がソフトボール女子から男子の野球に切り換わります。人気の野球も放送したいところなんでしょうが、ソフトボール女子がこの試合展開では NHK もツラいところだったと想像します。投手戦が続く両チーム無得点の6回表の米国の攻撃から聞き始めたんですが、いきなり、審判団がアウトカウントを間違えて、3アウトの後も米国の攻撃が続くという珍場面に出くわしたりしました。すごい投手戦でした。ソフトボール女子に続いてタイブレークです。コチラはノーアウト1塁2塁で打順は自由に決められます。エゲツないルールだとは思いますが、ある意味で平等なんだという気はします。期間の決まったオリンピックなんだから、そんなに延長は続けないでね、というメッセージなんでしょう。この11回表のタイブレークでいきなり岩瀬投手が打たれて4点を取られて万事休すでした。韓国戦のリプレイみたいでした。スター選手をそろえた日本チームに比べて、マイナーリーグ中心の米国なんですが、やっぱり、レベルはこれくらいでトントンなんでしょうか。
それにしても、4年前のアテネと違って時差の少ない北京での開催だと軽く見ていたんですが、夜遅くの競技もたくさんあって、そうでなくても知らない土地に単身赴任した私は、オリンピックのおかげで生活が乱れまくりです。
まず終わったのが阪神です。最後はよく知らなかったんですが、ウィリアムス投手が2点取られてヒヤヒヤでしたが、何とか逃げ切りました。7回のワンチャンスで一挙4点が効きました。両チームとも外国人投手のオンパレードだったんですが、それにしても、7回に出て来た広島のブラウアー投手は何をしに出て来たんでしょうか。どんなピッチャーか、何を投げるのか、全く見ていなので分かりませんが、阪神の勝利に貢献したらしいことはテレビを見られない私でも理解できました。それにしても、やっぱり、林外野手が5番に座って打線がつながるようになった気がします。アッチソン投手も中継ぎでしっかり抑えましたし、オリンピックが始まってから少し調子を落としていた阪神ですが、これからはガンガン打って勝ち進んで欲しいものです。
次に終わったのがソフトボール女子です。3時間半近い激闘を勝ち抜いて決勝に進みました。最後はサヨナラ勝ちで、明日の米国戦に金メダルをかけます。サヨナラヒットを打った西山選手も立派ですが、それにしても、昼間に米国戦の延長9回を投げ抜いた上野投手が、夜のオーストラリア戦でもこれまた延長の12回を投げ切り、剛腕を見せつけてくれました。オリンピックでは延長戦に入るとタイブレーク制を取っていて、ソフトボールの場合はノーアウト2塁で攻撃が開始されます。それを8回から12回までの5イニングスで1点しか許さず、昼間の試合と合わせて2試合21イニングスを1人で投げ、おそらく、投球数は300球を超えたんでしょうから、往年の西鉄・稲尾投手や南海・杉浦投手なども上野投手の鉄腕ぶりには真っ青ではないでしょうか。金メダルをかけた明日の米国戦でも先発かな?
9時半の少し前に NHK ラジオの中継がソフトボール女子から男子の野球に切り換わります。人気の野球も放送したいところなんでしょうが、ソフトボール女子がこの試合展開では NHK もツラいところだったと想像します。投手戦が続く両チーム無得点の6回表の米国の攻撃から聞き始めたんですが、いきなり、審判団がアウトカウントを間違えて、3アウトの後も米国の攻撃が続くという珍場面に出くわしたりしました。すごい投手戦でした。ソフトボール女子に続いてタイブレークです。コチラはノーアウト1塁2塁で打順は自由に決められます。エゲツないルールだとは思いますが、ある意味で平等なんだという気はします。期間の決まったオリンピックなんだから、そんなに延長は続けないでね、というメッセージなんでしょう。この11回表のタイブレークでいきなり岩瀬投手が打たれて4点を取られて万事休すでした。韓国戦のリプレイみたいでした。スター選手をそろえた日本チームに比べて、マイナーリーグ中心の米国なんですが、やっぱり、レベルはこれくらいでトントンなんでしょうか。
それにしても、4年前のアテネと違って時差の少ない北京での開催だと軽く見ていたんですが、夜遅くの競技もたくさんあって、そうでなくても知らない土地に単身赴任した私は、オリンピックのおかげで生活が乱れまくりです。
2008年08月20日 (水) 20:07:00
「レジャー白書2008」にみる格差の現状
先月末から今月初めにかけて、私が大忙しにしている時期に発表されたので、やや見逃し気味だったんですが、(財)社会経済生産性本部から7月31日に「レジャー白書2008」が発表されました。今年の副題は「『選択投資型余暇』の時代」だそうです。何でも「投資」を付ければいいってもんじゃないと思うんですが、この10年で9割の種目が参加率の水準を落としたにもかかわらず、年間平均参加回数が上昇した種目は6割に上っていて、つまり「好きなレジャーにはいっそう盛んに参加する一方で、関心の低いレジャーへの参加は控える」のが「選択投資化」の傾向だそうです。私は「投資」は不要だと思います。「投資」と称するんであれば、英会話とか資格とかのレジャー以外の部門と考えるべきです。レジャーは投資ではあり得ません。それはともかく、最近の余暇市場の推移は以下の通りです。ジリジリと減少して来ているのが見て取れます。

余暇市場全体としては、平成19年は74兆5,370億円、前年比では+5.8%の増加となっていますが、上のグラフに見られる通り、もう少し長い期間を見た傾向としては減少傾向にあります。「レジャー白書」では独特の分類を取っており、部門別では、スポーツ部門(前年比+0.5%増)、趣味・創作部門(前年比▲2.2%減)、娯楽部門(前年比▲8.5%減)、観光・行楽部門(前年比+1.0%増)の4部門となっており、特に、娯楽部門が大きく落ち込んだのはスロットの規制によるパチンコ市場の減少だそうです。パチンコだけでだけで約4.5兆円の減少となっています。私はパチンコもスロットもやらないのでよく分かりませんが、これを除けば、レジャー市場は堅調な推移と言えそうです。
今回の「レジャー白書」の特集のひとつにニュー・レジャー市場規模総額の測定があり、結果は10兆4,340億円となっています。また、参加希望率をもとに算出した「潜在市場規模」では12兆3,040億円という規模になっており、さらなる市場拡大も予想されています。しかし、私が簡単な分析を加えて愕然としたのは、このニュー・レジャーで格差の拡大が顕著に見られることです。「レジャー白書2008」ではニュー・レジャーとして25種類を取り上げてアンケート調査を行っているんですが、現在の参加人口、将来の参加希望人口とともに年間平均費用も算出しています。現在の参加人数と年間平均費用をかけ合わせて現在の市場規模を算出し、将来の参加希望人口と年間費用をかけて潜在市場規模を出しているんですが、下のグラフは将来の参加希望人口と現在の参加人口の差を万人単位で横軸に取り、縦軸に万円単位の年間費用を取っています。いわゆる散布図です。横軸は、将来に向けて参加人口が増えればプラス、減るのであればマイナスです。

これを見れば明らかなんですが、年間費用5万円以上かかる相対的にリッチなニュー・レジャーは4種類あり、費用が高い順にクルージング、社会人大学・市民大学など、フィットネスクラブ、エステティック・ホームエステです。この4種類の相対的にリッチなニュー・レジャーは将来の参加希望人口が現在の参加人口を上回り、将来的に伸びて行くと考えられる一方で、年間費用がおおむね3万円台半ば以下のその他の相対的にプアなニュー・レジャーは年間費用と将来の参加人口の伸びにハッキリと逆相関が見られます。年間費用が高いと将来の参加人口が減り、安いと増えます。順不同ですが、携帯電話でのやりとり(仕事を除く)、インターネットのの余暇利用、車やバイクの洗車・手入れ・改造、複合ショッピングセンターなど、の年間費用2.5万円を超えるニュー・レジャーは着実に参加人口が減少し、年間費用が1.5万円ほどの温浴施設、1万円かからない岩盤浴、もっと安い4000円足らずのウォーキングなどは顕著に増加傾向を示しています。一般的に、生活必需品である衣食住のような支出項目における格差よりも、選択的な支出であるレジャーにおける格差の方が大きいのは当然ですが、ここまで明らかな格差を示すデータは少ないように思います。
私も全文を読んでいるんではなくて記者発表用のサマリーだけで勝負しているので、私が見ていない部分に較差の記述があるのかもしれませんが、そういった記述がないとすれば、格差まで分析するセンスが(財)社会経済生産性本部の研究者になかったのか、それとも、気付いていながら、少しヤな結果なので明らかにしなかったのかは私には分かりません。いずれにせよ、もっと分析を加えれば違った方面から経済学の対象になりそうな気がしないでもありません。

余暇市場全体としては、平成19年は74兆5,370億円、前年比では+5.8%の増加となっていますが、上のグラフに見られる通り、もう少し長い期間を見た傾向としては減少傾向にあります。「レジャー白書」では独特の分類を取っており、部門別では、スポーツ部門(前年比+0.5%増)、趣味・創作部門(前年比▲2.2%減)、娯楽部門(前年比▲8.5%減)、観光・行楽部門(前年比+1.0%増)の4部門となっており、特に、娯楽部門が大きく落ち込んだのはスロットの規制によるパチンコ市場の減少だそうです。パチンコだけでだけで約4.5兆円の減少となっています。私はパチンコもスロットもやらないのでよく分かりませんが、これを除けば、レジャー市場は堅調な推移と言えそうです。
今回の「レジャー白書」の特集のひとつにニュー・レジャー市場規模総額の測定があり、結果は10兆4,340億円となっています。また、参加希望率をもとに算出した「潜在市場規模」では12兆3,040億円という規模になっており、さらなる市場拡大も予想されています。しかし、私が簡単な分析を加えて愕然としたのは、このニュー・レジャーで格差の拡大が顕著に見られることです。「レジャー白書2008」ではニュー・レジャーとして25種類を取り上げてアンケート調査を行っているんですが、現在の参加人口、将来の参加希望人口とともに年間平均費用も算出しています。現在の参加人数と年間平均費用をかけ合わせて現在の市場規模を算出し、将来の参加希望人口と年間費用をかけて潜在市場規模を出しているんですが、下のグラフは将来の参加希望人口と現在の参加人口の差を万人単位で横軸に取り、縦軸に万円単位の年間費用を取っています。いわゆる散布図です。横軸は、将来に向けて参加人口が増えればプラス、減るのであればマイナスです。

これを見れば明らかなんですが、年間費用5万円以上かかる相対的にリッチなニュー・レジャーは4種類あり、費用が高い順にクルージング、社会人大学・市民大学など、フィットネスクラブ、エステティック・ホームエステです。この4種類の相対的にリッチなニュー・レジャーは将来の参加希望人口が現在の参加人口を上回り、将来的に伸びて行くと考えられる一方で、年間費用がおおむね3万円台半ば以下のその他の相対的にプアなニュー・レジャーは年間費用と将来の参加人口の伸びにハッキリと逆相関が見られます。年間費用が高いと将来の参加人口が減り、安いと増えます。順不同ですが、携帯電話でのやりとり(仕事を除く)、インターネットのの余暇利用、車やバイクの洗車・手入れ・改造、複合ショッピングセンターなど、の年間費用2.5万円を超えるニュー・レジャーは着実に参加人口が減少し、年間費用が1.5万円ほどの温浴施設、1万円かからない岩盤浴、もっと安い4000円足らずのウォーキングなどは顕著に増加傾向を示しています。一般的に、生活必需品である衣食住のような支出項目における格差よりも、選択的な支出であるレジャーにおける格差の方が大きいのは当然ですが、ここまで明らかな格差を示すデータは少ないように思います。
私も全文を読んでいるんではなくて記者発表用のサマリーだけで勝負しているので、私が見ていない部分に較差の記述があるのかもしれませんが、そういった記述がないとすれば、格差まで分析するセンスが(財)社会経済生産性本部の研究者になかったのか、それとも、気付いていながら、少しヤな結果なので明らかにしなかったのかは私には分かりません。いずれにせよ、もっと分析を加えれば違った方面から経済学の対象になりそうな気がしないでもありません。
2008年08月19日 (火) 22:27:00
ワッハッハで阪神も星野ジャパンも2桁得点で大勝!
星野ジャパンが早々に中国にコールド勝ちした後、阪神 vs 広島戦は打撃戦とはいえ、異常に長い試合でした。オリンピックの方は新井内野手も打ち出して、矢野捕手も堂々のスタメンから最後までマスクをかぶり、2人とも立派な活躍でした。失礼ながら今夜の相手だったら藤川投手は出し惜しみといったところでしょうか。
阪神は打ち勝ったとはいえ、安藤投手にはもう少し長いイニングを投げて欲しい気もしないでもありません。でも、ネットでスコアを確認するだけで、試合中継を見たわけではありませんから、よく分からなかったりします。
いつものマンネリですが、
がんばれタイガース!
がんばれ星野ジャパン!
阪神は打ち勝ったとはいえ、安藤投手にはもう少し長いイニングを投げて欲しい気もしないでもありません。でも、ネットでスコアを確認するだけで、試合中継を見たわけではありませんから、よく分からなかったりします。
いつものマンネリですが、
がんばれタイガース!
がんばれ星野ジャパン!
2008年08月19日 (火) 20:14:00
米国経済は景気後退ではないのか?
先月7月4日付けのエントリーで欧州中央銀行 (ECB) の利上げと米国の雇用統計を取り上げた時に、足元で米国経済が景気後退局面に入っていることは確実と私は考えているにもかかわらず、米国の景気日付を判定する NBER から何のアナウンスもないと書きましたが、全く反対の意見で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) のリーマー教授が米国は景気後退には入っていないとするワーキングペーパーを出しました。タイトルとリンクは以下の通りです。
このペーパーの最初の方で、忙しすぎて1パラしか読めないんだったら、結論は "We are not yet in a recession." であるとしています。雇用統計や生産統計などを組み合わせて、ほぼ完璧に NBER の景気日付の山と谷に合致する独自のアルゴリズムを編み出し、これに従えば、足元の現状の米国経済は景気後退ではないと結論しています。その景気後退の臨界点が pp.15 の Table 1 に示されています。以下の通りです。

すべて6ヶ月前対比を取っていて、上から3つまで、すなわち、生産、雇用者、失業率は景気後退の臨界点に達していませんが、最後の軍人を除く雇用者はギリギリ達しているといえなくもありません。ですから、景気後退を判定するアルゴリズムとして、リーマー教授は pp.21-22 で生産、雇用者、失業率の3点を景気後退の候補として取り上げた後、6ヶ月前との乖離が最大であった月を山と谷に同定し、3つの指標が異なる場合はメディアンを取るべきであると主張しています。ペーパーから原文で引用すると以下の通りです。
長いので引用はしませんが、この基準に従って、景気日付を判定し、NBER と比較した表が pp.23 にあります。このアルゴリズムが NBER と異なる結果を示したのは1973年11月の山だけで、リーマー教授のアルゴリズムは1974年9月が山だとしています。そして、最初の短文と同じなんですが、2008年6月までのデータを考慮に入れても、足元の米国経済は景気後退ではないと結論しています。
大学に来て景気循環を研究しようと考えている私にはとっても興味深いペーパーでした。シンプルに景気を判断しようとする姿勢が高く評価されるべきだと思います。シンプルであるということは真理の必要条件だと私は考えていたりします。
このペーパーの最初の方で、忙しすぎて1パラしか読めないんだったら、結論は "We are not yet in a recession." であるとしています。雇用統計や生産統計などを組み合わせて、ほぼ完璧に NBER の景気日付の山と谷に合致する独自のアルゴリズムを編み出し、これに従えば、足元の現状の米国経済は景気後退ではないと結論しています。その景気後退の臨界点が pp.15 の Table 1 に示されています。以下の通りです。

すべて6ヶ月前対比を取っていて、上から3つまで、すなわち、生産、雇用者、失業率は景気後退の臨界点に達していませんが、最後の軍人を除く雇用者はギリギリ達しているといえなくもありません。ですから、景気後退を判定するアルゴリズムとして、リーマー教授は pp.21-22 で生産、雇用者、失業率の3点を景気後退の候補として取り上げた後、6ヶ月前との乖離が最大であった月を山と谷に同定し、3つの指標が異なる場合はメディアンを取るべきであると主張しています。ペーパーから原文で引用すると以下の通りです。
- Pick probable recessions based on the following thresholds:
- A decline in industrial production for 6 Months at the rate of -6% per year or more.
- A decline in payroll employment for 6 Months at the rate of -1% per year or more.
- An increase in the unemployment rate in a 6 month period by at least +0.8 percentage points.
- From the periods identified in step 1 for each of the three variables separately identify suggested peak and trough dates as the months when 6-month second derivatives are maximally negative (peak) and maximally positive (troughs).
- Reconcile differences in the peak and trough dates by using the median of the three dates.
長いので引用はしませんが、この基準に従って、景気日付を判定し、NBER と比較した表が pp.23 にあります。このアルゴリズムが NBER と異なる結果を示したのは1973年11月の山だけで、リーマー教授のアルゴリズムは1974年9月が山だとしています。そして、最初の短文と同じなんですが、2008年6月までのデータを考慮に入れても、足元の米国経済は景気後退ではないと結論しています。
大学に来て景気循環を研究しようと考えている私にはとっても興味深いペーパーでした。シンプルに景気を判断しようとする姿勢が高く評価されるべきだと思います。シンプルであるということは真理の必要条件だと私は考えていたりします。
2008年08月18日 (月) 20:01:00
商品市況の先行きをどう見るか?
今年に入ってから大幅な上昇を続けてきた商品市況が調整局面に入っているように見受けられます。大雑把に7月の月初にピークを打ってから8月半ばまで相場は下げています。今夜のエントリーでは原油を主に、少し穀物にも触れたいと思います。なお、相場のことですから一直線に上げたり下げたりするわけではありませんが、以上のような傾向は下のグラフから見て取れると思います。どちらも、"Wall Street Journal" の "Market Data Center" で書いた先週末までの日次のデータです。上のグラフが原油、下が穀物の代表としてトウモロコシを取っています。


商品市況については、日米欧の景気が後退局面にさしかかるとともに、価格が急ピッチで上昇したことから、需要面で減少の兆しが見られることと、金利低下局面を終えて上昇局面に入った米国のドル高が原因とされています。もちろん、これはこの通りだと思うんですが、今夜のエントリーではもう少し中期的、今後2-3年間、すなわち、2010年末くらいまでの商品市況についての私の考えを整理してみたいと思います。視点は4点あります。需要、供給、為替、投機資金です。
まず、需要について、現在の限界的な原油需要を牽引しているのは新興国だと私は考えています。日米欧の先進国の需要が景気局面により減退しても、新興国の原油需要が旺盛なままであれば原油価格は下がりません。新興国はエネルギー集約的な産業構造となっており、決して、エネルギーを浪費しているわけではないんですが、結果としてエネルギー多消費型産業が経済の大きな部分を占めています。ですから、問題は新興国経済と先進国経済がデカップリングするかどうかがカギで、日米欧の先進国経済が景気後退局面に入っても新興国が高成長を続ければ原油価格は下がりません。私はデカップリング論には従来から懐疑的で、先進国の景気減速・後退とともにラグを伴いつつ新興国の景気も減速するものと見通していますから、中期的には需要面からは価格低下の方向にあると考えています。我が同業者のエコノミストには少ないんですが、北京オリンピック後に中国経済がハードランディングすると予測する向きもあり、そうなれば、原油には強い価格低下圧力が加わると考えられます。もちろん、逆に、デカップリングが成り立てば価格低下にはつながりません。
第2に、供給について、私はまったく専門外ですが、個別の油田の供給や精製能力などは別にして、大きな供給制約要因となっているのは米国のイラク占領だと私は考えています。もちろん、原油供給の視点からだけ考えるわけにはいかない問題で、いりろと複雑な連立方程式を解かねばならないんですが、いずれにせよ、今年11月には米国の大統領選挙が実施され、来年1月には新しい大統領が就任します。今月下旬には米国の民主党と共和党の党大会が開催され、民主党のオバマ上院議員、共和党のマケイン上院議員がそれぞれの党の大統領候補となる予定です。たぶん、気の利いた高校生くらいであれば、ここまでは十分に知っている事実です。しかし、この大統領候補のどちらもが、少なくとも少し前までは、反ブッシュ路線であったことは知られていません。民主党のオバマ候補がイラクからの撤兵を公約に掲げる一方で、共和党のマケイン候補は政策の継続を主張していますが、どちらが大統領に選出されても来年1月の米国新大統領就任後は、米国のイラク占領政策に何らかの変更が生ずる可能性があり、この変更は原油の供給から見ればプラス、すなわち、原油価格を低下させる方向に作用するんではないかと私は考えています。でも、ここは専門外もはなはだしいので、そんなに自信があるわけではありません。
第3に、為替の動向です。私は現在の景気局面は日米が昨年10-12月期をピークに景気後退局面入りしており、欧州についても景気後退と認定するかどうかは別にして、昨年10-12月期がピークだっただろうと考えています。その中で、労働市場がやや硬直的な欧州がインフレ警戒感から先に利上げに踏み切り、エネルギー消費の比率の高い米国が欧州に続いて金利引上げ局面を迎え、金利引上げについては日本が最後尾を追いかけている構図だと思います。今日明日と日銀の金融政策決定会合が開催されていますが、経済企画協会の「ESP フォーキャスト」なんかでも、多くのエコノミストは来年年央までの日本の利上げを想定していません。私がこのブログの7月4日付けのエントリーで主張したような日米欧の協調利上げは実現困難かもしれませんが、この金融政策状況を考えると、為替相場は2010年末くらいまで大きな動きはないと私は考えています。しかし、景気局面を考え合わせると、秋口以降に戻し税による財政政策の効果が切れる米国景気が日米欧の3極の中で相対的に悪化して、ドル安になる可能性は排除できません。総合的に考えると、為替要因は原油価格に対して中立から、やや上昇要因になる可能性を含んでいると考えられます。
第4に、投機資金の動向です。丸紅経済研究所の「丸紅ワシントン報告」では、6月20日現在のバレル130ドル台半ばの価格は、その半分以上が原油先物市場への実需以外の資金流入という金融要因が生み出したプレミアムであると結論していますが、


商品市況については、日米欧の景気が後退局面にさしかかるとともに、価格が急ピッチで上昇したことから、需要面で減少の兆しが見られることと、金利低下局面を終えて上昇局面に入った米国のドル高が原因とされています。もちろん、これはこの通りだと思うんですが、今夜のエントリーではもう少し中期的、今後2-3年間、すなわち、2010年末くらいまでの商品市況についての私の考えを整理してみたいと思います。視点は4点あります。需要、供給、為替、投機資金です。
まず、需要について、現在の限界的な原油需要を牽引しているのは新興国だと私は考えています。日米欧の先進国の需要が景気局面により減退しても、新興国の原油需要が旺盛なままであれば原油価格は下がりません。新興国はエネルギー集約的な産業構造となっており、決して、エネルギーを浪費しているわけではないんですが、結果としてエネルギー多消費型産業が経済の大きな部分を占めています。ですから、問題は新興国経済と先進国経済がデカップリングするかどうかがカギで、日米欧の先進国経済が景気後退局面に入っても新興国が高成長を続ければ原油価格は下がりません。私はデカップリング論には従来から懐疑的で、先進国の景気減速・後退とともにラグを伴いつつ新興国の景気も減速するものと見通していますから、中期的には需要面からは価格低下の方向にあると考えています。我が同業者のエコノミストには少ないんですが、北京オリンピック後に中国経済がハードランディングすると予測する向きもあり、そうなれば、原油には強い価格低下圧力が加わると考えられます。もちろん、逆に、デカップリングが成り立てば価格低下にはつながりません。
第2に、供給について、私はまったく専門外ですが、個別の油田の供給や精製能力などは別にして、大きな供給制約要因となっているのは米国のイラク占領だと私は考えています。もちろん、原油供給の視点からだけ考えるわけにはいかない問題で、いりろと複雑な連立方程式を解かねばならないんですが、いずれにせよ、今年11月には米国の大統領選挙が実施され、来年1月には新しい大統領が就任します。今月下旬には米国の民主党と共和党の党大会が開催され、民主党のオバマ上院議員、共和党のマケイン上院議員がそれぞれの党の大統領候補となる予定です。たぶん、気の利いた高校生くらいであれば、ここまでは十分に知っている事実です。しかし、この大統領候補のどちらもが、少なくとも少し前までは、反ブッシュ路線であったことは知られていません。民主党のオバマ候補がイラクからの撤兵を公約に掲げる一方で、共和党のマケイン候補は政策の継続を主張していますが、どちらが大統領に選出されても来年1月の米国新大統領就任後は、米国のイラク占領政策に何らかの変更が生ずる可能性があり、この変更は原油の供給から見ればプラス、すなわち、原油価格を低下させる方向に作用するんではないかと私は考えています。でも、ここは専門外もはなはだしいので、そんなに自信があるわけではありません。
第3に、為替の動向です。私は現在の景気局面は日米が昨年10-12月期をピークに景気後退局面入りしており、欧州についても景気後退と認定するかどうかは別にして、昨年10-12月期がピークだっただろうと考えています。その中で、労働市場がやや硬直的な欧州がインフレ警戒感から先に利上げに踏み切り、エネルギー消費の比率の高い米国が欧州に続いて金利引上げ局面を迎え、金利引上げについては日本が最後尾を追いかけている構図だと思います。今日明日と日銀の金融政策決定会合が開催されていますが、経済企画協会の「ESP フォーキャスト」なんかでも、多くのエコノミストは来年年央までの日本の利上げを想定していません。私がこのブログの7月4日付けのエントリーで主張したような日米欧の協調利上げは実現困難かもしれませんが、この金融政策状況を考えると、為替相場は2010年末くらいまで大きな動きはないと私は考えています。しかし、景気局面を考え合わせると、秋口以降に戻し税による財政政策の効果が切れる米国景気が日米欧の3極の中で相対的に悪化して、ドル安になる可能性は排除できません。総合的に考えると、為替要因は原油価格に対して中立から、やや上昇要因になる可能性を含んでいると考えられます。
第4に、投機資金の動向です。丸紅経済研究所の「丸紅ワシントン報告」では、6月20日現在のバレル130ドル台半ばの価格は、その半分以上が原油先物市場への実需以外の資金流入という金融要因が生み出したプレミアムであると結論していますが、