fc2ブログ

2021年03月26日 (金) 15:00:00

キャンパスのサクラ

photo


キャンパスのグラウンド周りに植えられているサクラです。
ほぼほぼ満開です。
Entry No.6997  |  普通の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

2021年03月26日 (金) 13:35:52

3月調査の日銀短観予想やいかに?

来週木曜日4月1日の公表を控えて、シンクタンクから3月調査の日銀短観予想が出そろっています。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って、大企業製造業/非製造業の業況判断DIと全規模全産業の設備投資計画を取りまとめると下のテーブルの通りです。設備投資計画は4月から始まる2021年度です。ただ、全規模全産業の設備投資計画の予想を出していないシンクタンクについては、適宜代替の予想を取っています。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しましたが、可能な範囲で、2021年度の設備投資計画に注目しました。ただし、設備投資をはじめとする先行き企業活動の方向性については、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の終息次第という面があり、シンクタンクにより大きく見方が異なることになってしまいました。それでも、より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートが別タブで開くか、ダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあってリポートが読めるかもしれません。

機関名大企業製造業
大企業非製造業
<設備投資計画>
ヘッドライン
12月調査 (最近)▲10
▲5
<n.a.>
n.a.
日本総研▲1
▲7
<▲0.0%>
2021年度の設備投資計画は、全規模・全産業ベースで前年度比▲0.0%と、期初の計画としては、例年に比べ高めの数字となる見通し。もっとも、比較対象となる2020年度の実績見込が落ち込むことが主因であり、水準でみると、2020年3月時点の設備投資計画(42.6兆円)を大きく下回る39.6兆円となる見込み。
大和総研+3
▲5
<▲3.2%>
2021年度の設備投資計画(全規模全産業、同ベース)は、前年度比▲3.2%を予想する。新型コロナウイルス感染症の拡大が早期に収束する見込みが立たないなか、中小企業非製造業を中心に設備投資への慎重姿勢が示されるとみている。なお、3月調査において企業が翌年度の設備投資計画を控えめに回答するという統計上の癖があることには注意が必要だ。
みずほ総研+1
▲7
<+0.3%>
2021年度の設備投資計画(全規模・全産業)は、前年度比+0.3%と予想する(図表3再掲)。オンライン関連需要や5G関連需要の増加、米中を中心とした設備・住宅投資の拡大のほか、米国の経済対策に伴う輸出の増加も予想されることから、製造業を中心に3月時点の発射台としては2020年度対比で高い伸びの計画となるだろう。なお、例年通り3月調査時点で設備投資計画が定まっていない中小企業は大幅なマイナスの計画となる見込みだ。
ニッセイ基礎研+1
▲6
<+1.0%>
2021年度の設備投資計画(全規模全産業)は、2020年度見込み比で 1.0%増になると予想。例年3月調査の段階では翌年度計画がまだ固まっていないことから前年割れとなる傾向があるが、今回は2020年度に計画されていた投資の一部が一旦先送りされることで、前年比プラスの伸びが示されると見ている。
ただし、この場合でも、あくまでも先送り分の計上に過ぎず、投資意欲が大幅に改善しているわけではない点には留意が必要になる。また、来年度に投資が実行されるかどうかもコロナの収束動向次第の面が強く、不透明感が否めない。
第一生命経済研▲2
▲4
<大企業製造業▲0.6%>
2021年度は大企業、中小企業ともに前年比マイナスの計画になるとみる。おそらく、中小企業の2021年度の設備投資計画は、初回調査としては弱いものになるだろう。そこには、コロナ禍の長期化を警戒し、たとえワクチン接種が進んだとしても、先行きの不透明感を払拭できない経営者の心理が表れるのではないかとみている。
三菱総研0
▲1
<▲0.2%>
2021年度は、業績が持ち直している製造業や通信、情報サービス業を中心に、中長期の成長につながる投資やDX関連(業務プロセスのデジタル化や製品・サービスの高付加価値化のためのインフラ整備など)投資が設備投資の押し上げ要因となろう。もっとも、新型コロナの感染状況次第では、年度中に設備投資計画の下方修正が行われる可能性もある。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング▲4
▲4
<大企業全産業+3.8%>
2021年度の設備投資計画は、大企業では製造業、非製造業とも大きめの増加が見込まれる。中小企業でも、年度開始当初としては強めの計画が予想される。20年度の設備投資の実績が前年度比で大幅なマイナスとなることや、ウィズ/アフターコロナの経済活動に適応するための設備投資が急がれること、感染症の影響で20年度に実行できなかった設備投資の持ち越しが相当あると考えられることが、21年度の設備投資計画の強さの背景にある。
なおここで扱っている設備投資計画に含まれないソフトウェア投資についても、企業の生産性向上のためのデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展を背景に大幅な増加が続くとみられ、21年度のソフトウェア投資を含む設備投資は堅調に推移するだろう。


ということで、日銀短観のヘッドラインとなる大企業製造業の業況判断DIは、9月調査で▲27、12月▲10から3月調査ではゼロ近傍まで回復を見せるという予想が主流となっています。他方で、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響の大きい非製造業はやや回復ペースが遅れると見込まれています。加えて、3月調査では大企業製造業の業況判断DIをマイナスと見込むシンクタンクでも、その先行き6月時点ではプラスに改善するとの予想です。ですから、2021年設備投資計画が3月調査にしては大きめに出ていたりします。もちろん、設備投資については2020年度の減少を受けての前年度比プラスですし、2020年度のマイナスを取り戻すまでの投資増ではありません。さらに、変異株などの影響なのか、欧州でCOVID-19の感染が再拡大していますので、まだまだ先行き不透明感が強く残っていることはいうまでもありません。もちろん、日本はワクチン接種に関しては世界的にももっとも遅れた国のひとつとなっており、その意味でも先行きの不透明感が強くなっています。
最後に、下のグラフは日本総研のリポートから引用しています。

photo
Entry No.6996  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑
 | BLOG TOP |