2021年11月14日 (日) 16:00:00
クイーン新訳版で『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読む!!!
週末ミステリ読書の感想文です。エラリー・クイーン『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。どちらも、越前敏弥さんによる新訳です。なぜか、帯で京大ミス研OBである2人のミステリ作家が推薦の言葉を送っています。英語の原題は The Murderer Is a Fox 及び Ten Day's Wonder となっています。ここ数年、『九尾の猫』や『災厄の町』の新訳が出版されていて、この2冊は読んでいて、いずれも、2016年3月12日付けの読書感想文をポストしているのですが、本日取り上げるのはライツヴィルを舞台とするシリーズの『災厄の町』に続く作品です。新訳版は『フォックス家の殺人』が昨年2020年12月、『十日間の不思議』が今年2021年2月の出版ですから、どちらもまだ1年を経過しておらず、新刊本として読書感想文をポストしたいと思います。
ライツヴィルを舞台とするシリーズは、1942年出版の『災厄の町』、さらに、本日取り上げる1945年『フォックス家の殺人』と1948年『十日間の不思議』に続いて、1950年『ダブル・ダブル』、1955年『帝王死す』、1970年『最後の女』と6作あります。私はまだ3作しか読んでいないのですが、夫婦の2人に加えて愛情の三角関係からの殺人事件が多いような気がします。また、3作目の『十日間の不思議』が、法月綸太郎が指摘した「後期クイーン的問題」の嚆矢となります。推理小説におけるゲーデル的、すなわち、作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない、という問題です。私はこれを論じるにはまだまだ勉強不足なのですが、効果不効果、ミステリの読書感想文ですので、このあたりで終わりにしてもいいような気がします。
私は週末にはエアロバイクを1時間漕いで、さらに、プールで2-3キロ泳ぐ、という実に健康的な生活を送っているのですが、エアロバイクを漕ぐ時に図書館で借りた文庫本を読みます。まあ、プールで泳ぐ時に読書ができないことは自明ですが、多くの場合、週末の土日で2冊読むわけです。エアロバイクを漕ぎながら、ウォークマンで音楽を聞きつつ読書もするわけです。30年前に在チリ大使館に勤務していたころ、私は週に4日Reebok Stepで汗を流し、3日テニスをプレーし、2日ゴルフと、スポーツに興じていまして、「アンタは週に何日あるんだ?」と聞かれたこともありますが、まあ、1度に、あるいは、1日にいくつかを同時にこなすわけです。
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