2012年11月03日 (土) 08:28:00

米国雇用統計のグラフィックス

昨夜、米国労働省から10月の米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数の前月差は季節調整済の系列で+171千人、同じく季節調整済の失業率は前月から上昇したものの、7.9%となりました。まず、New York Times のサイトから記事の最初6パラを引用すると以下の通りです。

U.S. Added 171,000 Jobs in October
In the last assessment of the job market before the presidential election, the Labor Department announced Friday that the nation's employers had added 171,000 positions in October. The unemployment rate rose to 7.9 percent, from 7.8 percent in September.
The report showed persistent but modest improvement in the American economy. It was based on surveys conducted too early in the month to capture the work stoppages across the East Coast from Hurricane Sandy.
The biggest gains were in professional and business services, health care and retail trade, the department said. Government payrolls dipped slightly.
Job gains in previous months were revised to show even bigger gains. September's 114,000 new jobs were revised to 148,000, and August's 142,000 was revised to 192,000, the government said.
There have now been 25 straight months of jobs gains in the United States, but the increases have been barely large enough to absorb people entering the work force. A queue of about 12 million unemployed people remain waiting for work, about two out of five of whom have been out of a job for more than six months.
That is in addition to more than eight million people who are working part-time but really want full-time jobs.


次に、いつもの米国雇用統計のグラフは以下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門、下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。

米国雇用統計の推移


非農業部門の雇用者増は市場の事前コンセンサスでは12-13万人でしたし、雇用改善のひとつの目安となる10万人を4か月連続で超えましたので、まずまずいい数字と受け止めています。ただし、引用した記事にもある通り、ハリケーン・サンディの影響は含まれていません。ホントの11月の足元の雇用はこれよりも悪い可能性が高いと考えるべきです。さらに、引用した記事の6番目のパラにある通り、フルタイムの職を求めながらパートで就業したのが800万人を超えるわけですから、量的に雇用は改善しているものの、質的には不十分との批判は残ります。でも、大統領選挙前の最後の雇用統計ですから、現職大統領に追い風となる統計ではないかと考えられます。

米国雇用・人口比率の推移


少し前から登場したマンキュー教授のブログクルーグマン教授のブログのマネをした雇用・人口比率のグラフは上の通りです。かなり長期のデータをプロットしています。最初のグラフと同じで、影をつけた部分は景気後退期です。サブプライム危機後の現在の景気回復局面では、この雇用人口比率がほとんど上向いていないのが見て取れます。

米国時間当たり賃金上昇率の推移


最後に、デフレとの関係で私が気にしている時間当たり賃金の前年同月比上昇率は上のグラフの通りです。ほぼ底ばい状態が続いていて、サブプライム危機前の3%台の水準には復帰しそうもないんですが、底割れして日本のようにゼロやマイナスをつける可能性は小さそうです。
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