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2023年01月30日 (月) 16:00:00

Economist 誌の Big Mac Index に見る為替の均衡レートやいかに?

最新号の The Economist で恒例の Big Mac Index が取り上げられています。タイトルは What inflation means for the Big Mac index であり、まあ、この特集の本来趣旨ではありますが、やや動きが volatile になっている為替レートとの関係を探っています。

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まず、Economist のサイトから Big Mac Index のグラフを引用すると上の通りです。米国では他の先進国と比較してもインフレ率がかなり高くなっているのですが、為替については米ドルは増価しています。すなわち、Big Mac Index の理論的な根拠となっている購買力平価とは逆に動いているわけです。一例として、日米の為替に言及していて、"Two years ago, for example, the Big Mac was 26% cheaper in Japan than America. In principle, this suggests the yen was undervalued and should have risen against the dollar. In fact, the opposite occurred. A Big Mac is now more than 40% cheaper in Japan." 最近2年間で耐日本円で減価すべき米ドルが逆に増価していて、すなわち、円安が進んで価格差が拡大している、と指摘しています。まあ、上のグラフのように、米国では$5超のビッグマックが$3そこそこで食べられるのはオトクなのかもしれません。

最後に、本件とは関係なく、明日、国際通貨基金(IMF)から「世界経済見通し改定」World Economic Outlook Update がシンガポールにて公表されます。また、そのうちに取り上げたいと考えています。
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