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2014年06月29日 (日) 11:52:00

今週のジャズは上原ひろみ「ALIVE」を聞く

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今週のジャズは、ようやく、上原ひろみの新しいアルバム「ALIVE」です。先月発売されたところで、諸事情あって、今月下旬にアマゾンのギフトを入手予定だったものですから、早速買い求めました。ベースのアンソニー・ジャクソン、ドラムスのサイモン・フィリップスと組んだトリオ・プロジェクトの新しいアルバムは「VOICE」と「MOVE」に続く3枚目です。私はすべて買い求めました。その昔はよくCDを買っていたんですが、最近ではめずらしい気もします。まず、曲の構成は以下の通りです。

  1. ALIVE
  2. WANDERER
  3. DREAMER
  4. SEEKER
  5. PLAYER
  6. WARRIOR
  7. FIREFLY
  8. SPIRIT
  9. LIFE GOES ON


ノッケのアルバムのタイトル曲が何と16分の27拍子で圧倒されます。終盤に向けて、リリカルなナンバーも取り入れ、各曲の完成度が高い上に、アルバムとしてもとても完成度が高くなっています。このトリオのアルバムとしては2作目の「MOVE」よりも、最初の「VOICE」の方を私は評価していたのですが、文句なく3作目にして上原ひろみの代表作となるアルバムと言えます。どうでもいいことながら、山中千尋がホーンも入れたグループで録音したアルバム「Somethin' Blue」を来月リリースすることになっていて、大いに楽しみにしているんですが、私としてはいまだに山中千尋の代表作はヴァーヴでのメジャー・デビューのアルバム「Outside by the Swing」だと思っていたりします。その意味で、上原ひろみの「進化」に私は大いに注目しています。ジャズファンを自任するのあれば、何としてでも聞いておくべきアルバムのひとつだと思います。

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2014年06月15日 (日) 11:39:00

今週のアルバムはキース・ジャレット「ノー・エンド」

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キース・ジャレット「ノー・エンド」を聞きました。1986年に録音された多重演奏モノで、ギターとベースが中心です。音楽ジャンルとしてはジャズではありません。ですから、ジャズ・ピアニストとしてのキース・ジャレットが好きだというファンはこのアルバムまで聞いてみる必要はないかと思います。私のようなヒマ人か、あるいは、ジャズという音楽ジャンルを超えて、音楽家や芸術家として、あるいは、単なる人間としてのキース・ジャレットをよりよく知りたいというファン向けかという気がします。私は買うんではなく、図書館で借りて聞きました。ご参考まで。
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2014年06月01日 (日) 11:48:00

今週のジャズ鑑賞は西山瞳ピアノソロ「クロッシング」

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今週のジャズ鑑賞のアルバムは西山瞳のピアノソロで「クロッシング」です。昨年2013年11月にリリースされています。何はさて置き、曲目構成は以下の通りです。

  1. Monochrome Flowers
  2. A.J. Crossing
  3. からたちの花
  4. Giraffe's Dance
  5. めぐり逢い
  6. That Day
  7. Il Tuo Amore
  8. 錦の館
  9. Paradigm Shift, Dimension Shift
  10. Le Vase de Sable
  11. Call
  12. 死んだ男の残したものは
  13. 月下に舞う


このピアニストの初めてのピアノソロによるアルバムです。日本人の女性ピアニストですから、当然比較の対象は上原ひろみや山中千尋になるべきなんですが、ちょっとジャズの傾向が違うので私のこのブログではパスします。キレイに弾こうとしているのはよく判りますが、流麗ではあっても迫力不足と言え、BGMでシャラシャラと流す音楽だという気がします。私がジャズに求めているピアノではありません。もっとも、世界ではジャズ・ピアノとして通用しなくても、こういったピアノを好きな日本人はいっぱいいると思います。このピアニストのホームページを拝見すると、昨年2013年にいくつかアルバムを出しているようで、実は、全部聞いたわけではないので断言するのは少し憚られますが、このピアニストのアルバムの中で、私が聞いたうちでは2006年のデビュー作「キュービウム」を超えるアルバムには残念ながらまだ接していません。
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2014年05月25日 (日) 11:12:00

今週のジャズは木住野佳子「ふるさと -Tribute to Japan-」と「Hope」

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今週のジャズは木住野佳子「ふるさと -Tribute to Japan-」と「Hope」です。取りあえず、収録曲は以下の通りです。

  • ふるさと - Tribute to Japan -
    1. 故郷
    2. 上を向いて歩こう
    3. 朧月夜
    4. 浜辺の歌
    5. リンゴ追分
    6. 早春賦
    7. さくらさくら
    8. 赤とんぼ
    9. 冬の夜
    10. ちいさい秋みつけた
    11. 見上げてごらん夜の星を
    12. かえり道
  • HOPE
    1. HOPE
    2. 飛翔
    3. 虹のしずく
    4. Meridienne
    5. Tiny Flower
    6. 牛とカタツムリ
    7. 蝶の夢 written
    8. If I Fell
    9. hikari
    10. リベルタンゴ
    11. Inori


まず、「Hope」という曲については、秋吉敏子がジャズとしてはとてもめずらしくシングルCDで出していることが有名です。谷川俊太郎が歌詞を提供し、秋吉敏子の長女である Monday 満ちるがボーカルを担当しています。ボーカルなしのピアノ・トリオによる演奏だけで、曲名と同じアルバムも出ています。私は聞いたことがあります。その秋吉敏子の有名な「Hope」と、このアルバムに収録されている「HOPE」は別の曲のようです。アルバムのライナー・ノートを見る限り、アルバムに収録されている「HOPE」は木住野佳子の作曲らしいです。私も聞き比べてみました。誠に失礼ながら、同じ日本人女性ジャズ・ピアニストとは言え、秋吉敏子と木住野佳子では年齢とともにピアニストとしての格が2-3ランクくらい違いますから、絶対に知らなかったはずはないのに、どうして木住野佳子が後出しで、こんなややこしいことをしたのかは私には不明です。
前置きが長くなりましたが、それはともかく、非常に静かで余りアドリブのないアルバムに仕上がっています。ヒーリングとかバラード系が多いので、例えば、あのコルトレーンだってインパルスから出した「Ballads」ではほとんどメロディ・ラインをなぞるだけのアルバムを出していますし、私を含めて日本でも愛好家がかなり多いと感じています。キース・ジャレットにも「The Melody at Night, with You」なんてアルバムもあります。ですから、ヒーリング系のこういったアルバムも好きなジャズファンはかなりいそうです。木住野佳子はビル・エバンス系のピアニストだと思っていましたが、この2枚のアルバムを聞く限り、少し違う印象を持つかもしれません。でも、非常に都会的なセンスのよさを感じるという点については同じかもしれません。
私も高校生のころは2-3日前から体調を十分に整えて気合を入れてコルトレーンを聞いたりしていましたが、今では読書のBGM的に静かな夜にジャズを聞くこともめずらしくありません。ただし、「ふるさと -Tribute to Japan-」については、同じような趣旨のアルバムがヨーロピアン・ジャズ・トリオが「Japanesque」と題して出していますので、コチラもオススメです。下の動画は YouTube にアップされているものです。

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2014年05月18日 (日) 11:16:00

今週のジャズ鑑賞はケニー・バロンのソロピアノ

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昨年リリースされたケニー・バロンのソロピアノを収めたCD2枚です。2枚組のCDではなく、あくまで別の独立したCD2枚として発売されています。一応、上の Beautiful Love が vol.1 で、下の My Funny Valentine が vol.2 ということになっています。アルバムの曲目構成は以下の通りです。

  • Beautiful Love
    1. Beautiful Love
    2. Body and Soul
    3. Up Jumped Spring
    4. Don't Explain
    5. Well You Needn't
    6. Skylark
    7. Autumn Leaves
    8. Love Walked In
    9. Memories of You
    10. Lullabye
  • My Funny Valentine
    1. Summertime
    2. Have You Met Miss Jones?
    3. Black Orpheus
    4. Embraceable You
    5. Mack the Knife
    6. Calypso
    7. Fly Me to the Moon
    8. Monk's Dream
    9. I Thought about You
    10. My Funny Valentine


誠に申し訳ないながら、私はケニー・バレルのピアノにはそれほど馴染みがなく、評価もボチボチだったんですが、このアルバムは2枚とも聞いてみました。これまた、悪いんですが、ボチボチの評価は変わりませんでした。でも、これだけスタンダード曲を素直に弾いていますので、日本人的には好きそうなアルバムだという気がします。私の場合は、BGMのようにこのアルバムを聞いていて、ジャズらしい緊張感を求めるわけではないんですが、こういったジャズも年齢とともに好きになったような気がします。また、ジャズのアルバムでは必ずしも重視されるわけではありませんが、とっても高音質です。2枚とも高音質ソフト部門で Jazz Japan Award 2013 を受賞しています。
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2014年05月11日 (日) 11:37:00

fox capture plan の セカンド・アルバム BRIDGE を聞く

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fox capture plan の セカンド・アルバム BRIDGE を聞きました。恥ずかしながら聞いたことのないグループでしたが、ピアノ・トリオです。まず、このアルバムの曲目構成は以下の通りです。よく分からないんですが、すべてオリジナル曲なんではないかと思います。

  1. Attack on fox
  2. RISING
  3. Bridge #1
  4. Far out
  5. 閉ざされた青い空間
  6. Bridge #2
  7. Pictures
  8. 3rd Down (Alternate Take)
  9. Bridge #3
  10. Teardrop


どうして知ったかというと、Jazz JapanAward 2013 の ニュー・スター部門に桑原あい THE SIXTH SENSE とともに選ばれましたので聞いてみた次第です。どうでもいいことですが、THE SIXTH SENSE は Award 2013 が発表される前の2014年1月26日にこのブログで取り上げています。なお、セカンド・アルバムというくらいですから、ファースト・アルバムがあり、trinity というタイトルで、私も聞いてみました。なぜか、どちらのアルバムも40分くらいで、今ではCD1枚1時間もめずらしくないご時世に、昔のLP並みの演奏時間だったりします。
で、やっぱり、カッコいいです。私の知る限り、Re-Trick や J.A.M と似たカンジで、ジャズといえばジャズかもしれませんが、クラブ音楽でもあり、ロックと見なす人は少なそうですが、その昔のフージョンという気もします。以下は、ご参考まで、YouTube にアップされている動画です。アルバムの1曲めと2曲めです。カッコよさを実感できます。



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2014年05月05日 (月) 18:39:00

Tord Gustavsen カルテットによる The Well を聞く

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ごく最近の新譜というわけでもないんですが、ピアニストのトルド・グスタフセンがテナー・サックスを含むカルテットのアルバム The Well を2012年に出しています。このピアニストのアルバムはトリオしか聞いたことがなかったんですが、なかなかの出来栄えだと受け止めています。北欧のピアニストらしい仕上がりです。私が高校生のころに夢中になったコルトレーンなどのバリバリ吹くワンホーン・カルテットとはまったく違う趣きで、あくまでピアノ・トリオにホーンが寄り添うイメージです。それはそれで一聴に値します。アルバムの構成は以下の通りです。

  1. Prelude
  2. Playing
  3. Suite
  4. Communion
  5. Circling
  6. Glasgow Intro
  7. On Every Corner
  8. The Well
  9. Communion, Var.
  10. Intuition
  11. Inside


YouTube にアップされた動画です。とてもよく雰囲気が伝わってきます。

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2014年02月22日 (土) 22:51:00

寒い土曜日に出歩いて「Jazz Jpan, vol.43」を買い求める

このところ、寒い日が続いていて、我が家や私の職場の周辺では、今週後半は雪こそ降りませんでしたが、先週末に降った雪がまだ完全には融け切らずに道端に残っていたりします。でも、今日は午前中こそいつもの通り室内プールで泳いでいましたが、午後からは出かけました。新宿あたりをうろついて、昨日発売になったばかりの「Jazz Japan, vol.43」を買い求めました。実は、まだ読んでいなかったりします。今は、チック・コリアのピアノ・トリオを聞いています。ゆったりと過ごす週末の夜更けです。

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「お出かけの日記」と「音楽鑑賞の日記」で迷って、結局、後者にしました。
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2014年02月16日 (日) 17:48:00

ウェイン・ショーター「ウィズアウト・ア・ネット」を聞く

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ウェイン・ショーター「ウィズアウト・ア・ネット」を聞きました。ブルー・ノートから出ています。どうして聞いたかというと、私が毎月購読しているヤマハの「Jazz Japan」の Award 2013 で Album of the Year を授賞されたからです。去年の今ごろの2月にこのアルバムが出たのは知っていて、それなりに注目しないでもなかったんですが、さすがに80歳を超えるジャズ・プレーヤーですから、なんとなく等閑視していたのが事実です。まさか、昨年の Album of the Year に選ばれるとは想像もしませんでした。収録曲は以下の9曲です。

  1. Orbits
  2. Starry Night
  3. S. S. Golden Mean
  4. Plaza Real
  5. Myrrh
  6. Pegasus
  7. Flying Down to Rio
  8. Zero Gravity to the 10th Power
  9. (The Notes) Unidentified Flying Objects


1曲めはマイルス・デイビスのクインテットのころに録音していますし、4曲めはウェザー・リポートのころの曲です。聴き比べたわけではありませんが、もともと理屈っぽい音楽だった気がしないでもありませんが、さらに線が細いと感じてしまいました。肺活量を必要とされる管楽器奏者の年齢的な限界かもしれません。あるいは、私の方で勝手にそう思って聞いているだけかもしれません。2011年11月27日にソニー・ロリンズの「ロード・ショウズ vol.2」を取り上げましたが、私は元気よく吹くだけがテナー・サックスとは思いませんし、線が細くてもウェイン・ショーターのようにみなぎる緊張感を表現できるジャズ・ミュージシャンはそれほど多くないと思います。下の動画の Orbits は私にとってはもっとも印象的な曲のひとつでした。

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2014年01月26日 (日) 17:19:00

桑原あいの新しいアルバム「THE SIXTH SENSE」を聞く

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桑原あいの2枚めのアルバム「THE SIXTH SENSE」を聞きました。トリオ・プロジェクト第2弾です。まず、曲の構成は以下の通りです。

  1. PAPERS
  2. LOST "ABILITY"
  3. INTUITION -your sixth sense-
  4. CLOCKLIKE DROPS OF WATER
  5. AUGURY, WAVES, DIVE!
  6. ONE DAY AFTER PREDICTION DREAM
  7. BRAINWORK
  8. METHOD FOR...
  9. LABORATORY


アルバム名も、曲名も、ほぼ大文字で統一したのは、世紀の変わり目あたりに同じタイトル、すなわち、The Sixth Sense というホラー映画があったのを意識したのかもしれません。ブルース・ウィリスの主演だった記憶があります。
それはともかく、デビュー・アルバムの「from here to there」が上原ひろみをかなり意識して作られた気がしたのに対して、この2枚目はかなり物足りない印象です。これが桑原あいの個性だと言われればそれまでなんですが、ジャズのピアニストとしてはどうかという気もします。エレクトーン出身のピアニストにしてはタッチがクリアだったんですが、うまく表現できないものの、何だかモヤモヤした演奏に聞こえてしまいました。アルバムとしてのまとまりにも欠ける印象です。あまりオススメしません。
下は YouTube にアップされていたトレイラです。

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2013年12月23日 (月) 18:14:00

ジャケットにひかれるジャズのクリスマス・ソングを集めたアルバム

一昨日からクリスマス特集の3部作で、今日はジャズのクリスマス・ソングを集めたアルバムを聞きました。ブルー・ノートから一昨年に出ています。私はお近くの図書館で借りました。CD2枚組で、収録曲とアーティストは以下の通りです。

  • Disc-1
    1. Vauncing Chimes - Bobby Watson and Horizon
    2. Silent Night - Stanley Jordan
    3. The Christmas Song (Merry Christmas To You) - Lou Rawls
    4. I'll be Home for Christmas/Sleigh Ride - Eliane Elias
    5. Winter Wonderland - Chet Baker
    6. A Merrier Christmas - Benny Green
    7. A Merrier Christmas - Dianne Reeves
    8. O Tannenbaum - John Hart
    9. Jingle Bells - Count Basie
    10. Chipmunk Christmas - John Scofield
    11. God Rest Ye Merry Gentlemen - Joey Calderazzo
    12. Silent Night - Benny Green
    13. Little Drummer Boy - Rick Margitza
  • Disc-2
    1. Cool Yule - Kurt Elling
    2. Santa Claus Is Coming to Town - Pat Martino
    3. Jingle Bells - Dianne Reeves
    4. I've Got My Love to Keep Me Warm - Elaine Elias
    5. Blue Christmas - Bob Dorough
    6. You're a Mean One Mr. Grinch - Fareed Haque
    7. Santa Baby - Javon Jackson
    8. Be-Bop Santa Claus - Sweet Daddy Lowe and The Blue Note ad hoc Orchestra
    9. I'd Like You for Christmas - Judi Silvano
    10. Adeste Fideles/Little Drummer Boy- Jacky Terrasson
    11. Zat You Santa Claus - Benny Green feat. Miles Griffith
    12. Cristo Redentor - Bobby Watson, Jack Walrath
    13. Peace on Earth - Rachelle Ferrell
    14. Christmas Is Here - Charlie Hunter
    15. Carol of the Bells - Joe Lovano


私は普段からジャズを聞いており、他の音楽はともかく、ジャズについてはそれなりの緊張感を重視するんですが、さすがにクリスマス・ソングについてはゆったりと流れるのがいいです。なお、このアルバムのいい点はジャケットにひかれることです。ゆったりと音楽を聞きながらジャケットをながめるのも一案でしょう。

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なお、中身の音楽を聞いたわけではないんですが、単にジャケットにひかれるという点では、下のアルバムもいいセン行っているような気がします。左右の違いはあるものの、片足を上げるのは日本では「まいっちんぐマチコ先生」の決めのポーズですから悪くありません。ただ、サンタのプレゼントにテナー・サックスが入っているので、上のジャケットの方に軍配を上げておきます。

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何はともあれ、
メリー・クリスマス!
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2013年12月01日 (日) 17:48:00

小曽根真とゲイリー・バートンのデュオ「タイム・スレッド」を聞く

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収録曲は以下の通りです。最後の曲がスタンダードである以外はすべて小曽根の作曲になるオリジナルだそうです。

  1. Fat Cat
  2. Stompin' At B.R.C.
  3. Lee's Party
  4. Sol Azteca
  5. Italpark
  6. Hearts in Langenhangen
  7. Popcorn Explasion
  8. Time Thread (For Bill Evans)
  9. Suite One Long Day in France Part I One in The Morning - I Hear a Trouble!
  10. Suite One Long Day in France Part II Cordon Bleu
  11. Suite One Long Day in France Part III Deux Petites Voitures Francaises - The Concert
  12. I Hear a Rhapsody


今年の5月か6月くらいに出た新譜ですが、小曽根真とゲイリー・バートンのデュエットになる「タイム・スレッド」を聞きました。ピアノとバイブのこの2人のデュエットは、すでに3作目で、「ファイス・トゥー・フェイス」と「Virtuosi」が前作になります。9局目から11曲めの組曲は、私には意味が分かりませんでした。第55回グラミー賞を授賞されたチック・コリアとゲイリー・バートンのデュエット「ホット・ハウス」と聞き比べるのも一興かもしれません。いずれにせよ、我が国を代表するピアニストの新譜です。ジャズファンを自任するのであれば聞いておくべきです。

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2013年11月10日 (日) 17:32:00

山中千尋「モルト・カンタービレ」を聞く

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我が国が誇る女性トップ・ジャズ・ピアニストのひとり、山中千尋の新しいアルバム「モルト・カンタービレ」を聞きました。前のアルバム「ビコーズ」ではビートルズを取り上げ、今回はクラシックです。モーツァルトの「トルコ行進曲」やベートーベンの「エリーゼのために」、リストの「愛の夢」などが取り上げられていますが、ハッキリ言って50年前からやられていることで、オイゲン・キケロやジャック・ルーシェなどが、山ほどアルバムを出していますから、企画としてはビートルズもクラシックも、何の変哲もなく新規性も皆無と考えるべきです。さらに、多くのジャズ・ピアニストは幼少時にクラシックから始めているわけであり、ルーツとしてクラシックを強調しても、ほとんどのピアノ・ファンは騙されないと思います。従って、ジャズ・ピアノですから当然といえば余りにも当然ですが、アルバムの評価は演奏そのものということになります。評価は分かれるでしょうが、私はそれほど感激しませんでした。特に、2曲めのモーツァルト「トルコ行進曲」の出来が悪いと受止めました。6局目のリスト「愛の夢」なんかはまずまずです。他の曲でもアレンジがしっくり来ません。昨年のアルバム「アフター・アワーズ 2」の方がよかったかもしれません。私は今でもこのピアニストのアルバムとしては、マイナー・レーベルで最後の「マドリガル」からメジャー・デビューした最初の「アウトサイド・バイ・ザ・スウィング」のころ、すなわち、2004-05年ころがもっとも出来がよかった気がします。少し上原ひろみと差がついた気がします。でも、2人の日本人女性ジャズ・ピアニストに関する結論を出す前にライブ盤を聞いてみたい気がします。



上の動画は、アルバムの販売元の UNIVERSAL MUSIC JAPAN がアップロードしている動画は下の通りです。このアルバムの限定盤DVDダイジェストだそうです。また、下の画像は山中千尋が最近出版したエッセイの表紙です。『ジャズのある風景』(晶文社) というタイトルです。見れば分かると思います。近くの図書館に置いてありましたので借りてみました。誠に無責任ながら、まだ読んでいません。悪しからず。

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2013年10月27日 (日) 17:04:00

チック・コリア「ヴィジル」を聞く

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チック・コリア「ヴィジル」を聞きました。ジャケットは上の通り、趣味にもよりますが、私から見れば、やや出来の悪いスペース・オペラの場面みたいです。アルバムの収録曲は以下の7曲で、すべてチック・コリアのオリジナルです。

  1. Galaxy 32 Star 4
  2. Planet Chia
  3. Portals to Forever
  4. Royalty
  5. Outside of Space
  6. Pledge for Peace
  7. Legacy


私がチッコ・コリアのアルバムの中で最初に買ったのは「リターン・トゥー・フォレバー」でした。当時はCDなんてものはなく、LPでした。今でもこのアルバムのCDは持っていますし、ウォークマンにも入っています。この「ヴィジル」でも、1曲目からバンドとしてのリターン・トゥー・フォレバーやエレクトリック・バンドを思い出させるようなノリの曲で始まり、2曲目はいかにもといったスペイン風の曲だったりします。5曲目にボーカルが入っています。アルバムの「リターン・トゥー・フォレバー」でも What Game Shall We Play Today? でボーカルが入っていた気がします。チック・コリアが好きで、特に、「リターン・トゥー・フォレバー」に思入れのあるジャズ・ファンは何としても聞いておくべきです。何ともカッコいいです。
下の動画は、Blue Note Tokyo が今年9月のチック・コリアの演奏向けにアップした宣伝用のトレイラです。曲は Galaxy 32 Star 4 だと思います。

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2013年10月20日 (日) 18:04:00

ハクエイ・キム「ボーダレス・アワー」を聞く

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去る7月10日にリリースされたハクエイ・キム率いるトライソニークの最新アルバム「ボーダレス・アワー」を聞きました。トライアソニークとしてはセカンド・アルバムだろうと思います。収録曲はすべてハクエイ・キムのオリジナルで以下の通りです。

  1. Intro
  2. Jackie on the Run
  3. Parallel Blues
  4. A Clockwork Rock
  5. A Requiem
  6. The Gateway
  7. Mesopotamia
  8. Antikythera Mechanism
  9. On the Horizon
  10. Monolith


本作でハクエイ・キムはピアノだけでなく、神奈川工科大学の研究チームが開発した新型の電気鍵盤楽器 Neovichord を使用しており、モダン・ジャズにとどまらず、プログレッシブ・ロックの領域まで踏み込んでいます。特に2曲めが秀逸です。オススメのアルバムです。
下は YouTube にアップされているトレイラの動画です。

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2013年09月29日 (日) 17:49:00

キース・ジャレット・トリオの新譜「サムホエア」を聞く

今週聞いたジャズは私の好きピアノ・トリオです。

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キース・ジャレット・トリオ「サムホエア」です。今さら言うまでもありませんが、キース・ジャレットがピアノ、ベースはゲイリー・ピーコック、ドラムスはジャック・デジョネットです。録音は2009年7月にスイスにてライブの収録です。アルバムの構成は以下の通りです。

  1. Deep Space/Solar
  2. Stars Fell on Alabama
  3. Between the Devil and the Deep Blue Sea
  4. Somewhere/Everywhere
  5. Tonight
  6. I Thought About You


アルバムのタイトルに取られている曲が4局目のバーンスタインの作になる曲なんですが、実は、私が高校生くらいですから35-40年くらい昔、今のキース・ジャレット・トリオが結成される前のアメリカン・クインテットからホーンを除いたトリオで「サムホエア・ビフォー」というアルバムが発売されています。セピア色のノスタルジックな写真をジャケットに貼っていて、私はこのLPを持っていました。1曲目がボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジ」でした。大好きな曲で、今でもウォークマンに入っています。
実は、この2つのアルバムを混同していて、先週になって違うんだということをを知り、とても慌てて入手しました。録音が2009年ですから、とっても最新のアルバムというわけではありませんが、その前に私が入手したキース・ジャレットのアルバムは2011年の「リオ」でしたので、ライブを収録したトリオのアルバムということもあり、私からすれば是非とも聞くべきアルバムと言えます。音楽の完成度や仕上がりという点ではキース・ジャレット・トリオからすればやや抑制されている感じもして、標準的と言えるんでしょうが、私のようなジャズ・ファン、特に、ジャズ・ピアノを好きな人間は必ず聞いておくべきアルバムです。その意味でオススメです。
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2013年09月23日 (月) 17:09:00

ラザール・ベルマンのピアノによる「リスト: 巡礼の年」を聞く

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ようやく図書館の予約の順番が回って来ましたので、ラザール・ベルマンのピアノによる「リスト: 巡礼の年」を聞きました。1977年レコーディングの3枚組です。アルバムの構成は以下の通りです。

[CD 1]
巡礼の年 ・ 第1年《スイス》 S160
1. ウィリアム・テルの聖堂
2. ワレンシュタットの湖で
3. 田園曲
4. 泉のほとりで
5. 夕立
6. オーベルマンの谷
7. 牧歌
8. ノスタルジア (ル・マル・デュ・ペイ)
9. ジュネーヴの鐘

[CD 2]
巡礼の年 ・ 第2年《イタリア》 S161
1. 婚礼
2. 物思いに沈む人
3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
4. ペトラルカのソネット 第47番
5. ペトラルカのソネット 第104番
6. ペトラルカのソネット 第123番
7. ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
《ヴェネツィアとナポリ》 S162 - 《巡礼の年》 ・第2年補遺
8. ゴンドラを漕ぐ女
9. カンツォーネ
10. タランテラ

[CD 3]
巡礼の年 ・ 第3年 S163
1. アンジェルス!守護天使への祈り
2. エステ荘の糸杉に 第1番〈悲歌〉
3. エステ荘の糸杉に 第2番〈悲歌〉
4. エステ荘の噴水
5. 哀れならずや [スント・ラクリメ・レールム] (ハンガリーの施法による)
6. 葬送行進曲
7. 心を高めよ [スルスム・コルダ]

言うまでもありませんが、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋) を読んでインスパイアされて聞いたものです。上のジャケットは国内盤のデザインなんですが、しばらく廃盤になっていたものの、輸入版が売切れ続出なもので、5月半ばにユニバーサル・ミュージックから再発売しています。私は最近まで再発売を知らずに図書館の予約を待ち続けていました。第1年スイスの8局目の「ル・マル・デュ・ペイ」が『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の重要なモチーフのひとつとして登場します。私はジャズ中心に聞いていて、こういったクラシックは専門外なので、単に「聞いた」というだけで終わりにします。のんびりした3連休でした。
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2013年06月02日 (日) 13:57:00

Coffee Break Jazz Ballad を聞く

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Coffee Break Jazz Ballad を聞きました。予約してあった順番が回って来たわけです。聞いてみて、このシリーズの中ではもっとも出来がいい、と言うか、私にあっている気がします。収録曲は以下の通りです。

  • Disc 1
    1. The Nearness of You/Norah Jones
    2. I'm Glad There Is You/Duke Pearson
    3. In a Sentimental Mood/Dianne Reeves
    4. Every Generation/Ronnie Laws
    5. Moon River/Cassandra Wilson
    6. You and I/Traincha
    7. My One and Only Love/Hank Jones
    8. I Can't Get Started/Cannonball Adderley
    9. Prelude to a Kiss/Horace Parlan
    10. My Foolish Heart/Holly Cole
  • Disc 2
    1. It Never Entered My Mind/Nancy Wilson
    2. All the Way/Lee Morgan
    3. I Fall in Love Too Easily/Chet Baker
    4. Gone with the Wind/George Shearing
    5. What a Difference a Day Makes/Julie London
    6. Body and Soul/Art Pepper
    7. That Old Feeling/Dinah Shore
    8. Everything Happen to Me/Donald Byrd
    9. 'Round Midnight/Sarah Vaughan
    10. Solitude/Duke Ellington


やっぱり、Mal Waldron の "Left Alone" は収録して欲しかった気がします。もちろん、アルトサックスは Phil Woods です。さらに、出来ることであれば、Coltrane のアルバム Ballads の中からも何か入っていればさらによかった気がします。もしも日本人ジャズメンからというのであれば、Re-Trick の新しいアルバム re: Re-Trick から青山佳代をフィーチャーした "Beautiful Black" なんかはいかがでしょうか。
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2013年03月24日 (日) 11:39:00

Coffee Break Jazz Piano を聞く

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図書館で予約してあった順番が回って来ましたので、Coffee Break Jazz Piano を聞きました。取りあえず、収録曲とアーティストは以下の通りです。

  • disc 1
    1. Take the 'A' Train/Phineas Newborn Jr.
    2. Los Ojos Alegres (The Happy Eyes)/Duke Pearson
    3. Paulistana/Eliane Elias
    4. Gigabyte/Jeff Lorber
    5. Pisces/Bobby Lyle
    6. Whiplash/Earl Klugh & Bob James
    7. Love Is Losing Game/平戸祐介
    8. Maiden Voyage/Everything in Its Right Place/Robert Glasper
    9. Ruby My Dear/Thelonious Monk
    10. Moon River/Beegie Adair
  • disc 2
    1. Besame Mucho/The Three Sounds
    2. Caravan/Duke Ellington
    3. What Is This Thing Called Love?/George Shearing
    4. Congalegre/Horace Parlan
    5. Pannonica/Chick Corea
    6. Whisper Not/Ray Bryant
    7. Stella by Starlight/Kenny Drew
    8. Violets for Your Furs/Jutta Hipp & Zoot Sims
    9. Autumn in New York/Bill Charlap
    10. As Time Goes By/Bill Evans


さすがに、平戸祐介が quasimode のピアニストだということぐらいは知っていますが、disc 1 に収録された曲を弾いているピアニストの中には不勉強にして存じ上げないジャズメンも何人かいます。また、誠に失礼ながら、我が国を代表するジャズ・ピアニストであれば小曽根真であるべきです。せめて、上原ひろみか山中千尋、はたまた秋吉敏子あたりかもしれません。松永貴志でもいいような気もします。このあたりは何ともいえません。昨夜見た映画「横道世之介」では峰厚介のテナー・サックスが流れていました。ナベサダのアルトの方が有名なんでしょうが、映画ですから有名なジャズの演奏を主眼にしているわけでないことは理解しています。
バド・パウエルが入っていないのも理解できません。後、私の好み以外の何物でもないんですが、キース・ジャレットとハービー・ハンコックは落として欲しくなかった気がします。「処女航海」を収録するんであれば、ハンコックのピアノが聞きたかったジャズ・ファンは少なくないでしょう。ハンコックのオリジナルの演奏ではホーンが入っているのがよくなかったのかもしれません。さらに、欧州系のピアニストも捨てがたいものがあります。ヨーロピアン・ジャズ・トリオとか、エンリコ・ピエラヌンツィやヤン・ラングレンなどです。もしかしたら、ケニー・ドリューで代用しているのかもしれません。

3月3日付けのエントリーで取り上げた Coffee Break Jazz のシリーズを聞いていて、どれか忘れたんですが、アントニオ・カルロス・ジョビンの「3月の水」 Águas de marçoを米国人がフランス語で歌っているトラックがありました。それを日本人に聞かせているわけです。厳しいブラジルの夏を乗り切った後の「3月の水」、名詞を羅列した歌詞です。日本人では菊地成孔が演奏しているのを聞いた記憶がありますが、このフランス語を聞いて、このシリーズはジャズというものに対して大いなるカン違いをしている気がしたことを思い出しました。
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2013年03月20日 (水) 19:48:00

ゆったり過ごす休日にコールドプレイの「マイロ・ザイロト」を聞く

今日は雲が多いながらも、夕方まではまずまずいいお天気で、気温もそれなりに上がりました。私は週末にはプールに泳ぎに行くことが多いんですが、今日は午前中は読書してゆったり過ごします。朝から読んでいたのは世銀のエコノミストであるミラノヴィッチ教授の『不平等について』という本で、午後からはカーネマン教授の『ファスト & スロー』上下が用意できたとの連絡を受けて、かなり遠くの図書館に自転車を飛ばして引き取りに行きました。

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読書感想文ばかりを最近並べましたので、今日は上のジャケットのCDを聞いた感想です。コールドプレイの「マイロ・ザイロト」です。我が家にあるコールドプレイのCDは「マイロ・ザイロト」のほかは「美しき生命」だけで、実は、私はアルバムとしての出来は「美しき生命」の方を評価しているんですが、主たる理由は「マイロ・ザイロト」の日本版にライブ音源でボーナストラックとして3曲加えられているのがカップリングとして評価を下げているだけで、それぞれの曲を音楽として評価すれば、「マイロ・ザイロト」も特に1曲めのタイトル曲などは大好きです。でも、やっぱり「美しき生命」のタイトル曲の方が評価は高いかもしれません。いずれにせよ、世界的にメチャメチャ売れているバンドですから、当然ながらとても高い水準の音楽が楽しめます。

帰り道でスニーカーの靴ひもを買い求めました。長時間、自転車に乗っていると右の靴ひもがチェーンに巻き込まれることがありボロボロになってしまいました。
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2013年03月03日 (日) 11:52:00

Coffee Break Jazz はどこまでジャズか?

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EMI ジャパンから Coffee Break Series として、ジャズ以外にもボサノバやハワイアンなどをシリーズ化したCDが発売されています。もともとは主婦層の間で話題を呼び、デジタル配信ジャズコンピで異例の大ヒットを記録した選曲をCD化したらしいんですが、2011年ころからかなり多くのCDが発売されています。CDとしても2枚組2000円足らずというお値段もあってヒットを続けているようです。ということで、遅ればせながら流行は押さえておくのが私の主義ですので、近くの図書館で借りてCD6枚一気に聞きました。収録曲についてはあまりに多くなりますので割愛しますが、Coffee Break Jazz と称しながら、中身はジャズではないと受け止めました。ほとんどが歌詞付きの曲で、それはそれでいいんですが、ライナーノートにも歌っている人は「どこそこの国のポップ・シンガー」と紹介されていたりして、どうもジャズかどうか怪しい気がします。あえて、誤解を恐れずに具体的に示すと、日本でいえば平原綾香さんのような歌手なんではないかと想像しています。彼女のおじいさんはジャズ・シンガーといえますが、彼女自身はジャズ・シンガーではないと私は考えています。

基本的に、「ジャズとはカッコいいものである」というコンセプトがにじみ見えて、決して悪い印象ではないんですが、緊張感を求める私のようなジャズ・ファンには少し物足りなく感じられます。でも、基本は BGM でしょうから、軽く流して別の作業をするにはいい選曲なのかもしれません。
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2013年02月24日 (日) 10:12:00

懐かしのアメリカン・ポップス Carpenters 40/40 を聞く

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懐かしのアメリカン・ポップス、カリフォルニア・サウンドで1970年代にヒットを飛ばしたカーペンターズのベスト・アルバムが2009年に Carpenters 40/40 として発売されています。結成40周年で40曲を収録したという意味のようで、2枚のCDに20曲ずつ収録されています。近くの区立図書館で借りて聞きました。収録曲は以下の通りです。

  • disk 1
    1. Yesterday Once More
    2. Superstar
    3. Rainy Days and Mondays
    4. Top of the World
    5. Ticket to Ride
    6. Love Is Surrender
    7. Maybe It's You
    8. Reason to Believe
    9. Where Do I Go from Here
    10. This Masquerade
    11. It's Going to Take Some Time
    12. One More Time
    13. Those Good Old Dreams
    14. For All We Know
    15. Crystal Lullaby
    16. I Believe You
    17. (They Long to Be) Close to You
    18. Theme from Bless the Beasts and Children
    19. All You Get from Love Is a Love Song
    20. Calling Occupants of Interplanetary Craft (The Recognized Anthem of World Contact Day)
  • disk 2
    1. I Need to Be in Love
    2. Now
    3. Solitaire
    4. Please Mr.Postman
    5. Hurting Each Other
    6. I Won't Last a Day Without You
    7. Sweet, Sweet Smile
    8. A Song for You
    9. Ordinary Fool
    10. When You've Got What It Takes
    11. Goodbye to Love
    12. Your Baby Doesn't Love You Anymore
    13. Sing
    14. Baby It's You
    15. Let Me Be the One
    16. Only Yesterday
    17. Jambalaya (On the Bayou)
    18. Touch Me When We're Dancing
    19. We've Only Just Begun
    20. When It's Gone (It's Just Gone)


大雑把に私はいわゆる団塊の世代から10歳余り下で、団塊の世代では洋楽といえば圧倒的にビートルズでした。その後、年齢が下がって1970年代のアメリカン・ポップスやフォークだと、このカーペンターズとサイモン & ガーファンクルなどが、また、プログレッシブなブリティッシュ・ロックなんかだとレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ピンク・フロイドなどが流行ったんではないかと思います。私は英語の歌詞を十全に理解できるだけの語学力がなく、インストだけのジャズに走りましたが、カーペンターズはそこそこ好きでした。もっとも、あれだけヒットしたんですから、好きでなくても耳に残っているんではないかと思います。
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2013年02月11日 (月) 11:39:00

チャールス・ロイドの古い古いアルバム「フォレスト・フラワー」を聞く

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先日、東大の先生と打合せをするために本郷の喫茶店に入ったんですが、まごうことなく、チャールス・ロイドの「フォレスト・フラワー」の最初の曲である「フォレスト・フラワー、日の出」がかかっていました。ということで、思い出して聞いてみました。50年近くも昔の1966年9月モンタレー・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音です。
当時の時代背景からして、ジャズというよりもロックとフリー・ジャズを混ぜ合わせたような音楽が主流だったんでしょうが、まずまず、このアルバムはジャズらしい音楽を流しています。ゆったりと遅めのテンポで、ほとんどノーリズムのように聞こえます。さすがに、リズムセクションは豪華なもので、ピアノがキース・ジャレット、ベースはセシル・マクビー、ドラムスがジャック・デジョネットですから、後のジャズ・シーンを牽引する秀英達といえます。すっかり忘れ去られてしまいましたが、このころ、チャールズ・ロイドはジャズとしてはめずらしく何枚かのアルバムでヒットを飛ばしていて、その中でもこの「フォレスト・フラワー」は彼の最大のヒットではなかったかと記憶しています。2曲めのキース・ジャレットのピアノ・ソロに飛行機の爆音がかぶさっているのも、ジャズ祭でのライブ録音のハプニングといえます。

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2013年02月03日 (日) 11:48:00

J.A.M の最新アルバム「Jazz Acoustic Machine」を聞く

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SOIL & "PIMP" SESSIONS からスピンオフしたピアノ・トリオ J.A.M の最新アルバム Jazz Acoustic Machine を聞きました。昨年9月の発売です。どうして聞いたのかというと、私自身は SOIL & "PIMP" SESSIONS はそれほど関心はありません。菊地成孔のグループと同じです。でも、昨年11月18日付けのエントリーで紹介した Re-Trick とともに、クラブシーンで注目を集めているピアノ・トリオですし、前々から聞いておこうと考えていたところ、私が毎月買っている2月号の Jazz Japan, No.30ニュー・ジャズ部門のアルバム・オブ・ザ・イヤーを授賞されていたものですから、がぜん、聴取意欲を大きく刺激された次第です。なお、この賞の筆頭のジャズ部門のアルバム・オブ・ザ・イヤーは上原ひろみの Move が受賞しています。私も大いに同感です。コチラのアルバムは9月23日付けのエントリーで紹介しています。まず、Jazz Acoustic Machine の収録曲は以下の通りです。一目瞭然ですが、10曲目にトランペッターの日野皓正が入っています。それ以外はピアノ・トリオの演奏です。メンバーは、丈青(Piano)、秋田ゴールドマン(Bass)、みどりん(Drums)となっています。

  1. Jazz Acoustic Machine (opening)
  2. Sing Without You
  3. Sing Without You (reprise)
  4. Quiet Wave
  5. Blue in Green
  6. Arioso
  7. Join and Move On
  8. New Step
  9. Back from Dark Side
  10. He Knows feat. Terumasa Hino
  11. Liquid Street
  12. Real
  13. Justice


その昔に日本でフュージョンとか、クロスオーバーとか呼ばれていたジャズの雰囲気を出しています。ただし、アルバムのタイトル通りに、最初の1-2曲を別にすれば、電気楽器は使われていないようです。もっとも、ベースはアコースティックなのかエレクトリックなのか、私には分かりません。下の動画を見る限りは、アコースティックみたいです。ピアノのタッチやメロディラインはまったく違いますが、ハービー・ハンコックの世界に近いといえます。私はこのピアノ・トリオの前のアルバム、すなわち、2008年の Just a Maestro や2010年の Just Another Mind やスピンオフした母体ともいえるは SOIL & "PIMP" SESSIONS は聞いたことがありませんが、おそらく、カッコイイと受け止めるリスナーは少なくないと思います。Re-Trick のアルバムと同じです。アルバムの最初の方の曲は、トリオの3人の演奏がからみつくような曲もあるんですが、最後の方はアルバムのタイトルの含まれる「マシン」にふさわしく、とても硬質な演奏を聞かせます。また、マイルス・デイビズの演奏で有名な5曲目は、ピアノの低音から始まって、おもしろいアレンジが施してあり、しっかり聞かないと Blue in Green だとは分からないかもしれません。以下の動画はアルバム発売元の Victor Music Channel が YouTube にアップしているものです。8局目の NEW STEP で、硬質な演奏のサワリが聞けます。念のため、流れる音楽と動画のフィンガリングがまったく一致していないのはご愛嬌と受け止めています。

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2013年01月20日 (日) 11:44:00

冨田勲「惑星 Planets Ultimate Edition」を聞く

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センター試験2日目は大寒です。しかし、センター試験とは何の関係もなく、私は寒い中で昨日は村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』を読んで過ごし、今日は冨田勲「惑星 Planets Ultimate Edition」を聞いて過ごします。『コインロッカー・ベイビーズ』はラクに30年前なんですが、「惑星 Planets Ultimate Edition」は一応2011年です。比較の問題ながら、新しいといえましょう。
当然ながら、「惑星 Planets Ultimate Edition」は基本的にホルストの作曲になる組曲なんですが、このブログの昨年2011年4月3日付けの記事では佐渡裕指揮のNHK交響楽団によるアルバムを取り上げています。今日の記事で取り上げるアルバムは冨田勲のシンセサイザーです。なお、冨田勲は10年ほど前に「惑星 2003」を発表していますので、今回のようなアルバム・タイトルになったのでしょう。また、佐渡裕指揮のNHK交響楽団バージョンにはありませんが、「惑星」にはオマケが付いている時があり、私の知る限り「冥王星」が多いような気がします。というのは、ホルストが「惑星」を作曲したのは1914-16年ころといわれていて、初演は1920年なんですが、冥王星の発見は1930年であり、組曲「惑星」には入っていません。ということで、このアルバム「惑星 Planets Ultimate Edition」には5曲目に「イトカワとはやぶさ」がオマケで入っています。いかにもという気がします。

英語の Planet の邦訳としては、よく知られている通り、東大の「惑星」と京大の「遊星」があり、ノーベル賞受賞者数で優勢な京大が、この邦訳というか命名では東大に一歩譲った形になっています。まあ、今さらどうしようもないんでしょうね。
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2013年01月14日 (月) 18:04:00

チック・コリアのデュエット・アルバムを聞く

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3連休最終日の今日の成人の日は東京ではあいにくのお天気で、大雪になってしまいました。その昔には、今でもそうかもしれませんが、いかにも成人式らしい振袖姿の女性も少なくなく、華やかな雰囲気の休日でしたが、私なんぞは成人式の時点での20歳から軽くダブルスコアを超えて、トリプルスコアも近づいている今となっては単なる休日だったりしますし、我が家の倅どもは高校生と中学生ですから、成人式はまだまだ先の話しです。
ということで、成人の日とは何の関係もなく、チック・コリアの割合と最近のデュエット・アルバム2枚のジャケットを上に並べてみました。上が「ホット・ハウス」、下が「オルヴィエート」です。収録曲は長くなるので割愛しますが、「ホット・ハウス」には小規模ながらストリングスが入っているので、純粋なデュエットとはいえないかもしれませんが、ヴァイブのゲイリー・バートンとの共演で、「オルヴィエート」はピアニスト2人のデュエットでステファノ・ボラーニと共演しています。「ホット・ハウス」は昨年2012年、「オルヴィエート」は一昨年2011年の発売となっています。
チック・コリアとゲイリー・バートンのデュエットで有名なアルバムは1978年の「クリスタル・サイエンス」なんですが、その2番煎じはその名もズバリ「ニュー・クリスタル・サイレンス」という2枚組のアルバムがあります。オーケストラが入っていた記憶があります。また、ゲイリー・バートンは小曽根真とデュエットした「ヴァーチュオーシ」というアルバムがあり、ラインナップはほとんどクラシック曲を取り上げています。また、チック・コリアともう1人のピアニストによるデュエットということになれば、2009年の上原ひろみとのその名もズバリ「デュエット」という2枚組アルバムがあり、南青山のブルー・ノートで録音されています。また、少し古いんですがハービー・ハンコックとのデュエット・アルバムも私が知る限りでも2枚あります。「イン・コンサート」と「コレアハンコック」です。どちらのアルバムも「処女航海」を収録していたりします。ハンコックの代表曲ではなく、コリアの代表曲である「スペイン」でもいいと思うんですが、「ラ・フィエスタ」は入っていたものの、なぜか「スペイン」は入っていません。
何となく、散漫に書き散らしてしまいましたが、私がどうしてチック・コリアのピアノを好きかというと、10年以上も前の前世紀に聞いたFMラジオの評価、すなわち、チック・コリアのピアノは「3次元的」とか「立体的」だと、あるFMの番組で評価されていて、私がその表現を「まさに、その通り」と痛く感激したことを思い出しました。同じ意味なんでしょうが、「3次元的」だったか、「立体的」だったかは忘れました。その昔の成人式を迎える前の高校生のころはジョン・コルトレーンばっかり聞いていた元気な時代もありましたが、現時点では、トリオのキース・ジャレットとチック・コリアの2人のピアニストが私のアイドルです。この2人がデュエットしないものでしょうか。
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2012年11月18日 (日) 17:29:00

再結成された Re-Trick の新しいアルバム 「re: Re-trick」 を聞く

re: Re-trick


再結成された Re-Trick の新たしいアルバム re: Re-trick を聞きました。最初に、「再結成』と書きましたが、ホントに再結成して活動を続けるか、このアルバムの録音のためだけの一時的な再結成なのか、私はよく知りません。週刊誌やスポーツ紙の芸能欄も興味ないので見ていません。まず、収録曲は以下の通りです。なお、オフィシャルウェブサイトでは7曲目がなぜか抜けています。ご愛嬌なんでしょうか、ボーナストラックなんでしょうか。不明です。

  1. Decadence
  2. Yaya's Song#2
  3. Picasso
  4. Viridian Dance
  5. Beautiful Black (beyond description) feat, Kayo Aoyama
  6. Interlude
  7. Regeneration
  8. Song for BS
  9. Sketch
  10. Unreel
  11. State of Mind


私は実はこのピアノ・トリオのアルバムは Colors of Agenda しか聞いたことがありませんが、日本のジャズといえば、その昔のナベサダに代表されるようなメインストリームのジャズではないものの、人気の高いグループであり、私は決して嫌いではありません。わずかにCD300枚くらいしか入らない16GBの貧弱なキャパの私のウォークマンにも収録して普段から聞いています。なお、Picasso や Sketch などはどちらのアルバムにも収録されています。Re-Trick としては5枚目のアルバムであり、初めて青山佳代のボーカルがフィーチャーされています。私は概してボーカル曲は好きではないんですが、このアルバムの5曲目なんかは決して悪くありません。このアルバムもウォークマンに入れようかどうしようか迷っているところです。なお、国内のピアノ・トリオとしては、同じような雰囲気の演奏をするグループとして J.A.M が上げられます。アマゾンなどでいずれかのバンドのアルバムを検索したりすれば、もう一方のコンボも「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に現れたりします。クオシモードもそうかもしれません。
最後に、以下の動画はオフィシャルウェブサイトにアップされている Picasso です。このピアノ・トリオで私のもっとも好きな曲のひとつです。

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2012年11月03日 (土) 18:32:00

「坂道のアポロン」サウンドトラックを聞く

「坂道のアポロン」サウンドトラック


「坂道のアポロン」サウンドトラックを聞きました。一部のジャズファンに話題になっていたアルバムです。漫画の原作がアニメ化され、今年の4-6月にフジテレビの深夜に放送されていたらしいんですが、そのサウンドトラックです。アニメでは、いずれも高校生のピアノの西見薫とドラムスの川渕千太郎のデュオを中心として「アポロン」と名付けられたコンボがジャズを演奏します。ピアノとドラムスのデュオだけでなく、もちろん、ベースが加わったトリオ、さらにトランペットが加わったカルテットの演奏も収録されています。ということで、このアルバムに収録されているのは以下の曲です。サントラですから大量の曲が入っています。

  1. KIDS ON THE SLOPE
  2. Chick's Diner
  3. Moanin'
  4. Bag's Groove
  5. Blowin' The Blues Away
  6. Satin Doll
  7. YURIKA
  8. Rosario
  9. Curandelo
  10. Transparent
  11. Run
  12. But not for me
  13. My Favorite Things
  14. Equinox
  15. A Piece Of Blue
  16. Lullaby Of Birdland
  17. Jazz For Button
  18. Four
  19. Easy Waltz
  20. float
  21. Milestones
  22. Apollon Blue
  23. Kaoru & Sentaro Duo in BUNKASAI (Medley: My Favorite Things/Someday My Prince Will Come/Moanin')
  24. Someday My Prince Will Come


薫のピアノは松永貴志です。文句なく一流のジャズ・ピアニストといえます。千太郎のドラムスは石若駿なんですが、私はこのドラマーは知りませんでした。でも、プレイは松永貴志のピアノに負けていません。十分な力量といえます。上の曲目リストの中にフォントを大きくした曲があるのが一目瞭然なんですが、私のオススメです。基本的にアポロンが演奏しています。小さいフォントは、いわば、高校生活のシーンでBGMとして流されたものが中心です。ただし、手嶌葵の歌う16曲目の「バードランドの子守唄」はなかなかのものです。コルトレーンがジャズの世界に導入した My Favorite Things は13曲めと23曲めに2度現れますが、歌があるのとないのの違いもありますが、およそ同じ曲には聞こえません。ピアノのレベルが違い過ぎます。ということで、ピアノが松永貴志なのか、BGM担当の菅野よう子なのかで、まったくジャズとしてのレベルが違います。誠に残念な限りですが、曲のカップリングに失敗したアルバムといわざるを得ません。私はアニメを見ていないので、どのくらいの曲数があるのか、何ともいえませんが、せめて2枚組にして、松永貴志のピアノとそれ以外に分けられなかったものでしょうか。特に、7-11曲めがCDで音楽として聞く分にはレベルがかなり低いといわざるを得ません。要するに、アポロンのコンボが高校の文化祭などの場でギンギンにジャズを演奏している音楽と、高校生活のヒトコマのBGMで流れる音楽をいっしょくたに聞かされるのは困りものだということです。音楽に込められた緊張感というものがまるで違います。
最後に、YuoTube にアップされているアニメ第7話の演奏シーンです。聞けば分かりますが、ピアノとドラムスのデュオで、My Favorite Things/Someday My Prince Will Come/Moanin' をメドレーしています。横断幕に「学園祭」の文字も見え、すなわち、アルバムに収録されている23曲目であろうと思います。BGMで流すんではなく、気合を入れて正面から聞くことに専念すべきジャズです。

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2012年10月21日 (日) 13:14:00

Romantic Jazz Trio の The Beatles in Jazz 2 を聞く

Romantic Jazz Trio The Beatles in Jazz 2


John Di Martino 率いる Romantic Jazz Trio の The Beatles in Jazz 2 を聞きました。当然ながら、その2があるんですからその1も出ています。Let It Be や Yesterday、また ジャズでもよく取り上げられる Norwegian Wood、あるいは、山中千尋が最近のアルバムのタイトルにした Because などはその1に収録されており、今日のブログで取り上げるその2には以下の曲が収められています。

  1. For No One
  2. Mother Nature's Son
  3. Something
  4. You Never Give Me Your Money
  5. If I Fell
  6. She's Leaving Home
  7. Till There Was You
  8. Hey Jude
  9. I'll Follow the Sun
  10. Girl
  11. You've Got to Hide Your Love Away
  12. Oh! Darling
  13. Why Don't We Do It in the Road
  14. Imagine


その1の方をこのブログでは取り上げずに、いきなり、その2に注目してしまいましたが、まあよく似たものです。John Di Martino が昨年あたりからポピュラーソングを取り上げて、精力的に新しいアルバムをいくつか出しているのは知っていましたし、9月2日のエントリーで取り上げた Michael in Jazz のように、中には聞いたのもあるんですが、私もジャズ・ピアノを聞く能力が落ちたのか、ほとんど同じに聞こえるようになってしまいました。私の知り合いに「50歳を過ぎてしまえばAKB48はみんな同じに見える」とうそぶいているエコノミストがいますが、まさか、私がジャズ・ピアノを聞いて同じに聞こえるとは思いもよりませんでした。もちろん、有名なビートルズの曲ですから、何の曲かは分かりますが、およそ平板に聞こえるようになってしまいました。同じようなテンポで同じようなメロディラインですから、BGMで聞く分にはいいのかもしれませんが、ジャズらしい緊張感は皆無です。その意味でオススメしません。しかし、イージーリスニング的にBGMとして流す分にはいいかもしれません。音楽を聞く目的によります。その昔に、前夜によく寝て体調を整えて電話線を抜いてまでしてから、コルトレーンを聞いていた私なんかには物足りません。私の一方的な好みではなく別の表現をすれば、好き嫌いの評価は分かれそうです。

実は、役所の建物に入っていた書店が3月いっぱいで閉鎖されました。私は Jazz Japan を定期購読していたりしたんですが、ここ半年近くジャズの情報にうとくなってしまっていて、「坂道のアポロン」なんかもまったく知りませんでした。ネットの情報は検索のキーワードを知らなければ必ずしも十分ではなく、こういった月刊誌はマイナーな音楽の情報を得るには必要だと実感しました。10月23日発売の第27号は買いたいと思います。
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2012年10月14日 (日) 11:37:00

Bill Evans Live at Art D'Lugoff's Top of the Gate を聞く

Bill Evans Live at Art D'Lugoff's Top of the Gate


Bill Evans Live at Art D'Lugoff's Top of the Gate を聞きました。私が聞いたのはCD2枚組ですが、レコード3枚組やCD2枚とレコード3枚を組み合わせたボックスなども発売されているようです。まずは、パーソネルと曲の構成は以下の通りです。

  • Bill Evans (p)
  • Eddie Gomez (b)
  • Marty Morell (ds)

  • Disc-1
    1. Emily
    2. Witchcraft
    3. Yesterdays
    4. Round Midnight
    5. My Funny Valentine
    6. California Here I Come
    7. Gone with the Wind
    8. Alfie
    9. Turn out the Stars
  • Disc-2
    1. Yesterdays (alternate version)
    2. Emily (alternate version)
    3. In a Sentimental Mood
    4. Round Midnight (alternate version)
    5. Autumn Leaves
    6. Someday My Prince Will Come
    7. Mother of Earl
    8. Here's That Rainy Day


収録はすべて未発表曲で、録音日時は1968年10月23日、場所はニューヨークのビレッジ・ゲイトの2階です。2セッションまるごと、そのままの曲順でCDに収録しています。2枚とも40分ほどの収録時間で、音質は悪くないと思います。ビル・エバンスは今を去ること32年前の1980年9月に亡くなっていますが、ジャズ・ピアニストとして今でもトップの人気を誇っているうちの1人だと思います。死後数年で発表された Consecration が死の直前のレコーディングで、私もいくつかのバージョンをすべて聞いたと自負していますし、最後の音源と考えられていましたが、ここまで良質な録音が演奏から50年近くを経てまだ残っていたとは想像も出来ませんでした。上の曲目を見れば一目瞭然で、別テイクがあるのは3曲だけで重複感はそれほどありません。
日本人だけではないと思いますが、ビル・エバンスのトリオの演奏では、ベーシストにスコット・ラファロが入っているのが珍重されるんですが、1961年に亡くなっていて、このトリオではもっとも長くエバンスとコンビを組んだエディ・ゴメスのサポートを受けています。ドラムスは可もなく不可もなくですが、一部の曲でやややかましく感じないでもありません。曲の並びとして、私はジッターバグ・ワルツが欲しいと感じましたが、選曲はかなりいいんではないでしょうか。もっとも、いかにもエバンス的なスローでリリカルなバラードは少なく、1枚目の最後の曲なんかはスローに演奏することもあるんですが、かなり早めのアップテンポでアレンジしてある気もします。演奏はもとより、音質、選曲ともかなりレベルのいい録音です。ビル・エバンスの演奏が好きなら当然、自分をジャズ・ファンと考えているのであれば聞いておくべきアルバムです。

演奏の本筋とは関係ないところで、ビル・エバンスのライブにしては、とても拍手が少ないと感じました。エディ・ゴメスのソロからエバンスが弾き始めても2-3人しか拍手がありませんし、演奏後もパラパラといった感じです。演奏者や演奏のレベルに比べて拍手が少ないということは、お客さんが余りいなかったんでしょうか。
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2012年09月23日 (日) 11:48:00

上原ひろみの最新アルバム Move を聞く

上原ひろみ Move


上原ひろみ Move を聞きました。ザ・トリオ・プロジェクトの最新アルバムです。まったく同じベーシストとドラマーを従えた Voice がリリースされたのが2011年3月でしたから、ザ・トリオ・プロジェクトとしては1年半振りのアルバムです。私が買ったのは Voice と同じように初回限定版でDVDがカップリングされているCDです。以下の9曲が収録されています。すべて上原ひろみのオリジナルです。

  1. MOVE
  2. Brand New Day
  3. Endeavor
  4. Rainmaker
  5. Suite Escapism: Reality
  6. Suite Escapism: Fantasy
  7. Suite Escapism: In Between
  8. Margarita!
  9. 11:49PM


私はほぼジャズのアルバムばかりを聞いており、クラシックも聞かないというわけではありませんが、いわゆるポピュラー・ミュージック、特に歌詞のある曲はほとんど聞きません。シングルCDなんぞは手に取ろうとも思いません。上原ひろみのザ・トリオ・プロジェクトの前作 Voice やこの Move のように買い求める場合が多いんですが、レンタル店や図書館で借りることも少なくありません。しかし、このアルバムは定価で買っても値打ちがあると感じました。どうでもいいことですが、酒井順子さんのエッセイか何かで「値打ち」は京都の人間がよく使うというのがあったと記憶していますが、このアルバムはホントに値打ちがあります。まだDVDの方を見ずに、CDだけ聞いてそう思っています。
先週取り上げた小曽根の最新アルバムと同じでジャズ・ピアノのメインストリーム、ど真ん中の直球をケレン味なく投げ込んで来ています。私は全身で受け止めたいと思います。さらに、小曽根の場合はスローなバラードも取り上げているんですが、上原ひろみの場合はひたすらにパワフルです。特に、エスカピズム組曲のあたり、5曲目と7曲目なんかはそう感じます。ギンギンと称することも、ノリノリと表現することも出来そうです。それから、このアルバムの収録曲を中心にツアーが始まるらしく、上原ひろみ自身は30代半ばで体力的にはまだまだOKなんでしょうが、ややお年を召したベースとドラムスのおふたりは、このノリで大丈夫なんでしょうか。ステージごとに体重が2-3キロ落ちるのは確実で、それくらいならまだしも、体調を崩したりしないもんなんでしょうか。やや心配になったりします。
最後は、レコード会社がYouTubeにアップしている動画です。迫力満点です。

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2012年09月17日 (月) 11:26:00

小曽根真の最新アルバムを聞く

小曽根真 My Witch's Blue と Pure Pleasure for the Piano


8月22日に Verve から発売されたばかりの小曽根真の最新アルバムを聞きました。上の2枚なんですが、収録曲は以下の通りです。

  • My Witch's Blue
    1. Bouncing in My New Shoes
    2. My Witch's Blue
    3. Gotta Get It!!
    4. Long for the Past
    5. So Good!!
    6. Take the Tain Train
    7. Time We Spent Together
    8. Nova Alvorada
    9. Solo Improvisation "Continuum"
    10. Satin Doll
  • Pure Pleasure for the Piano
    1. Confusing Blues
    2. Do You Know What It Means to Miss New Orleans?
    3. Sweet Georgia Brown
    4. A Moment Alone
    5. Emily
    6. Longing for the Past
    7. What Is This Thing Called Love
    8. Struttin' with Some Barbecue


上の My Witch's Blue がピアノ・トリオ、下の Pure Pleasure for the Piano がピアノのデュエットです。いずれも8月22日に発売されています。トリオはクラレンス・ペンなどが参加した小曽根の「ザ・トリオ」ではなく、デュオのお相手はブランフォードとウィントンのマルサリス兄弟の父親で、ピアノの演奏家と言うよりは音楽教育者として著名なエリス・マルサリスです。なお、2枚目にのアルバムにはエリスの長男ブランフォードも最後の8曲目に参加しています。それから何らご参考までなんですが、アルバム・ジャケットは、いずれも鬼才・篠山紀信がレコーディング地であるニューヨークとニューオーリンズに同行し、激写したそうです。
前回の音楽鑑賞の日記で9月2日に取り上げた山中千尋とロマンティック・ジャズ・トリオのアルバムがいずれもポピュラー・ミュージックをカバーしていたので、特に強く感じるのかもしれませんが、小曽根のこの2枚のアルバムは、まさに、ジャズのメインストリーム、ど真ん中の直球です。演奏は文句ナシです。選曲についても、1枚目のトリオのアルバムは最後の曲がエリントン楽団の有名な曲である以外は、すべて小曽根のオリジナルですし、2枚目のピアノ・デュオもジャズ発祥の地であるニュー・オーリンズに由来する曲が選ばれていたり、ライナー・ノートの綴りにハリケーン・カトリーナで被害を受けたニュー・オーリンズの写真が用いられていたりと、心憎いばかりの手の込みようです。東日本大震災とカトリーナからの復興支援を願いつつ、古きよき時代の香りのするピアノ・デュオ・アルバムです。トリオの演奏とともに、我が国を代表する傑出したジャズ・ピアニストの最新アルバムですし、ジャズ・ファンは聞いておくべきだという気がします。

9月5日には山中千尋と双璧をなす我が国の女性ジャズ・ピアニストの上原ひろみがトリオのアルバム Move をリリースしています。やや遅れ気味ではありますが、すでに入手していたりしますので徐々に取り上げたいと思います。
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2012年09月02日 (日) 11:52:00

ポピュラーソングをカバーしたジャズピアノのアルバムを聞く

「マイケル・イン・ジャズ」と「ビコーズ」


今日は、朝からお天気が冴えないため外出を諦めて室内競技を志向し音楽を聞いております。
ということで、上のジャケットはいずれも今年になってリリースされたアルバムで、共通点はジャズのピアノ・トリオがポピュラーソングをカバーしていることです。上のジャケットがロマンティック・ジャズ・トリオの「マイケル・イン・ジャズ」でマイケル・ジャクソンを取り上げており、下が山中千尋の「ビコーズ」でビートルズをカバーしています。アルバムのラインナップは以下の通りです。

  • The Michael in Jazz by John Di Martino's Romantic Jazz Trio
    1. Beat It
    2. Billie Jean
    3. You Are Not Alone
    4. Ben
    5. Gone Too Soon
    6. Human Nature
    7. I Can't Help It
    8. I'll Be There
    9. The Lady in My Life
    10. Never Can Say Goodbye
    11. She's Out of My Life
    12. The Girl Is Mine
    13. The Way You Make Me Fee
    14. I Wanna Be Where You Are
  • Because by 山中千尋
    1. Because
    2. Yesterday
    3. For No One
    4. Insight Foresight
    5. Here, There and Everywhere
    6. The Inprints / Drive My Car / The Word
    7. It Was a Beautiful 8 Minutes of My Life
    8. Your Mother Should Know
    9. Honey Pie
    10. Michelle
    11. Yesterday (alternate take)


ロマンティック・ジャズ・トリオが取り上げたマイケル・ジャクソンの曲は妙にスローバラード調に仕上げていて、私の持っているようなラジカセではなく、重低音が響き渡る再生装置なら、ひょっとしたら、もっとビートが利いているのかもしれませんが、別の曲のように聞こえながら、かなりアドリブを抑えているので原曲の聞き慣れたメロディーが耳につき、少し違和感を感じます。好き嫌いの評価が分かれそうな気がします。私自身は高い評価は与えられません。もっとも、このトリオはこのアルバムの後、マドンナやレディ・ガガもカバーしているので、そのあたりも含めて評価すべきなのかもしれません。ということで、しばらくペンディングにしておきたいと思います。
山中千尋の昨年のアルバム「レミニッセンス」については、昨年11月13日付けのエントリーで取り上げ、「何となく物足りないと感じる」と評価しました。この「ビコーズ」は「レミニッセンス」よりも上ではないかと感じていますが、大きな難点があります。すなわち、6曲目のメドレーを別にして前10曲のうち、4曲目と7曲目が山中千尋のオリジナルで、あと8曲はビートルズ、というか、レノン/マッカートニーの曲なんですが、アルバムの中で一番出来のいい演奏が4曲目の「Insight Foresight」であることは、かなり誰の耳にも明らかではないかと思います。ビートルズを取り上げているのがアルバムのウリなんでしょうが、オリジナル曲が一番という意味でやや齟齬を来しているような気がします。なお、2曲目と11曲目は当然ながら同じ曲であるにもかかわらず全く異なるアレンジが施されており、聞き比べる楽しみがあります。全体的に出来のいいアドリブだと思います。アラビアンな雰囲気のアドリブが多いような気がします。

今週9月5日には山中千尋と双璧をなす我が国の女性ジャズ・ピアニストの上原ひろみがトリオのアルバム「ムーブ」をリリースします。しかしながら、8月22日にリリースされた小曽根真の「マイ・ウィッチズ・ブルー」もまだ聞いていません。ぼちぼちチャッチアップしたいと思います。
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2012年05月04日 (金) 10:01:00

ゴールデンウィークに聞いた音楽 (その2)

奥田弦「奥田弦」


ゴールデンウィークのヒマ潰しとして手元に用意した2枚目のアルバムは、上の通り、奥田弦の「奥田弦」です。昨年12月のリリースです。今さらながら、昨年2011年は小学生やお子さまが活躍した年でした。流行に疎い私のような中年のオッサンでも知っているのは芦田愛菜と鈴木福なんですが、私の馴染み深いジャズピアノの世界でも同様の動きがあり、レコーディング当時9歳だった奥田弦が出したアルバムが注目されました。昨日取り上げた上原ひろみと矢野顕子のアルバムは軽く流したんですが、今日のこのアルバムについては曲名を明らかにしておきたいと思います。すなわち、下の通りです。

  1. Maple Leaf Rag
  2. Twinkle Twinkle Little Star
  3. Brahms Symphony No.1 c mol op.68
  4. Take the 'A' Train
  5. It's Show Time!
  6. Tiger Rag
  7. 雄大な自然
  8. Caravan
  9. 午後の時間
  10. Danza Ritual del Fuego
  11. 情熱大陸
  12. Hymn to Freedom


この年齢のピアニストですから、注目されるのは2曲目の「キラキラ星変奏曲」なのかもしれませんが、1曲目と6曲目に配したラグタイムの曲も、4曲目と8曲目のエリントンのジャズ曲も、なかなか見事に弾きこなしています。加えて、5曲目、7曲目、9曲目にはオリジナル曲も取り上げられています。もっとも、最後のオスカー・ピーターソンの曲は、後付けながら、マルコム・ドッズの "When every heart joins every heart" で始まる歌詞が分からないと苦しい気もしますが、全般的にメジャーレーベルからCDデビューを飾るに相応しい腕前であると認められます。もちろん、腕前以外にもいろいろと有利な条件は備えているわけで、例えば、山中千尋がメジャーデビューする前の澤野工房から出していたCDなどと比べて、特に水準が高いかと問われれば、やや苦しい答になりそうな気もします。いずれにせよ、17歳でチック・コリアと共演した上原ひろみ、13歳でハンク・ジョーンズの絶賛を受けた松永貴志など、我が国ジャズピアニストの早熟ぶりは驚きの連続でしたが、ここに極まった感があります。
下の動画はポニーキャニオンがアップしている奥田弦が弾く「タイガー・ラグ」です。アルバムでは6曲目に収録されています。



昨日の荒れたお天気とは打って変わって今日はいいお天気ですので、昼前から少し近場に出かけたいと考えています。
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2012年05月03日 (木) 14:41:00

ゴールデンウィークに聞いた音楽 (その1)

上原ひろみ: Get Together - Live in Tokyo


ゴールデンウィーク後半が今日から始まりましたが、東京ではあいにくの悪天候で、今日は室内競技を目指します。ということで、1枚目の音楽CDを取り上げます。上の画像の通り、矢野顕子と上原ひろみのデュエットになる Get Together - Live in Tokyo を聞きました。下のビデオを見れば、上原ひろみのピアノが右側に位置しています。なお、チック・コリアと共演したアルバム Duet でも上原ひろみが右だったように記憶しています。当然ながら、歌っているのは矢野顕子です。
当然というか、私のようなジャズファンの耳にはピアノの差は歴然です。下のビデオでも歌っている時の矢野顕子はあんまりピアノを弾いていないように見受けられます。でも、それでオッケーだったりします。私なんぞの偏った目から見れば、真打の落語家が浪曲をやっているような印象で、矢野顕子の歌がメロディーラインから外れない以上、上原ひろみの即興演奏の才能の無駄遣いだという気もしなくもないんですが、これも経験のひとつで幅広く人脈を形成して、さまざまな音楽を演奏しておくことも、上原ひろみの今後の音楽生活には有益なのかもしれません。
下のビデオはアルバムから「ラーメンたべたい」です。



なお、ゴールデンウィークで聞こうと思っ手元に用意したCDは2枚あり、2枚目もピアノなんですが、これについては日を改めて紹介します。
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2012年03月26日 (月) 19:43:00

三浦文彰「プロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ第1番、第2番」を聞く

三浦文彰「プロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ第1番、第2番」


昨年2011年12月11日付けの記事でピアニストの金子三勇士のデビューCD「Miyuji プレイズ・リスト」を取り上げましたが、今夜のエントリーではヴァイオリニストの三浦文彰にスポットを当てたいと思います。広く知られている通り、2009年のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールにおいて、わずか16歳の史上最年少で優勝し、国際的にも大きな話題になった若き音楽家のデビューCDは、タイトルから明らかなように、プロコフィエフを取り上げています。昨年2011年5月にリリースされています。ピアノはリトアニア出身のイタマール・ゴラン。ジャズファンの私は詳しくないんですが、著名なソリストとの共演もいくつかあるそうです。CDのライナー・ノーツは池田卓夫さんと伊熊よし子さんが書いています。
演奏は何とも言えず、男性的というか太いです。日本人離れした太くて朗々と鳴るヴァイオリンを感じたプロコフィエフの1番に続き、2番では若々しい繊細な柔軟性も見せます。もっとも、ピアノとのかけ合いのパートは評価が分かれるところです。ヴァイオリン・ソナタなのにピアノが前面に押し出ている部分も少なくありません。もちろん、ヴァイオリンとピアノのほぼ対等な絶妙のコラボを感じさせるところもありますが、何と言っても三浦文彰のヴァイオリン・ソナタのCDなんですから、がむしゃらなくらいに自分を押し出してもよかった気もしないでもありません。全体として、ハイティーンの男性のデビューCDとしては、いい出来の演奏を受け止めています。ピアニストの金子三勇士とともに先が楽しみです。我が国のレベルではなく、世界の音楽界を背負って立つ存在になれそうな逸材です。
最後に、YouTubeのサイトにアップされていた三浦文彰の動画です。2009年ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール入賞者ガラコンサートにおけるチャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲第3楽章の演奏とのことです。

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2012年03月04日 (日) 11:44:00

ハクエイ・キム Break the Ice を聞く

キム・ハクエイ Break the Ice


ハクエイ・キムの Break the Ice を聞きました。このアルバムはいくつかのバージョンが出ているんですが、私が聞いたのは上のジャケットの通常版です。DVD付きの限定版はアルバム・ジャケットがもう少し正面を向いていたりします。限定版ではなく、通常版ですから、ボーナス・トラックがケチられていたりして、My Foolish Heart は入っていません。すなわち、収録されている曲目は以下の通りです。

  1. Give Us the Sun [Improvisation]
  2. The Icebreaker 1
  3. Winter Festival
  4. Autumn Leaves
  5. Under the Bridge
  6. Mike Nock
  7. Alfie
  8. The Icebreaker 2
  9. Tokyo Traffic
  10. Lost in Newtown
  11. Don't Cry for Me Argentina
  12. The Ice Broken
  13. When You Wish Upon a Star


まず、このアルバムはソロ・ピアノです。私のこのブログでも、それなりに注目していて、ピアノ・トリオで Trisonique を結成し、同名のアルバムを出して、その他の Take Five を収録しているピアノ・トリオのアルバムと併せて、昨年9月4日付けのエントリーで取り上げています。しかし、このアルバムはソロで、このアルバムの後もソロ・コンサートの模様をDVDで出したりしています。残念ながら、私はDVDは見ていません。
傾聴すべきは、アルバムの最初からキース・ジャレットばりのソロ・ピアノで、かなり自由にインプロビゼーションを展開していることです。特に、The Icebreaker の1と2は特徴的です。4曲目と5曲目になって、すべてがキース・ジャレット調ではないと気づかされます。キムはかなり透明な音を出すピアニストなので、ソロは適しているような気もしました。ジャケットがそうだからというわけでもないんでしょうが、リリカルな曲も少なくないものの、全体として、かなり「男っぽい」アルバムに仕上がっています。オススメです。

名前から明らかなように、韓国人の父と日韓ハーフの母を持つピアニストと聞き及んでいます。まったく私は同意しませんが、ブームに乗じて「韓流ジャズの貴公子」なんてうたい文句を見かけました。私はキムのピアノから「韓流」という言葉はまったく思い付きもしません。日本で生まれ育った最近のピアニストとしては、上原ひろみや山中千尋とともに、世界に通用する実力を備えたピアニストです。
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2012年02月12日 (日) 13:33:00

パット・メセニー What's It All About を聞く

善良なる一般市民にはまったくどうでもいいことなんですが、今日、近くの図書館からの帰り道でイアホンが壊れました。何をどうしたわけでもないんですが、左が聞こえなくなりました。ひょっとしたら、イアホンではなくてウォークマンが壊れたのではないかと心配して、別のイヤホンで聞いてみるとちゃんと聞こえたので、大きく安心しました。修理するようなものでもないので新しいのと取り替えました。ということで、今日は音楽の話題です。

Pat Metheny: What's It All About


パット・メセニーの What's It All About を聞きました。アコースティック・ギターによるソロ・アルバムです。パット・メセニーの場合、ソロ・アルバムとはいわゆるグループでなくトリオの演奏なども指すケースがありますが、このアルバムはホントの一般的な意味でのソロであり、前作の Orchestrion とも違って、パット・メセニーのギター演奏だけのアルバムです。その意味で、One Quiet Night と同じなんですが、大きな違いは選曲にあって、すべてカバーでありオリジナルは含まれていません。ということで、曲目は以下の通りです。

  1. The Sound of Silence
  2. Cherish
  3. Alfie
  4. Pipeline
  5. Garota de Ipanema
  6. Rainy Days and Mondays
  7. That's the Way I've Always Heard It Should Be
  8. Slow Hot Wind
  9. Betcha by Golly, Wow
  10. And I Love Her
  11. 'Round Midnight
  12. This Nearly Was Mine


サイモン&ガーファンクルの名曲に始まって、カーペンターズやバートバカラック、ヘンリー・マンシーニにカーリー・サイモン、ビートルズからセロニアス・モンクの作曲になるジャズの名曲まで、日本でも耳にしたことのあるポピュラー・ソングやジャズの名曲のオンパレードという気もします。しかし、パット・メセニー流の解釈が施されていたりして、聞き慣れた曲がとても新鮮に感じられるものも少なくありません。リスナーの受け取り方にもよりますが、単にリラックスして聞くだけでなく、緊張感を持った聞き方も出来ます。超一流のミュージシャンにかかれば、この選曲でもいろんな聞き方の出来るアルバムに仕上がるということを実感しました。なお、ライナー・ノーツは我が国を代表するジャズ・ギタリストの渡辺香津美さんが書いています。最後に、このアルバムからネットにアップされている動画のうち、5曲目の「イパネマの娘」は以下の通りです。

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2012年01月22日 (日) 18:28:00

チック・コリアのソロ・ピアノを聞いてオリジナルとスタンダードの違いについて考える

Chick Corea Solo Piano Originals & Standards


冷たい雨の日に家で音楽を聞いています。もっぱらジャズ・ピアノです。
今現在で私がもっとも評価するジャズ・ピアニストはチック・コリアとキース・ジャレットなんですが、前者のチック・コリアの2枚のソロ・ピアノのCDがあります。いずれも2000年に出されたんだと思います。Part One が Originals で Part Two が Standards と題されています。収録曲は以下の通りです。

  • Part One Originals
    1. Brasilia
    2. Yellow Nimbus
    3. Prelude #4, opus 11
    4. Prelude #2, opus 11
    5. Children's Song #6
    6. Children's Song #10
    7. Armando's Rhumba
    8. April Snow
    9. The Chase
    10. The Falcon
    11. Swedish Landscape
    12. Spain
    13. Children's Song #12
  • Part Two Standards
    1. Monk's Dream
    2. But Beautiful
    3. Blue Monk
    4. Ask Me Now
    5. Thinking of You
    6. Yesterdays
    7. Dusk in Sandi
    8. It Could Happen to You
    9. 'Round Midnight
    10. So in Love
    11. How Deep Is the Ocean
    12. Oblivion
    13. Brazil


どう考えても、慎み深くもチック・コリアがオリジナルの12曲目に入れている「スペイン」なんぞは、確かにチック・コリアの作曲になる作品ですが、すでにスタンダードになっているような気がしました。例えば、平原綾香さんの My Classics 2 には8曲目に「アランフエス協奏曲」から「スペイン」へのメドレーがあり、「スペイン」には歌詞をつけずに、見事なスキャットを披露しています。この曲なんかは「クラシック」というにはまだ時間が経っていないような気もしますが、十分に「スタンダード」なんではないかと思ってしまいました。
どうでもいいことですが、外国語のカタカナ表記で私の気にしている点をジャズに関連して2点だけ取り上げると、先にも書きましたが、私は「アランフエス協奏曲」と表記し、「エ」を小さな字にしないのが正しいと考えています。スペイン語では "Concierto de Aranjuez" ですから、分かる人には分かると思います。また、英語の "report" を私は日本語で「リポート」と表記するんですが、多数派は「レポート」ではないかと考えています。これは明らかに、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの双頭コンボであった "Weather Report" を日本語で「ウェザー・リポート」と広く表記することの影響だと思います。このジャズ・グループを日本語で「ウェザー・レポート」と表記しているのは、少なくとも私は見かけたことがありません。

後の方は話が逸れてしまいましたが、一応、「音楽鑑賞の日記」に分類しておきます。
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2012年01月09日 (月) 13:28:00

ブロンディの "Heart of Glass" を聞く

Blondie Parallel Lines


正月に家でゴロゴロしていると、ついついテレビを見る時間が長くなります。お笑い番組などを適当に流しているうち、トヨタのアクアのコマーシャルが目につくようになりました。コマーシャル・ソングは明らかにブロンディなんですが、曲名が思い出せませんでした。ようやく、この3連休になって、"Heart of Glass" だったと思い出しました。アルバム Parallel Lines に収録されていた記憶があります。ジャケットは上の画像の通りです。残念ながら、Parallel Lines のCDは借りられませんでしたが、近くの図書館で The Best of Blondie を借りて聞き直しました。ブロンディーの曲の中で、おそらく、最も流行ったのは "Call Me" だと思うんですが、"Heart of Glass" もそこそこ流行った記憶があります。シングル・カットされたんではないでしょうか。いずれにせよ、ブロンディーが流行ったのは30年くらい昔なんではないかと思います。
下の動画は YouTube のサイトから引用しています。

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2011年12月11日 (日) 16:48:00

金子三勇士「Miyuji プレイズ・リスト」を聞く

金子三勇士「Miyuji プレイズ・リスト」


金子三勇士「Miyuji プレイズ・リスト」を聞きました。これだけで、金子三勇士というピアニストがリストの作品を集めたアルバムだということが明確に理解できると思います。まず、若きピアニスト金子三勇士のプロファイルをオフィシャルウェブサイトから抜粋すると以下の通りです。

Miyuji
1989年9月22日生まれ。
6歳でハンガリーのピアノ教育第一人者Cs.Nagy Tamasne教授に師事する事になり、単身ハンガリー留学。祖父母の家からバルトーク音楽小学校に通う。1997年と2000年に全国ピアノ連弾コンクールで優勝し、2001年には全国学生ピアノコンクールで優勝。
2001年(11歳)飛び級で国立リスト音楽院大学ピアノ科に入学し、Eckhardt Gabor教授、Kevehazi Gyongyi教授、Wagner Rita教授に師事。
2006年(16歳)、ピアノ科全課程修了とともに日本に帰国。東京音楽大学付属高等学校2年に編入し、現在東京音楽大学ピアノ演奏家コース・エクセレンス4年在籍。三浦捷子氏、迫昭嘉氏、清水和音氏に師事。2009年シャネル・ピグマリオン・デイズ参加アーティスト。2010年よりジャパンアーツ所属アーティスト。同年10月にリリースされたデビューアルバム「Miyuji プレイズ・リスト」はレコード芸術誌の特選盤に選ばれる。2011年第12回ホテルオークラ音楽賞受賞。スタインウェイ・アーティスト。


昨日は、ジャズ・ミュージシャンのエピソードを集めた『バット・ビューティフル』の読書感想文を取り上げましたが、今日はクラシック・ピアノの若き俊英にスポットを当てます。引用したプロファイルにある通り、16歳でリスト音楽院大学ピアノ科を卒業し、帰国した金子三勇士のデビュー・アルバムです。昨年10月の発売ですが、私はもっぱらジャズでしたので、少し前に知り図書館で予約しておいたのを聞きました。私が知る限り、都内では新宿区立図書館しかこのアルバムを所蔵していませんが、現時点では私が借りていますので貸出し中となっていると思います。
彗星のごとく現れた超大型新人ピアニストと私は認識しています。でも、「三勇士」と書いて Miyujiと読ませるんですから、音楽一家に生まれ育ったんだろうと想像されます。なお、公式プロファイルにはありませんが、ハンガリー人の母と日本人の父との間に生まれたとも聞きます。アルバムの曲の構成は以下の通りです。いうまでもありませんが、すべてリストの作曲になり、演奏はジャズでいえばソロ・ピアノです。

  1. Piano Sonata in B minor
  2. Hungarian Rhapsody No.2 in C-sharp minor
  3. Vallee d'Obermann
  4. La Campanella
  5. Liebestraum No.3 in A-flat major


最初のピアノ・ソナタ ロ短調が時間に換算して全体の半分を占めます。この曲が古今東西のピアノ曲の最高峰のひとつであることは衆目の一致するところです。今年2011年はリスト生誕200年でもあり、歯に衣を着せぬ物言いで有名な清水和音さんなども、本来はショパンの弾き手と思っていたんですが、今年発売のアルバムでロ短調ソナタを取り上げていると記憶しています。どうでもいいことですが、昨年2010年はショパン生誕200年だった気がします。
リストを弾く金子三勇士の演奏は、ある意味で、とても個性的です。ジャズ・ピアノの場合、当然ながら、アドリブのパートで個性が出ます。例えば、チック・コリアと上原ひろみによる「デュエット」では右に上原、左にコリアと、私のようなシロートでも聞き分けることが出来ます。しかし、楽譜の通りに弾くクラシックの世界では、特に、ヴァイオリンなどと違ってピアノは音で区別できませんから、個性を出すのは難しいと私は考えていましたが、この私の常識は覆されました。多くのクラシック・ピアノを聞いて来たと自慢できるわけではありませんが、少ない経験ながらも、独特のタッチやトーンを感じることが出来ます。何よりも、伸びやかでみずみずしく、若いピアニストの演奏であると実感できます。しかし、決して荒削りではなく繊細ですらあります。スタンウェイのひとつの特徴といってしまえばそれまでかもしれませんが、ハンガリアンの血のなせるワザとか、そういったものとは何の関係もなく、世界最高峰とは決していえないものの、非常にレベルの高い演奏に接することが出来ます。

ピアノの金子三勇士のほか、ヴァイオリンの三浦文彰も今年「プロコフィエフ ヴァイオリンソナタ第1番、第2番」でCDデビューしています。小林愛美は少し違う気がしないでもないんですが、金子・三浦の2人はいずれも注目すべき日本人若手演奏家であると私は受け止めています。将来が楽しみです。彼らのデビューCDを聞いたことを後の世代に自慢できるように、世界最高峰を目指して欲しいと思います。
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2011年11月27日 (日) 18:46:00

80歳になったソニー・ロリンズのテナーはやっぱり力強く男性的か?

ソニー・ロリンズ「ロード・ショウズ」Vol.1, Vol.2


テナーサックスの巨人、ソニー・ロリンズが新しいアルバムをリリースしました。「ロード・ショウズ vol.2」です。2年前の vol.1 とともに聞いてみました。まず、曲の構成は以下の通りです。

  • Road Shows, vol.1
    1. Best Wishes
    2. More Than You Know
    3. Blossom
    4. Easy Living
    5. Tenor Madness
    6. Nice Lady
    7. Some Enchanted Evening
  • Road Shows, vol.2
    1. They Say It's Wonderful
    2. In a Sentimental Mood
    3. Sonnymoon for Two
    4. I Can't Get Started
    5. Raincheck
    6. St. Thomas


vol.1 も vol.2 もいずれもすべてライブ録音された音源です。vol.1 が古いところでは1980年代の2曲を含むのに対して、vol.2 はすべてが2010年のライブですから、その意味で、注目するジャズ・ファンも多かったんではないかと考えられます。もちろん、私もそのうちの1人です。ちなみに、vol.2 の1曲目は札幌でのライブ、最後の6曲目は東京で録音されています。2-5曲目はニューヨークにおけるロリンズ自身の「生誕80周年記念ライブ」でのパフォーマンスです。
いうまでもありませんが、ロリンズはコルトレーンと並ぶモダン・ジャズのテナーサックスの巨人の1人であり、力強い男性的なサウンドを売り物にしています。私の受止め方だけなんですが、コルトレーンが緊張感を高めるテナーサックスなのに対して、ロリンズはリラックスできるサウンドな気がします。同じことを別の表現をするならば、コルトレーンはストレス・レベルを上げ、ロリンズは下げるということも出来るかもしれません。もっとも、私は基本的に適度に緊張感を高めるために音楽を聴くことは嫌いではなく、決して、音楽はリラックスするだけが目的ではないと考えています。非常に極端な例では戦意高揚のための軍歌の効用について、マンガ「ケロロ軍曹」のギロロ伍長が発言していたことを思い出します。もちろん、私は戦意高揚やその先にある戦争を称揚するつもりはありませんし、軍歌とモダン・ジャズの名曲・名演奏を同一視するのはとんでもないことだと考えていますので、念のため。
前置きが長くなりましたが、このアルバムの vol.1 も決して悪い出来ではないと思っていましたが、続けて聞くと、やっぱり vol.2 がすぐれています。もちろん、ロリンズの全盛期は50年ほど前の1960年前後でしょうし、このアルバムが「サキソフォン・コロッサス」よりもいい出来であるなどと、血迷ったことはいうつもりはありませんが、ロリンズらしい朗々となるテナーサックス、小粋なアドリブ、くつろいだ雰囲気の聴衆と、なかなかの出来上がりとなっています。まあ、80歳にしては十分な肺活量でよく息が続きますし、フィンガリングもまだまだ健在でよく指が動きますす。さすがに、新しい音楽を切り開く境地にいるとはとても思えませんが、それでも、「昔の名前で出ています」だけではありません。今世紀に入ってからのテナーサックス奏者では、私は圧倒的にエリック・アレクサンダーを評価していて、やや懐古趣味的なアンディ・スニッツァーやグラント・ステュワート、あるいは、ハリー・アレンなんかも決して嫌いではないんですが、1950-60年代の圧倒的なロリンズの存在感には及ばないのは当然です。スポーツのように勝負が決まるわけではないので、ロリンズを引退に追い込むというのは表現が違う気もしますが、いつまでもロリンズを聞いているのではなく、バリバリの若いテナーサックス奏者が出て来て欲しい気もしないでもありません。

最後に、下の動画は昨年2010年の North Sea Jazz Festival で St. Thomas を演奏するソニー・ロリンズです。

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2011年11月13日 (日) 19:41:00

山中千尋 Reminiscence を聞く

山中千尋 Reminiscence


山中千尋の Reminiscence を聞きました。8月に発売されています。このアルバムは3つほどバリエーションがあって、ジャケットが上の画像ではなくてワインレッドのドレスを着たバージョンのアルバムは音質のいいSACD-SHMだったり、DVDつきだったりして、我が家にあるのは上のジャケットのCDで何の変哲もないフツーのオーディオCDなんだと思います。もっとも、ご本人のホームページのディスコグラフィーのサイトにあるジャケット写真は上のと同じです。曲のラインナップは以下の通りです。

  1. Rain, Rain and Rain
  2. Soul Serchin'
  3. (They Long to Be) Close to You
  4. Dead Meat
  5. Ele e Ela
  6. This Masquerade
  7. She Did It Again
  8. You've Got a Friend/Central Park West
  9. La Samba des Prophetes
  10. Can't Take My Eyes Off of You


八木節が入っていないのはさて置くとしても、ポピュラー・ソングのオンパレードではないか、と思うんですが、いかがでしょうか。1曲目は彼女のオリジナルです。2曲目はホレス・シルバー作曲とあるんですが、私は不勉強にして知りませんでした。ただし、さすがというか、アドリブ・パートは水際立っています。私の知る限り、秋吉敏子というビッグ・ネームを別にして、最近の我が国の女性ジャズ・ピアニストのうち、総合点でピカイチは上原ひろみなんですが、アドリブの冴えは山中千尋に年齢分だけの長があるように受け止めています。なお、私は上原・山中の両ピアニストのライブは聞いたことがないんですが、CDはすべて聞いたと考えています。ただし、選曲や作曲も含めた総合点で山中千尋を評価すると、アテリエール・サワノの最後の Madrigal と Verve からメジャー・デビューした Outside by the Swing の2枚がもっとも出来がよかった気がします。2004-05年ころです。私は Reminiscence が出る前は、この2枚をウォークマンに入れていました。
ドラムスに Bernard "Pretty" Purdie が2曲だけ入っていて、他の曲と違和感ないのはいいんですが、少しベースとドラムスがピアノに比べて弱いと感じる人もいるかもしれません。逆に、それだけピアノに勢いがあるという見方が出来ることも事実です。ベースはほとんどソロを取っていません。いわゆるポピュラー・ソングで耳当たりのいい知ったメロディーが流れるのはいいですし、繰返しになりますが、アドリブはピカイチです。でも、何となく物足りないと感じるのは私だけではないと思います。

ついつい、3月にリリースされた上原ひろみのVoice と比べてしまいます。山中千尋も次はギンギンのアルバムを出して欲しいと思います。
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2011年11月06日 (日) 18:25:00

キース・ジャレット「リオ」を聞く

Keith Jarrett: Rio


予定通りに、キース・ジャレットのソロ・アルバム「リオ」を買いました。wikipedia のサイトに従えば、「ソロ・コンサート」から始まるキース・ジャレットのソロ・ピアノのシリーズは以下の通りです。ただし、本日午後6時の時点でまだ入っていませんでしたので、最後の Rio は私が付け加えました。

  • Solo Concerts: Bremen and Lausanne (1973, ECM, ライブ)
  • The Köln Concert (1975, ECM, ライブ)
  • Staircase (1976, ECM)
  • Sun Bear Concerts (1976, ECM, ライブ)
  • Invocations/The Moth and the Flame (1979/1980, ECM)
  • Concerts: Bregenz and München (1981, ECM, ライブ)
  • Book of Ways (1986, ECM)
  • Spirits 1 & 2 (1985, ECM)
  • Dark Intervals (1988, ECM, ライブ)
  • Paris Concert (1988, ECM, ライブ)
  • Vienna Concert (1991, ECM, ライブ)
  • La Scala (1995, ECM, ライブ)
  • The Melody at Night, with You (1998, ECM)
  • Radiance (2002, ECM, ライブ)
  • The Carnegie Hall Concert (2005, ECM, ライブ)
  • Testament (2008, ECM, ライブ)
  • Rio (2011, ECM, ライブ)


前回、11月3日のエントリーで「私はあまねくキース・ジャレットのソロ・ピアノを聞いています」と書きましたが、私の誤解でした。いくつか聞いていないアルバムもあります。お詫びして訂正します。Invocations/The Moth and the FlameSpirits は聞いたことがありませんし、Book of Ways に至っては、そんなアルバムは知りもしませんでした。不勉強を恥じております。もっとも、上のリストの中で The Melody at Night, with You なんぞは、いわゆるキース・ジャレットのソロ・コンサートの流れに入るものではないと私は考えていますので、上のリストの位置づけには疑問は残ります。
さて、本題の Rio なんですが、誠に申し訳ないながら、このレベルになると私は評価できません。というか、自信がありません。私の直感では、1枚目の5曲目、すなわち、RIO Part V の出来がもっともよかったように感じていますが、違う受止め方をした人もいるかもしれません。感性の問題なんだと思います。ただし、外形から明らかなんですが、このアルバムは2枚組で15曲入っています。ごく単純に、RIO Part I から XV までです。2枚合わせて80分余りのアルバムで15曲ということは1曲当たり5分余りと、今までのソロ・コンサートでは平気で20-30分くらい延々と弾いていたアルバムもあるのに、1曲が極端に短くなっているような気がします。これは、何が起こったのか私には分かりません。65歳を超えて、そろそろ枯れた心境に入ったか、体力が続かなくなったか、あるいは、南米という土地柄が緊張感を長続きさせるにふさわしくなかったか、はたまた、実は何でもないのか、興味深いところです。

昨日の映画「一命」と同じで、好きな人は好きかもしれませんが、評価しない人もいる可能性は排除できません。でも、私のようにキース・ジャレットのソロ・コンサートのシリーズが好きな人は是非とも聞くベだという気がします。
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2011年09月25日 (日) 18:28:00

村上春樹さんの小説に登場するジャズを集めた「ノベルズ・ジャズ」を聞く

ノベルズ・ジャズ


上のジャケットは「ノベルズ・ジャズ」 Novel's Jazz というアルバムで、村上春樹さんの小説に登場するジャズの曲を集めています。村上さんの小説の音楽といえば、最新刊の『1Q84』で最初のタクシーで主人公の青豆さんが聞くヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がものすごく話題になったんですが、実は、「ノベルズ・クラシック」というCDも出ています。上のジャケットの色調が赤ではなくて緑になっていて、最後の14曲目に「シンフォニエッタ」が収録されています。私の場合はクラシック音楽よりもジャズの方に親しみを感じますし、何といっても、村上さんは小説を書き始める前はジャズ喫茶のオーナーだったんですから、今日のブログではこの「ノベルズ・ジャズ」を取り上げたいと思います。まず、英語と日本語が混在して長くなりますが、全15曲のラインナップは以下の通りです。情報源はライナー・ノートです。

奏者村上作品
It's Only a Papermoon
イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン
Hank Jones Quintet
ハンク・ジョーンズ・クインテット
『1Q84』
Waltz for Debby
ワルツ・フォー・デビー
David Matthews
デヴィッド・マシューズ
『ノルウェイの森』
Close to You
クロース・トゥ・ユー
Cheryl Bentyne
シェリル・ベンティーン
『ノルウェイの森』
Autumn Leaves
枯葉
French Jazz Trio
フレンチ・ジャズ・トリオ
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
On a Slow Boat to China
オン・ア・スロウ・ボート・トゥ・チャイナ
白木秀雄クインテット『中国行きのスロウ・ボート』
South of the Border
国境の南
東京キューバン・ボーイズ『国境の南、太陽の西』、『羊をめぐる冒険』
The Girl from Ipanema
イパネマの娘
Donna Groom
ドナ・グルーム
『ノルウェイの森』、『カンガルー日和』
Begin the Beguine
ビギン・ザ・ビギン
Cheryl Bentyne
シェリル・ベンティーン
『夜のくもざる』
Bag's Groove
バグス・グルーヴ
Mal Waldron
マル・ウォルドロン
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
Airegin
エアジン
Manhattan Jazz Quintet
マンハッタン・ジャズ・クインテット
『蛍・納屋を焼く・その他の短編』
I Can't Get Started
言いだしかねて
L.A. Jazz Trio
L.A. ジャズ・トリオ
『神の子どもたちはみな踊る』
Hallo, Dolly!
ハロー, ドーリー!
外山喜雄 & デキシー・セインツ『ダンス・ダンス・ダンス』
Mack the Knife
マック・ザ・ナイフ
L.A. Jazz Trio
L.A. ジャズ・トリオ
『スプートニクの恋人』
Sophisticated Lady
ソフィスティケーテッド・レディ
Cheryl Bentyne
シェリル・ベンティーン
『アフター・ダーク』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
My Favorite Things
マイ・フェイヴァリット・シングス
Manhattan Jazz Quintet
マンハッタン・ジャズ・クインテット
『海辺のカフカ』


この表にあるすべての音楽をチェックしたわけではありませんが、小説に登場するオリジナルの曲ではないように私は受け止めています。例えば、最後の『海辺のカフカ』で主人公が聞く「マイ・フェイヴァリット・シングス」は明らかにコルトレーン・カルテットの演奏です。「いつの間にかコルトレーンのソプラノサックスのソロが終わって、マッコイ・タイナーのピアノに移っていた」旨の記述があるからです。どうして、こんなに細かいことを覚えているかというと、私のようなコルトレーン・ファンの間でもっとも高く評価されている「マイ・フェイヴァリット・シングス」は、アルバム「セルフレスネス」に収録されているものであると衆目が一致しているんですが、ニューポート・ジャズ・フェスティバルで収録されたこの曲では、マッコイ・タイナーが先にソロを取っていて、後でコルトレーンが登場するからです。また、「ノベルズ・ジャズ」に入っているマンハッタン・ジャズ・クインテットの演奏は最後に拍手が入っているので、来日した時の「マイ・フェイヴァリット・シングス・ライブ・イン・トーキョー」ではないかと思うんですが、私はこのアルバムは持っていません。好みの問題ながら、演奏はオリジナルの映画「サウンド・オブ・ミュージック」に近くて、そういう意味ではジャズ的ではありません。もっとも、ジャズの「マイ・フェイヴァリット・シングス」がすべてコルトレーンをなぞるように演奏されているわけでもなく、アキコ・グレースの初期のアルバムでも映画オリジナルのままのピアノを聞いた記憶があります。テナー・サックス奏者のハリー・アレンとエリック・アレキサンダーも演奏していますが、軽く想像される通り、後者の方がコルトレーン的であることは言うまでもありません。それはともかく、この「マイ・ファイバリット・シングズ」に見られるように、小説のオリジナルの音楽を収録しないところが、私のオムニバス盤に対する評価を低下させている一因のような気がします。
話が「マイ・フェイヴァリット・シングス」ばっかりになってしまいましたが、いろんな小説にいろんな音楽は配置されていて、それなりの効果を高めています。例えば、私と下の子が大いに感激した貴志祐介さんの『悪の教典』では、犯人がこのアルバムにも入っている「マック・ザ・ナイフ」を口ずさみながら犯行を重ねる、というくだりがあります。ということで、私は近くの図書館からエラ・フィッツジェラルドが歌う曲を収録したCDを借りて来て、下の子といっしょに聞いたりしていました。でも、私はどちらかといえば、ソニー・ロリンズのアルバム「サキソフォン・コロッサス」を持っていますから、「モリタート」という曲名で収録されている同じメロディーの方に親しみがあったりします。

少し前にも書きましたが、今年こそ村上春樹さんにノーベル文学賞を期待しています。また、ついでながら、和田誠・村上春樹のセレクションになる「ポートレイト・イン・ジャズ」なるオムニバス・アルバムも発売されています。これには少し趣きが異なる曲が収められています。
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2011年09月04日 (日) 17:58:00

ピアノ・トリオで「テイク・ファイブ」を聞く

先月の下旬に買ったジャズ月刊誌「ジャズ・ジャパン」の特集のひとつに海外ジャズ祭があり、イタリアのウンブリア・ジャズ祭に出演した日本人女性ピアニストのひとり、山中千尋が3曲目に「テイク・ファイブ」を弾いた、との記事 (p.15) を目にしました。もうひとりの上原ひろみは何を弾いたのか書かれていませんでしたが、そういえば、ここ数年でピアノ・トリオで「テイク・ファイブ」を聞く機会が増えているような気がします。
「テイク・ファイブ」はその名の通り、4ビートを基本とするジャズにあって、5ビートのいわゆる変拍子ジャズです。下にいくつかのジャズCDのジャケットを並べましたが、一番上のデイブ・ブルーベック・カルテット「タイム・アウト」が「テイク・ファイブ」のオリジナルと考えられていると言って差し支えないでしょう。作曲はこのカルテットでアルト・サックスを吹いているポール・デスモンドです。

Jazz CD's


上のジャケットは私が聞いた範囲で、ピアノ・トリオで「テイク・ファイブ」を演奏しているアルバムです。2番目はグレイト・ジャズ・トリオの「ス・ワンダフル」です。ハンク・ジョーンズの演奏は極めてオーソドックスで、デイブ・ブルーベックに近いと言えます。ハンク・ジョーンズにしては5拍子に乗り損ねて、少しギクシャクするアドリブも聞かれます。3番目はウィル・ブールウェアのアルバム「テイク・ファイブ」です。曲名をそのままアルバム名にしているほどですから気合の入り方が違います。でも、失礼ながら、演奏はそれほどハイレベルとも思えませんでした。その次の4番目がヘルゲ・リエンの「スパイラル・サークル」です。ヨーロッパ的な解釈と言えるのかもしれません。上から5番目、下から2番目が最近聞いた中では最も秀逸な「テイク・ファイブ」だったウォルター・ラングの「トリオ・エルフ」です。原曲を大きく崩したアドリブではないんですが、独特の雰囲気を持っています。ドラムが大昔のカシオペアの16ビートを思い出させます。最後はハクエイ・キムの「トライソニーク」です。軽く流して聞いていると4ビートに聞こえます。逆に言えば、ハンク・ジョーンズと違ってそれほど自然に5ビートを弾きこなしているということもできます。

どうでもいいことですが、私のブログに「音楽鑑賞の日記」のカテゴリーを設けてしまいました。ジャズを中心に少し週末辺りにいくつか取り上げたいと考えています。
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2011年08月27日 (土) 15:55:00

日本のジャズ市場を誤解しているのか?

今年になって発売されたオムニバスのアルバムで、日本人、あるいは、日本に何らかのゆかりのあるジャズ・ピアニストがビル・エバンスの馴染みの曲を弾いたCD PIANIST Waltz for Bill Evans を聞きました。以下の曲を集めています。

PIANIST Waltz for Bill Evans


  • PIANIST Waltz for Bill Evans
    1. How My Heart Sings (小曽根真)
    2. Waltz For Debby (Chick Corea)
    3. Israel (Hakuei Kim)
    4. Here's That Rainy Day (山中千尋)
    5. Never Let Me Go (大西順子)
    6. Nardis (小曽根真)
    7. Very Early (Chick Corea and 上原ひろみ)
    8. You and the Night and the Music (大西順子)
    9. What Is This THing Called Love? (Hakuei Kim)
    10. I Should Care (山中千尋)


それぞれの曲が悪いというつもりは毛頭ないんですが、これだけのピアニストを集めていますので、まったくビル・エバンス的な演奏は聞けません。どういうつもりでオムニバスのアルバムに集めたんでしょうか。日本のジャズ・ファンのレベルを、あるいは、我が国のジャズの市場を根本的に誤解しているとしか思えません。ハッキリいってがっかりです。近くの図書館で借りて聞いただけなので、買おうという気にはなりませんでした。日本以外で売れるとはとても思えませんが、日本国内で売れていたりするんでしょうか?
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2011年08月21日 (日) 18:41:00

キース・ジャレットの来日コンサート'96をDVDで鑑賞する

Keith Jarrett Trio Concert 1996


お天気が冴えない日曜日に、午前中プールに行った帰り道に図書館に立ち寄り、午後からは、前々から借りてあったDVDを鑑賞します。キース・ジャレットのレギュラー・トリオが1996年に来日した際の演奏を収めたDVDで、Tokyo '96 として音楽CDとしても出ています。もっとも、CDの方にはアンコール曲は収録されていないような気がします。
キース・ジャレットは特にライブではピアノを弾きながら「唸る」んですが、あのように腰を浮かせて弾いていると、マイクが唸り声を拾いやすいことを理解しました。当然ながら、ドラマーのジャック・デジョネットには2本しか腕がないことも確認しました。ベーシストのゲイリー・ピーコックが私の勝手な印象に反して、かなり背が高いことも意外でした。

酒も飲まなければ、夜のお出かけもとっても少ない私ですので、新宿や青山周辺のジャズ・スポットに出かけることもなく、このようなDVDでコンサートの様子を知るしか、薄給の公務員には出来ないのは情けない限りですが、15年前の古い映像ながら、とっても楽しめました。
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2011年08月17日 (水) 18:42:00

最近買ったジャズのCDから

先月リリースされたものの中から、私が最近買ったジャズのCDです。7月終わりか8月初めに買いました。私はCDについては本と違って買いに出かけるのがメンドウなのでアマゾンで頼んでしまうことが多いんですが、チック・コリアの新しい2枚組CDが品切れ中だったので、新宿のタワーレコードで買い求めました。まず1枚目です。チック・コリアのピアノ・トリオの演奏で、タイトルもメンバーも選曲も、多分にビル・エバンスを意識しています。

Chick Corea/Further Explorations


DISC-1
  1. Peri's Scope
  2. Gloria's Step
  3. They Say That Falling in Love Is Wonderful
  4. Alice in Wonderland
  5. Song No.1
  6. Diane
  7. Off the Cuff
  8. Laurie
  9. Bill Evans
  10. Little Rootie Tootie


DISC-2
  1. Hot House
  2. Mode VI
  3. Another Tango
  4. Turn out the Stars
  5. Rhapsody
  6. Very Early
  7. But Beautiful - Part 1
  8. But Beautiful - Part 2
  9. Puccini's Walk


チック・コリアは2007年にやっぱりベースにエディ・ゴメスを迎えて「ワルツ・フォー・デビー」を入れたアルバムを発表しましたが、私の印象からして、ビル・エバンスとチック・コリアはかなりプレイ・スタイルが違うんで、ややムリ筋のような気もします。でも、この2枚組みを一気に聞き終わると、やっぱり、ビル・エバンス的ではなくチック・コリア的なピアノが耳に残っています。しかしながら、さすがに、当代随一のピアニストの1人ですから、ビル・エバンスには何の関係もなく、非常に出来のいいアルバムに仕上がっています。今年4月のNYブルー・ノートでのライブ録音なんですが、当然ながら、お客さんもピアノ・トリオの演奏を聞くレベルで上品です。この内容で2枚組3,500円はオトク感を持つ人もいそうな気がします。

小曽根真/Live and Let Live - Love for Japan


  1. Blue Bossa
  2. Kujawiak
  3. Goldaze
  4. Variations on a Dance
  5. There Is No Greater Love
  6. Summertime
  7. Adagio
  8. Am I a Dreamer?
  9. Furusato


3月の震災後のチャリティをうたって音楽シーンからも、怪しげなものも含めれば、何枚かアルバムがリリースされましたが、これもその1枚です。文句なく我が国最高のジャズ・ピアニストである小曽根真がリードを取っています。でも、純粋に音楽的にこのアルバムに3,000円を投じるかと聞かれれば、疑問を持つ向きがありそうな気もしますが、まあ、こういったジャズのアルバムも1枚くらいは買っておこうかというカンジかもしれません。もちろん、決して出来が悪いわけではなく私の好みに合わないというだけで、例えば、最後の「ふるさと」を熱唱しているのは神野三鈴ではないかと思うんですが、これだけは聞いておいて損はありません。素晴らしい出来栄えです。

私のウォークマンは完全にオーバーフローしていますので、チック・コリアの Further Explorations は何とか他の曲を削除して詰め込みましたが、小曽根真のチャリティ盤の方は諦めました。
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2011年06月23日 (木) 19:38:00

ヨーロッパ出身のピアノ・トリオを聞く

私は中学生や高校生の昔からジャズを聞き続けてすでに40年近くになりますが、このところ、年齢的なものもあってピアノ・トリオの演奏を聞くことが多くなっています。今年2011年3月21日付けの「家にこもって2000年以降くらいのジャズ・ピアノを聞く」でも何枚か紹介しましたし、その後の4月29日付けでも「ヨーロピアン・ジャズ・トリオの「ジャパネスク - 日本の詩情」を聞き、日本を代表する曲について考える」といったエントリーをアップしています。ということで、今夜は、最近聞いたヨーロッパのピアノ・トリオの演奏をいくつか取り上げたいと思います。もちろん、私ハジャズ評論家ではありませんし、ありとあらゆるヨーロッパノピアノ・トリオを聞きまくっていて、その中からのオススメというつもりはありませんので、私が聞いた範囲での一例ということです。なお、アルバム・ジャケットの画像はそれぞれのアマゾンのサイトから引用しています。

European Jazz Trio - Best of Chopin


まず、どうしようもなく、名前でヨーロッパを代表するピアノ・トリオと考えられるヨーロピアン・ジャズ・トリオの「ベスト・オブ・ショパン」です。オランダ出身ではなかったかと記憶していて、このアルバムはその名の通りショパンの作品集です。「マズルカ」など、今までも何度かヨーロピアン・ジャズ・トリオが手がけてきた曲が入っています。2枚組の「ベスト・オブ・クラシック」を第2集まで出しているピアノ・トリオですから、当然、ショパンは取り入れられています。もっとも、リストは少なそうな気がします。

Walter Lang Trio - 746 and Eurasia


次に、ホントに私は注目しているのはこのウォルター・ラング・トリオの「746」と「ユーラシア」です。ドイツ出身のピアニストです。前者がトリオ・エルフと称しているグループの演奏で、後者はそうでないトリオです。後者には「リンゴ追分」が4曲目に入っており、ヨーロッパとアジアにまたがるアルバム・タイトルにふさわしい選曲で、アルバムとしての完成度は高いんですが、「746」のほうが演奏自体はスリリングです。

Karel Boehlee Trio - Love Dance


次に、1990年代半ばに現在のマーク・ヴァン・ローンに交代するまでヨーロピアン・ジャズ・トリオのピアニストを務めたカレル・ボエリーの「ラブ・ダンス」です。当然ながら、基本的なラインは現在のヨーロピアン・ジャズ・トリオとほとんど変わりません。気合を入れてスリリングなアドリブが聞きたいファン向けではありませんが、典型的なリラックス・ジャズのひとつであり、私のように読書しながら夜中に静かにBGMとして聞くにはいいかもしれません。もっとも、口の悪い私の知り合いに言わせれば、「どれも似たような演奏なので、1枚持っていれば十分」なのかもしれません。

Trio Töykeät - Kudos


最後に、トリオ・トウケアットの「キューダス」です。フィンランド出身のグループと聞いています。私が知る限り、10枚ほどアルバムを出して2008年に解散したんですが、輸入盤とかでなく日本で発売されたアルバムはこれだけだと思います。高度な演奏テクを駆使していろんな演奏スタイルを持っていて、何とも表現しがたく、入手しにくいアルバムですが、聞いていただくしかないのかもしれません。私が知る限りでは、新宿区立図書館に所蔵されています。

私がジャズを聞き始めたころは、ジャズといえば米国の黒人の音楽という色彩が強く、ヨーロッパや日本の出身プレイヤーで注目されていたのは限られた範囲だけでした。今ではヨーロッパのミュージシャンが我が国ジャズ市場向けのアルバムを東京で録音するとか、日本のジャズ市場の規模が大きくなるとともに、同時に、音楽としてのすそ野が大いに広がった気がします。
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